四半期報告書-第35期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/13 13:37
【資料】
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【項目】
34項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の財政状態につきましては、総資産が37,360百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,393百万円増加いたしました。一方、負債は17,035百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,487百万円増加いたしました。また、純資産は20,324百万円となり、前連結会計年度末に比べ94百万円減少いたしました。
②経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により社会経済活動が大幅に制限され、景気は急速に悪化いたしました。これに対し政府が行った各種政策や段階的な社会経済活動の再開などにより一部に持ち直しの動きも見られるものの、感染再拡大の懸念や米中貿易摩擦の長期化による世界経済への影響など、依然として厳しい状況が継続しております。
このような状況のもと、当社グループにおける当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、メモリー向けテスターの需要改善や決済端末の販売が堅調に推移したものの、新型コロナウイルス感染症の影響により、主にファウンドリ向けの信頼性テストシステムや自動車関連向け等の受託サービスが低迷した結果、売上高14,935百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益456百万円(同26.3%減)、経常利益599百万円(同11.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益290百万円(同31.9%減)となりました。
報告セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
[設計開発ソリューション事業]
設計開発ソリューション事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により営業活動が制限され、展示会等を活用した新規顧客開拓が難しい状況となりましたが、既存顧客を中心に積極的な営業活動を行い、売上拡大及び収益の安定化に努めてまいりました。主力商品の半導体設計用(EDA)ソフトウェアは、主に既存顧客からの受注が増加したほか、基板設計用ソフトウェアの販売も堅調に推移いたしました。アイティアクセス株式会社は、ライセンス販売が伸張したことに加え、決済端末の販売が大幅に増加いたしました。三栄ハイテックス株式会社のLSI設計受託ビジネスは、国内主力顧客の需要低迷が続いたものの、海外事業の好調により増収となりました。一方、自社製CPUボードなどの組込み製品は、医療向けや防衛向けが堅調だったものの、FAやセキュリティ関連の需要減により前年同期実績には及びませんでした。ガイオ・テクノロジー株式会社の車載向け組込みソフト検証ツール販売及びエンジニアリングサービスは、新型コロナウイルス感染症の影響により、主要顧客である自動車関連の需要が減速し、前年同期実績には及びませんでした。また、株式会社レグラスは、AIカメラシステムの量産販売や画像処理関連の受託開発が低迷し減収となりました。
その結果、当事業の売上高は10,132百万円(前年同期比2.6%増)、セグメント利益は643百万円(同11.8%減)となりました。
[プロダクトソリューション事業]
プロダクトソリューション事業は、半導体メモリー市場、モバイルデバイス市場等の顧客を中心に当社グループのエンジニアリング力を活かし、高付加価値製商品及びサービスの提供、新規アプリケーションの開拓に注力するとともに、顧客ニーズに対応した製品の開発、商品の開拓に積極的に取り組んでまいりました。自社製テストシステムは、メモリー向けテスターの国内需要が改善し、前年同期実績を大幅に上回りました。一方、台湾のSTAr Technologies, Inc.は、新型コロナウイルス感染症の影響による主要部品の供給難や顧客ファウンドリの需要減により、主に信頼性テストシステムの販売が低迷し減収となりました。
その結果、当事業の売上高は4,803百万円(同11.3%増)、セグメント利益は76百万円(同44.6%減)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、233百万円の増加(前年同期は860百万円の増加)となりました。これは、投資活動によって1,401百万円の資金を使用したものの、営業活動によって1,095百万円、財務活動によって563百万円の資金をそれぞれ得たためであります。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの増減要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動の結果得られた資金は、1,095百万円(前年同期比54.5%減)となりました。これは主に、たな卸資産及び前渡金が1,512百万円増加し仕入債務が570百万円減少したものの、税金等調整前四半期純利益を599百万円計上したことや売上債権の660百万円減少に加え、前受金の2,050百万円増加により資金を得たことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動の結果使用した資金は、1,401百万円(前年同期比37.3%増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得に377百万円、無形固定資産の取得に140百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得に790百万円の資金を使用したことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の財務活動の結果得られた資金は、563百万円(前年同期は470百万円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払に239百万円、長期借入れの返済に439百万円を使用したものの、短期借入金の増加により963百万円、長期借入れにより300百万円の資金を得たことなどによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更を行っております。当第2四半期連結累計期間において用いた仮定の詳細については、「第4 経理の状況 1.四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。
(4)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は743百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(8)資本の財源及び資金の流動性
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。