四半期報告書-第35期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/13 14:44
【資料】
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【項目】
33項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の財政状態につきましては、総資産が36,812百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,845百万円増加いたしました。一方、負債は16,753百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,205百万円増加いたしました。また、純資産は20,059百万円となり、前連結会計年度末に比べ359百万円減少いたしました。
②経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により社会経済活動が大幅に制限されたことから景気が急速に悪化しており、足元では感染防止策を講じながら段階的に経済活動が再開されているものの、極めて厳しい状況となりました。
このような状況のもと、当社グループにおける当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響によりファウンドリ向けプローブカードや信頼性テストシステムが低迷した一方、メモリー向けテスターの需要改善や決済端末の販売が堅調に推移した結果、売上高6,782百万円(前年同期比5.9%増)、営業利益88百万円(同177.9%増)、経常利益201百万円(同478.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益83百万円(同1972.4%増)となりました。
報告セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
[設計開発ソリューション事業]
設計開発ソリューション事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により営業活動が制限され、展示会等を活用した新規顧客開拓が難しい状況となりましたが、既存顧客を中心に積極的な営業活動を行い、売上拡大及び収益の安定化に努めてまいりました。主力商品の半導体設計用(EDA)ソフトウェアは、主に既存顧客からの受注が増加したほか、基板設計用ソフトウェアの販売も堅調に推移いたしました。ガイオ・テクノロジー株式会社の車載向け組込みソフト検証ツール販売及びエンジニアリングサービスは、次期製品の開発に注力し収益性は低下したものの、概ね堅調に推移し増収となりました。アイティアクセス株式会社は、ライセンス販売及び受託開発が堅調に推移したことに加え、決済端末の販売が大幅に増加いたしました。三栄ハイテックス株式会社のLSI設計受託ビジネスは、国内主力顧客の需要低迷が続いたものの、海外事業の好調により収益性が改善いたしました。一方、自社製CPUボードなどの組込み製品は、医療向けや防衛向けが堅調だったものの、FAやセキュリティ関連の需要減により前年同期実績には及びませんでした。また、株式会社レグラスは、AIカメラシステムの量産販売が増加したものの、画像処理関連の受託開発が低迷し減収となりました。
その結果、当事業の売上高は5,010百万円(前年同期比10.3%増)、セグメント利益は322百万円(同45.8%増)となりました。
[プロダクトソリューション事業]
プロダクトソリューション事業は、半導体メモリー市場、モバイルデバイス市場等の顧客を中心に当社グループのエンジニアリング力を活かし、高付加価値製商品及びサービスの提供、新規アプリケーションの開拓に注力するとともに、顧客ニーズに対応した製品の開発、商品の開拓に積極的に取り組んでまいりました。自社製テストシステムは、メモリー向けテスターの国内需要が改善し、前年同期実績を大幅に上回りました。一方、台湾のSTAr Technologies, Inc.は、新型コロナウイルス感染症の影響による主要部品の供給難や顧客ファウンドリの需要減によりテストシステム及びプローブカードの販売が低迷し減収となりました。
その結果、当事業の売上高は1,771百万円(同4.8%減)、セグメント損失は125百万円(前年同期はセグメント損失60百万円)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。なお、当第1四半期累計期間における会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第4 経理の状況 1.四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。
(3)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、375百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当第1四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性
当第1四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。