四半期報告書-第36期第1四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/12 13:50
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、当第1四半期連結会計期間より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載のとおりであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の財政状態につきましては、総資産が40,967百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,286百万円増加いたしました。一方、負債は19,283百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,730百万円増加いたしました。また、純資産は21,683百万円となり、前連結会計年度末に比べ556百万円増加いたしました。
②経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスワクチンの接種進展による欧米や中国などの経済活動回復に伴い、輸出や設備投資に持ち直しの動きがみられたものの、感染再拡大による社会経済活動の制限に伴う個人消費の低迷や半導体の世界的な需給ひっ迫の影響など、依然として予断を許さない状況が懸念されます。
このような状況のもと、当社グループにおける当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、メモリー向けテスターの需要が旺盛だったことに加え、半導体関連や車載関連向けが概ね堅調に推移した結果、売上高9,228百万円(前年同期比36.1%増)、営業利益812百万円(同815.2%増)、経常利益954百万円(同372.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益640百万円(同669.0%増)となりました。
報告セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
なお、当第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。
[テストソリューション事業]
テストソリューション事業は、半導体メモリー市場等の顧客を中心に当社グループのエンジニアリング力を活かし、高付加価値製品の提供に注力するとともに、顧客ニーズに対応した製品の開発、新規市場の開拓に積極的に取り組んでまいりました。台湾のSTAr Technologies, Inc.は、主に中国向け需要の回復により販売が伸長したものの、台湾での新型コロナウイルス感染症の拡大による影響や研究開発への先行投資、事業拡大に伴う人員増などにより若干の減益となりました。一方、自社製テストシステムは、メモリー向けテスターの国内需要が堅調に推移したことに加え、中国向け製品の販売が寄与したことにより、前年同期実績を大幅に上回りました。
その結果、当事業の売上高は3,569百万円(前年同期比134.6%増)、セグメント利益は527百万円(前年同期はセグメント損失126百万円)となりました。
[半導体設計関連事業]
半導体設計関連事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により引き続き営業活動が制限されているものの、インターネット等を活用した積極的な営業活動を行い、売上拡大及び収益の安定化に努めてまいりました。主力商品の半導体設計用(EDA)ソフトウェアは、新規顧客への販売が増加したほか、既存顧客からの受注が伸長したことなどにより堅調に推移いたしました。三栄ハイテックス株式会社のLSI設計受託ビジネスは、海外事業は前年同期実績に及ばなかったものの、国内においては主力顧客の需要回復により稼働率が上昇し、増収増益となりました。また、前連結会計年度に子会社化した株式会社モーデックのシミュレーションモデル製品販売や設計支援サービスも概ね堅調に推移いたしました。
その結果、当事業の売上高は2,944百万円(同9.9%増)、セグメント利益は165百万円(同41.4%増)となりました。
[システム・サービス事業]
システム・サービス事業は、当社グループのエンジニアリング力を活かし、特徴ある製品の開発やサービスの提供に注力してまいりました。当事業においては、半導体の世界的な需給ひっ迫による一部部材の長納期化や価格の高騰が生じておりますが、先行手配や調達ルート拡大などの対応により影響の最小化に努めてまいりました。また、新型コロナウイルス感染症の影響が一部において継続しているものの、感染防止対策を徹底した上で展示会へ出展するなど、事業活動を再開する取り組みを行いました。自社製CPUボードなどの組込み製品は、防衛向けやセキュリティ関連の需要増により増収となりました。アイティアクセス株式会社は、決済端末の需要が大幅に減少したものの、サービス収入の伸長により概ね堅調に推移いたしました。ガイオ・テクノロジー株式会社の車載向け組込みソフト検証ツール販売及びエンジニアリングサービスは、主要顧客である自動車関連の需要が回復には至らず伸び悩みましたが、前年同期における製品開発への集中投資負担の減少などにより、収益性は改善しました。株式会社レグラスは、AIカメラシステムの量産販売や画像処理関連の受託開発が伸長し増収となりました。
その結果、当事業の売上高は2,713百万円(同5.2%増)、セグメント利益は336百万円(同62.6%増)となりました。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更を行っております。当第1四半期連結累計期間において用いた仮定の詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおりであります。
(3)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、350百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
当第1四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性
当第1四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。