有価証券報告書-第74期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や金融政策を背景に緩やかな回復基調がみられ、企業業績の改善・賃金上昇の動きも出始めてはいるものの消費支出の拡大が広く浸透するまでには至らず、先行き不透明な状況が続きました。
一方、当社を取り巻く環境におきましては、消費者の節約志向は依然として強く、パターンメイドスーツにおける企業間競争もあり、厳しい経営環境が続きました。
このような環境のもと当社グループは「安定した利益とキャッシュ・フローを出せる経営基盤の確立」の方針のもと、収益力向上に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高53億9千8百万円(前期比3.6%増)となりました。
オーダーメイドスーツ売上高は、より良い一着を求めるお客様に対し、品質にこだわり、テーラー銀座山形屋のプロとして一着一着を大切に販売することを“ぶれることなく”継続しつづけてきたことにより、結果として、1着当たりの販売単価がアップし数量も増加いたしました。売上総利益率は、紳士コート縫製事業の製造コスト増加により1.1ポイント減少し、販売費及び一般管理費は、今年2月の十日市場店改装及び前連結会計年度3店舗出店による費用増加となり、経常利益は2億1千4百万円(前期比26.4%減)となりました。また、減損損失及びゴルフ会員権評価損を6千9百万円計上したことにより親会社株主に帰属する当期純利益は1億5百万円(前期比49.1%減)となりました。
なお、当連結会計年度末における店舗網は、㈱ウィングロード24店舗、日本ソーイング㈱11店舗であり、グループ合計で35店舗になっております。
セグメントごとの業績は、次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分方法等を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
小売事業
オーダーメイドスーツの売上が比較的順調に推移したことから売上高、営業利益ともに増収増益となりました。
その結果、売上高は29億8千8百万円(前期比5.3%増)、営業利益1億6千7百万円(前期比49.0%増)となりました。
卸売事業
売上高は増収となったものの、オーダーメイドスーツの工賃改定等の影響により減益となりました。
その結果、売上高14億6千2百万円(前期比1.1%増)、営業利益2千6百万円(前期比61.2%減)となりました。
受託縫製事業
平成29年7月20日にファクトリー玉野㈱を設立し、譲り受けた紳士コート縫製事業を同社にて開始いたしました。初期投資費用等が発生したこともあり、売上高は増収となったものの減益となりました。
その結果、売上高29億7千8百万円(前期比3.0%増)、営業利益1千8百万円(前期比78.2%減)となりました。
②財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して3億2千8百万円増加し、53億9千8百万円となりました。
資産の部では、流動資産が前連結会計年度末と比較して2億7千9百万円増加しました。当連結会計年度末が休日になったため、買掛金等の債務決済が翌連結会計期間に繰り越されたことにより、現金及び預金等が前連結会計年度と比較して増加したこと等によるものであります。
固定資産は前連結会計年度末と比較して4千8百万円増加しました。主な要因は事業譲受によるのれんの増加2千6百万円及び投資有価証券の時価の増加によるもの2千5百万円等であります。
負債の部では、前連結会計年度末と比較して3億4百万円増加し21億3千8百万円となりました
これは、主に買掛金等の債務決済が翌連結会計期間に繰り越されたこと及び受注予約預り金の増加(流動負債その他に含む)等によるものであります。
純資産の部においては、主に当期純利益1億5百万円の計上をした一方で、剰余金の配当8千6百万円を行った結果、当連結会計年度末の株主資本は、前連結会計年度と比較して1千9百万円の増加となりました。
また、その他有価証券評価差額金は5百万円の増加でありました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ1億8千7百万円増加し、当連結会計年度末には15億4千万円となりました。
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は4億4千8百万円(前期は3億円の収入)となりました。これは税金等調整前当期純利益1億4千4百万円や当連結会計期間末日が金融機関の休日であったため買掛金等の支払いが翌連結会計期間に繰り越されたことによる仕入債務の増加1億4百万円及び減価償却費9千万円を計上したこと並びに前受金の増加及び預り金の増加等の要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用した資金は1億7千万円(前期は4千9百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出9千5百円及び事業譲受による支出6千万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用した資金は9千万円(前期は9千2百万円の使用)となりました。これは主に配当金の支払額8千2百万円及びリース債務の返済による支出8百万円があった事等によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 金額は製造原価によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主要な販売先につきましては、いずれの販売先も総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載は
省略しております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表を作成するにあたり、貸倒引当金の計上、固定資産の評価、繰延税金資産の回収可能性など、資産・負債及び収益・費用の計上金額に重要な影響を与える見積りを行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるためそれらの見積りと相違する場合があります。
なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計方針等は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
当連結会計年度の業績は、売上高53億9千8百万円(前期比3.6%増)となりました。
オーダーメイドスーツ売上高は、より良い一着を求めるお客様に対し、品質にこだわり、テーラー銀座山形屋のプロとして一着一着を大切に販売することを“ぶれることなく”継続しつづけてきたことにより、結果として、1着当たりの販売単価がアップし数量も増加いたしました。売上総利益率は、紳士コート縫製事業の製造コスト増加により1.1ポイント減少し、販売費及び一般管理費は、今年2月の十日市場店改装及び前連結会計年度3店舗出店による費用増加となり、経常利益は2億1千4百万円(前期比26.4%減)となりました。また、減損損失及びゴルフ会員権評価損を6千9百万円計上したことにより親会社株主に帰属する当期純利益は1億5百万円(前期比49.1%減)となりました。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、服づくりのこだわり「メイド・イン・ジャパン」、「着心地と品質」を柱に、「世界一のオーダーメイド企業」を目指しておりますが、経営に影響を与える大きな要因として生産能力の低下があります。
注文服は国内製造拠点、北海道(芦別市)・岩手県(二戸郡一戸町)・福岡県(飯塚市)・岡山県(玉野市)において製造しておりますが、地域特性はあるものの人口減少傾向にあり、また縫製業の若年層離れ等労働力の確保は大変厳しい環境にあります。生産ラインの安定稼働及び品質改善に向けた取り組みを実現させる為、自動機械導入・「多能工」育成を行うとともに、オペレーター一人ひとりのスキル向上のための服づくり教育を継続して実施しております。
c.セグメントごとの財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
小売事業
オーダーメイドスーツの売上が比較的順調に推移したことから売上高、営業利益ともに増収増益となりました。
基幹3ブランドのなかで紳士服が順調でありましたが、28歳をメインターゲットにしたブレフブランドは競争激化により厳しい状況となりました。その結果、売上高は29億8千8百万円(前期比5.3%増)、営業利益1億6千7百万円(前期比49.0%増)となりました。セグメント資産は、十日市場店舗改装等により前連結会計年度末に比べ1億1千2百万円増加の11億3千7百万円となりました。
卸売事業
売上高は主力の卸部門が増収であり販売単価・数量とも増加となったものの、オーダーメイドスーツの工賃改定等の影響により減益となりました。その結果、売上高14億6千2百万円(前期比1.1%増)、営業利益2千6百万円(前期比61.2%減)となりました。セグメント資産は、車両買換え等により前連結会計年度末に比べ3千4百万円増加の6億3千1百万円となりました。
受託縫製事業
平成29年7月20日にファクトリー玉野㈱を設立し、譲り受けた紳士コート縫製事業を同社にて開始いたしました。この初期投資費用等が発生したことと福岡工場への受注と生産が安定せず生産効率が悪化したこともあり、売上高は増収となったものの減益となりました。その結果、売上高29億7千8百万円(前期比3.0%増)、営業利益1千8百万円(前期比78.2%減)となりました。セグメント資産は、紳士コート縫製事業の譲り受け等により前連結会計年度末に比べ2億7千1百万円増加の10億2千8百万円となりました。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、「安定した利益とキャッシュ・フローを出せる経営基盤の確立」の方針のもと、継続的に企業価値の向上を図ることが株主重視の経営と考え、主に「売上高対経常利益率」を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度の「売上高対経常利益率」は4.0%(前期比1.6%減)と成長性をつくるための費用先行となっておりますが、引き続きこの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。
e.資本の財源及び資金の流動性
資金需要
当社グループの資金需要は主に大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。
運転資金需要の主なものは、販売会社として機能するための服地・商品の仕入、各販売事業についての販売費及び一般管理費等の営業費用及び縫製事業として製品を製造するための材料仕入、製造費並びに共通するものとして販売費及び一般管理費等であります。また、設備資金需要の主なものは、店舗の内装・改装、営業車両、縫製工場の建物、機械装置等固定資産購入に加え、全国の販売網と製造拠点との情報処理の為の無形固定資産投資等があります。
財務政策
当社グループは現在、運転資金・設備資金とも資金計画に基づき内部資金より充当しております。資金については子会社4社を含め当社において一元管理しております。また、当社グループの事業拡大・品質向上投資等、内部資金で不足する場合は、長期借入金等により調達を行ってまいります。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や金融政策を背景に緩やかな回復基調がみられ、企業業績の改善・賃金上昇の動きも出始めてはいるものの消費支出の拡大が広く浸透するまでには至らず、先行き不透明な状況が続きました。
一方、当社を取り巻く環境におきましては、消費者の節約志向は依然として強く、パターンメイドスーツにおける企業間競争もあり、厳しい経営環境が続きました。
このような環境のもと当社グループは「安定した利益とキャッシュ・フローを出せる経営基盤の確立」の方針のもと、収益力向上に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高53億9千8百万円(前期比3.6%増)となりました。
オーダーメイドスーツ売上高は、より良い一着を求めるお客様に対し、品質にこだわり、テーラー銀座山形屋のプロとして一着一着を大切に販売することを“ぶれることなく”継続しつづけてきたことにより、結果として、1着当たりの販売単価がアップし数量も増加いたしました。売上総利益率は、紳士コート縫製事業の製造コスト増加により1.1ポイント減少し、販売費及び一般管理費は、今年2月の十日市場店改装及び前連結会計年度3店舗出店による費用増加となり、経常利益は2億1千4百万円(前期比26.4%減)となりました。また、減損損失及びゴルフ会員権評価損を6千9百万円計上したことにより親会社株主に帰属する当期純利益は1億5百万円(前期比49.1%減)となりました。
なお、当連結会計年度末における店舗網は、㈱ウィングロード24店舗、日本ソーイング㈱11店舗であり、グループ合計で35店舗になっております。
セグメントごとの業績は、次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分方法等を変更しており、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
小売事業
オーダーメイドスーツの売上が比較的順調に推移したことから売上高、営業利益ともに増収増益となりました。
その結果、売上高は29億8千8百万円(前期比5.3%増)、営業利益1億6千7百万円(前期比49.0%増)となりました。
卸売事業
売上高は増収となったものの、オーダーメイドスーツの工賃改定等の影響により減益となりました。
その結果、売上高14億6千2百万円(前期比1.1%増)、営業利益2千6百万円(前期比61.2%減)となりました。
受託縫製事業
平成29年7月20日にファクトリー玉野㈱を設立し、譲り受けた紳士コート縫製事業を同社にて開始いたしました。初期投資費用等が発生したこともあり、売上高は増収となったものの減益となりました。
その結果、売上高29億7千8百万円(前期比3.0%増)、営業利益1千8百万円(前期比78.2%減)となりました。
②財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して3億2千8百万円増加し、53億9千8百万円となりました。
資産の部では、流動資産が前連結会計年度末と比較して2億7千9百万円増加しました。当連結会計年度末が休日になったため、買掛金等の債務決済が翌連結会計期間に繰り越されたことにより、現金及び預金等が前連結会計年度と比較して増加したこと等によるものであります。
固定資産は前連結会計年度末と比較して4千8百万円増加しました。主な要因は事業譲受によるのれんの増加2千6百万円及び投資有価証券の時価の増加によるもの2千5百万円等であります。
負債の部では、前連結会計年度末と比較して3億4百万円増加し21億3千8百万円となりました
これは、主に買掛金等の債務決済が翌連結会計期間に繰り越されたこと及び受注予約預り金の増加(流動負債その他に含む)等によるものであります。
純資産の部においては、主に当期純利益1億5百万円の計上をした一方で、剰余金の配当8千6百万円を行った結果、当連結会計年度末の株主資本は、前連結会計年度と比較して1千9百万円の増加となりました。
また、その他有価証券評価差額金は5百万円の増加でありました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ1億8千7百万円増加し、当連結会計年度末には15億4千万円となりました。
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は4億4千8百万円(前期は3億円の収入)となりました。これは税金等調整前当期純利益1億4千4百万円や当連結会計期間末日が金融機関の休日であったため買掛金等の支払いが翌連結会計期間に繰り越されたことによる仕入債務の増加1億4百万円及び減価償却費9千万円を計上したこと並びに前受金の増加及び預り金の増加等の要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用した資金は1億7千万円(前期は4千9百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出9千5百円及び事業譲受による支出6千万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用した資金は9千万円(前期は9千2百万円の使用)となりました。これは主に配当金の支払額8千2百万円及びリース債務の返済による支出8百万円があった事等によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 小売事業(千円) | - | - |
| 卸売事業(千円) | - | - |
| 受託縫製事業(千円) | 2,194,941 | 109.0 |
| 報告セグメント計(千円) | 2,194,941 | 109.0 |
| その他(千円) | - | - |
| 合計(千円) | 2,194,941 | 109.0 |
(注)1 金額は製造原価によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前年同期比 (%) | 受注残高(千円) | 前年同期比 (%) |
| 小売事業 | 2,514,015 | 108.1 | 193,794 | 141.2 |
| 卸売事業 | 1,397,761 | 100.1 | 63,653 | 89.2 |
| 受託縫製事業 | 892,019 | 99.9 | 60,234 | 115.3 |
| 報告セグメント計 | 4,803,795 | 104.1 | 317,682 | 121.8 |
| その他 | - | - | - | - |
| 合計 | 4,803,795 | 104.1 | 317,682 | 121.8 |
(注)1 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年4月1日 至 平成30年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 小売事業(千円) | 2,988,718 | 105.3 |
| 卸売事業(千円) | 1,462,002 | 101.1 |
| 受託縫製事業(千円) | 938,986 | 102.6 |
| 報告セグメント計(千円) | 5,389,707 | 103.7 |
| その他(千円) | 9,272 | 89.8 |
| 合計(千円) | 5,398,979 | 103.6 |
(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主要な販売先につきましては、いずれの販売先も総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載は
省略しております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表を作成するにあたり、貸倒引当金の計上、固定資産の評価、繰延税金資産の回収可能性など、資産・負債及び収益・費用の計上金額に重要な影響を与える見積りを行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるためそれらの見積りと相違する場合があります。
なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計方針等は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
当連結会計年度の業績は、売上高53億9千8百万円(前期比3.6%増)となりました。
オーダーメイドスーツ売上高は、より良い一着を求めるお客様に対し、品質にこだわり、テーラー銀座山形屋のプロとして一着一着を大切に販売することを“ぶれることなく”継続しつづけてきたことにより、結果として、1着当たりの販売単価がアップし数量も増加いたしました。売上総利益率は、紳士コート縫製事業の製造コスト増加により1.1ポイント減少し、販売費及び一般管理費は、今年2月の十日市場店改装及び前連結会計年度3店舗出店による費用増加となり、経常利益は2億1千4百万円(前期比26.4%減)となりました。また、減損損失及びゴルフ会員権評価損を6千9百万円計上したことにより親会社株主に帰属する当期純利益は1億5百万円(前期比49.1%減)となりました。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、服づくりのこだわり「メイド・イン・ジャパン」、「着心地と品質」を柱に、「世界一のオーダーメイド企業」を目指しておりますが、経営に影響を与える大きな要因として生産能力の低下があります。
注文服は国内製造拠点、北海道(芦別市)・岩手県(二戸郡一戸町)・福岡県(飯塚市)・岡山県(玉野市)において製造しておりますが、地域特性はあるものの人口減少傾向にあり、また縫製業の若年層離れ等労働力の確保は大変厳しい環境にあります。生産ラインの安定稼働及び品質改善に向けた取り組みを実現させる為、自動機械導入・「多能工」育成を行うとともに、オペレーター一人ひとりのスキル向上のための服づくり教育を継続して実施しております。
c.セグメントごとの財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
小売事業
オーダーメイドスーツの売上が比較的順調に推移したことから売上高、営業利益ともに増収増益となりました。
基幹3ブランドのなかで紳士服が順調でありましたが、28歳をメインターゲットにしたブレフブランドは競争激化により厳しい状況となりました。その結果、売上高は29億8千8百万円(前期比5.3%増)、営業利益1億6千7百万円(前期比49.0%増)となりました。セグメント資産は、十日市場店舗改装等により前連結会計年度末に比べ1億1千2百万円増加の11億3千7百万円となりました。
卸売事業
売上高は主力の卸部門が増収であり販売単価・数量とも増加となったものの、オーダーメイドスーツの工賃改定等の影響により減益となりました。その結果、売上高14億6千2百万円(前期比1.1%増)、営業利益2千6百万円(前期比61.2%減)となりました。セグメント資産は、車両買換え等により前連結会計年度末に比べ3千4百万円増加の6億3千1百万円となりました。
受託縫製事業
平成29年7月20日にファクトリー玉野㈱を設立し、譲り受けた紳士コート縫製事業を同社にて開始いたしました。この初期投資費用等が発生したことと福岡工場への受注と生産が安定せず生産効率が悪化したこともあり、売上高は増収となったものの減益となりました。その結果、売上高29億7千8百万円(前期比3.0%増)、営業利益1千8百万円(前期比78.2%減)となりました。セグメント資産は、紳士コート縫製事業の譲り受け等により前連結会計年度末に比べ2億7千1百万円増加の10億2千8百万円となりました。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、「安定した利益とキャッシュ・フローを出せる経営基盤の確立」の方針のもと、継続的に企業価値の向上を図ることが株主重視の経営と考え、主に「売上高対経常利益率」を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度の「売上高対経常利益率」は4.0%(前期比1.6%減)と成長性をつくるための費用先行となっておりますが、引き続きこの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。
e.資本の財源及び資金の流動性
資金需要
当社グループの資金需要は主に大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。
運転資金需要の主なものは、販売会社として機能するための服地・商品の仕入、各販売事業についての販売費及び一般管理費等の営業費用及び縫製事業として製品を製造するための材料仕入、製造費並びに共通するものとして販売費及び一般管理費等であります。また、設備資金需要の主なものは、店舗の内装・改装、営業車両、縫製工場の建物、機械装置等固定資産購入に加え、全国の販売網と製造拠点との情報処理の為の無形固定資産投資等があります。
財務政策
当社グループは現在、運転資金・設備資金とも資金計画に基づき内部資金より充当しております。資金については子会社4社を含め当社において一元管理しております。また、当社グループの事業拡大・品質向上投資等、内部資金で不足する場合は、長期借入金等により調達を行ってまいります。