有価証券報告書-第76期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
オーダーメイドスーツ業界における競争激化および自然災害のリスクとともに新型コロナウイルス感染症の影響による消費落ち込みのなか、当連結会計年度の経営成績は、売上高51億5千4百万円(前期比7.8%減)となりました。オーダーメイドスーツの1着当たり販売単価はアップしておりますが、受注数量が大きく減少し、縫製事業4工場の生産活動への影響により売上総利益率が0.8ポイント悪化しました。販売費及び一般管理費は出店・退店による費用増加もあるなか、全てのコストを現場段階から見直しに努めましたが経常利益は3千8百万円(前期比77.9%減)となりました。また、店舗・工場の減損損失1億9千3百万円及び生産事業移管に伴う事業整理損7百万円並びに繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、当期末において繰延税金資産を取崩し、法人税等調整額7千6百万円を計上いたしました。その結果、親会社株主に帰属する当期純損失は2億6千2百万円(前年同期は8千5百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
なお、当連結会計年度末における店舗網はブレフ3店舗が閉店し、東京都北区に3ブランド展開の浮間舟渡店を出店し、㈱ウィングロード25店舗、日本ソーイング㈱6店舗であり、グループ合計で31店舗になっております。
なお、ブレフ事業部の店舗・百貨店営業・ECサイトは2020年4月1日付で株式会社ウィングロードに事業譲渡し小売り業態の体制見直しを行いました。
セグメントごとの業績は、次のとおりであります。
小売事業
オーダーメイドスーツの企業間競争が厳しさを増し客数減少傾向となりブレフ不採算店3店舗の撤退を行いました。また、3月に新型コロナウイルス感染症による客数減少影響もあり減収減益となりました。3月の売上高は1億8千3百万円(前期比17.9%減)でありました。
その結果、売上高は28億6千1百万円(前期比8.2%減)、営業利益7千1百万円(前期比58.0%減)となりました。
卸売事業
売上高は催事先の卸売単価の増加があったものの、販売着数が減少したことによる影響により減収減益となりました。
その結果、売上高13億4千6百万円(前期比6.3%減)、営業損失8百万円(前期は4百万円の営業利益)となりました。
受託縫製事業
オーダーメイドスーツの受注数量が大きく減少したことにより縫製工場が減産・稼働日変更等、効率的生産ができず製造コスト増加により減収減益となりました。
その結果、売上高29億7千1百万円(前期比5.6%減)、営業損失6千3百万円(前期は9百万円の営業損失)となりました。
②財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して6億9百万円減少し、46億4百万円となりました。
資産の部では、流動資産が前連結会計年度末と比較して3億7千8百万円減少しました。主に現金及び預金等が前連結会計年度と比較して減少した事等によるものであります。
固定資産は前連結会計年度末と比較して2億3千1百万円減少しました。主な要因は投資有価証券の時価の減少によるもの1億7千2百万円等であります。
負債の部では、前連結会計年度末と比較して1億2千3百万円減少し18億5千9百万円となりました
これは、主に買掛金の減少によるものによるものであり、前連結会計年度末が金融機関の休業日だった為、一部の金額の決済が当連結会計年度に繰り越されていたことによるものであります。
純資産の部においては、主に当期純損失2億6千2百万円の計上及び剰余金の配当8千6百万円を行った結果、当連結会計年度末の株主資本は、前連結会計年度と比較して3億4千9百万円の減少となりました。
また、その他有価証券評価差額金は1億3千7百万円の減少でありました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は12億円であり、前連結会計年度末に比べ2億5千万円減少いたしました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フロ-は9百万円の支出となりました。これは税金等調整前当期純損失1億6千2百万円や仕入債務及び未払金の減少に伴う支出1億8千6百万円があった一方で、売上債権の減少による収入1億4千1百万円や減損損失の計上1億9千3百万円があった事等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは1億4千1百万円の支出となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出9千3百万円及び無形固定資産の取得による支出5千6百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額8千6百万円及びリース債務の返済による支出1千2百万円がありました。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 金額は製造原価によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主要な販売先につきましては、いずれの販売先も総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載は省略しております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表を作成するにあたり、貸倒引当金の計上、固定資産の評価、繰延税金資産の回収可能性など、資産・負債及び収益・費用の計上金額に重要な影響を与える見積りを行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるためそれらの見積りと相違する場合があります。
なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(追加情報)」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
当連結会計年度の業績は、売上高51億5千4百万円(前期比7.8%減)となりました。
オーダーメイドスーツの1着当たり販売単価はアップしておりますが、受注数量が大きく減少し、縫製事業4工場の生産活動への影響により売上総利益率が0.8ポイント悪化しました。販売費及び一般管理費は出店・退店による費用増加もあるなか、全てのコストを現場段階から見直しに努めましたが経常利益は3千8百万円(前期比77.9%減)となりました。また、店舗・工場の減損損失1億9千3百万円及びコート工場生産拠点移管に伴う事業整理損7百万円並びに繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、当期末において繰延税金資産を取崩し、法人税等調整額7千6百万円を計上いたしました。その結果、親会社株主に帰属する当期純損失は2億6千2百万円(前年同期は8千5百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、服づくりのこだわり「メイド・イン・ジャパン」、「着心地と品質」を柱に、「世界一のオーダーメイド企業」を目指しておりますが、経営に影響を与える大きな要因として生産能力の低下があります。
注文服は国内製造拠点、北海道(芦別市)・岩手県(二戸郡一戸町)・福岡県(飯塚市)・岡山県(玉野市)において製造しておりますが、地域特性はあるものの人口減少傾向にあり、また縫製業の若年層離れ等労働力の確保は大変厳しい環境にあります。生産ラインの安定稼働及び品質改善に向けた取り組みを実現させる為、自動機械導入・「多能工」育成を行うとともに、オペレーター一人ひとりのスキル向上のための服づくり教育を継続して実施しております。なお、岡山工場は2020年6月をもってコート生産事業を岩手工場に移管いたします。
c.セグメントごとの財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
小売事業
オーダーメイドスーツの売上は客数減少傾向となり減収減益となりました。3月は新型コロナウイルス感染症影響により売上高は1億8千3百万円(前期比17.9%減)となりました。
基幹3ブランドは、銀座山形屋ブランドが客数減少の販売単価アップ、サルトリアプロメッサブランドが前期2店舗に導入し数量増加の販売単価アップ、ミスターナが入卒客数減少の販売単価ダウンでありました。28歳をメインターゲットにしたブレフブランドは競争激化により厳しい状況となり3店舗閉鎖いたしました。その結果、売上高は28億6千1百万円(前期比8.2%減)、営業利益7千1百万円(前期比58.0%減)となりました。セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億5千7百万円減少の9億9千8百万円となりました。
卸売事業
売上高は催事先の卸売単価は増加したものの、売上点数が大きく減少し減収減益となりました。
その結果、売上高13億4千6百万円(前期比6.3%減)、営業損失8百万円(前期は4百万円の営業利益)となりました。セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億6千8百万円減少の4億9千6百万円となりました。
受託縫製事業
オーダーメイドスーツの受注数量が減少したことにより受注と生産のバランスが崩れ生産活動へ影響し、製造コスト増加により減収減益となりました。
その結果、売上高29億7千1百万円(前期比5.6%増)、営業損失6千3百万円(前期は9百万円の営業損失)となりました。セグメント資産は、3億2千1百万円減少の6億7千3百万円となりました。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、「安定した利益とキャッシュ・フローを出せる経営基盤の確立」の方針のもと、継続的に企業価値の向上を図ることが株主重視の経営と考え、主に「売上高対経常利益率」を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度の「売上高対経常利益率」は0.8%(前年同期2.4%)と受注と生産のバランスが崩れ売上高対経常利益率が減少いたしました。費用対効果を検証しながらこの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。
e.資本の財源及び資金の流動性
資金需要
当社グループの資金需要は主に大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。
運転資金需要の主なものは、販売会社として機能するための服地・商品の仕入、各販売事業についての販売費及び一般管理費等の営業費用及び縫製事業として製品を製造するための材料仕入、製造費並びに共通するものとして販売費及び一般管理費等であります。また、設備資金需要の主なものは、店舗の内装・改装、営業車両、縫製工場の建物、機械装置等固定資産購入に加え、全国の販売網と製造拠点との情報処理の為の無形固定資産投資等があります。
財務政策
当社グループは現在、運転資金・設備資金とも資金計画に基づき内部資金より充当しております。資金については子会社4社を含め当社において一元管理しております。また、当社グループの事業拡大・品質向上投資等、内部資金で不足する場合は、長期借入金等により調達を行ってまいります。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
オーダーメイドスーツ業界における競争激化および自然災害のリスクとともに新型コロナウイルス感染症の影響による消費落ち込みのなか、当連結会計年度の経営成績は、売上高51億5千4百万円(前期比7.8%減)となりました。オーダーメイドスーツの1着当たり販売単価はアップしておりますが、受注数量が大きく減少し、縫製事業4工場の生産活動への影響により売上総利益率が0.8ポイント悪化しました。販売費及び一般管理費は出店・退店による費用増加もあるなか、全てのコストを現場段階から見直しに努めましたが経常利益は3千8百万円(前期比77.9%減)となりました。また、店舗・工場の減損損失1億9千3百万円及び生産事業移管に伴う事業整理損7百万円並びに繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、当期末において繰延税金資産を取崩し、法人税等調整額7千6百万円を計上いたしました。その結果、親会社株主に帰属する当期純損失は2億6千2百万円(前年同期は8千5百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
なお、当連結会計年度末における店舗網はブレフ3店舗が閉店し、東京都北区に3ブランド展開の浮間舟渡店を出店し、㈱ウィングロード25店舗、日本ソーイング㈱6店舗であり、グループ合計で31店舗になっております。
なお、ブレフ事業部の店舗・百貨店営業・ECサイトは2020年4月1日付で株式会社ウィングロードに事業譲渡し小売り業態の体制見直しを行いました。
セグメントごとの業績は、次のとおりであります。
小売事業
オーダーメイドスーツの企業間競争が厳しさを増し客数減少傾向となりブレフ不採算店3店舗の撤退を行いました。また、3月に新型コロナウイルス感染症による客数減少影響もあり減収減益となりました。3月の売上高は1億8千3百万円(前期比17.9%減)でありました。
その結果、売上高は28億6千1百万円(前期比8.2%減)、営業利益7千1百万円(前期比58.0%減)となりました。
卸売事業
売上高は催事先の卸売単価の増加があったものの、販売着数が減少したことによる影響により減収減益となりました。
その結果、売上高13億4千6百万円(前期比6.3%減)、営業損失8百万円(前期は4百万円の営業利益)となりました。
受託縫製事業
オーダーメイドスーツの受注数量が大きく減少したことにより縫製工場が減産・稼働日変更等、効率的生産ができず製造コスト増加により減収減益となりました。
その結果、売上高29億7千1百万円(前期比5.6%減)、営業損失6千3百万円(前期は9百万円の営業損失)となりました。
②財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して6億9百万円減少し、46億4百万円となりました。
資産の部では、流動資産が前連結会計年度末と比較して3億7千8百万円減少しました。主に現金及び預金等が前連結会計年度と比較して減少した事等によるものであります。
固定資産は前連結会計年度末と比較して2億3千1百万円減少しました。主な要因は投資有価証券の時価の減少によるもの1億7千2百万円等であります。
負債の部では、前連結会計年度末と比較して1億2千3百万円減少し18億5千9百万円となりました
これは、主に買掛金の減少によるものによるものであり、前連結会計年度末が金融機関の休業日だった為、一部の金額の決済が当連結会計年度に繰り越されていたことによるものであります。
純資産の部においては、主に当期純損失2億6千2百万円の計上及び剰余金の配当8千6百万円を行った結果、当連結会計年度末の株主資本は、前連結会計年度と比較して3億4千9百万円の減少となりました。
また、その他有価証券評価差額金は1億3千7百万円の減少でありました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は12億円であり、前連結会計年度末に比べ2億5千万円減少いたしました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フロ-は9百万円の支出となりました。これは税金等調整前当期純損失1億6千2百万円や仕入債務及び未払金の減少に伴う支出1億8千6百万円があった一方で、売上債権の減少による収入1億4千1百万円や減損損失の計上1億9千3百万円があった事等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは1億4千1百万円の支出となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出9千3百万円及び無形固定資産の取得による支出5千6百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額8千6百万円及びリース債務の返済による支出1千2百万円がありました。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 小売事業(千円) | ― | ― |
| 卸売事業(千円) | ― | ― |
| 受託縫製事業(千円) | 2,237,368 | 96.0 |
| 報告セグメント計(千円) | 2,237,368 | 96.0 |
| その他(千円) | ― | ― |
| 合計(千円) | 2,237,368 | 96.0 |
(注)1 金額は製造原価によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前年同期比 (%) | 受注残高(千円) | 前年同期比 (%) |
| 小売事業 | 2,346,173 | 91.6 | 103,178 | 65.2 |
| 卸売事業 | 1,285,714 | 94.3 | 33,955 | 79.9 |
| 受託縫製事業 | 857,170 | 94.3 | 32,951 | 78.9 |
| 報告セグメント計 | 4,489,058 | 92.9 | 170,084 | 70.2 |
| その他 | ― | ― | ― | ― |
| 合計 | 4,489,058 | 92.9 | 170,084 | 70.2 |
(注)1 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 小売事業(千円) | 2,861,720 | 91.8 |
| 卸売事業(千円) | 1,346,616 | 93.7 |
| 受託縫製事業(千円) | 941,055 | 91.4 |
| 報告セグメント計(千円) | 5,149,393 | 92.2 |
| その他(千円) | 4,620 | 105.3 |
| 合計(千円) | 5,154,013 | 92.2 |
(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主要な販売先につきましては、いずれの販売先も総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載は省略しております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表を作成するにあたり、貸倒引当金の計上、固定資産の評価、繰延税金資産の回収可能性など、資産・負債及び収益・費用の計上金額に重要な影響を与える見積りを行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるためそれらの見積りと相違する場合があります。
なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)及び(追加情報)」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
当連結会計年度の業績は、売上高51億5千4百万円(前期比7.8%減)となりました。
オーダーメイドスーツの1着当たり販売単価はアップしておりますが、受注数量が大きく減少し、縫製事業4工場の生産活動への影響により売上総利益率が0.8ポイント悪化しました。販売費及び一般管理費は出店・退店による費用増加もあるなか、全てのコストを現場段階から見直しに努めましたが経常利益は3千8百万円(前期比77.9%減)となりました。また、店舗・工場の減損損失1億9千3百万円及びコート工場生産拠点移管に伴う事業整理損7百万円並びに繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、当期末において繰延税金資産を取崩し、法人税等調整額7千6百万円を計上いたしました。その結果、親会社株主に帰属する当期純損失は2億6千2百万円(前年同期は8千5百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、服づくりのこだわり「メイド・イン・ジャパン」、「着心地と品質」を柱に、「世界一のオーダーメイド企業」を目指しておりますが、経営に影響を与える大きな要因として生産能力の低下があります。
注文服は国内製造拠点、北海道(芦別市)・岩手県(二戸郡一戸町)・福岡県(飯塚市)・岡山県(玉野市)において製造しておりますが、地域特性はあるものの人口減少傾向にあり、また縫製業の若年層離れ等労働力の確保は大変厳しい環境にあります。生産ラインの安定稼働及び品質改善に向けた取り組みを実現させる為、自動機械導入・「多能工」育成を行うとともに、オペレーター一人ひとりのスキル向上のための服づくり教育を継続して実施しております。なお、岡山工場は2020年6月をもってコート生産事業を岩手工場に移管いたします。
c.セグメントごとの財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
小売事業
オーダーメイドスーツの売上は客数減少傾向となり減収減益となりました。3月は新型コロナウイルス感染症影響により売上高は1億8千3百万円(前期比17.9%減)となりました。
基幹3ブランドは、銀座山形屋ブランドが客数減少の販売単価アップ、サルトリアプロメッサブランドが前期2店舗に導入し数量増加の販売単価アップ、ミスターナが入卒客数減少の販売単価ダウンでありました。28歳をメインターゲットにしたブレフブランドは競争激化により厳しい状況となり3店舗閉鎖いたしました。その結果、売上高は28億6千1百万円(前期比8.2%減)、営業利益7千1百万円(前期比58.0%減)となりました。セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億5千7百万円減少の9億9千8百万円となりました。
卸売事業
売上高は催事先の卸売単価は増加したものの、売上点数が大きく減少し減収減益となりました。
その結果、売上高13億4千6百万円(前期比6.3%減)、営業損失8百万円(前期は4百万円の営業利益)となりました。セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億6千8百万円減少の4億9千6百万円となりました。
受託縫製事業
オーダーメイドスーツの受注数量が減少したことにより受注と生産のバランスが崩れ生産活動へ影響し、製造コスト増加により減収減益となりました。
その結果、売上高29億7千1百万円(前期比5.6%増)、営業損失6千3百万円(前期は9百万円の営業損失)となりました。セグメント資産は、3億2千1百万円減少の6億7千3百万円となりました。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、「安定した利益とキャッシュ・フローを出せる経営基盤の確立」の方針のもと、継続的に企業価値の向上を図ることが株主重視の経営と考え、主に「売上高対経常利益率」を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度の「売上高対経常利益率」は0.8%(前年同期2.4%)と受注と生産のバランスが崩れ売上高対経常利益率が減少いたしました。費用対効果を検証しながらこの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。
e.資本の財源及び資金の流動性
資金需要
当社グループの資金需要は主に大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。
運転資金需要の主なものは、販売会社として機能するための服地・商品の仕入、各販売事業についての販売費及び一般管理費等の営業費用及び縫製事業として製品を製造するための材料仕入、製造費並びに共通するものとして販売費及び一般管理費等であります。また、設備資金需要の主なものは、店舗の内装・改装、営業車両、縫製工場の建物、機械装置等固定資産購入に加え、全国の販売網と製造拠点との情報処理の為の無形固定資産投資等があります。
財務政策
当社グループは現在、運転資金・設備資金とも資金計画に基づき内部資金より充当しております。資金については子会社4社を含め当社において一元管理しております。また、当社グループの事業拡大・品質向上投資等、内部資金で不足する場合は、長期借入金等により調達を行ってまいります。