有価証券報告書-第75期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業業績や雇用環境の改善を背景に緩やかな景気回復基調にあるものの、海外における保護主義への回帰や貿易摩擦の激化に伴う世界経済への警戒もあり、将来に向けて不透明感をぬぐえない状況にあります。
当社を取り巻く環境におきましては、消費者の購買行動の変化に伴う販売チャネルの多様化およびパターンメイドスーツにおける企業間競争の一層の激化により、厳しい経営環境が続きました。
このような環境のもと当社グループは「安定した利益とキャッシュ・フローを出せる経営基盤の確立」の方針のもと、収益力向上に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高55億8千7百万円(前期比3.5%増)となりました。
オーダーメイドスーツ売上高は、より良い一着を求めるお客様に対し、品質にこだわり、テーラー銀座山形屋のプロとして一着一着を大切に販売することを“ぶれることなく”継続しつづけてきたことにより、結果として、オーダーメイドスーツの1着当たり販売単価が900円ほどアップしましたが数量は微増となりました。売上総利益率は、台風、地震など自然災害による生産活動への影響や紳士コート縫製事業の製造コスト増加により1.3ポイント減少し、販売費及び一般管理費は、将来に向けた販売員の増員やららぽーと店等の改装、出店・退店による費用増加もあり、経常利益は1億7千5百万円(前期比18.1%減)となりました。また、店舗・工場およびコート工場譲受に伴うのれんの減損損失を5千3百万円計上したことにより親会社株主に帰属する当期純利益は8千5百万円(前期比19.3%減)となりました。
なお、当連結会計年度末における店舗網はフランチャイズのプロデュース2店舗が閉店し、㈱ウィングロード24店舗、日本ソーイング㈱9店舗であり、グループ合計で33店舗になっております。
セグメントごとの業績は、次のとおりであります。
小売事業
オーダーメイドスーツの売上は比較的順調に推移してきましたが、今年に入り客数減少傾向になり売上高、営業利益ともに微増益となりました。
その結果、売上高は31億1千5百万円(前期比4.3%増)、営業利益1億7千万円(前期比2.3%増)となりました。
卸売事業
売上高は繁忙期に催事が集中傾向となり、1催事あたりの売上点数も減少し減収となり、効率的な販売活動ができず減益となりました。
その結果、売上高14億3千6百万円(前期比1.7%減)、営業利益4百万円(前期比81.9%減)となりました。
受託縫製事業
売上高は制服関係の数量増加により増収となったものの台風、地震など自然災害による生産活動への影響や紳士コート縫製事業の製造コスト増加により減益となりました。
その結果、売上高31億4千6百万円(前期比5.6%増)、営業損失9百万円(前期は1千8百万円の営業利益)となりました。
②財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して1億5千8百万円減少し、52億1千4百万円となりました。
資産の部では、流動資産が前連結会計年度末と比較して5千8百万円減少しました。主に現金及び預金等が8千9百万円減少した一方で受取手形及び売掛金が4千8百万円増加した事等によるものであります。
固定資産は前連結会計年度末と比較して9千9百万円減少しました。主な要因は投資有価証券の時価の減少8千6百万円等によるものであります。
負債の部では、前連結会計年度末と比較して1億3千万円減少し、19億8千2百万円となりました
これは、主に前受金の減少3千5百万円、投資有価証券の評価差額金の減少等に伴う繰延税金負債の減少6千1百万円によるものによるものであります。
純資産の部においては、当期純利益8千5百万円の計上をした一方で、剰余金の配当8千6百万円を行った結果、当連結会計年度末の株主資本は、前連結会計年度と比較して1百万円の減少となりました。
また、その他有価証券評価差額金は2千6百万円の減少となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ8千9百万円減少し、14億5千1百万円となりました。
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フロ-は1億3千8百万円の収入となりました。これは税金等調整前当期純利益1億2千2百万円や減価償却費9千3百万円を計上した一方で、売上債権の増加3千8百万円や前受金の減少3千5百万円があった事等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは1億2千6百万円の支出となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出1億1千9百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額8千8百万円及びリース債務の返済による支出1千3百万円があったことによるものです。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 金額は製造原価によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主要な販売先につきましては、いずれの販売先も総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載は 省略しております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表を作成するにあたり、貸倒引当金の計上、固定資産の評価、繰延税金資産の回収可能性など、資産・負債及び収益・費用の計上金額に重要な影響を与える見積りを行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるためそれらの見積りと相違する場合があります。
なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計方針等は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
当連結会計年度の業績は、売上高55億8千7百万円(前期比3.5%増)となりました。
オーダーメイドスーツ売上高は、より良い一着を求めるお客様に対し、品質にこだわり、テーラー銀座山形屋のプロとして一着一着を大切に販売することを“ぶれることなく”継続しつづけてきたことにより、結果として、オーダーメイドスーツの1着当たり販売単価が900円ほどアップしましたが数量は微増となりました。売上総利益率は、台風、地震など自然災害による生産活動への影響や紳士コート縫製事業の製造コスト増加により1.3ポイント減少し、販売費及び一般管理費は、将来に向けた販売員の増員やららぽーと店等の改装、出店・退店による費用増加もあり、経常利益は1億7千5百万円(前期比18.1%減)となりました。また、店舗・工場およびコート工場譲受に伴うのれんの減損損失を5千3百万円計上したことにより親会社株主に帰属する当期純利益は8千5百万円(前期比19.3%減)となりました。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、服づくりのこだわり「メイド・イン・ジャパン」、「着心地と品質」を柱に、「世界一のオーダーメイド企業」を目指しておりますが、経営に影響を与える大きな要因として生産能力の低下があります。
注文服は国内製造拠点、北海道(芦別市)・岩手県(二戸郡一戸町)・福岡県(飯塚市)・岡山県(玉野市)において製造しておりますが、地域特性はあるものの人口減少傾向にあり、また縫製業の若年層離れ等労働力の確保は大変厳しい環境にあります。生産ラインの安定稼働及び品質改善に向けた取り組みを実現させる為、自動機械導入・「多能工」育成を行うとともに、オペレーター一人ひとりのスキル向上のための服づくり教育を継続して実施しております。
c.セグメントごとの財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
小売事業
オーダーメイドスーツの売上は比較的順調に推移してきましたが、今年に入り客数減少傾向になり売上高、営業利益ともに微増益となりました。。
基幹3ブランドのサルトリアプロメッサブランドを2店舗に導入し紳士服が順調でありましたが、28歳をメインターゲットにしたブレフブランドは競争激化により厳しい状況となりました。その結果、売上高は31億1千5百万円(前期比4.3%増)、営業利益1億7千万円(前期比2.3%増)となりました。セグメント資産は、東久留米店他2店舗を改装し前連結会計年度末に比べ1千7百万円増加の11億5千5百万円となりました。
卸売事業
売上高は1催事あたりの売上点数が減少し、繁忙期に催事が集中傾向となり効率的な販売活動ができず減収減益となりました。
その結果、売上高14億3千6百万円(前期比1.7%減)、営業利益4百万円(前期比81.9%減)となりました。セグメント資産は、車両買換え等により前連結会計年度末に比べ3千3百万円増加の6億6千5百万円となりました。
受託縫製事業
売上高は制服関係の数量増加により増収となったものの台風、地震など自然災害による生産活動への影響や紳士コート縫製事業の製造コスト増加により減益となりました。
その結果、売上高31億4千6百万円(前期比5.6%増)、営業損失9百万円(前期は1千8百万円の営業利益)となりました。セグメント資産は、前期連結会計年度に紳士コート縫製事業の譲り受け等もあり3千3百万円減少の9億9千4百万円となりました。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、「安定した利益とキャッシュ・フローを出せる経営基盤の確立」の方針のもと、継続的に企業価値の向上を図ることが株主重視の経営と考え、主に「売上高対経常利益率」を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度の「売上高対経常利益率」は3.1%(前期比20.8%減)と成長性をつくるための費用先行となっておりますが、費用対効果を検証しながらこの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。
e.資本の財源及び資金の流動性
資金需要
当社グループの資金需要は主に大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。
運転資金需要の主なものは、販売会社として機能するための服地・商品の仕入、各販売事業についての販売費及び一般管理費等の営業費用及び縫製事業として製品を製造するための材料仕入、製造費並びに共通するものとして販売費及び一般管理費等であります。また、設備資金需要の主なものは、店舗の内装・改装、営業車両、縫製工場の建物、機械装置等固定資産購入に加え、全国の販売網と製造拠点との情報処理の為の無形固定資産投資等があります。
財務政策
当社グループは現在、運転資金・設備資金とも資金計画に基づき内部資金より充当しております。資金については子会社4社を含め当社において一元管理しております。また、当社グループの事業拡大・品質向上投資等、内部資金で不足する場合は、長期借入金等により調達を行ってまいります。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業業績や雇用環境の改善を背景に緩やかな景気回復基調にあるものの、海外における保護主義への回帰や貿易摩擦の激化に伴う世界経済への警戒もあり、将来に向けて不透明感をぬぐえない状況にあります。
当社を取り巻く環境におきましては、消費者の購買行動の変化に伴う販売チャネルの多様化およびパターンメイドスーツにおける企業間競争の一層の激化により、厳しい経営環境が続きました。
このような環境のもと当社グループは「安定した利益とキャッシュ・フローを出せる経営基盤の確立」の方針のもと、収益力向上に努めてまいりました。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高55億8千7百万円(前期比3.5%増)となりました。
オーダーメイドスーツ売上高は、より良い一着を求めるお客様に対し、品質にこだわり、テーラー銀座山形屋のプロとして一着一着を大切に販売することを“ぶれることなく”継続しつづけてきたことにより、結果として、オーダーメイドスーツの1着当たり販売単価が900円ほどアップしましたが数量は微増となりました。売上総利益率は、台風、地震など自然災害による生産活動への影響や紳士コート縫製事業の製造コスト増加により1.3ポイント減少し、販売費及び一般管理費は、将来に向けた販売員の増員やららぽーと店等の改装、出店・退店による費用増加もあり、経常利益は1億7千5百万円(前期比18.1%減)となりました。また、店舗・工場およびコート工場譲受に伴うのれんの減損損失を5千3百万円計上したことにより親会社株主に帰属する当期純利益は8千5百万円(前期比19.3%減)となりました。
なお、当連結会計年度末における店舗網はフランチャイズのプロデュース2店舗が閉店し、㈱ウィングロード24店舗、日本ソーイング㈱9店舗であり、グループ合計で33店舗になっております。
セグメントごとの業績は、次のとおりであります。
小売事業
オーダーメイドスーツの売上は比較的順調に推移してきましたが、今年に入り客数減少傾向になり売上高、営業利益ともに微増益となりました。
その結果、売上高は31億1千5百万円(前期比4.3%増)、営業利益1億7千万円(前期比2.3%増)となりました。
卸売事業
売上高は繁忙期に催事が集中傾向となり、1催事あたりの売上点数も減少し減収となり、効率的な販売活動ができず減益となりました。
その結果、売上高14億3千6百万円(前期比1.7%減)、営業利益4百万円(前期比81.9%減)となりました。
受託縫製事業
売上高は制服関係の数量増加により増収となったものの台風、地震など自然災害による生産活動への影響や紳士コート縫製事業の製造コスト増加により減益となりました。
その結果、売上高31億4千6百万円(前期比5.6%増)、営業損失9百万円(前期は1千8百万円の営業利益)となりました。
②財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して1億5千8百万円減少し、52億1千4百万円となりました。
資産の部では、流動資産が前連結会計年度末と比較して5千8百万円減少しました。主に現金及び預金等が8千9百万円減少した一方で受取手形及び売掛金が4千8百万円増加した事等によるものであります。
固定資産は前連結会計年度末と比較して9千9百万円減少しました。主な要因は投資有価証券の時価の減少8千6百万円等によるものであります。
負債の部では、前連結会計年度末と比較して1億3千万円減少し、19億8千2百万円となりました
これは、主に前受金の減少3千5百万円、投資有価証券の評価差額金の減少等に伴う繰延税金負債の減少6千1百万円によるものによるものであります。
純資産の部においては、当期純利益8千5百万円の計上をした一方で、剰余金の配当8千6百万円を行った結果、当連結会計年度末の株主資本は、前連結会計年度と比較して1百万円の減少となりました。
また、その他有価証券評価差額金は2千6百万円の減少となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ8千9百万円減少し、14億5千1百万円となりました。
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フロ-は1億3千8百万円の収入となりました。これは税金等調整前当期純利益1億2千2百万円や減価償却費9千3百万円を計上した一方で、売上債権の増加3千8百万円や前受金の減少3千5百万円があった事等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは1億2千6百万円の支出となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出1億1千9百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額8千8百万円及びリース債務の返済による支出1千3百万円があったことによるものです。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 小売事業(千円) | - | - |
| 卸売事業(千円) | - | - |
| 受託縫製事業(千円) | 2,330,047 | 106.2 |
| 報告セグメント計(千円) | 2,330,047 | 106.2 |
| その他(千円) | - | - |
| 合計(千円) | 2,330,047 | 106.2 |
(注)1 金額は製造原価によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前年同期比 (%) | 受注残高(千円) | 前年同期比 (%) |
| 小売事業 | 2,559,958 | 101.8 | 158,128 | 81.6 |
| 卸売事業 | 1,362,781 | 97.5 | 42,493 | 66.8 |
| 受託縫製事業 | 908,934 | 101.9 | 41,754 | 69.3 |
| 報告セグメント計 | 4,831,674 | 100.6 | 242,375 | 76.3 |
| その他 | - | - | - | - |
| 合計 | 4,831,674 | 100.6 | 242,375 | 76.3 |
(注)1 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | 前年同期比(%) |
| 小売事業(千円) | 3,115,851 | 104.3 |
| 卸売事業(千円) | 1,436,923 | 98.4 |
| 受託縫製事業(千円) | 1,029,939 | 109.7 |
| 報告セグメント計(千円) | 5,582,714 | 103.6 |
| その他(千円) | 4,387 | 47.3 |
| 合計(千円) | 5,587,101 | 103.5 |
(注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。
2 主要な販売先につきましては、いずれの販売先も総販売実績に対する割合が100分の10未満のため記載は 省略しております。
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表を作成するにあたり、貸倒引当金の計上、固定資産の評価、繰延税金資産の回収可能性など、資産・負債及び収益・費用の計上金額に重要な影響を与える見積りを行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるためそれらの見積りと相違する場合があります。
なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計方針等は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
当連結会計年度の業績は、売上高55億8千7百万円(前期比3.5%増)となりました。
オーダーメイドスーツ売上高は、より良い一着を求めるお客様に対し、品質にこだわり、テーラー銀座山形屋のプロとして一着一着を大切に販売することを“ぶれることなく”継続しつづけてきたことにより、結果として、オーダーメイドスーツの1着当たり販売単価が900円ほどアップしましたが数量は微増となりました。売上総利益率は、台風、地震など自然災害による生産活動への影響や紳士コート縫製事業の製造コスト増加により1.3ポイント減少し、販売費及び一般管理費は、将来に向けた販売員の増員やららぽーと店等の改装、出店・退店による費用増加もあり、経常利益は1億7千5百万円(前期比18.1%減)となりました。また、店舗・工場およびコート工場譲受に伴うのれんの減損損失を5千3百万円計上したことにより親会社株主に帰属する当期純利益は8千5百万円(前期比19.3%減)となりました。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、服づくりのこだわり「メイド・イン・ジャパン」、「着心地と品質」を柱に、「世界一のオーダーメイド企業」を目指しておりますが、経営に影響を与える大きな要因として生産能力の低下があります。
注文服は国内製造拠点、北海道(芦別市)・岩手県(二戸郡一戸町)・福岡県(飯塚市)・岡山県(玉野市)において製造しておりますが、地域特性はあるものの人口減少傾向にあり、また縫製業の若年層離れ等労働力の確保は大変厳しい環境にあります。生産ラインの安定稼働及び品質改善に向けた取り組みを実現させる為、自動機械導入・「多能工」育成を行うとともに、オペレーター一人ひとりのスキル向上のための服づくり教育を継続して実施しております。
c.セグメントごとの財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
小売事業
オーダーメイドスーツの売上は比較的順調に推移してきましたが、今年に入り客数減少傾向になり売上高、営業利益ともに微増益となりました。。
基幹3ブランドのサルトリアプロメッサブランドを2店舗に導入し紳士服が順調でありましたが、28歳をメインターゲットにしたブレフブランドは競争激化により厳しい状況となりました。その結果、売上高は31億1千5百万円(前期比4.3%増)、営業利益1億7千万円(前期比2.3%増)となりました。セグメント資産は、東久留米店他2店舗を改装し前連結会計年度末に比べ1千7百万円増加の11億5千5百万円となりました。
卸売事業
売上高は1催事あたりの売上点数が減少し、繁忙期に催事が集中傾向となり効率的な販売活動ができず減収減益となりました。
その結果、売上高14億3千6百万円(前期比1.7%減)、営業利益4百万円(前期比81.9%減)となりました。セグメント資産は、車両買換え等により前連結会計年度末に比べ3千3百万円増加の6億6千5百万円となりました。
受託縫製事業
売上高は制服関係の数量増加により増収となったものの台風、地震など自然災害による生産活動への影響や紳士コート縫製事業の製造コスト増加により減益となりました。
その結果、売上高31億4千6百万円(前期比5.6%増)、営業損失9百万円(前期は1千8百万円の営業利益)となりました。セグメント資産は、前期連結会計年度に紳士コート縫製事業の譲り受け等もあり3千3百万円減少の9億9千4百万円となりました。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、「安定した利益とキャッシュ・フローを出せる経営基盤の確立」の方針のもと、継続的に企業価値の向上を図ることが株主重視の経営と考え、主に「売上高対経常利益率」を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度の「売上高対経常利益率」は3.1%(前期比20.8%減)と成長性をつくるための費用先行となっておりますが、費用対効果を検証しながらこの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。
e.資本の財源及び資金の流動性
資金需要
当社グループの資金需要は主に大きく分けて運転資金需要と設備資金需要の二つがあります。
運転資金需要の主なものは、販売会社として機能するための服地・商品の仕入、各販売事業についての販売費及び一般管理費等の営業費用及び縫製事業として製品を製造するための材料仕入、製造費並びに共通するものとして販売費及び一般管理費等であります。また、設備資金需要の主なものは、店舗の内装・改装、営業車両、縫製工場の建物、機械装置等固定資産購入に加え、全国の販売網と製造拠点との情報処理の為の無形固定資産投資等があります。
財務政策
当社グループは現在、運転資金・設備資金とも資金計画に基づき内部資金より充当しております。資金については子会社4社を含め当社において一元管理しております。また、当社グループの事業拡大・品質向上投資等、内部資金で不足する場合は、長期借入金等により調達を行ってまいります。