訂正四半期報告書-第59期第3四半期(平成28年8月1日-平成28年10月31日)

【提出】
2017/06/13 16:46
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【項目】
23項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、政府の経済政策や金融政策などを背景に、企業収益の回復や雇用・所得環境の改善がみられたものの、個人消費の伸び悩みや中国をはじめとしたアジア新興国の景気減速、英国のEU離脱問題など先行き不透明な状況が続いております。
百貨店業界におきましては、円高・株安を背景とした消費者の節約志向や、台風による天候不順、気温の上昇などによる秋冬の衣料品の不振に加え、購買単価の下落が目立つインバウンドの消費額も減少しており、依然として厳しい状況で推移いたしました。
このような環境のもとで当社は、長野駅前開店50週年の節目の年である本年を新しいスタートの年と位置付け、安定的に利益を確保できる収支構造の構築に向け、本年3月に収支改善計画を策定し、実践してまいりました。
営業面におきましては、来店客数及び客層の拡大と顧客ニーズの深耕を図るため、本館1階の婦人靴売場を拡大しカジュアルゾーンの取扱商品を充実させたほか、化粧品コーナーには、8月に「パウダーパレット」、10月に「エスティローダー」を新規オープンし、地域一番店としての確立を強固なものといたしました。一方で、本館7階レストラン街に新規2店舗をオープン、本館3階にカフェを導入するなど、お客さまの視点に立った店内環境の改善にも取り組んでまいりました。
売り出し面におきましては、「ショコラ ダムール」、「ズームイン!!サタデー全国うまいもの博」、6月、10月開催の「北海道物産展」など、人気催事には初出店商品を積極的に導入して新鮮さを追求する一方、50周年企画催事として「出現!妖怪ウォッチランド」、「ニューカレドニアと南の海の水族館」などを展開し、入店客数の増加と売上拡大を図ってまいりました。
また、子会社北長野ショッピングセンターにおきましては、新規催事を積極的に導入するなど集客力の拡大に努めたものの、近隣の競合店のオープンなど引き続き競争激化が続いております。
以上のような営業施策を積極的に展開してまいりましたが、消費動向の低迷や長引く衣料品の不振などもあり、当第3四半期連結累計期間の売上高は14,414,837千円、前年同期比94.3%にとどまりました。
収支面におきましては、人件費を含めた経費の抜本的見直しを行い、より一層のコスト削減に努めてまいりましたが、売上高の減少を補うには至らず、営業損失47,852千円(前年同期営業損失11,416千円)、経常損失75,766千円(前年同期経常損失42,243千円)となり、加えて、収支改善計画の一環として実施した事業構造改善費用や改装による固定資産除却損などの特別損失を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純損失372,356千円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失67,281千円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、主に受取手形及び売掛金の増加により、前連結会計年度末に比べ108,146千円増加して14,024,453千円となりました。
負債は、主に借入金の増加により、前連結会計年度末に比べ451,548千円増加して11,101,715千円となりました。
純資産は、主に利益剰余金の減少により、前連結会計年度末に比べ343,401千円減少して2,922,737千円となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。