四半期報告書-第60期第2四半期(平成29年5月1日-平成29年7月31日)

【提出】
2017/09/12 15:27
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【項目】
25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、世界経済の緩やかな回復基調を背景に、輸出や生産が堅調に推移し、雇用環境や個人消費にも改善傾向が見られ、緩やかな回復基調が続いております。
百貨店業界におきましては、一服していたインバウンドが持ち直し、また、雇用情勢の改善を背景に個人消費に持ち直しの動きが見られるなど、大都市を中心に好調に推移いたしましたが、地方百貨店においては、地方経済の不振や中間層消費の弱さから、厳しい状況を脱するには至りませんでした。
このような環境のもとで当社は、昨年実施した店内改装に加え、4月にロクシタン、7月にジョンマスターオーガニックを本館1階にオープンし、県下最大級の自然派化粧品の集積を実施する一方、催物においても、「ふれあいネコ展」や「ピクサー アドベンチャー」など家族で楽しめる新規企画を積極的に展開するとともに、「ズームインサタデー 全国うまいもの博」や「初夏の北海道物産展」などの人気催事においても県下初登場の商品やイートインコーナーを充実させるなど、新規顧客の獲得と売上の拡大に努めてまいりました。さらに、地元書店の「平安堂」の導入により増加したお客さまの店内回遊性を高めるため、本館3階にハンドバッグ売場を移設するなど、細やかな改善策も随時実施するとともに、元売場においてもポップアップステージを積極的に活用し、常に新しい提案により、お客さまに繰り返しご来店いただける売場展開を図ってまいりました。また、本年2月から新たに発行したポイント制ハウスカード「natoQ(ナトック)」の会員獲得に全社を挙げて取り組み、継続的な「ながの東急百貨店のお客さま」づくりを行っております。
子会社株式会社北長野ショッピングセンターにおきましては、主力のデイリーマートの売場改装による生鮮、惣菜コーナーの拡充を実施いたしました。
以上のような営業施策を積極的に展開いたしましたが、売場スペースの一部を賃貸区画へ変更したことに伴う売上の減少などにより、当第2四半期連結累計期間の売上高は9,129,831千円(前年同期比6.4%減)となりました。
収支面におきましては、昨年3月に策定した収支改善計画に基づき、人件費を含めた経費の抜本的な見直しを図り、より一層のコスト削減に努めた結果、営業利益97,802千円(前年同期営業損失27,327千円)、経常利益78,684千円(前年同期経常損失42,958千円)、親会社株主に帰属する四半期純利益8,314千円(前年同期親会社株主に帰属する四半期純損失238,961千円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、売掛金等の増加により、前連結会計年度末に比べ78,045千円増加して、13,784,927千円となりました。
負債は、主にリース債務やポイント引当金の増加により、前連結会計年度末に比べ64,504千円増加して10,959,707千円となりました。
純資産は、主に利益剰余金の増加により、前連結会計年度末に比べ13,540千円増加して2,825,219千円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益10,296千円に減価償却費251,973千円、仕入債務の増加額69,003千円等を調整し、182,173千円の収入となりました。前年同四半期連結累計期間に比べ、54,183千円の収入減となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に固定資産の取得による支出により、588,707千円の支出となりました。前年同四半期連結累計期間に比べ、497,251千円の支出減となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、主にセール・アンド・リースバックによる収入571,935千円等により333,776千円の収入となりました。前年同四半期連結累計期間に比べ、267,333千円の収入増となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。