四半期報告書-第25期第3四半期(令和2年5月1日-令和2年7月31日)

【提出】
2020/09/18 16:21
【資料】
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【項目】
30項目
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間(2019年11月1日から2020年7月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大に伴い、経済活動と個人消費が停滞し、景気が急速に悪化したことから非常に厳しい状況となりました。
外食産業におきましては、緊急事態宣言解除後は営業時間の正常化など回復に向けた動きが見られるものの、依然として感染拡大の懸念があり先行き不透明な状況が続いています。
このような環境のなか、当社グループは「with コロナ」時代に、新しい生活様式や環境に配慮しながら、安心・安全そしてワクワクする夢のあるレストランを創造するプロジェクト「スマートくらプロジェクト」をスタートいたしました。案内から会計までスムーズに行う①「セルフでくら」、スマホで注文など快適・便利な②「スマホでくら」、感染症予防の取り組み③「安心のくら」、お持ち帰りや出前、通販の④「おうちでくら」の4つの取り組みを進めました。IoTなどの先端技術を用い、お客様がより快適に安全に楽しんでいただけるオンリーワンのレストランを目指してまいります。
商品戦略におきましては、5月にお持ち帰り商品のラインナップに人気のうどんやラーメンなどの麺類を加え、6月には「金目鯛三種盛り」など「旬の極みシリーズ」に合わせて人気アニメ「鬼滅の刃」とのコラボキャンペーンを展開いたしました。7月にはまぐろの品質をAI技術で目利きする「極み熟成AIまぐろ」を販売するなど、高品質な商品提案により顧客満足度の向上に努めました。これらの施策の結果、新型コロナウイルスの感染拡大による影響により、2020年4月には51.9%まで落ち込んだ既存店売上高前年比は、6月以降90%以上まで回復し、外食産業全体の中でも堅調な推移となりました。
米国子会社Kura Sushi USA,Inc.(KSU)におきましては、2020年3月よりカリフォルニア州などに外出禁止令(Stay-at-Home Order)が発令され、2020年3月18日からKSU25店舗全店の一時閉鎖をいたしました。2020年5月より7店舗を再開し、本報告書提出日現在、25店舗全店を再開しておりますが、店内飲食や店内座席数が制限されており引き続き厳しい状況となっています。
台湾子会社亞洲藏壽司股份有限公司(KSA)におきましては、台湾政府による新型コロナウイルス対策などが功を奏し、2020年5月以降は経済活動が正常化しつつあります。KSAにおきましては計画通り新規出店し積極的に投資を行いました。
店舗開発につきましては、国内24店舗、米国2店舗、台湾5店舗の計31店舗を出店いたしました。
当第3四半期連結会計期間末の店舗数は、全て直営で516店舗(「無添蔵」4店舗、「くら天然魚市場」1店舗、米国25店舗、台湾25店舗を含む)となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は963億66百万円、経常損失9億45百万円となり、また、第2四半期に特別損失として店舗の減損損失365百万円、繰延税金資産の取崩592百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する四半期純損失は16億14百万円となりました。
なお、当社グループは飲食事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末における資産総額は、757億17百万円となり、前連結会計年度末と比較して75億1百万円の増加となりました。これは、主に現金及び預金が58億7百万円減少した一方で、売掛金が2億88百万円、原材料及び貯蔵品が3億43百万円、有形固定資産が119億86百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末と比較して100億48百万円増加し、310億53百万円となりました。これは、主に未払金が8億2百万円、流動負債のその他が22億34百万円、リース債務が77億96百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
純資産につきましては、利益剰余金が24億4百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して25億47百万円減少し、446億64百万円となりました。
(3)事業上及び財政上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。