四半期報告書-第20期第1四半期(令和2年3月1日-令和2年5月31日)

【提出】
2020/07/14 15:18
【資料】
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【項目】
39項目
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、米中貿易摩擦の影響により景気減速懸念が広がる中、雇用・所得環境の堅調な推移や個人消費の持ち直し等を背景に、緩やかな回復基調が続いておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により世界経済のリスクが急激に拡大したことから、日本経済も急速に悪化し、国内景気も厳しい環境にあり、先行不透明感な状況が続いております。
外食業界におきましては、依然として消費者の節約志向が続く中で、原材料価格の上昇や人材不足による人件費関連コストの上昇等に加え、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための外出自粛要請や営業時間短縮要請により、更に厳しい経営環境となっております。
このような環境のもと、当社グループでは、前期より推進しております事業構造改革を進めてまいりましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、お客様や店舗スタッフへの安全面等を考慮し、一部店舗の休業や営業時間の短縮を行い、4月からは政府及び自治体等からの要請等を踏まえ、全店舗で休業をいたしました。なお、当第1四半期連結累計期間の直営店の出退店におきましては、4店舗を新規出店し、2店舗をリニューアルするとともに1店舗を閉店したことにより、2020年5月末日現在の業態数及び店舗数は、69業態142店舗(国内139店舗、海外3店舗)となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための営業自粛が大きく影響し、773百万円(前年同期比78.4%減)、営業損失は582百万円(前年同期は営業損失23百万円)、経常損失は531百万円(前年同期は経常損失48百万円)となりました。また、営業自粛期間における店舗運営にかかる固定費を特別損失として559百万円、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を勘案し、海外を含む飲食セグメントにおける資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を特別損失として567百万円計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純損失は1,639百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失38百万円)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 飲食事業
前期より推進しております事業構造改革に引き続き取り組みました。特に、組織構造の見直しを進め、部門数を削減することで管理コストの削減に取り組みましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、売上高が減少いたしました。
新規出店といたしましては、2020年4月に「狼牙包包軒(ロウガフウフウケン)」、「東京おでんラブストーリー(トウキョウオデンラブストーリー)錦三丁目」「BLUE WATER SHRIMP(ブルーウォーターシュリンプ)nagoya japan」(名古屋市中区)、2020年5月に「THE03(ザゼロサン)」(名古屋市中区)を新規オープンいたしました。リニューアルでは、2020年3月に「博多かわ屋蒲田西口店」(東京都大田区)を「たまか食堂」に、「どなんち」(名古屋市中区)を「めでたい家」にリニューアルオープンいたしました。また、2020年3月に「豊年萬福(ホウネンマンプク)」(東京都中央区)を閉店いたしました。
その結果、飲食事業における売上高は602百万円(前年同期比81.4%減)、営業損失は399百万円(前年同期は営業利益150百万円)となりました。
② 不動産事業
2020年5月に開設いたしました商業ビル「EXIT NISHIKI」、「ダイヤモンドウェイ」や「jG金山」などの賃貸収入が安定的な収益に寄与いたしました。その結果、不動産事業における売上高は455百万円(前年同期比9.9%減)、営業利益は52百万円(同20.1%増)となりました。
③ ブライダル事業
新型コロナウィルス感染症の感染拡大の影響を受け、婚礼の延期等が発生し、施行組数が減少いたしました。その結果、ブライダル事業における売上高は55百万円(前年同期比67.8%減)、営業損失は25百万円(前年同期は営業損失0百万円)となりました。
④ その他の事業
販促制作事業及び卸売業等のその他の事業における売上高は43百万円(前年同期比80.9%減)、営業損失は10百万円(前年同期は営業利益5百万円)となりました。
(2) 財政状態
当第1四半期連結会計期間末における総資産は11,034百万円(前連結会計年度末比465百万円減少)となり、負債は10,226百万円(同1,193百万円増加)、純資産は807百万円(同1,659百万円減少)となりました。
流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ総額で121百万円減少し1,666百万円となりました。これは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴い休業したことにより売掛金が261百万円減少し、不動産事業の固定資産の取得により未収消費税が88百万円増加したなどが主な要因であります。
固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ342百万円減少し9,354百万円となりました。これは、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、店舗設備の減損損失を計上したことなどにより有形固定資産が334百万円減少したことが主な要因であります。
繰延資産につきましては、社債発行費が前連結会計年度末に比べ1百万円減少し13百万円となりました。
流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ373百万円増加し3,080百万円となりました。これは、短期借入金が453百万円、1年内返済予定の長期借入金が116百万円、未払金が243百万円それぞれ増加し、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に伴い休業したことにより買掛金が361百万円減少したことなどが主な要因であります。
固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ820百万円増加し7,145百万円となりました。これは、長期借入金が874百万円増加したことなどが主な要因であります。
純資産につきましては、利益剰余金が1,653百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ1,659百万円減少し807百万円となりました。
なお、当第1四半期連結会計期間におきまして、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による不測の事態に備え、手元資金を確保するため、新たに1,700百万円、2020年6月に490百万円を金融機関からの借入により資金調達を行いました。また、後発事象に記載の通り、成長投資資金を確保するため、商業ビル「ダイヤモンドウェイ」の売却を予定しております。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
特記すべき事項はありません。