有価証券報告書-第55期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/20 13:26
【資料】
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【項目】
119項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、有価証券の評価、減価償却資産の償却、貸付金等の貸倒れ及び当該引当金、賞与等の会計処理については会計関連諸法規に則り、過去の実績や状況に応じ合理的な基準により見積り、判断しておりますが、不確実性が存在するため、見積った数値と実際の結果は異なる場合があります。
(2) 財政状態の分析
①資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当連結会計年度末における総資産は975億15百万円となりました。このうち、流動資産は944億18百万円となりました。流動資産の主な内訳は、現金及び預金25億40百万円、預託金172億26百万円、短期差入保証金657億6百万円、外為取引未収入金82億87百万円であります。また、固定資産は30億96百万円となりました。
内訳は、有形固定資産1億89百万円、無形固定資産9億11百万円、投資その他の資産19億95百万円であります。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は842億75百万円となりました。このうち、流動負債は837億17百万円となり、その主な内訳は受入保証金753億95百万円、外為取引未払金72億3百万円であります。
また、固定負債の残高は5億9百万円となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は132億39百万円となりました。内訳としては株主資本125億23百万円、その他の包括利益累計額6億89百万円、新株予約権26百万円であります。
この結果、自己資本比率は13.6%となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当社グループの主要な事業内容は外国為替証拠金取引事業であるため、当社グループのキャッシュ・フロー(資金の増減)は、顧客との外国為替証拠金取引に係る預り証拠金・建玉残高等の増減の影響を大きく受けております。
当社グループは現状において十分な資金の流動性を有しておりますが、これらの資金需要に備えるため、また、運転資金の効率的な調達を行うため、金融機関2社と当座貸越契約(極度融資枠5億円)を結んでおります。なお、当連結会計年度における借入実績はありません。
当連結会計年度末におけるキャッシュ・フローの詳細は「第2 事業の状況 1業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。
(3) 当連結会計年度の経営成績の分析
当連結会計年度における営業収益は42億13百万円、営業利益は1億93百万円、経常利益は2億64百万円、当期純利益は39億31百万円となりました。
当連結会計年度の主要な収益・費用等の状況は次のとおりであります。
①受入手数料
当連結会計年度の受入手数料の合計は13億39百万円となりました。
内訳は以下のとおりであります。
・委託手数料 59百万円
・取引所為替証拠金取引に係る受取手数料 11億53百万円
・投資顧問料 1億25百万円
・その他の受入手数料 2百万円
②トレーディング損益
当連結会計年度におけるトレーディング損益は、26億20百万円の利益となりました。
これは店頭FX取引等によるものであります。
③金融収支
当連結会計年度における金融収益は、14百万円となりました。
一方、金融費用は1百万円となり、これを差し引いた金融収支は13百万円となりました。
金融収支の主な発生要因は店頭CFD取引及び預金利息によるものであります。
④販売費・一般管理費
当連結会計年度における販売費・一般管理費は、40億18百万円となりました。
主な内訳は以下のとおりであります。
・取引関係費 14億79百万円
・人件費 8億48百万円
・不動産関係費 11億31百万円
・事務費 29百万円
・減価償却費 3億94百万円
・租税公課 82百万円
・その他 51百万円
⑤営業外収益
当連結会計年度においては90百万円の営業外収益を計上しており、その内訳は以下のとおりであります。
・受取配当金 64百万円
・受取利息 19百万円
・その他 6百万円
⑥営業外費用
当連結会計年度においては20百万円の営業外費用を計上しており、その内訳は以下のとおりであります。
・自己株式取得費用 3百万円
・為替差損 12百万円
・株式公開費用 2百万円
・その他 1百万円
⑦特別利益
当連結会計年度においては38億49百万円の特別利益を計上しており、その主な内訳は以下のとおりであります。
・投資有価証券売却益 38億25百万円
・金融商品取引責任準備金戻入 23百万円
⑧特別損失
当連結会計年度においては57百万円の特別損失を計上しており、その内訳は以下のとおりであります。
・固定資産処分損 51百万円
・投資有価証券売却損 6百万円
(4) 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 4事業等のリスク」に記載しております。
(5) 経営戦略の現状と見通し
当社グループは、お客様にとって真に価値のあるサービス、お客様が抱える問題を解決するような付加価値のあるサービスを生み出すことで、「驚きと感動」を感じていただけるようなサービスラインナップを整えてまいります。
具体的には、取引所FX「くりっく365」の最大手として取引所FXのトップブランドを構築するほか、店頭FXにおいては、選択型FX自動売買「シストレ24」を中心とする差別化されたサービスの品質向上を目指してまいります。平成26年3月には新たなサービスとして、オートパイロット型裁量FX「トライオート」を開始しており、こちらも早期に事業拡大を図り、安定的な収益体制の構築を進めてまいります。
また、平成25年2月には当社初となる海外子会社をオーストラリアに設立しており、同年7月下旬より事業を開始しております。
今後は世界最高品質のFXサービスを海外で提供することで、当社のグローバル化を進めてまいります。
同時に、「お客様が安心して資産を託すことができる」企業として認知されるよう、コンプライアンス体制の維持及び継続的な改善、顧客の視点に立った商品・サービスの提供に努めてまいります。
(6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)の残高は、61億20百万円となりました。
詳細は「第2 事業の状況 1業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。