四半期報告書-第58期第2四半期(平成28年7月1日-平成28年9月30日)
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、力強さには欠けるものの改善の兆しも随所に見られ、緩やかながら回復が期待される展開となりました。
国内の企業収益は、インバウンド需要に頭打ちの兆しが見えるものの、円高による輸入原材料の価格の低下や堅調な設備投資等の明るい材料もあり、4四半期ぶりに4-6月期の経常利益は増加しました。
一方、個人消費は良好な雇用環境や、緩やかに上昇を続ける賃金環境を背景に家計の購買力は改善しましたが、株価や景気の先行きに対する不安から耐久財などの買い控えも起きており、本格的な消費の回復にはまだ時間がかかるとの見方が強まっています。
このような環境のなか、外国為替市場のドル円相場は一時上昇したものの、その後は、じり安基調となりました。7月、参議院選挙で自民党が圧勝し、20兆円規模の経済対策が発表されるとドル円は上げ足を速め107円台まで上昇しました。しかし、その後は米国の経済指標が市場予想を下回り米国の年内の利上げ観測が後退したことから、ドルが下落基調となり、ドル円も8月中旬には約9週間ぶりに100円を割り込みました。
8月下旬、イエレンFRB議長の発言から米国利上げへの期待が膨らみ、一時、ドル円も反発する場面がありましたが、9月21日のFOMCでは米国の利上げは見送られることとなり、101円台で9月の取引を終了しました。
株式市場は、おおむね16,000円台でのレンジ相場となりました。8月上旬には、海外株式市場の下落や大幅な円高を受けて一時16,000円を割り込む場面もありましたが、日銀によるETFの購入などによる下支えもあり、一進一退の動きとなりました。
このような経済状況のもとで、当社グループの当第2四半期連結累計期間の営業収益は16億66百万円(前年同四半期比83.5%)、純営業収益は16億64百万円(同83.4%)となりました。販売費・一般管理費は全体で17億15百万円(同97.3%)、純営業収益から販売費・一般管理費を差し引いた営業損失は50百万円(前年同四半期は2億32百万円の営業利益)、経常損失は57百万円(前年同四半期は2億15百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は55百万円(前年同四半期は93百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
なお、海外金融事業においては、連結子会社Invast Financial Services Pty Ltd.が当第2四半期累計期間にお
いて創業以来初となる黒字転換を果たしております。
一方、当社単体での営業損失は66百万円(前年同四半期は3億26百万円の営業利益)、経常損失は62百万円(前年同四半期は3億31百万円の経常利益)、四半期純損失は61百万円(前年同四半期は2億9百万円の四半期純利益)となりました。
セグメントの業績概況は次のとおりであります。
詳細は、「注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。
① 取引所FX取引
取引所FX取引は、東京金融取引所におけるFX取引サービス「くりっく365」の提供を行っております。
当第2四半期連結累計期間における「くりっく365」の取引高は、前年同四半期を下回ったため、純営業収益は4億38百万円(前年同四半期比76.8%)、セグメント利益は25百万円(同25.1%)となりました。
② 店頭FX取引
店頭FX取引は、「FX24」、「シストレ24」及び「トライオートFX」のサービス提供を行っております。 当第2四半期連結累計期間においては、「トライオートFX」における業界最狭水準スプレッドでの自動売買グランプリの開催や、「シストレ24」におけるフルオート機能のリリース、FXしながら寄付をする新しい社会貢献プロジェクト「インヴァスト ミッションプロジェクト」の始動等、お客様の満足度向上につながる様々な施策を実施いたしました。
しかしながら、6月の英国国民投票の影響等による一時的な取引高の増加はあったものの、低いボラティリティ相場が継続した影響を受け、店頭FX取引(FX24・シストレ24・トライオートFX)による純営業収益は9億21百万円(前年同四半期比81.1%)となり、セグメント利益は13百万円(同6.4%)となりました。
③ 海外金融事業
海外金融事業においては、オーストラリアの子会社Invast Financial Services Pty Ltd.(以下「IFS」といいます。)が店頭FX取引、店頭CFD取引及び証券取引を行っております。
IFSの決算日は12月31日となっているため、当第2四半期連結累計期間においては、平成28年1月から6月までの実績を反映しております。
IFSは、法人営業活動の強化による流動性供給事業「Pure Prime」の拡大が、新規大口顧客の大幅な増加につながったこと等から、海外金融事業の純営業収益は2億83百万円(前年同四半期比110.3%)となり、セグメント利益は15百万円(前年同四半期は94百万円のセグメント損失)となりました。
④ その他
その他、当社では「くりっく株365」及び「トライオートETF」のサービス提供を行っております。4月からの新サービス「トライオートETF」は、近年、最も成長している金融商品のひとつであるETF(上場投資信託)を対象とした世界初のETF特化型証拠金取引です。
国内におけるETFの認知度はまだまだ低いものの、低コストでの運用が可能、透明性が高い、投資対象が多様性に富むといった理由から、米国の年金基金やフィナンシャルアドバイザー等から注目を集めており、ETFの世界の市場規模は拡大を続けています。
「トライオートETF」は、国内外の世界選抜ETFがひとつの口座で管理可能であり、差金決済(CFD)の仕組みを利用することで、現物外国株投資のネックとなる元本為替リスクを排除する等、当社独自の付加価値のあるサービスとなっております。また、1万円という少額から投資可能なため、これから資産形成が必要となる若い世代の方でも気軽にお取引していただけます。
当第2四半期連結累計期間においては、「トライオートETF」サービスが事業計画を下回ったことに加え、前年同四半期と比較し「くりっく株365」の出来高が伸び悩んだこと等から、純営業収益は26百万円(前年同四半期比54.1%)となり、セグメント損失は1億6百万円(前年同四半期は10百万円のセグメント利益)となりました。
主要な収益・費用等の状況は次のとおりであります。
① 受入手数料
当第2四半期連結累計期間の受入手数料の合計は3億79百万円(前年同四半期比72.5%)となりました。
内訳は以下のとおりであります。
・取引所為替証拠金取引に係る受取手数料 2億87百万円(同78.3%)
・委託手数料 19百万円(同47.9%)
・投資顧問料 13百万円(同63.4%)
・その他の受入手数料 59百万円(同62.4%)
② トレーディング損益
当第2四半期連結累計期間におけるトレーディング損益は、11億20百万円(前年同四半期比89.7%)の利益となりました。これは店頭FX取引等によるものであります。
③ 金融収支
当第2四半期連結累計期間における金融収益は、13百万円(前年同四半期比87.2%)となりました。
一方、金融費用は2百万円(前年同四半期は計上なし)となり、これを差し引いた金融収支は10百万円(同70.4%)となりました。主な発生要因は預金利息によるものであります。
④ 販売費・一般管理費
当第2四半期連結累計期間における販売費・一般管理費は、17億15百万円(前年同四半期比97.3%)となりました。主な内訳は以下のとおりであります。
・取引関係費 4億57百万円(同103.7%)
・人件費 4億44百万円(同91.0%)
・不動産関係費 5億53百万円(同99.6%)
・事務費 16百万円(同126.7%)
・減価償却費 1億72百万円(同97.0%)
・租税公課 41百万円(同101.2%)
・その他 29百万円(同64.2%)
⑤ 営業外収益
当第2四半期連結累計期間においては0百万円の営業外収益を計上しており、その内訳は以下のとおりであります。
・受取配当金 0百万円
・未払配当金除斥益 0百万円
・その他 0百万円
⑥ 営業外費用
当第2四半期連結累計期間においては7百万円の営業外費用を計上しており、その内訳は以下のとおりであります。
・為替差損 6百万円
・株式公開費用 0百万円
・その他 0百万円
⑦ 特別利益
当第2四半期連結累計期間においては6百万円の特別利益を計上しており、その内訳は以下のとおりであります。
・金融商品取引責任準備金戻入 6百万円
・固定資産売却益 0百万円
なお、当第2四半期連結会計期間末の資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して13億79百万円増加し966億15百万円となりました。流動資産は、14億88百万円増加し954億68百万円となりました。
流動資産の主な増加項目は、外為取引未収入金の増加32億52百万円であり、一方、主な減少項目は、現金・預金の減少13億26百万円のほか、短期差入保証金の減少7億17百万円であります。
また、固定資産は、前連結会計年度末と比較して1億8百万円減少し11億47百万円となりました。
これは、ソフトウェア等の新規取得があった一方、減価償却費1億72百万円を計上したこと等によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は861億65百万円となり、前連結会計年度末に比べ、16億94百万円増加しました。流動負債は、17億27百万円増加し860億30百万円となりました。
流動負債の主な増加項目は、外為取引未払金の増加26億85百万円であり、主な減少項目は、受入保証金の減少8億7百万円であります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ26百万円減少し1億11百万円となりました。
特別法上の準備金は、23百万円となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は104億50百万円となり、前連結会計年度末と比較して3億14百万円減少しました。主な減少要因は配当金の支払いによる2億34百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失55百万円の計上であります。
この結果、自己資本比率は10.8%(前連結会計年度末は11.3%)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比べて22億99百万円減少し、当第2四半期連結会計期間末の残高は36億71百万円となりました。
各項目別の増減内容は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは28億39百万円の資金減少となりました。
資金の主な減少要因は、外為取引未収入金の増加による32億77百万円、受入保証金の減少による11億89百万円であります。
主な増加要因は、外為取引未払金の増加による26億65百万円、取引所・カバー先への短期差入保証金の減少による6億2百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、1億50百万円の資金減少となりました。
減少要因は、有形及び無形固定資産の取得による支出1億51百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、2億34百万円の資金減少となりました。
これは、主として配当金の支払いによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当社グループの主力サービスである外国為替証拠金取引は、外国為替市場や株式市場等の市況、その他国内外の経済環境等に大きく左右される傾向にあることから、相場に左右されない収益源の多様化、拡大が重要な課題であると認識しております。
今年4月には、近年、最も成長している金融商品のひとつであるETF(上場投資信託)を対象とした資産運用サービス「トライオートETF」を開始いたしました。「トライオートETF」は、「①国内外の世界選抜ETFがひとつの口座で管理可能、②差金決済の仕組みを導入し、海外ETFでも元本の為替リスクゼロ、③マニュアル売買手数料、両替手数料、取引ツール利用料、口座管理料が全て無料、④1万円からはじめられる」といった特徴があります。
また、「シストレ24」においては、お客様が条件を設定し、その条件の範囲内で自動でストラテジーを入れ替える「フルオート」サービスを9月にリリースしました。
「フルオート」は、豊富なストラテジーの中から顧客が設定した条件に合わせて好調なストラテジーを自動的に選択し、入れ替えながら運用を続けるため、安定した収益を得やすく、運用損益が改善した実績を得ることが可能です。
今後は、新サービス「トライオートETF」の拡大に注力すると同時に、主力サービス「シストレ24」、「トライオートFX」を中心とした高付加価値サービスの開発と継続的な品質向上により、安定的な収益力を構築してまいります。
また、海外金融事業においては、オーストラリアの子会社Invast Financial Services Pty Ltd.を中心に、法人向け金融サービスの拡充を図ることにより、更なる拡大を目指してまいります。
(6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の運転資金は全て自己資本で賄っており、今後の設備及び有価証券等への投資を考慮しても十分な流動性を有していると考えております。また、運転資金の効率的な調達を行うため、取引金融機関3社との間で当座貸越契約等(極度融資枠8億円)を締結しております。
なお、当第2四半期連結累計期間における借入実績はありません。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、力強さには欠けるものの改善の兆しも随所に見られ、緩やかながら回復が期待される展開となりました。
国内の企業収益は、インバウンド需要に頭打ちの兆しが見えるものの、円高による輸入原材料の価格の低下や堅調な設備投資等の明るい材料もあり、4四半期ぶりに4-6月期の経常利益は増加しました。
一方、個人消費は良好な雇用環境や、緩やかに上昇を続ける賃金環境を背景に家計の購買力は改善しましたが、株価や景気の先行きに対する不安から耐久財などの買い控えも起きており、本格的な消費の回復にはまだ時間がかかるとの見方が強まっています。
このような環境のなか、外国為替市場のドル円相場は一時上昇したものの、その後は、じり安基調となりました。7月、参議院選挙で自民党が圧勝し、20兆円規模の経済対策が発表されるとドル円は上げ足を速め107円台まで上昇しました。しかし、その後は米国の経済指標が市場予想を下回り米国の年内の利上げ観測が後退したことから、ドルが下落基調となり、ドル円も8月中旬には約9週間ぶりに100円を割り込みました。
8月下旬、イエレンFRB議長の発言から米国利上げへの期待が膨らみ、一時、ドル円も反発する場面がありましたが、9月21日のFOMCでは米国の利上げは見送られることとなり、101円台で9月の取引を終了しました。
株式市場は、おおむね16,000円台でのレンジ相場となりました。8月上旬には、海外株式市場の下落や大幅な円高を受けて一時16,000円を割り込む場面もありましたが、日銀によるETFの購入などによる下支えもあり、一進一退の動きとなりました。
このような経済状況のもとで、当社グループの当第2四半期連結累計期間の営業収益は16億66百万円(前年同四半期比83.5%)、純営業収益は16億64百万円(同83.4%)となりました。販売費・一般管理費は全体で17億15百万円(同97.3%)、純営業収益から販売費・一般管理費を差し引いた営業損失は50百万円(前年同四半期は2億32百万円の営業利益)、経常損失は57百万円(前年同四半期は2億15百万円の経常利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は55百万円(前年同四半期は93百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
なお、海外金融事業においては、連結子会社Invast Financial Services Pty Ltd.が当第2四半期累計期間にお
いて創業以来初となる黒字転換を果たしております。
一方、当社単体での営業損失は66百万円(前年同四半期は3億26百万円の営業利益)、経常損失は62百万円(前年同四半期は3億31百万円の経常利益)、四半期純損失は61百万円(前年同四半期は2億9百万円の四半期純利益)となりました。
セグメントの業績概況は次のとおりであります。
詳細は、「注記事項(セグメント情報等)」をご参照ください。
セグメント名称 | 事業の内容 | 会社 | |
報告 セグメント | 取引所FX取引 | 「くりっく365」 | インヴァスト証券㈱ |
店頭FX取引 | 「FX24」、「シストレ24」、 「トライオートFX」 | インヴァスト証券㈱ | |
海外金融事業 | 店頭FX、店頭CFD、証券取引 | Invast Financial Services Pty Ltd. | |
その他 | 「くりっく株365」、 「トライオートETF」 | インヴァスト証券㈱ |
① 取引所FX取引
取引所FX取引は、東京金融取引所におけるFX取引サービス「くりっく365」の提供を行っております。
当第2四半期連結累計期間における「くりっく365」の取引高は、前年同四半期を下回ったため、純営業収益は4億38百万円(前年同四半期比76.8%)、セグメント利益は25百万円(同25.1%)となりました。
② 店頭FX取引
店頭FX取引は、「FX24」、「シストレ24」及び「トライオートFX」のサービス提供を行っております。 当第2四半期連結累計期間においては、「トライオートFX」における業界最狭水準スプレッドでの自動売買グランプリの開催や、「シストレ24」におけるフルオート機能のリリース、FXしながら寄付をする新しい社会貢献プロジェクト「インヴァスト ミッションプロジェクト」の始動等、お客様の満足度向上につながる様々な施策を実施いたしました。
しかしながら、6月の英国国民投票の影響等による一時的な取引高の増加はあったものの、低いボラティリティ相場が継続した影響を受け、店頭FX取引(FX24・シストレ24・トライオートFX)による純営業収益は9億21百万円(前年同四半期比81.1%)となり、セグメント利益は13百万円(同6.4%)となりました。
③ 海外金融事業
海外金融事業においては、オーストラリアの子会社Invast Financial Services Pty Ltd.(以下「IFS」といいます。)が店頭FX取引、店頭CFD取引及び証券取引を行っております。
IFSの決算日は12月31日となっているため、当第2四半期連結累計期間においては、平成28年1月から6月までの実績を反映しております。
IFSは、法人営業活動の強化による流動性供給事業「Pure Prime」の拡大が、新規大口顧客の大幅な増加につながったこと等から、海外金融事業の純営業収益は2億83百万円(前年同四半期比110.3%)となり、セグメント利益は15百万円(前年同四半期は94百万円のセグメント損失)となりました。
④ その他
その他、当社では「くりっく株365」及び「トライオートETF」のサービス提供を行っております。4月からの新サービス「トライオートETF」は、近年、最も成長している金融商品のひとつであるETF(上場投資信託)を対象とした世界初のETF特化型証拠金取引です。
国内におけるETFの認知度はまだまだ低いものの、低コストでの運用が可能、透明性が高い、投資対象が多様性に富むといった理由から、米国の年金基金やフィナンシャルアドバイザー等から注目を集めており、ETFの世界の市場規模は拡大を続けています。
「トライオートETF」は、国内外の世界選抜ETFがひとつの口座で管理可能であり、差金決済(CFD)の仕組みを利用することで、現物外国株投資のネックとなる元本為替リスクを排除する等、当社独自の付加価値のあるサービスとなっております。また、1万円という少額から投資可能なため、これから資産形成が必要となる若い世代の方でも気軽にお取引していただけます。
当第2四半期連結累計期間においては、「トライオートETF」サービスが事業計画を下回ったことに加え、前年同四半期と比較し「くりっく株365」の出来高が伸び悩んだこと等から、純営業収益は26百万円(前年同四半期比54.1%)となり、セグメント損失は1億6百万円(前年同四半期は10百万円のセグメント利益)となりました。
主要な収益・費用等の状況は次のとおりであります。
① 受入手数料
当第2四半期連結累計期間の受入手数料の合計は3億79百万円(前年同四半期比72.5%)となりました。
内訳は以下のとおりであります。
・取引所為替証拠金取引に係る受取手数料 2億87百万円(同78.3%)
・委託手数料 19百万円(同47.9%)
・投資顧問料 13百万円(同63.4%)
・その他の受入手数料 59百万円(同62.4%)
② トレーディング損益
当第2四半期連結累計期間におけるトレーディング損益は、11億20百万円(前年同四半期比89.7%)の利益となりました。これは店頭FX取引等によるものであります。
③ 金融収支
当第2四半期連結累計期間における金融収益は、13百万円(前年同四半期比87.2%)となりました。
一方、金融費用は2百万円(前年同四半期は計上なし)となり、これを差し引いた金融収支は10百万円(同70.4%)となりました。主な発生要因は預金利息によるものであります。
④ 販売費・一般管理費
当第2四半期連結累計期間における販売費・一般管理費は、17億15百万円(前年同四半期比97.3%)となりました。主な内訳は以下のとおりであります。
・取引関係費 4億57百万円(同103.7%)
・人件費 4億44百万円(同91.0%)
・不動産関係費 5億53百万円(同99.6%)
・事務費 16百万円(同126.7%)
・減価償却費 1億72百万円(同97.0%)
・租税公課 41百万円(同101.2%)
・その他 29百万円(同64.2%)
⑤ 営業外収益
当第2四半期連結累計期間においては0百万円の営業外収益を計上しており、その内訳は以下のとおりであります。
・受取配当金 0百万円
・未払配当金除斥益 0百万円
・その他 0百万円
⑥ 営業外費用
当第2四半期連結累計期間においては7百万円の営業外費用を計上しており、その内訳は以下のとおりであります。
・為替差損 6百万円
・株式公開費用 0百万円
・その他 0百万円
⑦ 特別利益
当第2四半期連結累計期間においては6百万円の特別利益を計上しており、その内訳は以下のとおりであります。
・金融商品取引責任準備金戻入 6百万円
・固定資産売却益 0百万円
なお、当第2四半期連結会計期間末の資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して13億79百万円増加し966億15百万円となりました。流動資産は、14億88百万円増加し954億68百万円となりました。
流動資産の主な増加項目は、外為取引未収入金の増加32億52百万円であり、一方、主な減少項目は、現金・預金の減少13億26百万円のほか、短期差入保証金の減少7億17百万円であります。
また、固定資産は、前連結会計年度末と比較して1億8百万円減少し11億47百万円となりました。
これは、ソフトウェア等の新規取得があった一方、減価償却費1億72百万円を計上したこと等によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は861億65百万円となり、前連結会計年度末に比べ、16億94百万円増加しました。流動負債は、17億27百万円増加し860億30百万円となりました。
流動負債の主な増加項目は、外為取引未払金の増加26億85百万円であり、主な減少項目は、受入保証金の減少8億7百万円であります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ26百万円減少し1億11百万円となりました。
特別法上の準備金は、23百万円となりました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は104億50百万円となり、前連結会計年度末と比較して3億14百万円減少しました。主な減少要因は配当金の支払いによる2億34百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失55百万円の計上であります。
この結果、自己資本比率は10.8%(前連結会計年度末は11.3%)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、前連結会計年度末に比べて22億99百万円減少し、当第2四半期連結会計期間末の残高は36億71百万円となりました。
各項目別の増減内容は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは28億39百万円の資金減少となりました。
資金の主な減少要因は、外為取引未収入金の増加による32億77百万円、受入保証金の減少による11億89百万円であります。
主な増加要因は、外為取引未払金の増加による26億65百万円、取引所・カバー先への短期差入保証金の減少による6億2百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、1億50百万円の資金減少となりました。
減少要因は、有形及び無形固定資産の取得による支出1億51百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、2億34百万円の資金減少となりました。
これは、主として配当金の支払いによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当社グループの主力サービスである外国為替証拠金取引は、外国為替市場や株式市場等の市況、その他国内外の経済環境等に大きく左右される傾向にあることから、相場に左右されない収益源の多様化、拡大が重要な課題であると認識しております。
今年4月には、近年、最も成長している金融商品のひとつであるETF(上場投資信託)を対象とした資産運用サービス「トライオートETF」を開始いたしました。「トライオートETF」は、「①国内外の世界選抜ETFがひとつの口座で管理可能、②差金決済の仕組みを導入し、海外ETFでも元本の為替リスクゼロ、③マニュアル売買手数料、両替手数料、取引ツール利用料、口座管理料が全て無料、④1万円からはじめられる」といった特徴があります。
また、「シストレ24」においては、お客様が条件を設定し、その条件の範囲内で自動でストラテジーを入れ替える「フルオート」サービスを9月にリリースしました。
「フルオート」は、豊富なストラテジーの中から顧客が設定した条件に合わせて好調なストラテジーを自動的に選択し、入れ替えながら運用を続けるため、安定した収益を得やすく、運用損益が改善した実績を得ることが可能です。
今後は、新サービス「トライオートETF」の拡大に注力すると同時に、主力サービス「シストレ24」、「トライオートFX」を中心とした高付加価値サービスの開発と継続的な品質向上により、安定的な収益力を構築してまいります。
また、海外金融事業においては、オーストラリアの子会社Invast Financial Services Pty Ltd.を中心に、法人向け金融サービスの拡充を図ることにより、更なる拡大を目指してまいります。
(6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の運転資金は全て自己資本で賄っており、今後の設備及び有価証券等への投資を考慮しても十分な流動性を有していると考えております。また、運転資金の効率的な調達を行うため、取引金融機関3社との間で当座貸越契約等(極度融資枠8億円)を締結しております。
なお、当第2四半期連結累計期間における借入実績はありません。