有価証券報告書-第16期(2023/04/01-2024/03/31)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度の期首より、国際財務報告基準(IFRS)を適用している在外連結子会社及び在外持分法適用会社においてIFRS第17号「保険契約」を適用しており、前連結会計年度に係る経営成績等は当該会計基準を遡及適用した後の数値となっております。また、連結主要指標における前連結会計年度に係る対前年増減率は記載しておりません。
① 財政状態及び経営成績の状況
当期の世界経済は、米国において、雇用者数の増加や個人消費の拡大等を背景に景気は堅調に推移しましたが、欧州では、物価高の影響等により景気に弱さが見られました。また、わが国経済は、原材料価格の高騰等の影響を受けつつも、経済活動の再開による内需の回復等により景気は緩やかに回復しました。
当社グループは、中期経営計画(2022-2025)に基づいて、「リスクソリューションのプラットフォーマーとして、社会と共に成長する」ことを目指し、「レジリエントでサステナブルな社会を支える企業グループ」を実現するため、3つの基本戦略「Value(価値の創造)」「Transformation(事業の変革)」「Synergy(グループシナジーの発揮)」に取り組みました。また、三井住友海上火災保険株式会社(以下「三井住友海上」といいます。)とあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(以下「あいおいニッセイ同和損保」といい、三井住友海上と合わせて「両社」といいます。)において企業保険分野の保険料を調整する行為が確認されたことを受け、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」(以下「独占禁止法」といいます。)の遵守等のコンプライアンスの徹底やガバナンスの強化を重要課題と位置付け、全役職員一丸となって取組みを進めました。
当期の業績は、海外事業における収益拡大や政策株式の売却の加速などにより、グループ修正利益は年初予想(3,500億円)を上回り、過去最高益である3,799億円となりました。また、資本効率においては、グループ修正ROEが年初予想(10.0%)を下回りましたが、修正予想である7.5%を上回る9.0%となりました。財務の健全性の観点では、ESRが目標レンジ(180~250%)内の229%となりました。
2024年1月に発生した令和6年能登半島地震につきましては、被災されたお客さまへ早期に安心を提供するため、対策本部や現地立会拠点を設置し多くの社員・鑑定人を動員して集中的に調査に当たるなど、迅速な保険金の支払いに努めました。
コンプライアンスの徹底・ガバナンスの強化
三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保は、企業保険分野における保険料調整行為に関して、2023年12月、金融庁より保険業法に基づく業務改善命令を受け、経営責任の明確化のための役員報酬の減額を含む業務改善計画を策定し金融庁に提出しました。また、両社は、独占禁止法違反の疑いがあるとして、2023年12月、公正取引委員会による立入検査を受けました。
当社は、これらの事態を厳粛に受け止め、社会やお客さまからの信頼を回復すべく、グループの5つのValueである「お客さま第一」「誠実」「チームワーク」「革新」「プロフェッショナリズム」に立ち返って、両社とともにコンプライアンスの徹底・ガバナンスの強化など再発の防止と経営・業務の改善の取組みをさらに進めてまいります。
<主な取組み>
(注1)3線管理
3ラインディフェンスともいい、第1線(現業部門)、第2線(管理部門)、第3線(内部監査部門)にそれぞれの役割に応じたリスク管理を担わせ、これら3つのラインが一体となって内部統制を実行していく考え方。
中期経営計画(2022-2025)3つの基本戦略の取組み
(注2)CSV×DX
社会との共通価値の創造(Creating Shared Value)に、デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)を掛け合わせることによって、生産性と競争力の向上を図り、持続的成長と企業価値向上を実現するための取組み。
(注3)アンダーライティング
保険の契約を引き受ける際、引受けの可否を判断することや引受条件を決めること。
(注4)MS Transverse
MS Transverse Insurance Group, LLC。
(注5)MGA
保険会社から権限を付与され、保険募集に加えて引受けや損害額認定・査定の業務などの幅広い業務を担う代理店(Managing General Agent)
(注6)1プラットフォーム戦略
三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保のミドル・バック部門を中心に、グループで戦略的に差異を残すものを除き、共通化・共同化・一体化を進める取組み。
このような中、当連結会計年度の経営成績は次のとおりとなりました。
経常収益は、保険引受収益が5兆1,070億円、資産運用収益が1兆4,177億円、その他経常収益が481億円となった結果、6兆5,728億円となりました。一方、経常費用は、保険引受費用が5兆1,073億円、資産運用費用が2,155億円、営業費及び一般管理費が7,979億円、その他経常費用が355億円となった結果、6兆1,564億円となりました。
以上の結果、経常利益は前連結会計年度に比べ1,241億円増加し、4,164億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税等などを加減した親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ1,582億円増加し、3,692億円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
イ 国内損害保険事業(三井住友海上火災保険株式会社)
経常収益は、保険引受収益が1兆7,991億円、資産運用収益が2,524億円、その他経常収益が64億円となった結果、2兆580億円となりました。一方、経常費用は、保険引受費用が1兆5,502億円、資産運用費用が387億円、営業費及び一般管理費が2,488億円、その他経常費用が58億円となった結果、1兆8,437億円となりました。
以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ730億円増加し、2,143億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税などを加減した当期純利益は、前事業年度に比べ598億円増加し、1,677億円となりました。
ロ 国内損害保険事業(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)
経常収益は、保険引受収益が1兆4,766億円、資産運用収益が1,758億円、その他経常収益が77億円となった結果、1兆6,602億円となりました。一方、経常費用は、保険引受費用が1兆3,321億円、資産運用費用が552億円、営業費及び一般管理費が1,915億円、その他経常費用が22億円となった結果、1兆5,811億円となりました。
以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ123億円増加し、790億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税などを加減した当期純利益は、前事業年度に比べ128億円増加し、560億円となりました。
ハ 国内損害保険事業(三井ダイレクト損害保険株式会社)
経常収益は、保険引受収益が356億円となったことなどにより、358億円となり、経常費用は、保険引受費用が252億円、営業費及び一般管理費が126億円となったことなどにより、378億円となりました。
これらにより、経常損益は前事業年度に比べ14億円減少し、20億円の損失となりました。経常損益に特別損益、法人税及び住民税などを加減した当期純損益は、前事業年度に比べ24億円減少し、15億円の損失となりました。
ニ 国内生命保険事業(三井住友海上あいおい生命保険株式会社)
経常収益は、保険料等収入が4,751億円、資産運用収益が675億円、その他経常収益が38億円となった結果、5,464億円となりました。一方、経常費用は、保険金等支払金が2,756億円、責任準備金等繰入額が1,177億円、資産運用費用が69億円、事業費が765億円、その他経常費用が205億円となった結果、4,973億円となりました。
以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ212億円増加し、491億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税などを加減した当期純利益は、前事業年度に比べ154億円増加し、281億円となりました。
ホ 国内生命保険事業(三井住友海上プライマリー生命保険株式会社)
経常収益は、保険料等収入が1兆5,668億円、資産運用収益が7,633億円、その他経常収益が46億円となった結果、2兆3,348億円となりました。一方、経常費用は、保険金等支払金が1兆5,255億円、責任準備金等繰入額が7,184億円、資産運用費用が324億円、事業費が701億円、その他経常費用が151億円となった結果、2兆3,617億円となりました。
以上の結果、経常損益は前事業年度に比べ579億円減少し、269億円の損失となりました。経常損益に特別損益、法人税及び住民税などを加減した当期純利益は、前事業年度と同水準の196億円となりました。
ヘ 海外事業(海外保険子会社)
海外保険子会社セグメントについては、正味収入保険料は前連結会計年度に比べ3,007億円増加し、1兆2,336億円となりました。
経常利益は、前連結会計年度に比べ860億円増加し、1,570億円となり、出資持分考慮後の当期純利益(セグメント利益)は、前連結会計年度に比べ872億円増加し、1,538億円となりました。
当連結会計年度末の財政状態は次のとおりであります。
総資産は前連結会計年度末に比べ2兆6,102億円増加し、26兆9,602億円となりました。
当社の連結ソルベンシー・マージン比率は、前連結会計年度末に比べ5.9ポイント低下し、771.8%となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ3,553億円増加し、5,494億円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ7,577億円減少し、△2,768億円となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ829億円増加し、△2,315億円となりました。これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より873億円増加し、2兆7,337億円となりました。
③ 生産、受注及び販売の実績
保険持株会社としての業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、本項に記載した予想、予測、見込み、見通し、方針、予定等の将来に関する事項は有価証券報告書提出日現在において判断したものであり、将来に関する事項には不確実性が内在しており、将来生じる実際の結果とは大きく異なる可能性があります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績は次のとおりであります。
[連結主要指標]
正味収入保険料は、国内損害保険事業において火災保険や自動車損害賠償責任保険で減収したものの、海外事業において欧州をはじめアジアや米州でも増収したことや為替影響もあり、前連結会計年度に比べ3,285億円増加し、4兆2,617億円となりました。
生命保険料は、三井住友海上プライマリー生命保険株式会社などで増収となり、前連結会計年度に比べ2,768億円増加し、7,352億円となりました。
経常利益は、国内損害保険事業や海外事業が増益となったことにより、前連結会計年度に比べ1,241億円増加し、4,164億円となりました。
経常利益に特別損益、法人税及び住民税等などを加減した親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ1,582億円増加し、3,692億円となりました。

保険種目別の保険料・保険金は次のとおりであります。
a 元受正味保険料(含む収入積立保険料)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
2 元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立型保険の積立保険料を含む。)
b 正味収入保険料
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
c 正味支払保険金
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
イ 国内損害保険事業(三井住友海上火災保険株式会社)
ロ 国内損害保険事業(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)
三井住友海上火災保険株式会社では、フリート契約(注1)のお客さまが各ドライバーのアルコールチェックの結果や走行データをまとめて記録・管理する業務を支援する「F-ドラアルチェキプラン」の提供を開始しました。また、大規模な自然災害等お客さまからの事故連絡が集中した場合においてもその受付けなどのお客さま対応を迅速に行えるよう、一定の事故の連絡についてAI音声が自動的に応答するサービスを開始しました。
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社では、安全運転の度合いを保険料に反映するテレマティクス自動車保険について、専用の車載機器を導入しなくてもスマートフォン上のカーナビアプリを通じて利用でき、より利便性の高い「タフ・見守るクルマの保険NexT」の販売を開始しました。また、自動車の修理費に関する不正請求を検知するため、修理費の水準など請求の傾向を修理工場ごとに把握しAIを活用して分析するシステムを開発しました。
さらに、両社共同で交通事故の発生箇所、道路構造、人流などのデータを組み合わせ、AIを活用して事故発生リスクを評価・可視化するサービス「事故発生リスクAIアセスメント」について、全国の自治体や企業への販売を開始しました。
(注1)フリート契約
10台以上の自動車について保険に加入しているお客さまとの契約。
三井住友海上火災保険株式会社の経営成績は次のとおりとなりました。
[三井住友海上火災保険株式会社(単体)の主要指標]
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 正味損害率=(正味支払保険金+損害調査費)÷正味収入保険料
3 正味事業費率=(諸手数料及び集金費+保険引受に係る営業費及び一般管理費)÷正味収入保険料
保険引受の概況は次のとおりであります。
正味収入保険料は、火災保険や自動車損害賠償責任保険で減収したことなどにより前事業年度に比べ65億円減少し、1兆6,233億円となりました。一方、正味支払保険金は、自動車保険で増加したことなどにより前事業年度に比べ55億円増加し、9,501億円となりました。以上により、正味損害率は65.6%と、前事業年度に比べ1.3ポイント上昇しました。また、保険引受に係る営業費及び一般管理費が増加したことなどにより、正味事業費率は32.7%と、前事業年度に比べ0.2ポイント上昇しました。
これらに収入積立保険料、満期返戻金、支払備金繰入額、責任準備金戻入額などを加減した保険引受利益は、責任準備金戻入額が増加したことなどにより、前事業年度に比べ366億円増加し、207億円となりました。
資産運用の概況は次のとおりであります。
利息及び配当金収入が前事業年度に比べ197億円増加し1,547億円となったことなどから、積立型保険の満期返戻金などに充当する運用益を控除した残額の資産運用収益は、前事業年度に比べ263億円増加し、2,524億円となりました。一方、資産運用費用は、有価証券売却損が115億円減少したことなどにより前事業年度に比べ133億円減少し、387億円となりました。
これらの結果、経常利益は前事業年度に比べ730億円増加し、2,143億円となりました。当期純利益は、前事業年度に比べ598億円増加し、1,677億円となりました。
保険種目別の保険料・保険金は次のとおりであります。
a 元受正味保険料(含む収入積立保険料)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立型保険の積立保険料を含む。)
b 正味収入保険料
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
c 正味支払保険金
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 正味損害率は正味支払保険金に損害調査費を加えて算出しております。
運用資産、有価証券及び利回りの状況は次のとおりであります。
a 運用資産
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
b 有価証券
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
c 利回り
運用資産利回り(インカム利回り)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 収入金額は、「利息及び配当金収入」に、「金銭の信託運用益」のうち利息及び配当金収入相当額を含めた金額であります。
3 平均運用額は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。ただし、買現先勘定及び買入金銭債権については日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
資産運用利回り(実現利回り)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 資産運用損益(実現ベース)は、「資産運用収益」及び「積立保険料等運用益」の合計額から「資産運用費用」を控除した金額であります。
3 平均運用額(取得原価ベース)は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。ただし、買現先勘定及び買入金銭債権については日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社の経営成績は次のとおりとなりました。
[あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(単体)の主要指標]
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 正味損害率=(正味支払保険金+損害調査費)÷正味収入保険料
3 正味事業費率=(諸手数料及び集金費+保険引受に係る営業費及び一般管理費)÷正味収入保険料
保険引受の概況は次のとおりであります。
正味収入保険料は、火災保険で減収したものの、自動車保険で増収したことなどにより前事業年度に比べ334億円増加し、1兆3,689億円となりました。一方、正味支払保険金は、火災保険で減少したものの、自動車保険で増加したことなどにより前事業年度に比べ175億円増加し、8,268億円となりました。以上により、正味損害率は66.4%と、前事業年度に比べ0.2ポイント低下しました。また、正味収入保険料が増加したことなどにより、正味事業費率は34.2%と、前事業年度に比べ0.4ポイント低下しました。
これらに収入積立保険料、満期返戻金、支払備金繰入額、責任準備金戻入額などを加減した保険引受損益は、自動車事故による発生保険金(正味支払保険金と支払備金繰入額の合計)が増加したことなどにより、前事業年度に比べ338億円減少し、331億円の損失となりました。
資産運用の概況は次のとおりであります。
利息及び配当金収入が前事業年度に比べ100億円増加し736億円となり、また、有価証券売却益が前事業年度に比べ643億円増加し1,143億円となったことなどから、積立型保険の満期返戻金などに充当する運用益を控除した残額の資産運用収益は、前事業年度に比べ753億円増加し、1,758億円となりました。一方、資産運用費用は、有価証券売却損が増加したことなどにより前事業年度に比べ280億円増加し、552億円となりました。
これらの結果、経常利益は前事業年度に比べ123億円増加し、790億円となりました。当期純利益は前事業年度に比べ128億円増加し、560億円となりました。
保険種目別の保険料・保険金は次のとおりであります。
a 元受正味保険料(含む収入積立保険料)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立型保険の積立保険料を含む。)
b 正味収入保険料
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
c 正味支払保険金
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 正味損害率は正味支払保険金に損害調査費を加えて算出しております。
運用資産、有価証券及び利回りの状況は次のとおりであります。
a 運用資産
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
b 有価証券
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
c 利回り
運用資産利回り(インカム利回り)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 収入金額は、「利息及び配当金収入」に、「金銭の信託運用益」のうち利息及び配当金収入相当額を含めた金額であります。
3 平均運用額は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
資産運用利回り(実現利回り)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 資産運用損益(実現ベース)は、「資産運用収益」及び「積立保険料等運用益」の合計額から「資産運用費用」を控除した金額であります。
3 平均運用額(取得原価ベース)は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
ハ 国内損害保険事業(三井ダイレクト損害保険株式会社)
三井ダイレクト損害保険株式会社では、「強くてやさしい」ブランドを具現化すべく、データを活用してお客さまとの連絡を最適なタイミングで行い、一人ひとりのお困りごとやご不安を丁寧に解消するサービスを開始しました。また、「人とデジタルのベストミックス」によってお客さまに最適なサポートを行う「あなたのコンシェルジュ」サービスを提供しました。
三井ダイレクト損害保険株式会社の経営成績は次のとおりとなりました。
正味収入保険料は前事業年度に比べ6億円増加し、352億円となりました。一方、正味支払保険金は前事業年度に比べ8億円増加し、214億円となりました。正味損害率は68.6%と、前事業年度に比べ1.1ポイント上昇しました。
また、諸手数料及び集金費並びに保険引受に係る営業費及び一般管理費は前事業年度並みの130億円となりました。正味事業費率は37.1%と、前事業年度に比べ0.8ポイント低下しました。
保険引受損益は前事業年度に比べ17億円減少し、21億円の損失となりました。当期純損益は前事業年度に比べ24億円減少し、15億円の損失となりました。
(注) 正味損害率=(正味支払保険金+損害調査費)÷正味収入保険料
正味事業費率=(諸手数料及び集金費+保険引受に係る営業費及び一般管理費)÷正味収入保険料
ニ 国内生命保険事業(三井住友海上あいおい生命保険株式会社)
三井住友海上あいおい生命保険株式会社では、健康に不安のあるお客さまも加入しやすく、保障内容も充実した「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」や介護・認知症への備えに対するお客さまのニーズに合わせて保障範囲や給付金の受取方法を選べる介護保険「&LIFE 介護保険Cセレクト」を発売し、商品を拡充しました。サービスについても、お客さまの健康をトータルでサポートするヘルスケアサービス「MSAケア」について、保険契約者自身に加えて、保険契約者が法人や団体である場合にはその従業員や構成員にも利用いただけるよう対象者の範囲を拡大したほか、生活習慣病の予防・改善につながるサービスや介護・認知症に関連するサービスを追加して内容を拡充するなど、保障と保障前後のサービスを一体で提供する取組みを進めました。
三井住友海上あいおい生命保険株式会社の経営成績は次のとおりとなりました。
保険料等収入は、個人保険の保険料が減少したことなどにより前事業年度に比べ139億円減少し、4,751億円となりました。
経常利益は、新型コロナウイルス感染症による給付金支払いが減少したことにより前事業年度に比べ212億円増加し、491億円となりました。当期純利益は前事業年度に比べ154億円増加し、281億円となりました。
保有契約高、新契約高及び保有契約年換算保険料の状況は次のとおりであります。
a 保有契約高
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 個人年金保険については、年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原資と年金支払開始後契約の責任準備金を合計したものであります。
3 団体年金保険については、責任準備金の金額であります。
b 新契約高
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 新契約の個人年金保険の金額は年金支払開始時における年金原資であります。
c 保有契約年換算保険料
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 年換算保険料とは、1回当たりの保険料について保険料の支払方法に応じた係数を乗じ、1年当たりの保険料に換算した金額(一時払契約等は、保険料を保険期間で除した金額)であります。
個人保険・個人年金保険を合計した新契約高は、収入保障保険の減少などにより前事業年度に比べ1,638億円減少し、1兆2,928億円となりました。一方、個人保険・個人年金保険を合計した解約失効契約高は前事業年度に比べ471億円増加し、1兆4,777億円となりました。これらの結果、個人保険・個人年金保険を合計した保有契約高は前事業年度末に比べ3.4%減少し、22兆4,655億円となりました。
保有契約年換算保険料は前事業年度末に比べ48億円減少し、4,356億円となりました。
運用資産、有価証券及び利回りの状況は次のとおりであります。
a 運用資産
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
b 有価証券
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
c 利回り
運用資産利回り(インカム利回り)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 収入金額は、「利息及び配当金収入」であります。
3 平均運用額は日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
資産運用利回り(実現利回り)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 資産運用損益(実現ベース)は、「資産運用収益」から「資産運用費用」を控除した金額であります。
3 平均運用額(取得原価ベース)は日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
ホ 国内生命保険事業(三井住友海上プライマリー生命保険株式会社)
三井住友海上プライマリー生命保険株式会社では、運用成績に応じて上昇した年金額がその後の運用状況によって下がることがない年金保険や、死亡・高度障害状態に備えながら資産形成を行うことができる変額保険、資産形成を気軽に始めたいというニーズに応えるスマートフォン完結型の変額年金保険の販売を開始しました。また、外貨建て保険や変額年金保険などのリスク性金融商品を販売した後のお客さまへのアフターフォローを支援するため、金融機関代理店向けの研修コンテンツを開発するなど、お客さま第一の業務運営を実践する取組みも行いました。
三井住友海上プライマリー生命保険株式会社の経営成績は次のとおりとなりました。
保険料等収入は、マーケット環境の改善に加え、営業・研修活動の積極展開により前事業年度に比べ2,169億円増加し、1兆5,668億円となりました。
経常損益は、保有契約の増加等による利息及び配当金等収入の増加はあったものの、外貨建保険に係る責任準備金繰入負担の増加などにより前事業年度に比べ579億円減少し、269億円の損失となりました。
特別損益は、価格変動準備金の戻入により前事業年度に比べ582億円増加し、540億円の利益となりました。当期純利益は前事業年度と同水準の196億円となりました。
保有契約高、新契約高及び保有契約年換算保険料の状況は次のとおりであります。
a 保有契約高
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 個人年金保険については、年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原資(ただし、個人変額年金保険については保険料積立金)と年金支払開始後契約の責任準備金を合計したものであります。
b 新契約高
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 新契約の個人年金保険の金額は、年金支払開始時における年金原資(ただし、個人変額年金保険については契約時の保険料積立金)であります。
c 保有契約年換算保険料
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 年換算保険料とは、1回当たりの保険料について保険料の支払方法に応じた係数を乗じ、1年当たりの保険料に換算した金額(一時払契約等は、保険料を保険期間で除した金額)であります。
個人保険・個人年金保険を合計した新契約高は前事業年度に比べ1,572億円増加し、1兆4,370億円となりました。一方、個人保険・個人年金保険を合計した解約失効契約高は前事業年度に比べ1,999億円減少し、5,828億円となりました。個人保険・個人年金保険を合計した保有契約高は、新契約高の増加や為替影響により前事業年度末に比べ14.0%増加し、7兆9,057億円となりました。
保有契約年換算保険料は前事業年度末に比べ906億円増加し、8,156億円となりました。
運用資産、有価証券及び利回りの状況は次のとおりであります。
a 運用資産
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
b 有価証券
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 「その他の証券」は、証券投資信託の受益証券等であります。
c 利回り
運用資産利回り(インカム利回り)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。なお、保険業法第118条に規定する特別勘定に係る収入金額及び平均運用額については除外しております。
2 収入金額は、「利息及び配当金収入」に、「金銭の信託運用益」のうち利息及び配当金収入相当額を含めた金額であります。
3 平均運用額は日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
資産運用利回り(実現利回り)
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。なお、保険業法第118条に規定する特別勘定に係る資産運用損益及び平均運用額については除外しております。
2 資産運用損益(実現ベース)は、「資産運用収益」から「資産運用費用」を控除した金額であります。
3 平均運用額(取得原価ベース)は日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
ヘ 海外事業(海外保険子会社)
当社グループでは、グループ中期経営計画で掲げるMS Amlinの収益拡大、アジア市場の成長捕捉、トヨタリテール事業の持続的成長、事業投資による成長加速及びグループシナジーの発揮に取り組み、前期の2倍以上の収益を挙げました。
MS Amlinにおいては、米国のハリケーンなど自然災害リスクの引受けを削減しつつそれ以外のリスクの引受けを拡大するとともに、市場環境を踏まえて保険料の引上げを行ったことにより、収益が拡大しました。また、アジア市場においては、プラットフォーマーと連携しデジタル技術を活用したリテール市場の開拓や、MS First Capital Insurance Limitedの高いアンダーライティング力など各拠点の強みを活かした企業マーケットの開拓に引き続き努めたことにより、収益が順調に拡大しました。
トヨタリテール事業については将来にわたる収益の改善に資する活動を進めました。当期の収益は、欧州における自動車盗難の増加やインフレの影響を受けて前期を下回りましたが、事業環境の変化を踏まえ、収益性の低い事業からの撤退を含めた選択と集中により収益性の改善を図る方針を定め、事業計画を見直しました。
事業投資については、米国保険市場におけるプレゼンス拡大を目指して買収したMS Transverseを通じて、成長する米国のMGA市場を捕捉する取組みを開始しました。
海外保険子会社セグメントの経営成績は次のとおりとなりました。
[海外保険子会社の主要指標]
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 セグメント利益は出資持分考慮後の当期純利益に相当する金額であります。
正味収入保険料は、新規の引受けや保険料率の引上げにより大きく増収した欧州をはじめアジアや米州でも増収したことや、為替影響もあり、前連結会計年度に比べ3,007億円増加し、1兆2,336億円となりました。
経常利益は、保険料増収、ポートフォリオの収益性向上、自然災害に係る発生保険金(正味支払保険金と支払備金繰入額の合計)の減少などにより保険引受収支(除く保険金融収支)が改善したことを主因に、前連結会計年度に比べ860億円増加し、1,570億円となりました。
出資持分考慮後の当期純利益(セグメント利益)は前連結会計年度に比べ872億円増加し、1,538億円となりました。
当連結会計年度末の財政状態は次のとおりであります。
総資産は前連結会計年度末に比べ2兆6,102億円増加し、26兆9,602億円となりました。主な総資産の内訳は、有価証券が18兆1,666億円(前連結会計年度末比2兆226億円増加)、現金及び預貯金が2兆9,113億円(同1,393億円増加)、金銭の信託が2兆4,201億円(同3,381億円増加)であります。
当社及び国内保険子会社のソルベンシー・マージン比率の状況は、以下のとおりであります。
保険会社グループでは、保険金支払等に備えて準備金を積み立てておりますが、巨大災害の発生や、資産の大幅な価格下落等、通常の予測を超える危険が発生した場合でも、十分な支払能力を保持しておく必要があります。この「通常の予測を超える危険」を示す「リスクの合計額」(以下の各表の(B))に対する「資本金・準備金等の支払余力」(すなわちソルベンシー・マージン総額:以下の各表の(A))の割合を示す指標として、保険業法等に基づき計算されたものが、「ソルベンシー・マージン比率」(以下の各表の(C))であります。
ソルベンシー・マージン比率は、行政当局が保険会社又は保険持株会社を監督する際に、経営の健全性を判断するために活用する客観的な指標のひとつでありますが、その数値が200%以上であれば「保険金等の支払能力の充実の状況が適当である」とされております。
イ 当社
連結ソルベンシー・マージン比率
(注)「連結ソルベンシー・マージン比率」は、保険業法施行規則第210条の11の3及び第210条の11の4並びに平成23年金融庁告示第23号の規定に基づいて算出された比率であります。
資産運用リスクや巨大災害リスクが増加したことを主因に、リスクの合計額が前連結会計年度末に比べて3,463億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前連結会計年度末に比べて5.9ポイント低下し、771.8%となりました。
ロ 三井住友海上火災保険株式会社
単体ソルベンシー・マージン比率
(注)「単体ソルベンシー・マージン比率」は、保険業法施行規則第86条及び第87条並びに平成8年大蔵省告示第50号の規定に基づいて算出された比率であります。
保有株式の時価上昇に伴いその他有価証券の評価差額が増加したことを主因に、ソルベンシー・マージン総額が前事業年度末に比べて7,282億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて6.8ポイント上昇し、691.1%となりました。
ハ あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
単体ソルベンシー・マージン比率
(注)上記ロの(注)に記載のとおりであります。
巨大災害リスク相当額の増加を主因に、リスクの合計額が前事業年度末に比べて833億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて50.5ポイント低下し、780.3%となりました。
ニ 三井ダイレクト損害保険株式会社
単体ソルベンシー・マージン比率
(注)上記ロの(注)に記載のとおりであります。
当期純損失による株主資本の減少を主因に、ソルベンシー・マージン総額が前事業年度末に比べて17億円減少したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて71.4ポイント低下し、634.1%となりました。
ホ 三井住友海上あいおい生命保険株式会社
単体ソルベンシー・マージン比率
(注)上記ロの(注)に記載のとおりであります。
資産運用リスク相当額の増加を主因に、リスクの合計額が前事業年度末に比べて70億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて47.4ポイント低下し、928.1%となりました。
ヘ 三井住友海上プライマリー生命保険株式会社
単体ソルベンシー・マージン比率
(注)上記ロの(注)に記載のとおりであります。
新契約獲得および円安に伴い予定利率リスク相当額や資産運用リスク相当額が増加したことを主因に、リスクの合計額が前事業年度末に比べて512億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて140.7ポイント低下し、758.6%となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、保険料の収入額が増加したことなどにより前連結会計年度に比べ3,553億円増加し、5,494億円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得による支出が増加したことや有価証券の売却・償還による収入が減少したことなどにより前連結会計年度に比べ7,577億円減少し、△2,768億円となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、前期に社債の償還による支出が増加したことの反動などにより前連結会計年度に比べ829億円増加し、△2,315億円となりました。これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より873億円増加し、2兆7,337億円となりました。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性に係る情報は次のとおりであります。
長期的な投資資金等に対しては、主に営業活動から得た資金及び内部留保による自己資金を活用するほか、社債の発行や金融機関からの長期借入による外部からの資金調達を行っております。
また、資金の流動性につきましては、大規模自然災害時に保険金の支払や市場の混乱等により資金繰りが悪化する場合に備え、当社グループは、流動性資産を十分に保有するとともに、資金の流出入の動向を踏まえて資産・負債両面から流動性についての評価を行い、適切な資金繰りを行っております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性から、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、次の事項を会計上の重要な見積りと考えております。
イ 時価の算定方法
資産・負債の一部は時価をもって貸借対照表価額としており、時価の算定は市場価格等に基づいております。一部のデリバティブ取引において市場価格がない場合には、将来キャッシュ・フローの現在価値や取引対象の市場価格、契約期間等の構成要素に基づく合理的な見積りによって算出された価格を時価としております。
ロ 有価証券の減損
保有している有価証券は有価証券市場の価格変動リスクを負っているため、合理的な基準に基づいて減損処理を行っております。将来、有価証券市場が悪化した場合には有価証券評価損が発生する可能性があります。
ハ 固定資産の減損
収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった固定資産については、一定の条件の下で回収可能性を反映させるように、減損処理を行っております。資産又は資産グループの回収可能価額は、正味売却価額(資産又は資産グループの時価から処分費用見込額を控除して算定される価額)と使用価値(資産又は資産グループの継続的使用と使用後の処分によって生ずると見込まれる将来キャッシュ・フローの現在価値)のいずれか高い金額であることから、固定資産の減損損失の金額は合理的な仮定及び予測に基づく将来キャッシュ・フローの見積りに依存しております。したがって、関連する事業の環境が変化した場合、固定資産の使用方法を変更した場合又は不動産取引相場や賃料相場等が変動した場合には、新たに減損損失が発生する可能性があります。
ニ 繰延税金資産
繰延税金資産の回収可能性の判断に際して、将来の課税所得を合理的に見積もっております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積額が変動した場合は繰延税金資産が変動する可能性があります。
ホ 貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失に備えて、回収不能となる見積額を貸倒引当金として計上しております。貸付先の財務状況の変化などにより、回収不能となった金額や貸倒引当金の計上額が、当初の見積額から変動する可能性があります。
ヘ 支払備金
保険契約に基づいて支払義務が発生した、又は発生したと認められる保険金等のうち、まだ支払っていない金額を見積もり、支払備金として積み立てております。損害調査の進展、裁判等の結果、インフレーションや為替の変動などにより保険金等の支払額や支払備金の計上額が、当初の見積額から変動する可能性があります。
ト 責任準備金等
保険契約に基づく将来における債務の履行に備えるため、責任準備金等を積み立てております。当初想定した環境・条件等が大きく変動し予期せぬ損害の発生が見込まれる場合には、責任準備金等の積増しが必要になる可能性があります。
チ 退職給付費用及び退職給付債務
退職給付費用及び退職給付債務は、割引率や将来の退職率及び死亡率など、いくつかの前提条件に基づいて算出しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件を変更する必要が生じた場合には、将来の退職給付費用及び退職給付債務が変動する可能性があります。
なお、上記のうち「ハ 固定資産の減損」及び「ヘ 支払備金」については、関連する事項を「第5 経理の状況」の「重要な会計上の見積り」に記載しております。
④ 目標とする経営指標等の分析等
(注1)グループ修正利益=連結当期利益+異常危険準備金等繰入・戻入額-その他特殊要因(のれん・その他無形固定資産償却額等)+非連結グループ会社持分利益
グループ修正ROE=グループ修正利益÷期初・期末平均修正純資産(除く新株予約権・非支配株主持分)
修正純資産=連結純資産+異常危険準備金等-のれん・その他無形固定資産
ESR=時価純資産÷統合リスク量(信頼水準99.5%)
(注2)IFRSを適用している在外連結子会社及び在外持分法適用会社においてIFRS第17号「保険契約」を2023年度期首から適用しており、2022年度については当該会計基準を遡及適用した後の実績。
2025年度までの中期経営計画の第2年度となる2023年度は、海外事業における収入保険料の増加や損害率の改善、国内損害保険事業における政策株式売却益・利配収入の増加、国内生命保険事業における新型コロナウイルス感染症に係る給付金の減少などにより、グループ修正利益とグループ修正ROEは2022年度実績および期中に公表した修正予想を上回る水準を達成しました。財務健全性を表すESRは、目標とする幅(180~250%)の範囲内を維持しております。

⑤ 問題認識と今後の方針について
問題認識と今後の方針は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しているとおりであります。
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度の期首より、国際財務報告基準(IFRS)を適用している在外連結子会社及び在外持分法適用会社においてIFRS第17号「保険契約」を適用しており、前連結会計年度に係る経営成績等は当該会計基準を遡及適用した後の数値となっております。また、連結主要指標における前連結会計年度に係る対前年増減率は記載しておりません。
① 財政状態及び経営成績の状況
当期の世界経済は、米国において、雇用者数の増加や個人消費の拡大等を背景に景気は堅調に推移しましたが、欧州では、物価高の影響等により景気に弱さが見られました。また、わが国経済は、原材料価格の高騰等の影響を受けつつも、経済活動の再開による内需の回復等により景気は緩やかに回復しました。
当社グループは、中期経営計画(2022-2025)に基づいて、「リスクソリューションのプラットフォーマーとして、社会と共に成長する」ことを目指し、「レジリエントでサステナブルな社会を支える企業グループ」を実現するため、3つの基本戦略「Value(価値の創造)」「Transformation(事業の変革)」「Synergy(グループシナジーの発揮)」に取り組みました。また、三井住友海上火災保険株式会社(以下「三井住友海上」といいます。)とあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(以下「あいおいニッセイ同和損保」といい、三井住友海上と合わせて「両社」といいます。)において企業保険分野の保険料を調整する行為が確認されたことを受け、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」(以下「独占禁止法」といいます。)の遵守等のコンプライアンスの徹底やガバナンスの強化を重要課題と位置付け、全役職員一丸となって取組みを進めました。
当期の業績は、海外事業における収益拡大や政策株式の売却の加速などにより、グループ修正利益は年初予想(3,500億円)を上回り、過去最高益である3,799億円となりました。また、資本効率においては、グループ修正ROEが年初予想(10.0%)を下回りましたが、修正予想である7.5%を上回る9.0%となりました。財務の健全性の観点では、ESRが目標レンジ(180~250%)内の229%となりました。
2024年1月に発生した令和6年能登半島地震につきましては、被災されたお客さまへ早期に安心を提供するため、対策本部や現地立会拠点を設置し多くの社員・鑑定人を動員して集中的に調査に当たるなど、迅速な保険金の支払いに努めました。
コンプライアンスの徹底・ガバナンスの強化
三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保は、企業保険分野における保険料調整行為に関して、2023年12月、金融庁より保険業法に基づく業務改善命令を受け、経営責任の明確化のための役員報酬の減額を含む業務改善計画を策定し金融庁に提出しました。また、両社は、独占禁止法違反の疑いがあるとして、2023年12月、公正取引委員会による立入検査を受けました。
当社は、これらの事態を厳粛に受け止め、社会やお客さまからの信頼を回復すべく、グループの5つのValueである「お客さま第一」「誠実」「チームワーク」「革新」「プロフェッショナリズム」に立ち返って、両社とともにコンプライアンスの徹底・ガバナンスの強化など再発の防止と経営・業務の改善の取組みをさらに進めてまいります。
<主な取組み>
| ・経営トップメッセージの発信等を通じた、グループのミッション・ビジョン・バリューと「お客さま第一の業務運営」の浸透 ・社内で認識された重要な情報や疑問が経営・本社部門に迅速に伝わる仕組みの構築 ・同業他社に対するメールのモニタリングなど3線管理(注1)の第1線に当たる営業部門への注意喚起 ・リスクの予兆検知や第1線のコンプライアンスに関する実態の把握など第2線の機能強化 ・経営に提言する態勢の構築などを通じた内部監査部門の機能強化 ・独占禁止法を踏まえた社員の行動ルールの明確化やマニュアルの整備 ・お客さま第一の業務運営を通じて収益性を確保する考え方に則った、営業部門の評価基準の見直し ・両社における各取組みの着実な遂行に対する適切な監督・指導 |
(注1)3線管理
3ラインディフェンスともいい、第1線(現業部門)、第2線(管理部門)、第3線(内部監査部門)にそれぞれの役割に応じたリスク管理を担わせ、これら3つのラインが一体となって内部統制を実行していく考え方。
中期経営計画(2022-2025)3つの基本戦略の取組み
| Value (価値の創造) | 「CSV×DX(注2)」のグローバル展開により、すべてのステークホルダーに価値を提供し、企業価値を向上させること、ビジネス・商品・サービスの収益性を高め、収益基盤を強化することを目指し、以下の取組みを行いました。 (取組内容) ・補償・保障前後の商品・サービスの開発を進めるとともに、それを支えるグループデータ連携基盤を開発し活用を開始 ・自然災害の甚大化・頻発化やインフレ継続、大口の保険事故の増加を受けた商品改定(保険料率の適正化を含む)やアンダーライティング(注3)強化等、国内損害保険事業の収支改善策を推進 |
| Transformation (事業の変革) | 新たなビジネスの創造等により、事業の構造を変革し事業環境の変化に適応すること、事業・商品・リスクポートフォリオを変革し、安定的な収益基盤を構築することを目指し、以下の取組みを行いました。 (取組内容) ・MS Transverse(注4)を通じた米国のMGA(注5)市場の捕捉、MS Amlinの収益力の回復・拡大、トヨタリテール事業の収益改善 ・火災保険の収支改善(黒字化)と新種保険の収益拡大(新たなリスクに対応した商品の拡販)により、自動車保険中心のポートフォリオから、利益の源泉が分散されたポートフォリオへの変革 |
| Synergy (グループシナジーの発揮) | 1プラットフォーム戦略(注6)による業務品質と生産性の向上、グループの多様性を活かした連携強化による一層の成長の実現、グローバルベースでのシナジー発揮を目指し、以下の取組みを行いました。 (取組内容) ・グループ会社の間で本社機能の一体運営、共通業務に係る一体的な外部委託の拡大、支店等の拠点の同居などを推進 ・損保の販売チャネルを通じた生命保険の販売や、三井住友海上プライマリー生命の商品の三井住友海上あいおい生命における提携販売を推進 ・海外拠点との間でそれぞれが持つ商品・サービスや様々な知見を双方向で共有し活用する「TENKAIプロジェクト」を推進 |
(注2)CSV×DX
社会との共通価値の創造(Creating Shared Value)に、デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)を掛け合わせることによって、生産性と競争力の向上を図り、持続的成長と企業価値向上を実現するための取組み。
(注3)アンダーライティング
保険の契約を引き受ける際、引受けの可否を判断することや引受条件を決めること。
(注4)MS Transverse
MS Transverse Insurance Group, LLC。
(注5)MGA
保険会社から権限を付与され、保険募集に加えて引受けや損害額認定・査定の業務などの幅広い業務を担う代理店(Managing General Agent)
(注6)1プラットフォーム戦略
三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保のミドル・バック部門を中心に、グループで戦略的に差異を残すものを除き、共通化・共同化・一体化を進める取組み。
このような中、当連結会計年度の経営成績は次のとおりとなりました。
経常収益は、保険引受収益が5兆1,070億円、資産運用収益が1兆4,177億円、その他経常収益が481億円となった結果、6兆5,728億円となりました。一方、経常費用は、保険引受費用が5兆1,073億円、資産運用費用が2,155億円、営業費及び一般管理費が7,979億円、その他経常費用が355億円となった結果、6兆1,564億円となりました。
以上の結果、経常利益は前連結会計年度に比べ1,241億円増加し、4,164億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税等などを加減した親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ1,582億円増加し、3,692億円となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
イ 国内損害保険事業(三井住友海上火災保険株式会社)
経常収益は、保険引受収益が1兆7,991億円、資産運用収益が2,524億円、その他経常収益が64億円となった結果、2兆580億円となりました。一方、経常費用は、保険引受費用が1兆5,502億円、資産運用費用が387億円、営業費及び一般管理費が2,488億円、その他経常費用が58億円となった結果、1兆8,437億円となりました。
以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ730億円増加し、2,143億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税などを加減した当期純利益は、前事業年度に比べ598億円増加し、1,677億円となりました。
ロ 国内損害保険事業(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)
経常収益は、保険引受収益が1兆4,766億円、資産運用収益が1,758億円、その他経常収益が77億円となった結果、1兆6,602億円となりました。一方、経常費用は、保険引受費用が1兆3,321億円、資産運用費用が552億円、営業費及び一般管理費が1,915億円、その他経常費用が22億円となった結果、1兆5,811億円となりました。
以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ123億円増加し、790億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税などを加減した当期純利益は、前事業年度に比べ128億円増加し、560億円となりました。
ハ 国内損害保険事業(三井ダイレクト損害保険株式会社)
経常収益は、保険引受収益が356億円となったことなどにより、358億円となり、経常費用は、保険引受費用が252億円、営業費及び一般管理費が126億円となったことなどにより、378億円となりました。
これらにより、経常損益は前事業年度に比べ14億円減少し、20億円の損失となりました。経常損益に特別損益、法人税及び住民税などを加減した当期純損益は、前事業年度に比べ24億円減少し、15億円の損失となりました。
ニ 国内生命保険事業(三井住友海上あいおい生命保険株式会社)
経常収益は、保険料等収入が4,751億円、資産運用収益が675億円、その他経常収益が38億円となった結果、5,464億円となりました。一方、経常費用は、保険金等支払金が2,756億円、責任準備金等繰入額が1,177億円、資産運用費用が69億円、事業費が765億円、その他経常費用が205億円となった結果、4,973億円となりました。
以上の結果、経常利益は前事業年度に比べ212億円増加し、491億円となりました。経常利益に特別損益、法人税及び住民税などを加減した当期純利益は、前事業年度に比べ154億円増加し、281億円となりました。
ホ 国内生命保険事業(三井住友海上プライマリー生命保険株式会社)
経常収益は、保険料等収入が1兆5,668億円、資産運用収益が7,633億円、その他経常収益が46億円となった結果、2兆3,348億円となりました。一方、経常費用は、保険金等支払金が1兆5,255億円、責任準備金等繰入額が7,184億円、資産運用費用が324億円、事業費が701億円、その他経常費用が151億円となった結果、2兆3,617億円となりました。
以上の結果、経常損益は前事業年度に比べ579億円減少し、269億円の損失となりました。経常損益に特別損益、法人税及び住民税などを加減した当期純利益は、前事業年度と同水準の196億円となりました。
ヘ 海外事業(海外保険子会社)
海外保険子会社セグメントについては、正味収入保険料は前連結会計年度に比べ3,007億円増加し、1兆2,336億円となりました。
経常利益は、前連結会計年度に比べ860億円増加し、1,570億円となり、出資持分考慮後の当期純利益(セグメント利益)は、前連結会計年度に比べ872億円増加し、1,538億円となりました。
当連結会計年度末の財政状態は次のとおりであります。
総資産は前連結会計年度末に比べ2兆6,102億円増加し、26兆9,602億円となりました。
当社の連結ソルベンシー・マージン比率は、前連結会計年度末に比べ5.9ポイント低下し、771.8%となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ3,553億円増加し、5,494億円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ7,577億円減少し、△2,768億円となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ829億円増加し、△2,315億円となりました。これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より873億円増加し、2兆7,337億円となりました。
③ 生産、受注及び販売の実績
保険持株会社としての業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、本項に記載した予想、予測、見込み、見通し、方針、予定等の将来に関する事項は有価証券報告書提出日現在において判断したものであり、将来に関する事項には不確実性が内在しており、将来生じる実際の結果とは大きく異なる可能性があります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績は次のとおりであります。
[連結主要指標]
| 前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 比較増減 | 増減率 | |
| 正味収入保険料 (百万円) | 3,933,235 | 4,261,736 | 328,500 | 8.4% |
| 生命保険料 (百万円) | 458,430 | 735,249 | 276,819 | 60.4% |
| 経常利益 (百万円) | 292,262 | 416,440 | 124,177 | 42.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) | 211,006 | 369,266 | 158,260 | 75.0% |
正味収入保険料は、国内損害保険事業において火災保険や自動車損害賠償責任保険で減収したものの、海外事業において欧州をはじめアジアや米州でも増収したことや為替影響もあり、前連結会計年度に比べ3,285億円増加し、4兆2,617億円となりました。
生命保険料は、三井住友海上プライマリー生命保険株式会社などで増収となり、前連結会計年度に比べ2,768億円増加し、7,352億円となりました。
経常利益は、国内損害保険事業や海外事業が増益となったことにより、前連結会計年度に比べ1,241億円増加し、4,164億円となりました。
経常利益に特別損益、法人税及び住民税等などを加減した親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ1,582億円増加し、3,692億円となりました。

保険種目別の保険料・保険金は次のとおりであります。
a 元受正味保険料(含む収入積立保険料)
| 区分 | 前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率 (%) | 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率 (%) | |
| 火災 | 923,201 | 22.0 | - | 1,003,286 | 22.2 | 8.7 |
| 海上 | 257,973 | 6.1 | - | 267,731 | 5.9 | 3.8 |
| 傷害 | 296,275 | 7.1 | - | 303,471 | 6.7 | 2.4 |
| 自動車 | 1,672,549 | 39.9 | - | 1,741,903 | 38.6 | 4.1 |
| 自動車損害賠償責任 | 279,102 | 6.7 | - | 245,448 | 5.5 | △12.1 |
| その他 | 762,069 | 18.2 | - | 949,757 | 21.1 | 24.6 |
| 合計 | 4,191,172 | 100.0 | - | 4,511,598 | 100.0 | 7.6 |
| (うち収入積立保険料) | (41,359) | (1.0) | (-) | (31,658) | (0.7) | (△23.5) |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
2 元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立型保険の積立保険料を含む。)
b 正味収入保険料
| 区分 | 前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率 (%) | 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率 (%) | |
| 火災 | 725,597 | 18.4 | - | 785,976 | 18.4 | 8.3 |
| 海上 | 199,745 | 5.1 | - | 207,868 | 4.9 | 4.1 |
| 傷害 | 247,603 | 6.3 | - | 259,781 | 6.1 | 4.9 |
| 自動車 | 1,727,462 | 43.9 | - | 1,813,439 | 42.6 | 5.0 |
| 自動車損害賠償責任 | 275,732 | 7.0 | - | 255,550 | 6.0 | △7.3 |
| その他 | 757,093 | 19.3 | - | 939,120 | 22.0 | 24.0 |
| 合計 | 3,933,235 | 100.0 | - | 4,261,736 | 100.0 | 8.4 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
c 正味支払保険金
| 区分 | 前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率 (%) | 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率 (%) | |
| 火災 | 511,720 | 22.8 | - | 448,816 | 19.6 | △12.3 |
| 海上 | 85,584 | 3.8 | - | 92,540 | 4.0 | 8.1 |
| 傷害 | 154,734 | 6.9 | - | 131,858 | 5.8 | △14.8 |
| 自動車 | 952,042 | 42.5 | - | 1,033,472 | 45.1 | 8.6 |
| 自動車損害賠償責任 | 183,660 | 8.2 | - | 192,389 | 8.4 | 4.8 |
| その他 | 354,758 | 15.8 | - | 392,104 | 17.1 | 10.5 |
| 合計 | 2,242,501 | 100.0 | - | 2,291,182 | 100.0 | 2.2 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺後の金額であります。
セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
イ 国内損害保険事業(三井住友海上火災保険株式会社)
ロ 国内損害保険事業(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)
三井住友海上火災保険株式会社では、フリート契約(注1)のお客さまが各ドライバーのアルコールチェックの結果や走行データをまとめて記録・管理する業務を支援する「F-ドラアルチェキプラン」の提供を開始しました。また、大規模な自然災害等お客さまからの事故連絡が集中した場合においてもその受付けなどのお客さま対応を迅速に行えるよう、一定の事故の連絡についてAI音声が自動的に応答するサービスを開始しました。
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社では、安全運転の度合いを保険料に反映するテレマティクス自動車保険について、専用の車載機器を導入しなくてもスマートフォン上のカーナビアプリを通じて利用でき、より利便性の高い「タフ・見守るクルマの保険NexT」の販売を開始しました。また、自動車の修理費に関する不正請求を検知するため、修理費の水準など請求の傾向を修理工場ごとに把握しAIを活用して分析するシステムを開発しました。
さらに、両社共同で交通事故の発生箇所、道路構造、人流などのデータを組み合わせ、AIを活用して事故発生リスクを評価・可視化するサービス「事故発生リスクAIアセスメント」について、全国の自治体や企業への販売を開始しました。
(注1)フリート契約
10台以上の自動車について保険に加入しているお客さまとの契約。
三井住友海上火災保険株式会社の経営成績は次のとおりとなりました。
[三井住友海上火災保険株式会社(単体)の主要指標]
| 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 比較増減 | 増減率 | |
| 正味収入保険料 (百万円) | 1,629,832 | 1,623,307 | △6,525 | △0.4% |
| 正味損害率 (%) | 64.3 | 65.6 | 1.3 | - |
| 正味事業費率 (%) | 32.5 | 32.7 | 0.2 | - |
| 保険引受利益又は保険引受損失(△) (百万円) | △15,937 | 20,709 | 36,646 | - |
| 経常利益 (百万円) | 141,224 | 214,319 | 73,094 | 51.8% |
| 当期純利益 (百万円) | 107,899 | 167,777 | 59,878 | 55.5% |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 正味損害率=(正味支払保険金+損害調査費)÷正味収入保険料
3 正味事業費率=(諸手数料及び集金費+保険引受に係る営業費及び一般管理費)÷正味収入保険料
保険引受の概況は次のとおりであります。
正味収入保険料は、火災保険や自動車損害賠償責任保険で減収したことなどにより前事業年度に比べ65億円減少し、1兆6,233億円となりました。一方、正味支払保険金は、自動車保険で増加したことなどにより前事業年度に比べ55億円増加し、9,501億円となりました。以上により、正味損害率は65.6%と、前事業年度に比べ1.3ポイント上昇しました。また、保険引受に係る営業費及び一般管理費が増加したことなどにより、正味事業費率は32.7%と、前事業年度に比べ0.2ポイント上昇しました。
これらに収入積立保険料、満期返戻金、支払備金繰入額、責任準備金戻入額などを加減した保険引受利益は、責任準備金戻入額が増加したことなどにより、前事業年度に比べ366億円増加し、207億円となりました。
資産運用の概況は次のとおりであります。
利息及び配当金収入が前事業年度に比べ197億円増加し1,547億円となったことなどから、積立型保険の満期返戻金などに充当する運用益を控除した残額の資産運用収益は、前事業年度に比べ263億円増加し、2,524億円となりました。一方、資産運用費用は、有価証券売却損が115億円減少したことなどにより前事業年度に比べ133億円減少し、387億円となりました。
これらの結果、経常利益は前事業年度に比べ730億円増加し、2,143億円となりました。当期純利益は、前事業年度に比べ598億円増加し、1,677億円となりました。
保険種目別の保険料・保険金は次のとおりであります。
a 元受正味保険料(含む収入積立保険料)
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率 (%) | 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率 (%) | |
| 火災 | 377,269 | 20.1 | 8.4 | 367,272 | 19.6 | △2.6 |
| 海上 | 108,808 | 5.8 | 20.1 | 109,858 | 5.9 | 1.0 |
| 傷害 | 195,908 | 10.4 | 2.2 | 195,713 | 10.5 | △0.1 |
| 自動車 | 695,445 | 37.0 | △0.1 | 703,894 | 37.6 | 1.2 |
| 自動車損害賠償責任 | 132,470 | 7.1 | △0.2 | 116,361 | 6.2 | △12.2 |
| その他 | 368,989 | 19.6 | 2.6 | 377,812 | 20.2 | 2.4 |
| 合計 | 1,878,892 | 100.0 | 3.3 | 1,870,912 | 100.0 | △0.4 |
| (うち収入積立保険料) | (31,397) | (1.7) | (△17.9) | (23,364) | (1.2) | (△25.6) |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立型保険の積立保険料を含む。)
b 正味収入保険料
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率 (%) | 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率 (%) | |
| 火災 | 266,048 | 16.3 | 12.4 | 250,590 | 15.5 | △5.8 |
| 海上 | 76,070 | 4.7 | 22.0 | 73,466 | 4.5 | △3.4 |
| 傷害 | 151,856 | 9.3 | 2.1 | 158,616 | 9.8 | 4.5 |
| 自動車 | 688,505 | 42.3 | △0.0 | 698,382 | 43.0 | 1.4 |
| 自動車損害賠償責任 | 142,102 | 8.7 | △2.3 | 130,287 | 8.0 | △8.3 |
| その他 | 305,248 | 18.7 | 2.6 | 311,963 | 19.2 | 2.2 |
| 合計 | 1,629,832 | 100.0 | 3.2 | 1,623,307 | 100.0 | △0.4 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
c 正味支払保険金
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 対前年増減(△)率 (%) | 正味損害率(%) | 金額 (百万円) | 対前年増減(△)率 (%) | 正味損害率(%) | |
| 火災 | 199,385 | 38.9 | 77.3 | 173,502 | △13.0 | 72.1 |
| 海上 | 34,996 | 10.2 | 48.3 | 39,263 | 12.2 | 56.2 |
| 傷害 | 82,614 | 21.9 | 59.4 | 79,551 | △3.7 | 55.6 |
| 自動車 | 367,488 | 13.0 | 63.5 | 393,128 | 7.0 | 67.2 |
| 自動車損害賠償責任 | 99,530 | △7.3 | 78.3 | 103,916 | 4.4 | 89.4 |
| その他 | 160,556 | 3.0 | 54.8 | 160,799 | 0.2 | 54.2 |
| 合計 | 944,572 | 13.6 | 64.3 | 950,161 | 0.6 | 65.6 |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 正味損害率は正味支払保険金に損害調査費を加えて算出しております。
運用資産、有価証券及び利回りの状況は次のとおりであります。
a 運用資産
| 区分 | 前事業年度 (2023年3月31日) | 当事業年度 (2024年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | |
| 預貯金 | 621,810 | 8.9 | 569,605 | 7.2 |
| 買入金銭債権 | 3,091 | 0.0 | 2,121 | 0.0 |
| 金銭の信託 | 494 | 0.0 | 570 | 0.0 |
| 有価証券 | 5,288,584 | 75.5 | 6,266,431 | 79.7 |
| 貸付金 | 403,552 | 5.8 | 390,765 | 5.0 |
| 土地・建物 | 186,854 | 2.7 | 178,120 | 2.3 |
| 運用資産計 | 6,504,387 | 92.9 | 7,407,614 | 94.2 |
| 総資産 | 7,000,023 | 100.0 | 7,864,388 | 100.0 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
b 有価証券
| 区分 | 前事業年度 (2023年3月31日) | 当事業年度 (2024年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | |
| 国債 | 605,721 | 11.4 | 573,288 | 9.2 |
| 地方債 | 77,611 | 1.5 | 75,469 | 1.2 |
| 社債 | 534,191 | 10.1 | 526,310 | 8.4 |
| 株式 | 1,785,604 | 33.8 | 2,600,340 | 41.5 |
| 外国証券 | 2,166,296 | 41.0 | 2,332,051 | 37.2 |
| その他の証券 | 119,158 | 2.2 | 158,970 | 2.5 |
| 合計 | 5,288,584 | 100.0 | 6,266,431 | 100.0 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
c 利回り
運用資産利回り(インカム利回り)
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 収入金額 (百万円) | 平均運用額 (百万円) | 年利回り (%) | 収入金額 (百万円) | 平均運用額 (百万円) | 年利回り (%) | |
| 預貯金 | 1,125 | 675,340 | 0.17 | 2,787 | 633,038 | 0.44 |
| 買入金銭債権 | 86 | 5,524 | 1.57 | 61 | 5,348 | 1.15 |
| 金銭の信託 | 8 | 378 | 2.22 | 12 | 462 | 2.66 |
| 有価証券 | 125,062 | 3,984,016 | 3.14 | 143,033 | 3,908,056 | 3.66 |
| 貸付金 | 2,382 | 403,809 | 0.59 | 2,808 | 396,874 | 0.71 |
| 土地・建物 | 6,260 | 192,834 | 3.25 | 5,848 | 187,228 | 3.12 |
| 小計 | 134,926 | 5,261,903 | 2.56 | 154,551 | 5,131,009 | 3.01 |
| その他 | 76 | - | - | 226 | - | - |
| 合計 | 135,003 | - | - | 154,777 | - | - |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 収入金額は、「利息及び配当金収入」に、「金銭の信託運用益」のうち利息及び配当金収入相当額を含めた金額であります。
3 平均運用額は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。ただし、買現先勘定及び買入金銭債権については日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
資産運用利回り(実現利回り)
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 資産運用損益 (実現ベース) (百万円) | 平均運用額 (取得原価 ベース) (百万円) | 年利回り (%) | 資産運用損益 (実現ベース) (百万円) | 平均運用額 (取得原価 ベース) (百万円) | 年利回り (%) | |
| 預貯金 | 4,495 | 675,340 | 0.67 | 11,969 | 633,038 | 1.89 |
| 買入金銭債権 | 86 | 5,524 | 1.57 | 61 | 5,348 | 1.15 |
| 金銭の信託 | 20 | 378 | 5.41 | 76 | 462 | 16.57 |
| 有価証券 | 188,384 | 3,984,016 | 4.73 | 213,668 | 3,908,056 | 5.47 |
| 貸付金 | 2,363 | 403,809 | 0.59 | 3,580 | 396,874 | 0.90 |
| 土地・建物 | 6,260 | 192,834 | 3.25 | 5,848 | 187,228 | 3.12 |
| 金融派生商品 | △2,294 | - | - | 4,012 | - | - |
| その他 | 219 | - | - | △176 | - | - |
| 合計 | 199,536 | 5,261,903 | 3.79 | 239,039 | 5,131,009 | 4.66 |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 資産運用損益(実現ベース)は、「資産運用収益」及び「積立保険料等運用益」の合計額から「資産運用費用」を控除した金額であります。
3 平均運用額(取得原価ベース)は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。ただし、買現先勘定及び買入金銭債権については日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社の経営成績は次のとおりとなりました。
[あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(単体)の主要指標]
| 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 比較増減 | 増減率 | |
| 正味収入保険料 (百万円) | 1,335,557 | 1,368,988 | 33,431 | 2.5% |
| 正味損害率 (%) | 66.6 | 66.4 | △0.2 | - |
| 正味事業費率 (%) | 34.6 | 34.2 | △0.4 | - |
| 保険引受利益又は保険引受 損失(△) (百万円) | 679 | △33,195 | △33,874 | △4,982.1% |
| 経常利益 (百万円) | 66,757 | 79,064 | 12,307 | 18.4% |
| 当期純利益 (百万円) | 43,195 | 56,081 | 12,886 | 29.8% |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 正味損害率=(正味支払保険金+損害調査費)÷正味収入保険料
3 正味事業費率=(諸手数料及び集金費+保険引受に係る営業費及び一般管理費)÷正味収入保険料
保険引受の概況は次のとおりであります。
正味収入保険料は、火災保険で減収したものの、自動車保険で増収したことなどにより前事業年度に比べ334億円増加し、1兆3,689億円となりました。一方、正味支払保険金は、火災保険で減少したものの、自動車保険で増加したことなどにより前事業年度に比べ175億円増加し、8,268億円となりました。以上により、正味損害率は66.4%と、前事業年度に比べ0.2ポイント低下しました。また、正味収入保険料が増加したことなどにより、正味事業費率は34.2%と、前事業年度に比べ0.4ポイント低下しました。
これらに収入積立保険料、満期返戻金、支払備金繰入額、責任準備金戻入額などを加減した保険引受損益は、自動車事故による発生保険金(正味支払保険金と支払備金繰入額の合計)が増加したことなどにより、前事業年度に比べ338億円減少し、331億円の損失となりました。
資産運用の概況は次のとおりであります。
利息及び配当金収入が前事業年度に比べ100億円増加し736億円となり、また、有価証券売却益が前事業年度に比べ643億円増加し1,143億円となったことなどから、積立型保険の満期返戻金などに充当する運用益を控除した残額の資産運用収益は、前事業年度に比べ753億円増加し、1,758億円となりました。一方、資産運用費用は、有価証券売却損が増加したことなどにより前事業年度に比べ280億円増加し、552億円となりました。
これらの結果、経常利益は前事業年度に比べ123億円増加し、790億円となりました。当期純利益は前事業年度に比べ128億円増加し、560億円となりました。
保険種目別の保険料・保険金は次のとおりであります。
a 元受正味保険料(含む収入積立保険料)
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率 (%) | 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率 (%) | |
| 火災 | 289,953 | 20.8 | 11.0 | 269,934 | 19.7 | △6.9 |
| 海上 | - | - | - | - | - | - |
| 傷害 | 77,048 | 5.5 | △1.2 | 75,235 | 5.5 | △2.4 |
| 自動車 | 710,812 | 50.9 | 0.4 | 719,197 | 52.5 | 1.2 |
| 自動車損害賠償責任 | 146,631 | 10.5 | 2.3 | 129,087 | 9.4 | △12.0 |
| その他 | 170,941 | 12.3 | 1.6 | 177,129 | 12.9 | 3.6 |
| 合計 | 1,395,388 | 100.0 | 2.7 | 1,370,583 | 100.0 | △1.8 |
| (うち収入積立保険料) | (9,962) | (0.7) | (△28.6) | (8,293) | (0.6) | (△16.8) |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 元受正味保険料(含む収入積立保険料)とは、元受保険料から元受解約返戻金及び元受その他返戻金を控除したものであります。(積立型保険の積立保険料を含む。)
b 正味収入保険料
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率 (%) | 金額 (百万円) | 構成比 (%) | 対前年増減(△)率 (%) | |
| 火災 | 224,684 | 16.8 | 12.6 | 207,372 | 15.2 | △7.7 |
| 海上 | 7,847 | 0.6 | 15.2 | 5,147 | 0.4 | △34.4 |
| 傷害 | 60,615 | 4.5 | 2.0 | 60,725 | 4.4 | 0.2 |
| 自動車 | 765,208 | 57.3 | 2.3 | 812,260 | 59.3 | 6.1 |
| 自動車損害賠償責任 | 133,306 | 10.0 | △1.6 | 124,982 | 9.1 | △6.2 |
| その他 | 143,895 | 10.8 | 1.4 | 158,499 | 11.6 | 10.1 |
| 合計 | 1,335,557 | 100.0 | 3.4 | 1,368,988 | 100.0 | 2.5 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
c 正味支払保険金
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 金額 (百万円) | 対前年増減(△)率 (%) | 正味損害率(%) | 金額 (百万円) | 対前年増減(△)率 (%) | 正味損害率(%) | |
| 火災 | 178,407 | 27.4 | 83.4 | 160,804 | △9.9 | 81.4 |
| 海上 | 6,852 | 78.2 | 87.8 | 4,757 | △30.6 | 93.2 |
| 傷害 | 31,118 | 18.1 | 56.8 | 29,992 | △3.6 | 55.1 |
| 自動車 | 417,598 | 15.7 | 61.6 | 459,047 | 9.9 | 63.4 |
| 自動車損害賠償責任 | 83,775 | △6.6 | 69.6 | 88,109 | 5.2 | 78.0 |
| その他 | 91,562 | 24.7 | 67.3 | 84,110 | △8.1 | 56.3 |
| 合計 | 809,314 | 16.6 | 66.6 | 826,822 | 2.2 | 66.4 |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 正味損害率は正味支払保険金に損害調査費を加えて算出しております。
運用資産、有価証券及び利回りの状況は次のとおりであります。
a 運用資産
| 区分 | 前事業年度 (2023年3月31日) | 当事業年度 (2024年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | |
| 預貯金 | 232,701 | 6.2 | 277,424 | 6.7 |
| 金銭の信託 | 3,050 | 0.1 | 3,419 | 0.1 |
| 有価証券 | 2,536,311 | 67.9 | 2,873,118 | 69.9 |
| 貸付金 | 260,537 | 7.0 | 269,267 | 6.6 |
| 土地・建物 | 165,225 | 4.4 | 161,332 | 3.9 |
| 運用資産計 | 3,197,827 | 85.6 | 3,584,561 | 87.2 |
| 総資産 | 3,733,689 | 100.0 | 4,111,688 | 100.0 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
b 有価証券
| 区分 | 前事業年度 (2023年3月31日) | 当事業年度 (2024年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | |
| 国債 | 407,935 | 16.1 | 378,531 | 13.2 |
| 地方債 | 23,768 | 0.9 | 12,549 | 0.4 |
| 社債 | 254,975 | 10.1 | 220,379 | 7.7 |
| 株式 | 863,841 | 34.1 | 1,091,267 | 38.0 |
| 外国証券 | 885,682 | 34.9 | 1,059,859 | 36.9 |
| その他の証券 | 100,107 | 3.9 | 110,531 | 3.8 |
| 合計 | 2,536,311 | 100.0 | 2,873,118 | 100.0 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
c 利回り
運用資産利回り(インカム利回り)
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 収入金額 (百万円) | 平均運用額 (百万円) | 年利回り (%) | 収入金額 (百万円) | 平均運用額 (百万円) | 年利回り (%) | |
| 預貯金 | 93 | 212,080 | 0.04 | 221 | 288,486 | 0.08 |
| 金銭の信託 | 0 | 2,535 | 0.00 | 0 | 2,535 | 0.00 |
| 有価証券 | 56,127 | 2,030,208 | 2.76 | 64,458 | 1,959,359 | 3.29 |
| 貸付金 | 2,393 | 251,897 | 0.95 | 3,157 | 273,353 | 1.16 |
| 土地・建物 | 4,477 | 167,405 | 2.67 | 4,672 | 165,642 | 2.82 |
| 小計 | 63,091 | 2,664,126 | 2.37 | 72,510 | 2,689,377 | 2.70 |
| その他 | 545 | - | - | 1,132 | - | - |
| 合計 | 63,636 | - | - | 73,643 | - | - |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 収入金額は、「利息及び配当金収入」に、「金銭の信託運用益」のうち利息及び配当金収入相当額を含めた金額であります。
3 平均運用額は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
資産運用利回り(実現利回り)
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 資産運用損益 (実現ベース) (百万円) | 平均運用額 (取得原価 ベース) (百万円) | 年利回り (%) | 資産運用損益 (実現ベース) (百万円) | 平均運用額 (取得原価 ベース) (百万円) | 年利回り (%) | |
| 預貯金 | 614 | 212,080 | 0.29 | 1,833 | 288,486 | 0.64 |
| 金銭の信託 | 0 | 2,535 | 0.00 | 0 | 2,535 | 0.00 |
| 有価証券 | 89,859 | 2,030,208 | 4.43 | 144,155 | 1,959,359 | 7.36 |
| 貸付金 | 2,396 | 251,897 | 0.95 | 3,160 | 273,353 | 1.16 |
| 土地・建物 | 4,477 | 167,405 | 2.67 | 4,672 | 165,642 | 2.82 |
| 金融派生商品 | △10,786 | - | - | △19,947 | - | - |
| その他 | 742 | - | - | 1,522 | - | - |
| 合計 | 87,304 | 2,664,126 | 3.28 | 135,396 | 2,689,377 | 5.03 |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 資産運用損益(実現ベース)は、「資産運用収益」及び「積立保険料等運用益」の合計額から「資産運用費用」を控除した金額であります。
3 平均運用額(取得原価ベース)は原則として各月末残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
ハ 国内損害保険事業(三井ダイレクト損害保険株式会社)
三井ダイレクト損害保険株式会社では、「強くてやさしい」ブランドを具現化すべく、データを活用してお客さまとの連絡を最適なタイミングで行い、一人ひとりのお困りごとやご不安を丁寧に解消するサービスを開始しました。また、「人とデジタルのベストミックス」によってお客さまに最適なサポートを行う「あなたのコンシェルジュ」サービスを提供しました。
三井ダイレクト損害保険株式会社の経営成績は次のとおりとなりました。
正味収入保険料は前事業年度に比べ6億円増加し、352億円となりました。一方、正味支払保険金は前事業年度に比べ8億円増加し、214億円となりました。正味損害率は68.6%と、前事業年度に比べ1.1ポイント上昇しました。
また、諸手数料及び集金費並びに保険引受に係る営業費及び一般管理費は前事業年度並みの130億円となりました。正味事業費率は37.1%と、前事業年度に比べ0.8ポイント低下しました。
保険引受損益は前事業年度に比べ17億円減少し、21億円の損失となりました。当期純損益は前事業年度に比べ24億円減少し、15億円の損失となりました。
(注) 正味損害率=(正味支払保険金+損害調査費)÷正味収入保険料
正味事業費率=(諸手数料及び集金費+保険引受に係る営業費及び一般管理費)÷正味収入保険料
ニ 国内生命保険事業(三井住友海上あいおい生命保険株式会社)
三井住友海上あいおい生命保険株式会社では、健康に不安のあるお客さまも加入しやすく、保障内容も充実した「&LIFE 医療保険Aセレクト(引受緩和型)」や介護・認知症への備えに対するお客さまのニーズに合わせて保障範囲や給付金の受取方法を選べる介護保険「&LIFE 介護保険Cセレクト」を発売し、商品を拡充しました。サービスについても、お客さまの健康をトータルでサポートするヘルスケアサービス「MSAケア」について、保険契約者自身に加えて、保険契約者が法人や団体である場合にはその従業員や構成員にも利用いただけるよう対象者の範囲を拡大したほか、生活習慣病の予防・改善につながるサービスや介護・認知症に関連するサービスを追加して内容を拡充するなど、保障と保障前後のサービスを一体で提供する取組みを進めました。
三井住友海上あいおい生命保険株式会社の経営成績は次のとおりとなりました。
保険料等収入は、個人保険の保険料が減少したことなどにより前事業年度に比べ139億円減少し、4,751億円となりました。
経常利益は、新型コロナウイルス感染症による給付金支払いが減少したことにより前事業年度に比べ212億円増加し、491億円となりました。当期純利益は前事業年度に比べ154億円増加し、281億円となりました。
保有契約高、新契約高及び保有契約年換算保険料の状況は次のとおりであります。
a 保有契約高
| 区分 | 前事業年度 (2023年3月31日) | 当事業年度 (2024年3月31日) | ||
| 金額 (億円) | 対前年増減(△)率(%) | 金額 (億円) | 対前年増減(△)率(%) | |
| (1) 個人保険 | 226,521 | △2.5 | 218,930 | △3.4 |
| (2) 個人年金保険 | 5,977 | △3.6 | 5,724 | △4.2 |
| (3) 団体保険 | 98,467 | 2.4 | 96,076 | △2.4 |
| (4) 団体年金保険 | 2 | △9.1 | 2 | 8.2 |
| 個人合計((1)+(2)) | 232,499 | △2.5 | 224,655 | △3.4 |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 個人年金保険については、年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原資と年金支払開始後契約の責任準備金を合計したものであります。
3 団体年金保険については、責任準備金の金額であります。
b 新契約高
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | |||||
| 新契約+転換 による純増加 (億円) | 新契約 (億円) | 転換によ る純増加 (億円) | 新契約+転換 による純増加 (億円) | 対前年増減 (△)率 (%) | 新契約 (億円) | 転換によ る純増加 (億円) | |
| (1) 個人保険 | 14,534 | 14,534 | - | 12,906 | △11.2 | 12,906 | - |
| (2) 個人年金保険 | 32 | 32 | - | 21 | △32.8 | 21 | - |
| (3) 団体保険 | 687 | 687 | ― | 1,803 | 162.5 | 1,803 | ― |
| (4) 団体年金保険 | - | - | ― | - | - | - | ― |
| 個人合計 ((1)+(2)) | 14,566 | 14,566 | - | 12,928 | △11.2 | 12,928 | - |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 新契約の個人年金保険の金額は年金支払開始時における年金原資であります。
c 保有契約年換算保険料
| 区分 | 前事業年度 (2023年3月31日) | 当事業年度 (2024年3月31日) | ||
| 金額(億円) | 対前年増減(△)率 (%) | 金額(億円) | 対前年増減(△)率 (%) | |
| 個人保険 | 4,035 | △0.6 | 4,001 | △0.8 |
| 個人年金保険 | 369 | △2.9 | 354 | △4.3 |
| 合計 | 4,405 | △0.8 | 4,356 | △1.1 |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 年換算保険料とは、1回当たりの保険料について保険料の支払方法に応じた係数を乗じ、1年当たりの保険料に換算した金額(一時払契約等は、保険料を保険期間で除した金額)であります。
個人保険・個人年金保険を合計した新契約高は、収入保障保険の減少などにより前事業年度に比べ1,638億円減少し、1兆2,928億円となりました。一方、個人保険・個人年金保険を合計した解約失効契約高は前事業年度に比べ471億円増加し、1兆4,777億円となりました。これらの結果、個人保険・個人年金保険を合計した保有契約高は前事業年度末に比べ3.4%減少し、22兆4,655億円となりました。
保有契約年換算保険料は前事業年度末に比べ48億円減少し、4,356億円となりました。
運用資産、有価証券及び利回りの状況は次のとおりであります。
a 運用資産
| 区分 | 前事業年度 (2023年3月31日) | 当事業年度 (2024年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | |
| 預貯金 | 416,761 | 8.3 | 234,479 | 4.5 |
| 有価証券 | 4,422,873 | 88.3 | 4,749,619 | 92.1 |
| 貸付金 | 60,780 | 1.2 | 62,341 | 1.2 |
| 土地・建物 | 304 | 0.0 | 255 | 0.0 |
| 運用資産計 | 4,900,718 | 97.8 | 5,046,695 | 97.8 |
| 総資産 | 5,009,178 | 100.0 | 5,160,831 | 100.0 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
b 有価証券
| 区分 | 前事業年度 (2023年3月31日) | 当事業年度 (2024年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | |
| 国債 | 3,279,976 | 74.2 | 3,376,278 | 71.1 |
| 地方債 | 102,572 | 2.3 | 88,361 | 1.9 |
| 社債 | 636,994 | 14.4 | 628,348 | 13.2 |
| 株式 | 823 | 0.0 | 1,039 | 0.0 |
| 外国証券 | 341,199 | 7.7 | 578,089 | 12.2 |
| その他の証券 | 61,306 | 1.4 | 77,501 | 1.6 |
| 合計 | 4,422,873 | 100.0 | 4,749,619 | 100.0 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
c 利回り
運用資産利回り(インカム利回り)
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 収入金額 (百万円) | 平均運用額 (百万円) | 年利回り (%) | 収入金額 (百万円) | 平均運用額 (百万円) | 年利回り (%) | |
| 預貯金 | 0 | 380,444 | 0.00 | 0 | 512,099 | 0.00 |
| 有価証券 | 52,246 | 4,595,862 | 1.14 | 56,677 | 4,634,828 | 1.22 |
| 貸付金 | 1,664 | 59,740 | 2.79 | 1,700 | 61,380 | 2.77 |
| 土地・建物 | - | 358 | - | - | 311 | - |
| 小計 | 53,911 | 5,036,406 | 1.07 | 58,377 | 5,208,620 | 1.12 |
| その他 | 436 | - | - | 512 | - | - |
| 合計 | 54,347 | - | - | 58,890 | - | - |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 収入金額は、「利息及び配当金収入」であります。
3 平均運用額は日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
資産運用利回り(実現利回り)
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 資産運用損益 (実現ベース) (百万円) | 平均運用額 (取得原価 ベース) (百万円) | 年利回り (%) | 資産運用損益 (実現ベース) (百万円) | 平均運用額 (取得原価 ベース) (百万円) | 年利回り (%) | |
| 預貯金 | △0 | 380,444 | △0.00 | 0 | 512,099 | 0.00 |
| 有価証券 | 55,469 | 4,595,862 | 1.21 | 64,651 | 4,634,828 | 1.39 |
| 貸付金 | 1,664 | 59,740 | 2.79 | 1,700 | 61,380 | 2.77 |
| 土地・建物 | - | 358 | - | - | 311 | - |
| 金融派生商品 | △2,718 | - | - | △6,180 | - | - |
| その他 | 366 | - | - | 437 | - | - |
| 合計 | 54,782 | 5,036,406 | 1.09 | 60,608 | 5,208,620 | 1.16 |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 資産運用損益(実現ベース)は、「資産運用収益」から「資産運用費用」を控除した金額であります。
3 平均運用額(取得原価ベース)は日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
ホ 国内生命保険事業(三井住友海上プライマリー生命保険株式会社)
三井住友海上プライマリー生命保険株式会社では、運用成績に応じて上昇した年金額がその後の運用状況によって下がることがない年金保険や、死亡・高度障害状態に備えながら資産形成を行うことができる変額保険、資産形成を気軽に始めたいというニーズに応えるスマートフォン完結型の変額年金保険の販売を開始しました。また、外貨建て保険や変額年金保険などのリスク性金融商品を販売した後のお客さまへのアフターフォローを支援するため、金融機関代理店向けの研修コンテンツを開発するなど、お客さま第一の業務運営を実践する取組みも行いました。
三井住友海上プライマリー生命保険株式会社の経営成績は次のとおりとなりました。
保険料等収入は、マーケット環境の改善に加え、営業・研修活動の積極展開により前事業年度に比べ2,169億円増加し、1兆5,668億円となりました。
経常損益は、保有契約の増加等による利息及び配当金等収入の増加はあったものの、外貨建保険に係る責任準備金繰入負担の増加などにより前事業年度に比べ579億円減少し、269億円の損失となりました。
特別損益は、価格変動準備金の戻入により前事業年度に比べ582億円増加し、540億円の利益となりました。当期純利益は前事業年度と同水準の196億円となりました。
保有契約高、新契約高及び保有契約年換算保険料の状況は次のとおりであります。
a 保有契約高
| 区分 | 前事業年度 (2023年3月31日) | 当事業年度 (2024年3月31日) | ||
| 金額 (億円) | 対前年増減(△)率(%) | 金額 (億円) | 対前年増減(△)率(%) | |
| (1) 個人保険 | 46,553 | 1.5 | 52,671 | 13.1 |
| (2) 個人年金保険 | 22,768 | 2.7 | 26,386 | 15.9 |
| (3) 団体保険 | - | - | - | - |
| (4) 団体年金保険 | - | - | - | - |
| 個人合計((1)+(2)) | 69,322 | 1.9 | 79,057 | 14.0 |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 個人年金保険については、年金支払開始前契約の年金支払開始時における年金原資(ただし、個人変額年金保険については保険料積立金)と年金支払開始後契約の責任準備金を合計したものであります。
b 新契約高
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | |||||
| 新契約+転換 による純増加 (億円) | 新契約 (億円) | 転換による純増加 (億円) | 新契約+転換 による純増加 (億円) | 対前年増減 (△)率 (%) | 新契約 (億円) | 転換による純増加 (億円) | |
| (1) 個人保険 | 9,256 | 9,256 | - | 10,399 | 12.4 | 10,399 | - |
| (2) 個人年金保険 | 3,542 | 3,542 | - | 3,970 | 12.1 | 3,970 | - |
| (3) 団体保険 | - | - | ― | - | - | - | ― |
| (4) 団体年金保険 | - | - | ― | - | - | - | ― |
| 個人合計 ((1)+(2)) | 12,798 | 12,798 | - | 14,370 | 12.3 | 14,370 | - |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 新契約の個人年金保険の金額は、年金支払開始時における年金原資(ただし、個人変額年金保険については契約時の保険料積立金)であります。
c 保有契約年換算保険料
| 区分 | 前事業年度 (2023年3月31日) | 当事業年度 (2024年3月31日) | ||
| 金額(億円) | 対前年増減(△)率 (%) | 金額(億円) | 対前年増減(△)率 (%) | |
| 個人保険 | 4,632 | 8.1 | 5,274 | 13.9 |
| 個人年金保険 | 2,618 | 5.8 | 2,882 | 10.1 |
| 合計 | 7,250 | 7.3 | 8,156 | 12.5 |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 年換算保険料とは、1回当たりの保険料について保険料の支払方法に応じた係数を乗じ、1年当たりの保険料に換算した金額(一時払契約等は、保険料を保険期間で除した金額)であります。
個人保険・個人年金保険を合計した新契約高は前事業年度に比べ1,572億円増加し、1兆4,370億円となりました。一方、個人保険・個人年金保険を合計した解約失効契約高は前事業年度に比べ1,999億円減少し、5,828億円となりました。個人保険・個人年金保険を合計した保有契約高は、新契約高の増加や為替影響により前事業年度末に比べ14.0%増加し、7兆9,057億円となりました。
保有契約年換算保険料は前事業年度末に比べ906億円増加し、8,156億円となりました。
運用資産、有価証券及び利回りの状況は次のとおりであります。
a 運用資産
| 区分 | 前事業年度 (2023年3月31日) | 当事業年度 (2024年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | |
| 預貯金 | 764,633 | 11.2 | 817,589 | 10.9 |
| 買入金銭債権 | 74,996 | 1.1 | 69,995 | 0.9 |
| 金銭の信託 | 2,078,352 | 30.5 | 2,416,000 | 32.1 |
| 有価証券 | 3,451,044 | 50.6 | 3,755,611 | 49.9 |
| 貸付金 | 261,512 | 3.8 | 267,371 | 3.6 |
| 土地・建物 | 236 | 0.0 | 218 | 0.0 |
| 運用資産計 | 6,630,775 | 97.2 | 7,326,787 | 97.3 |
| 総資産 | 6,823,733 | 100.0 | 7,528,672 | 100.0 |
(注) 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
b 有価証券
| 区分 | 前事業年度 (2023年3月31日) | 当事業年度 (2024年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 構成比(%) | 金額(百万円) | 構成比(%) | |
| 国債 | 18,884 | 0.5 | 118,807 | 3.2 |
| 地方債 | - | - | - | - |
| 社債 | 67,776 | 2.0 | 67,648 | 1.8 |
| 外国証券 | 1,801,060 | 52.2 | 2,069,759 | 55.1 |
| その他の証券 | 1,563,322 | 45.3 | 1,499,396 | 39.9 |
| 合計 | 3,451,044 | 100.0 | 3,755,611 | 100.0 |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 「その他の証券」は、証券投資信託の受益証券等であります。
c 利回り
運用資産利回り(インカム利回り)
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 収入金額 (百万円) | 平均運用額 (百万円) | 年利回り (%) | 収入金額 (百万円) | 平均運用額 (百万円) | 年利回り (%) | |
| 預貯金 | 115 | 834,512 | 0.01 | 258 | 747,455 | 0.03 |
| 買入金銭債権 | 28 | 83,070 | 0.03 | 24 | 72,332 | 0.03 |
| 金銭の信託 | 68,216 | 2,150,859 | 3.17 | 81,347 | 2,311,909 | 3.52 |
| 有価証券 | 66,661 | 1,686,862 | 3.95 | 97,261 | 2,124,792 | 4.58 |
| 貸付金 | 10,317 | 290,864 | 3.55 | 10,060 | 271,230 | 3.71 |
| 土地・建物 | - | 256 | - | - | 227 | - |
| 小計 | 145,339 | 5,046,426 | 2.88 | 188,952 | 5,527,947 | 3.42 |
| その他 | 0 | - | - | 0 | - | - |
| 合計 | 145,339 | - | - | 188,952 | - | - |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。なお、保険業法第118条に規定する特別勘定に係る収入金額及び平均運用額については除外しております。
2 収入金額は、「利息及び配当金収入」に、「金銭の信託運用益」のうち利息及び配当金収入相当額を含めた金額であります。
3 平均運用額は日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
資産運用利回り(実現利回り)
| 区分 | 前事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当事業年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | ||||
| 資産運用損益 (実現ベース) (百万円) | 平均運用額 (取得原価 ベース) (百万円) | 年利回り (%) | 資産運用損益 (実現ベース) (百万円) | 平均運用額 (取得原価 ベース) (百万円) | 年利回り (%) | |
| 預貯金 | △4,381 | 834,512 | △0.53 | △16,686 | 747,455 | △2.23 |
| 買入金銭債権 | 28 | 83,070 | 0.03 | 24 | 72,332 | 0.03 |
| 金銭の信託 | 162,891 | 2,150,859 | 7.57 | 249,591 | 2,311,909 | 10.80 |
| 有価証券 | 89,931 | 1,686,862 | 5.33 | 240,444 | 2,124,792 | 11.32 |
| 貸付金 | 5,342 | 290,864 | 1.84 | 35,614 | 271,230 | 13.13 |
| 土地・建物 | - | 256 | - | - | 227 | - |
| その他 | △1,224 | - | - | 3,359 | - | - |
| 合計 | 252,588 | 5,046,426 | 5.01 | 512,347 | 5,527,947 | 9.27 |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。なお、保険業法第118条に規定する特別勘定に係る資産運用損益及び平均運用額については除外しております。
2 資産運用損益(実現ベース)は、「資産運用収益」から「資産運用費用」を控除した金額であります。
3 平均運用額(取得原価ベース)は日々の残高(取得原価又は償却原価)の平均に基づいて算出しております。
ヘ 海外事業(海外保険子会社)
当社グループでは、グループ中期経営計画で掲げるMS Amlinの収益拡大、アジア市場の成長捕捉、トヨタリテール事業の持続的成長、事業投資による成長加速及びグループシナジーの発揮に取り組み、前期の2倍以上の収益を挙げました。
MS Amlinにおいては、米国のハリケーンなど自然災害リスクの引受けを削減しつつそれ以外のリスクの引受けを拡大するとともに、市場環境を踏まえて保険料の引上げを行ったことにより、収益が拡大しました。また、アジア市場においては、プラットフォーマーと連携しデジタル技術を活用したリテール市場の開拓や、MS First Capital Insurance Limitedの高いアンダーライティング力など各拠点の強みを活かした企業マーケットの開拓に引き続き努めたことにより、収益が順調に拡大しました。
トヨタリテール事業については将来にわたる収益の改善に資する活動を進めました。当期の収益は、欧州における自動車盗難の増加やインフレの影響を受けて前期を下回りましたが、事業環境の変化を踏まえ、収益性の低い事業からの撤退を含めた選択と集中により収益性の改善を図る方針を定め、事業計画を見直しました。
事業投資については、米国保険市場におけるプレゼンス拡大を目指して買収したMS Transverseを通じて、成長する米国のMGA市場を捕捉する取組みを開始しました。
海外保険子会社セグメントの経営成績は次のとおりとなりました。
[海外保険子会社の主要指標]
| 前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 比較増減 | 増減率 | |
| 正味収入保険料 (百万円) | 932,949 | 1,233,673 | 300,723 | 32.2% |
| 経常利益 (百万円) | 70,983 | 157,077 | 86,094 | 121.3% |
| セグメント利益 (百万円) | 66,578 | 153,815 | 87,236 | 131.0% |
(注)1 諸数値はセグメント間の内部取引相殺前の金額であります。
2 セグメント利益は出資持分考慮後の当期純利益に相当する金額であります。
正味収入保険料は、新規の引受けや保険料率の引上げにより大きく増収した欧州をはじめアジアや米州でも増収したことや、為替影響もあり、前連結会計年度に比べ3,007億円増加し、1兆2,336億円となりました。
経常利益は、保険料増収、ポートフォリオの収益性向上、自然災害に係る発生保険金(正味支払保険金と支払備金繰入額の合計)の減少などにより保険引受収支(除く保険金融収支)が改善したことを主因に、前連結会計年度に比べ860億円増加し、1,570億円となりました。
出資持分考慮後の当期純利益(セグメント利益)は前連結会計年度に比べ872億円増加し、1,538億円となりました。
当連結会計年度末の財政状態は次のとおりであります。
総資産は前連結会計年度末に比べ2兆6,102億円増加し、26兆9,602億円となりました。主な総資産の内訳は、有価証券が18兆1,666億円(前連結会計年度末比2兆226億円増加)、現金及び預貯金が2兆9,113億円(同1,393億円増加)、金銭の信託が2兆4,201億円(同3,381億円増加)であります。
当社及び国内保険子会社のソルベンシー・マージン比率の状況は、以下のとおりであります。
保険会社グループでは、保険金支払等に備えて準備金を積み立てておりますが、巨大災害の発生や、資産の大幅な価格下落等、通常の予測を超える危険が発生した場合でも、十分な支払能力を保持しておく必要があります。この「通常の予測を超える危険」を示す「リスクの合計額」(以下の各表の(B))に対する「資本金・準備金等の支払余力」(すなわちソルベンシー・マージン総額:以下の各表の(A))の割合を示す指標として、保険業法等に基づき計算されたものが、「ソルベンシー・マージン比率」(以下の各表の(C))であります。
ソルベンシー・マージン比率は、行政当局が保険会社又は保険持株会社を監督する際に、経営の健全性を判断するために活用する客観的な指標のひとつでありますが、その数値が200%以上であれば「保険金等の支払能力の充実の状況が適当である」とされております。
イ 当社
連結ソルベンシー・マージン比率
| 前連結会計年度 (2023年3月31日) (百万円) | 当連結会計年度 (2024年3月31日) (百万円) | |
| (A)ソルベンシー・マージン総額 | 5,234,013 | 6,531,328 |
| (B)リスクの合計額 | 1,345,950 | 1,692,314 |
| (C)ソルベンシー・マージン比率 [(A)/{(B)×1/2}]×100 | 777.7% | 771.8% |
(注)「連結ソルベンシー・マージン比率」は、保険業法施行規則第210条の11の3及び第210条の11の4並びに平成23年金融庁告示第23号の規定に基づいて算出された比率であります。
資産運用リスクや巨大災害リスクが増加したことを主因に、リスクの合計額が前連結会計年度末に比べて3,463億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前連結会計年度末に比べて5.9ポイント低下し、771.8%となりました。
ロ 三井住友海上火災保険株式会社
単体ソルベンシー・マージン比率
| 前事業年度 (2023年3月31日) (百万円) | 当事業年度 (2024年3月31日) (百万円) | |
| (A)ソルベンシー・マージン総額 | 3,405,349 | 4,133,628 |
| (B)リスクの合計額 | 995,234 | 1,196,153 |
| (C)ソルベンシー・マージン比率 [(A)/{(B)×1/2}]×100 | 684.3% | 691.1% |
(注)「単体ソルベンシー・マージン比率」は、保険業法施行規則第86条及び第87条並びに平成8年大蔵省告示第50号の規定に基づいて算出された比率であります。
保有株式の時価上昇に伴いその他有価証券の評価差額が増加したことを主因に、ソルベンシー・マージン総額が前事業年度末に比べて7,282億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて6.8ポイント上昇し、691.1%となりました。
ハ あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
単体ソルベンシー・マージン比率
| 前事業年度 (2023年3月31日) (百万円) | 当事業年度 (2024年3月31日) (百万円) | |
| (A)ソルベンシー・マージン総額 | 1,327,493 | 1,572,188 |
| (B)リスクの合計額 | 319,545 | 402,936 |
| (C)ソルベンシー・マージン比率 [(A)/{(B)×1/2}]×100 | 830.8% | 780.3% |
(注)上記ロの(注)に記載のとおりであります。
巨大災害リスク相当額の増加を主因に、リスクの合計額が前事業年度末に比べて833億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて50.5ポイント低下し、780.3%となりました。
ニ 三井ダイレクト損害保険株式会社
単体ソルベンシー・マージン比率
| 前事業年度 (2023年3月31日) (百万円) | 当事業年度 (2024年3月31日) (百万円) | |
| (A)ソルベンシー・マージン総額 | 17,853 | 16,137 |
| (B)リスクの合計額 | 5,060 | 5,089 |
| (C)ソルベンシー・マージン比率 [(A)/{(B)×1/2}]×100 | 705.5% | 634.1% |
(注)上記ロの(注)に記載のとおりであります。
当期純損失による株主資本の減少を主因に、ソルベンシー・マージン総額が前事業年度末に比べて17億円減少したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて71.4ポイント低下し、634.1%となりました。
ホ 三井住友海上あいおい生命保険株式会社
単体ソルベンシー・マージン比率
| 前事業年度 (2023年3月31日) (百万円) | 当事業年度 (2024年3月31日) (百万円) | |
| (A)ソルベンシー・マージン総額 | 338,880 | 355,345 |
| (B)リスクの合計額 | 69,474 | 76,569 |
| (C)ソルベンシー・マージン比率 [(A)/{(B)×1/2}]×100 | 975.5% | 928.1% |
(注)上記ロの(注)に記載のとおりであります。
資産運用リスク相当額の増加を主因に、リスクの合計額が前事業年度末に比べて70億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて47.4ポイント低下し、928.1%となりました。
ヘ 三井住友海上プライマリー生命保険株式会社
単体ソルベンシー・マージン比率
| 前事業年度 (2023年3月31日) (百万円) | 当事業年度 (2024年3月31日) (百万円) | |
| (A)ソルベンシー・マージン総額 | 683,942 | 771,366 |
| (B)リスクの合計額 | 152,103 | 203,346 |
| (C)ソルベンシー・マージン比率 [(A)/{(B)×1/2}]×100 | 899.3% | 758.6% |
(注)上記ロの(注)に記載のとおりであります。
新契約獲得および円安に伴い予定利率リスク相当額や資産運用リスク相当額が増加したことを主因に、リスクの合計額が前事業年度末に比べて512億円増加したことなどにより、ソルベンシー・マージン比率は前事業年度末に比べて140.7ポイント低下し、758.6%となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) | 比較増減 | |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー (百万円) | 194,153 | 549,466 | 355,313 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー (百万円) | 480,953 | △276,825 | △757,778 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー (百万円) | △314,502 | △231,549 | 82,952 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 (百万円) | 2,646,431 | 2,733,760 | 87,328 |
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、保険料の収入額が増加したことなどにより前連結会計年度に比べ3,553億円増加し、5,494億円となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の取得による支出が増加したことや有価証券の売却・償還による収入が減少したことなどにより前連結会計年度に比べ7,577億円減少し、△2,768億円となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、前期に社債の償還による支出が増加したことの反動などにより前連結会計年度に比べ829億円増加し、△2,315億円となりました。これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より873億円増加し、2兆7,337億円となりました。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性に係る情報は次のとおりであります。
長期的な投資資金等に対しては、主に営業活動から得た資金及び内部留保による自己資金を活用するほか、社債の発行や金融機関からの長期借入による外部からの資金調達を行っております。
また、資金の流動性につきましては、大規模自然災害時に保険金の支払や市場の混乱等により資金繰りが悪化する場合に備え、当社グループは、流動性資産を十分に保有するとともに、資金の流出入の動向を踏まえて資産・負債両面から流動性についての評価を行い、適切な資金繰りを行っております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性から、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、次の事項を会計上の重要な見積りと考えております。
イ 時価の算定方法
資産・負債の一部は時価をもって貸借対照表価額としており、時価の算定は市場価格等に基づいております。一部のデリバティブ取引において市場価格がない場合には、将来キャッシュ・フローの現在価値や取引対象の市場価格、契約期間等の構成要素に基づく合理的な見積りによって算出された価格を時価としております。
ロ 有価証券の減損
保有している有価証券は有価証券市場の価格変動リスクを負っているため、合理的な基準に基づいて減損処理を行っております。将来、有価証券市場が悪化した場合には有価証券評価損が発生する可能性があります。
ハ 固定資産の減損
収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった固定資産については、一定の条件の下で回収可能性を反映させるように、減損処理を行っております。資産又は資産グループの回収可能価額は、正味売却価額(資産又は資産グループの時価から処分費用見込額を控除して算定される価額)と使用価値(資産又は資産グループの継続的使用と使用後の処分によって生ずると見込まれる将来キャッシュ・フローの現在価値)のいずれか高い金額であることから、固定資産の減損損失の金額は合理的な仮定及び予測に基づく将来キャッシュ・フローの見積りに依存しております。したがって、関連する事業の環境が変化した場合、固定資産の使用方法を変更した場合又は不動産取引相場や賃料相場等が変動した場合には、新たに減損損失が発生する可能性があります。
ニ 繰延税金資産
繰延税金資産の回収可能性の判断に際して、将来の課税所得を合理的に見積もっております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積額が変動した場合は繰延税金資産が変動する可能性があります。
ホ 貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失に備えて、回収不能となる見積額を貸倒引当金として計上しております。貸付先の財務状況の変化などにより、回収不能となった金額や貸倒引当金の計上額が、当初の見積額から変動する可能性があります。
ヘ 支払備金
保険契約に基づいて支払義務が発生した、又は発生したと認められる保険金等のうち、まだ支払っていない金額を見積もり、支払備金として積み立てております。損害調査の進展、裁判等の結果、インフレーションや為替の変動などにより保険金等の支払額や支払備金の計上額が、当初の見積額から変動する可能性があります。
ト 責任準備金等
保険契約に基づく将来における債務の履行に備えるため、責任準備金等を積み立てております。当初想定した環境・条件等が大きく変動し予期せぬ損害の発生が見込まれる場合には、責任準備金等の積増しが必要になる可能性があります。
チ 退職給付費用及び退職給付債務
退職給付費用及び退職給付債務は、割引率や将来の退職率及び死亡率など、いくつかの前提条件に基づいて算出しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件を変更する必要が生じた場合には、将来の退職給付費用及び退職給付債務が変動する可能性があります。
なお、上記のうち「ハ 固定資産の減損」及び「ヘ 支払備金」については、関連する事項を「第5 経理の状況」の「重要な会計上の見積り」に記載しております。
④ 目標とする経営指標等の分析等
| 目標項目 | 2022年度 | 2023年度 | |||||
| 実績 | 修正予想 | 実績 | |||||
| グループ修正利益 (億円) | 2,222 | 2,800 | 3,799 | ||||
| 国内損害保険事業 (億円) | 1,183 | 1,380 | 1,867 | ||||
| 国内生命保険事業 (億円) | 347 | 450 | 497 | ||||
| 海外事業 (億円) | 670 | 940 | 1,395 | ||||
| 金融サービス/リスク 関連サービス事業 (億円) | 20 | 30 | 40 | ||||
| グループ修正ROE | 6.1% | 7.5% | 9.0% | ||||
| ESR(Economic Solvency Ratio) | 228% | - | 229% | ||||
(注1)グループ修正利益=連結当期利益+異常危険準備金等繰入・戻入額-その他特殊要因(のれん・その他無形固定資産償却額等)+非連結グループ会社持分利益
グループ修正ROE=グループ修正利益÷期初・期末平均修正純資産(除く新株予約権・非支配株主持分)
修正純資産=連結純資産+異常危険準備金等-のれん・その他無形固定資産
ESR=時価純資産÷統合リスク量(信頼水準99.5%)
(注2)IFRSを適用している在外連結子会社及び在外持分法適用会社においてIFRS第17号「保険契約」を2023年度期首から適用しており、2022年度については当該会計基準を遡及適用した後の実績。
2025年度までの中期経営計画の第2年度となる2023年度は、海外事業における収入保険料の増加や損害率の改善、国内損害保険事業における政策株式売却益・利配収入の増加、国内生命保険事業における新型コロナウイルス感染症に係る給付金の減少などにより、グループ修正利益とグループ修正ROEは2022年度実績および期中に公表した修正予想を上回る水準を達成しました。財務健全性を表すESRは、目標とする幅(180~250%)の範囲内を維持しております。

⑤ 問題認識と今後の方針について
問題認識と今後の方針は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しているとおりであります。