有価証券報告書-第117期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。
①財務状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、大規模自然災害や天候不順の影響があったものの、企業の設備投資が引続き堅調に推移し、また雇用情勢の改善と賃金上昇を背景に個人消費が底堅く推移したこと等を背景に、総じて堅調に推移しました。
物流業界においては、国内貨物輸送では、民間の住宅投資の落込みと公共投資の減少を受けた建設関連貨物輸送の減少が響き、総輸送数量は前期比減少しました。国際貨物輸送では、外貨コンテナは前期比微増となり、国際航空貨物は中国の経済減速の影響はあったものの世界経済の持続的な成長を背景に前期比増加となっております。
物流業界の喫緊の課題である適正運賃の収受とドライバー不足問題につきましては、適正運賃の収受については行政からの後押しもあり徐々に進展しつつありますが、ドライバー不足問題は解決の糸口が未だ見えない状況にあります。
このような経営環境の下、当社グループは、企業価値の更なる向上のために「丸運イノベーション」の実践に取り組み、既存事業の競争力向上および新規事業領域の追求等を重点テーマとした中期経営計画の達成を目指してまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態および経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ4億55百万円増加し、380億28百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ3億59百万円減少し、155億81百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ8億14百万円増加し、224億46百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、営業収益は前期比3.1%増の514億9百万円、経常利益は前期比9.1%増の14億32百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比53.8%増の12億85百万円となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
《貨物輸送》
営業収益は、前期比0.1%減の242億69百万円、経常利益は前期比75百万円増の7億56百万円となりました。
《潤滑油・化成品》
営業収益は、前期比8.8%増の54億19百万円、経常利益は前期比60百万円増の1億91百万円となりました。
《流通貨物》
営業収益は、前期比13.1%減の6億30百万円、経常損益は前期比67百万円減の59百万円の経常損失となりました。
《国際貨物》
営業収益は、前期比7.6%増の78億7百万円、経常利益は前期比62百万円減の2億21百万円となりました。
《石油輸送》
営業収益は、前期比5.7%増の132億40百万円、経常利益は前期比1億88百万円増の4億65百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前期末に比べ5億38百万円増加し、20億94百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は25億25百万円となり、前期に比べ4億76百万円増加しました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益が4億84百万円増加したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は13億21百万円となり、前期に比べ1億44百万円増加しました。この主な要因は、当期においては前期に発生した子会社株式の取得による支出がなかったものの、栃木物流センター第3倉庫の建設費、ソフトウエアの開発及び倉庫保証金にともなう支出があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は6億51百万円となり、前期に比べ2億27百万円減少しました。この主な要因は、借入による収入の増加によるものであります。
③販売の実績
a.営業収益
当連結会計年度の営業実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.その他の事業は、損害保険代理業・事務代行業等であります。
3.営業収益には、消費税等は含まれておりません。
b.主要顧客別販売実績
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に関する重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。当社グループは、連結財務諸表を作成するに当たり、退職給付に係る負債、税効果会計、貸倒引当金の計上等において、過去の実績等を勘案するなど合理的な見積り・判断を行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態
当連結会計年度末の総資産は380億28百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億55百万円増加しました。
この主な要因は、現金及び預金の増加5億48百万円、新倉庫新設にともない手付金の支払いを行ったことによる有形固定資産の増加63百万円、保有株式の評価による投資有価証券の減少3億89百万円、倉庫保証金の支払いによる差入保証金の増加80百万円及び繰延税金資産の増加76百万円等によるものであります。
当連結会計年度末の負債合計は155億81百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億59百万円減少しました。
この主な要因は、営業未払金の減少1億83百万円、設備未払金等の増加にともなう未払金の増加2億41百万円、未払費用の増加1億37百万円、納税による未払法人税等・未払消費税等の減少1億14百万円及び借入金返済による借入金の減少4億47百万円等によるものであります。
純資産合計は224億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億14百万円増加しました。
この主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益を12億85百万円計上したことによる増加、配当金の支払による減少2億31百万円及びその他有価証券評価差額金の減少2億58百万円によるものであります。この結果、自己資本比率は前期末の57.4%から58.8%となりました。
b.経営成績
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、営業収益は、貨物輸送部門の通運事業では大規模自然災害の影響による輸送数量の減少や流通貨物部門での天候不順による国内野菜の保管数量の減少等による減収影響はあったものの、主要顧客等との適正運賃収受に向けた価格改定が進展したことを主要因として、前期比3.1%増の514億9百万円となりました。
経常利益は、石油輸送部門での主要顧客との適正運賃収受に向けた価格改定が進展したことを主要因として、前期比9.1%増の14億32百万円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、遊休資産である当社旧城南島リサイクルセンターの譲渡益等の発生もあり前期比53.8%増の12億85百万円となりました。
セグメント別の業績概況は次のとおりであります。
《貨物輸送》
当部門では、西日本豪雨等大規模自然災害の影響により、一部の鉄道網が長期間不通となったことから、鉄道コンテナ輸送の取扱数量が減少したことを主要因として、減収となりましたが、物流拠点の効率的な活用と重量品据付業務等の伸張および価格改定への取り組みが功を奏したことから増益となりました。
これらの結果、営業収益は前期比0.1%減の242億69百万円、経常利益では前期比75百万円増の7億56百万円となりました。
《潤滑油・化成品》
潤滑油部門では、既存顧客との価格改定および取引拡大を図り、増収増益となりました。化成品部門においても、既存顧客との価格改定および新規顧客の獲得により増収増益となりました。
これらの結果、営業収益は前期比8.8%増の54億19百万円、経常利益は前期比60百万円増の1億91百万円となりました。
《流通貨物》
当部門では、神奈川流通センターを増床し、10月よりスーパーマーケット向けセンター前センター業務の取引拡大をおこない、2月からは、コンビニエンスストアのセンター前センター業務を開始し業容の拡大を図りました。また、神奈川・新座の各流通センターで冬場の季節商品の流通加工業務を受託いたしました。しかしながら、天候不順による国内野菜の保管数量の激減や輸入野菜の取扱数量の減少を補うことが出来ず、減収減益となりました。
これらの結果、営業収益は前期比13.1%減の6億30百万円、経常損益は前期比67百万円減の59百万円の経常損失となりました。
当部門は、2019年度から貨物輸送部門へ統合し、貨物輸送部門の幅広いネットワークを活用することで新規取引の更なる機会を増やし、収益回復を図ります。
《国際貨物》
当部門では、国内事業については、海上貨物の取扱数量が堅調に推移したものの、傭車費の増加や中国向け航空貨物輸送の大幅な減少の影響により収益が圧迫されました。海外事業では、中国経済減速の影響が懸念されましたが、当社顧客においては中国国内物流が底堅く推移したことから、貨物取扱数量は増加しました。
これらの結果、営業収益は前期比7.6%増の78億7百万円となりましたが、経常利益は前期比62百万円減の2億21百万円となりました。
《石油輸送》
当部門では、国内石油製品需要が減少する中、暖冬の影響による灯油の輸送数量の減少およびドライバー不足の影響もあり、輸送数量は前期比93.3%と減少しましたが、主要顧客の価格改定効果を主要因として増収増益となりました。
これらの結果、営業収益は前期比5.7%増の132億40百万円、経常利益は前期比1億88百万円増の4億65百万円となりました。
当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因として、慢性的な人手不足、軽油価格の上昇、下請事業者のコスト増等がありますが、各種施策によりコスト増加を吸収できる体制の構築を図り、お客様にも適正な運賃をご負担いただくべくご理解をお願いしていくことといたします。
また、安定輸送のベースとなる乗務員の確保と協力会社との連携強化を図っていくことといたします。
c.キャッシュ・フロー
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
③資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、燃油の購入費用、車両の維持保全費用や倉庫賃借料等、また販売費および一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、主に車両購入や倉庫建設等の設備投資によるものであります。当社グループは事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金および金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。また、グループの資金効率化を図るため、キャッシュ・マネジメントシステムを導入しております。
なお、当連結会計年度において行った遊休資産である旧城南島リサイクルセンターの譲渡代金については借入金の返済に充当し、当連結会計年度末における有利子負債(借入金)の残高は38億78百万円となりました。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は20億94百万円となっております。
2020年3月期の設備投資額については、46億97百万円を計画しておりますが、現在の自己資本比率は58.8%と厚みを増しており、その資金の調達にあたっては問題がないと考えております。また、営業強化、業務改革の一環として、2021年3月までに基幹システム(営業系システム)の刷新を行っており、その開発費や2019年10月完成予定の栃木第3倉庫の建設費用等については、車両の代替資金と合わせて借入で対応していく予定としております。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概況は次のとおりであります。
①財務状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、大規模自然災害や天候不順の影響があったものの、企業の設備投資が引続き堅調に推移し、また雇用情勢の改善と賃金上昇を背景に個人消費が底堅く推移したこと等を背景に、総じて堅調に推移しました。
物流業界においては、国内貨物輸送では、民間の住宅投資の落込みと公共投資の減少を受けた建設関連貨物輸送の減少が響き、総輸送数量は前期比減少しました。国際貨物輸送では、外貨コンテナは前期比微増となり、国際航空貨物は中国の経済減速の影響はあったものの世界経済の持続的な成長を背景に前期比増加となっております。
物流業界の喫緊の課題である適正運賃の収受とドライバー不足問題につきましては、適正運賃の収受については行政からの後押しもあり徐々に進展しつつありますが、ドライバー不足問題は解決の糸口が未だ見えない状況にあります。
このような経営環境の下、当社グループは、企業価値の更なる向上のために「丸運イノベーション」の実践に取り組み、既存事業の競争力向上および新規事業領域の追求等を重点テーマとした中期経営計画の達成を目指してまいりました。
この結果、当連結会計年度の財政状態および経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ4億55百万円増加し、380億28百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ3億59百万円減少し、155億81百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ8億14百万円増加し、224億46百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、営業収益は前期比3.1%増の514億9百万円、経常利益は前期比9.1%増の14億32百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比53.8%増の12億85百万円となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
《貨物輸送》
営業収益は、前期比0.1%減の242億69百万円、経常利益は前期比75百万円増の7億56百万円となりました。
《潤滑油・化成品》
営業収益は、前期比8.8%増の54億19百万円、経常利益は前期比60百万円増の1億91百万円となりました。
《流通貨物》
営業収益は、前期比13.1%減の6億30百万円、経常損益は前期比67百万円減の59百万円の経常損失となりました。
《国際貨物》
営業収益は、前期比7.6%増の78億7百万円、経常利益は前期比62百万円減の2億21百万円となりました。
《石油輸送》
営業収益は、前期比5.7%増の132億40百万円、経常利益は前期比1億88百万円増の4億65百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当期末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前期末に比べ5億38百万円増加し、20億94百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は25億25百万円となり、前期に比べ4億76百万円増加しました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益が4億84百万円増加したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は13億21百万円となり、前期に比べ1億44百万円増加しました。この主な要因は、当期においては前期に発生した子会社株式の取得による支出がなかったものの、栃木物流センター第3倉庫の建設費、ソフトウエアの開発及び倉庫保証金にともなう支出があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は6億51百万円となり、前期に比べ2億27百万円減少しました。この主な要因は、借入による収入の増加によるものであります。
③販売の実績
a.営業収益
当連結会計年度の営業実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | |
| 営業収益(百万円) | 前年同期比(%) | |
| 貨物輸送 | 24,269 | 99.9 |
| 潤滑油・化成品 | 5,419 | 108.8 |
| 流通貨物 | 630 | 86.9 |
| 国際貨物 | 7,807 | 107.6 |
| 石油輸送 | 13,240 | 105.7 |
| 報告セグメント計 | 51,367 | 103.2 |
| その他 | 41 | 85.8 |
| 合計 | 51,409 | 103.1 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.その他の事業は、損害保険代理業・事務代行業等であります。
3.営業収益には、消費税等は含まれておりません。
b.主要顧客別販売実績
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2017年4月1日 至 2018年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2018年4月1日 至 2019年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 営業収益に対する割合(%) | 金額(百万円) | 営業収益に対する割合(%) | |
| JXTGエネルギー株式会社 | 14,472 | 29.04 | 15,649 | 30.44 |
| 合計 | 14,472 | 29.04 | 15,649 | 30.44 |
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に関する重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。当社グループは、連結財務諸表を作成するに当たり、退職給付に係る負債、税効果会計、貸倒引当金の計上等において、過去の実績等を勘案するなど合理的な見積り・判断を行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態
当連結会計年度末の総資産は380億28百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億55百万円増加しました。
この主な要因は、現金及び預金の増加5億48百万円、新倉庫新設にともない手付金の支払いを行ったことによる有形固定資産の増加63百万円、保有株式の評価による投資有価証券の減少3億89百万円、倉庫保証金の支払いによる差入保証金の増加80百万円及び繰延税金資産の増加76百万円等によるものであります。
当連結会計年度末の負債合計は155億81百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億59百万円減少しました。
この主な要因は、営業未払金の減少1億83百万円、設備未払金等の増加にともなう未払金の増加2億41百万円、未払費用の増加1億37百万円、納税による未払法人税等・未払消費税等の減少1億14百万円及び借入金返済による借入金の減少4億47百万円等によるものであります。
純資産合計は224億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億14百万円増加しました。
この主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益を12億85百万円計上したことによる増加、配当金の支払による減少2億31百万円及びその他有価証券評価差額金の減少2億58百万円によるものであります。この結果、自己資本比率は前期末の57.4%から58.8%となりました。
b.経営成績
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、営業収益は、貨物輸送部門の通運事業では大規模自然災害の影響による輸送数量の減少や流通貨物部門での天候不順による国内野菜の保管数量の減少等による減収影響はあったものの、主要顧客等との適正運賃収受に向けた価格改定が進展したことを主要因として、前期比3.1%増の514億9百万円となりました。
経常利益は、石油輸送部門での主要顧客との適正運賃収受に向けた価格改定が進展したことを主要因として、前期比9.1%増の14億32百万円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、遊休資産である当社旧城南島リサイクルセンターの譲渡益等の発生もあり前期比53.8%増の12億85百万円となりました。
セグメント別の業績概況は次のとおりであります。
《貨物輸送》
当部門では、西日本豪雨等大規模自然災害の影響により、一部の鉄道網が長期間不通となったことから、鉄道コンテナ輸送の取扱数量が減少したことを主要因として、減収となりましたが、物流拠点の効率的な活用と重量品据付業務等の伸張および価格改定への取り組みが功を奏したことから増益となりました。
これらの結果、営業収益は前期比0.1%減の242億69百万円、経常利益では前期比75百万円増の7億56百万円となりました。
《潤滑油・化成品》
潤滑油部門では、既存顧客との価格改定および取引拡大を図り、増収増益となりました。化成品部門においても、既存顧客との価格改定および新規顧客の獲得により増収増益となりました。
これらの結果、営業収益は前期比8.8%増の54億19百万円、経常利益は前期比60百万円増の1億91百万円となりました。
《流通貨物》
当部門では、神奈川流通センターを増床し、10月よりスーパーマーケット向けセンター前センター業務の取引拡大をおこない、2月からは、コンビニエンスストアのセンター前センター業務を開始し業容の拡大を図りました。また、神奈川・新座の各流通センターで冬場の季節商品の流通加工業務を受託いたしました。しかしながら、天候不順による国内野菜の保管数量の激減や輸入野菜の取扱数量の減少を補うことが出来ず、減収減益となりました。
これらの結果、営業収益は前期比13.1%減の6億30百万円、経常損益は前期比67百万円減の59百万円の経常損失となりました。
当部門は、2019年度から貨物輸送部門へ統合し、貨物輸送部門の幅広いネットワークを活用することで新規取引の更なる機会を増やし、収益回復を図ります。
《国際貨物》
当部門では、国内事業については、海上貨物の取扱数量が堅調に推移したものの、傭車費の増加や中国向け航空貨物輸送の大幅な減少の影響により収益が圧迫されました。海外事業では、中国経済減速の影響が懸念されましたが、当社顧客においては中国国内物流が底堅く推移したことから、貨物取扱数量は増加しました。
これらの結果、営業収益は前期比7.6%増の78億7百万円となりましたが、経常利益は前期比62百万円減の2億21百万円となりました。
《石油輸送》
当部門では、国内石油製品需要が減少する中、暖冬の影響による灯油の輸送数量の減少およびドライバー不足の影響もあり、輸送数量は前期比93.3%と減少しましたが、主要顧客の価格改定効果を主要因として増収増益となりました。
これらの結果、営業収益は前期比5.7%増の132億40百万円、経常利益は前期比1億88百万円増の4億65百万円となりました。
当社グループの経営成績等に重要な影響を与える要因として、慢性的な人手不足、軽油価格の上昇、下請事業者のコスト増等がありますが、各種施策によりコスト増加を吸収できる体制の構築を図り、お客様にも適正な運賃をご負担いただくべくご理解をお願いしていくことといたします。
また、安定輸送のベースとなる乗務員の確保と協力会社との連携強化を図っていくことといたします。
c.キャッシュ・フロー
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
③資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、燃油の購入費用、車両の維持保全費用や倉庫賃借料等、また販売費および一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、主に車両購入や倉庫建設等の設備投資によるものであります。当社グループは事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金および金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。また、グループの資金効率化を図るため、キャッシュ・マネジメントシステムを導入しております。
なお、当連結会計年度において行った遊休資産である旧城南島リサイクルセンターの譲渡代金については借入金の返済に充当し、当連結会計年度末における有利子負債(借入金)の残高は38億78百万円となりました。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は20億94百万円となっております。
2020年3月期の設備投資額については、46億97百万円を計画しておりますが、現在の自己資本比率は58.8%と厚みを増しており、その資金の調達にあたっては問題がないと考えております。また、営業強化、業務改革の一環として、2021年3月までに基幹システム(営業系システム)の刷新を行っており、その開発費や2019年10月完成予定の栃木第3倉庫の建設費用等については、車両の代替資金と合わせて借入で対応していく予定としております。