四半期報告書-第88期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益の改善が継続するなか、堅調な雇用・所得情勢を背景に、個人消費が底堅く推移するなど、緩やかな回復が続きました。海外では、米国経済が、製造業の業況改善や個人消費の底堅さにより、引き続き回復傾向となった一方、中国経済は、政府による規制強化により、固定資産投資が鈍化するなど、緩やかな減速傾向となりました。
海運市況は、大型原油船(VLCC)につきましては、期首に長距離航路になる西アフリカ積み中国向けの成約があり、船腹需給を引き締めWS70台まで上昇しましたが、OPECの協調減産などで輸送需要が減退している他、新造船が流入する一方で解撤は少なく、船腹供給圧力が強いことが要因となって市況を押し下げ、また15歳以上の老齢船が多いことも市況の足枷となり9月まで市況は低迷しました。10月に冬場の石油需要の増加により再びWS70台に上昇しましたが、11月には石油の需要期であるにもかかわらず、船腹需給の緩みから市況は下落しWS50を割り込みました。石油製品船(LR2やMR)や大型LPG船(VLGC)も船腹過剰により第3四半期まで市況は低迷いたしました。ばら積船につきましては、新造船の供給圧力が徐々に弱まり、12月にケープ型市況の主要航路平均レートが一時$29,000台の高値を付け、パナマックス型やハンディマックス型の市況も回復傾向にあります。
こうした経営環境の中、当社グループは大型タンカーを中心とする長期貸船契約を主体に安定した経営を目指しており、また、各船の運航効率の向上と諸経費の節減にも全社を挙げて努めております。
当期においては、4月にVLGC“LEGEND PRESTIGE”が竣工したほか、6月にVLCC1隻(2019年10~12月竣工予定)、10月にばら積船1隻(2018年3月竣工予定)の取得を決議した一方、8月には高齢のVLCC“TAIZAN”を譲渡するなど、船隊構成の整備・拡充に取り組んでまいりました。
なお、1月には新たにVLCC1隻の取得(2020年7月~12月竣工予定)を決議しています。
この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は以下のとおりとなりました。
海運業収益は本年4月に竣工したVLGCが稼働しましたが、TAIZANの不稼働と為替の影響等により95億3千2百万円(前年同四半期比4億2千万円減)となりました。営業利益は海運業収益が減少したのに加え、VLGCが竣工したこと、TAIZANの滞船等により船費が増加したこと等により13億7百万円(前年同四半期比7億8千3百万円減)、経常利益は6億3千4百万円(前年同四半期比6億2千9百万円減)、親会社株主に帰属する四半期純利益はTAIZANの売船益等の増益要素はあったものの、法人税等の増加により8億7千万円(前年同四半期比4億円減)となりました。
(2)財政状態に関する説明
資産、負債および純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末の資産の部は、前連結会計年度末に比べ20億3千万円減少し615億1千5百万円となりました。流動資産は、現金及び預金の減少等により13億5千5百万円減少し38億5千5百万円となりました。固定資産は、減価償却の進捗及び売船により船舶が減少したこと等により6億7千5百万円減少し576億5千9百万円となりました。
負債の部は、借入金の減少等により前連結会計年度末に比べ32億7千5百万円減少し507億1千4百万円となりました。
純資産の部は、利益剰余金の増加等により前連結会計年度末に比べ12億4千5百万円増加し108億円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)主要な設備
①主要な設備の新設
当第3四半期連結累計期間に新たに確定した重要な設備の新設計画は次のとおりであります。
②主要な設備計画の完了
前連結会計年度末に計画していた重要な設備の新設計画のうち、当第3四半期連結累計期間に完了したものは次のとおりであります。
③主要な設備の売却
当第3四半期連結累計期間に売却した重要な設備は次のとおりであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益の改善が継続するなか、堅調な雇用・所得情勢を背景に、個人消費が底堅く推移するなど、緩やかな回復が続きました。海外では、米国経済が、製造業の業況改善や個人消費の底堅さにより、引き続き回復傾向となった一方、中国経済は、政府による規制強化により、固定資産投資が鈍化するなど、緩やかな減速傾向となりました。
海運市況は、大型原油船(VLCC)につきましては、期首に長距離航路になる西アフリカ積み中国向けの成約があり、船腹需給を引き締めWS70台まで上昇しましたが、OPECの協調減産などで輸送需要が減退している他、新造船が流入する一方で解撤は少なく、船腹供給圧力が強いことが要因となって市況を押し下げ、また15歳以上の老齢船が多いことも市況の足枷となり9月まで市況は低迷しました。10月に冬場の石油需要の増加により再びWS70台に上昇しましたが、11月には石油の需要期であるにもかかわらず、船腹需給の緩みから市況は下落しWS50を割り込みました。石油製品船(LR2やMR)や大型LPG船(VLGC)も船腹過剰により第3四半期まで市況は低迷いたしました。ばら積船につきましては、新造船の供給圧力が徐々に弱まり、12月にケープ型市況の主要航路平均レートが一時$29,000台の高値を付け、パナマックス型やハンディマックス型の市況も回復傾向にあります。
こうした経営環境の中、当社グループは大型タンカーを中心とする長期貸船契約を主体に安定した経営を目指しており、また、各船の運航効率の向上と諸経費の節減にも全社を挙げて努めております。
当期においては、4月にVLGC“LEGEND PRESTIGE”が竣工したほか、6月にVLCC1隻(2019年10~12月竣工予定)、10月にばら積船1隻(2018年3月竣工予定)の取得を決議した一方、8月には高齢のVLCC“TAIZAN”を譲渡するなど、船隊構成の整備・拡充に取り組んでまいりました。
なお、1月には新たにVLCC1隻の取得(2020年7月~12月竣工予定)を決議しています。
この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は以下のとおりとなりました。
海運業収益は本年4月に竣工したVLGCが稼働しましたが、TAIZANの不稼働と為替の影響等により95億3千2百万円(前年同四半期比4億2千万円減)となりました。営業利益は海運業収益が減少したのに加え、VLGCが竣工したこと、TAIZANの滞船等により船費が増加したこと等により13億7百万円(前年同四半期比7億8千3百万円減)、経常利益は6億3千4百万円(前年同四半期比6億2千9百万円減)、親会社株主に帰属する四半期純利益はTAIZANの売船益等の増益要素はあったものの、法人税等の増加により8億7千万円(前年同四半期比4億円減)となりました。
(2)財政状態に関する説明
資産、負債および純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末の資産の部は、前連結会計年度末に比べ20億3千万円減少し615億1千5百万円となりました。流動資産は、現金及び預金の減少等により13億5千5百万円減少し38億5千5百万円となりました。固定資産は、減価償却の進捗及び売船により船舶が減少したこと等により6億7千5百万円減少し576億5千9百万円となりました。
負債の部は、借入金の減少等により前連結会計年度末に比べ32億7千5百万円減少し507億1千4百万円となりました。
純資産の部は、利益剰余金の増加等により前連結会計年度末に比べ12億4千5百万円増加し108億円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)主要な設備
①主要な設備の新設
当第3四半期連結累計期間に新たに確定した重要な設備の新設計画は次のとおりであります。
会社名 | セグメントの名称 | 設備の内容 | 投資予定金額(百万円) | 資金調達方法 | 起工 | 竣工 | 載貨重量屯数 (K/T) | |
総額 | 既支払額 | |||||||
提出会社 | 外航海運業 | 船舶 | 3,618 | 0 | 自己資金 及び借入金 | 平成27年12月 | 平成30年3月 | 91,443 |
OCEAN LINK MARITIME S.A. | 外航海運業 | 船舶 | 6,410 | 940 | 自己資金 及び借入金 | 平成31年2月 | 平成31年10月~12月 | 311,000 |
②主要な設備計画の完了
前連結会計年度末に計画していた重要な設備の新設計画のうち、当第3四半期連結累計期間に完了したものは次のとおりであります。
会社名 | セグメントの名称 | 船名 | 取得価額 (百万円) | 取得年月 | 総屯数 | 載貨重量屯数 (K/T) |
OCEAN LINK MARITIME S.A. | 外航海運業 | LEGEND PRESTIGE | 8,114 | 平成29年4月 | 47,963 | 55,076 |
③主要な設備の売却
当第3四半期連結累計期間に売却した重要な設備は次のとおりであります。
会社名 | セグメントの名称 | 設備の内容 | 前期末帳簿価額 (百万円) | 売却の年月 | 載貨重量屯数 (K/T) |
OCEAN LINK MARITIME S.A. | 外航海運業 | 船舶 | 923 | 平成29年8月 | 299,992 |