四半期報告書-第85期第1四半期(平成26年4月1日-平成26年6月30日)

【提出】
2014/08/13 9:13
【資料】
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【項目】
22項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動が見られた
ものの、政府の経済政策や日銀の金融緩和策を背景に緩やかな回復基調が続きました。海外経済は、米国経済
の回復基調が続いたものの、本格的な回復に至らない欧州経済や新興国における景気減速懸念など依然として
先行き不透明な状況で推移しました。
海運市況は、大型原油船(VLCC)につきましては、各国石油会社の定期修理や船腹需給の緩みなどから
4月の年度初めからWS30台で低迷していましたが、6月下旬になると定期修理が終わり、中国を中心に原油輸
入を増やしたことなどから、市況はWS50台まで上昇しました。石油製品やばら積船におきましては、新造船供
給圧力により期を通して市況は低迷しました。
こうした経営環境の中、当社グループは大型タンカーを中心とする長期貸船契約を主体に安定した経営を目
指し、当第1四半期においては、平成27年度第4四半期竣工予定のばら積船の取得契約を締結するなど営業基
盤の強化を進め、本格回復が見られない海運市況が続く中、各船の運航効率の向上と諸経費の節減など収益改
善に努めました。また、高齢のVLCCを売船したことにより、当第1四半期連結累計期間の経営成績は以下
のとおりとなりました。
海運業収益は35億2百万円(前年同期比5億3千万円増)となり、営業利益は6億1千4百万円(前年同期
比1億9千3百万円増)、経常利益は3億2千9百万円(前年同期比1億2千5百万円増)となりました。ま
た、前述のVLCC売船などによる特別利益9億8千3百万円の計上により四半期純利益は5億8千4百万円
(前年同期比5億1千4百万円増)となりました。
(2)財政状態に関する説明
当第1四半期連結会計期間末の資産の部は、前連結会計年度末に比べ10億9千3百万円増加し607億6千3百
万円となりました。流動資産は、固定資産売却による預金の増加などにより4億7千万円増加し35億2千6百
万円となりました。
固定資産は、新造船の建造により建設仮勘定が増加した一方で、減価償却の進捗に伴う船舶の減少により6
億2千2百万円増加し572億3千7百万円となりました。
負債の部は、設備資金の借入などにより5億6千4百万円増加し523億5千4百万円となりました。
純資産の部は、利益剰余金が増加したことにより前連結会計年度末に比べて5億2千9百万円増加し84億9
百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)主要な設備
①主要な設備の新設
当第1四半期連結累計期間に新たに確定した重要な設備の新設計画は次のとおりであります。
会社名セグメント
の名称
設備の内容投資予定金額
(百万円)
資金調達方法起工竣工重量屯数(K/T)
総額既支払額
共栄タンカー外航海運業船舶3,800730借入金平成27年7月平成28年1月90,000

②主要な設備の売却
当第1四半期連結累計期間に売却した重要な設備は次のとおりであります。
会社名セグメントの名称設備の内容前期末帳簿価格
(百万円)
売却の年月重量屯数
(K/T)
OCEAN LINK MARITIME S.A.外航海運業船舶570平成26年6月279,999