訂正四半期報告書-第87期第1四半期(平成28年4月1日-平成28年6月30日)

【提出】
2018/03/27 15:17
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25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用情勢の改善が続いたものの、急速な円高進行や株価の不安定な動きを背景に個人消費や景況感が後退するなど、足踏み状態が続きました。海外においては、米国の個人消費が底堅く推移したものの、中国の景気減速や英国のEU離脱問題といった景気の下振れリスクもあり、先行き不透明な状況で推移しました。
海運市況は、大型原油船(VLCC)につきましては、各国の製油所の定期修理により市況が低調に推移する時期にもかかわらず、原油安の持続が中国の備蓄需要を喚起したことなどにより新造船供給圧力が懸念されるなか、WS60~70で安定的に推移しました。一方、石油製品船は、年始の頃の勢いはなくなり新造船供給圧力の影響を受け、第1四半期を通してじり安な展開となりました。また、大型LPG船(VLGC)も、中国やインドのLPG需要の増加や米国のLPG輸出の拡大など需給の伸びはあるものの、強い新造船供給圧力により市況は低迷しました。ばら積船につきましても、船腹供給過剰に中国の景気減速が追い打ちを掛け、歴史的な低迷を続けております。
こうした経営環境の中、当社グループは大型タンカーを中心とする長期貸船契約を主体に安定した経営を目指し、昨年9月に市況に比べ割高となっていたばら積船“KT CONDOR”の定期用船契約を期限前解約するとともに、本年3月には高齢のVLGC“BENNY PRINCESS”を売船する一方、1月のVLGC“LEGEND PROSPERITY”およびばら積船“新石洋”の竣工により、船隊構成の整備・拡充に取り組んでまいりました。また、各船の運航効率の向上と諸経費の節減にも全社を挙げて努めた結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は以下のとおりとなりました。
海運業収益は本年1月に竣工した上記VLGCおよびばら積船がフル稼働したことなどにより33億7千7百万円(前年同四半期比3億9千5百万円増)となりました。営業利益は上記ばら積船の期限前返船などにより8億3千8百万円(前年同四半期比3億6千6百万円増)、経常利益は3億9千万円(前年同四半期比1億1千万円増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億2千3百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失17億2千1百万円)となりました。
(2)財政状態に関する説明
資産、負債および純資産の状況
当第1四半期連結会計期間末の資産の部は、前連結会計年度末に比べ21億4千9百万円増加し651億9千9百万円となりました。流動資産は、新規借入による現金及び預金の増加などにより17億4千7百万円増加し51億8千3百万円となりました。固定資産は、減価償却の進捗に伴い船舶が減少した一方で、新造船の建造により建設仮勘定が増加したことなどにより4億1百万円増加し600億1千6百万円となりました。
負債の部は、設備資金および運転資金の借入などにより前連結会計年度末に比べ18億3千3百万円増加し551億2千4百万円となりました。
純資産の部は、繰延ヘッジ損益が増加したことなどにより前連結会計年度末に比べ3億1千5百万円増加し100億7千5百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
(5)主要な設備
該当事項はありません。