有価証券報告書-第43期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が長期化する中で、個人消費の落ち込みや企業活動の停滞により厳しい状況下に置かれ、ワクチン接種による景気回復が期待されるものの、依然として先行き不透明な状況が続いております。
情報サービス市場におきましては、こうした状況の中、テレワーク環境の整備・強化が進むとともに、引き続き、DXによる新たなビジネススタイルへの変革に向けたIT需要が増加する一方で、現状の経済活動における停滞感が今後さらに長期化する場合には、企業の先端技術等に対するIT投資に影響がでてくることが懸念されます。
このような環境の下、当社は、「中核事業の拡大」「次期成長事業の創出」「事業基盤の強化」を中期経営方針として3ヶ年の中期経営計画を策定し、営業改革、開発体制整備、案件対応力強化、DXやブロックチェーン技術等のデジタル化への対応を進めてまいりました。特に、DXシフトに取り組むお客様のニーズに対応した技術・サービスの開発や大手SI企業とのデジタル先端技術を活用したプラットフォームサービス事業への取り組み等、新たな成長事業創出に注力してきております。さらに、教育・採用の強化、社内情報化投資や事業投資にも積極的に取り組んできております。また、新型コロナウイルス感染症への対策として従業員の在宅勤務や時差出勤等に対応する環境を整え、事業活動を推進してまいりました。
当事業年度の売上高は17,289百万円と前年同期と比べて1.0%減少いたしました。一方、利益面では、事業の選択と集中や業務改善を進めるなど事業基盤の強化に取り組むとともに、コロナ禍における働き方改革への取り組みや教育・採用活動のオンライン化等が販管費の抑制に繋がり、営業利益は868百万円(前年同期比10.7%増)、経常利益923百万円(同11.6%増)、当期純利益630百万円(同16.5%増)を計上し、前年同期と比べていずれも増加いたしました。
当事業年度末における財政状態は、次のとおりであります。
(資産)
当事業年度末における資産合計は10,649百万円となり、前事業年度末に比べ891百万円増加しました。これは主に「現金及び預金」の増加543百万円、「投資有価証券」の増加261百万円、「ソフトウエア」の増加70百万円によるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債合計は5,093百万円となり、前事業年度末に比べ281百万円増加しました。これは主に「未払法人税等」の増加86百万円、「買掛金」の増加80百万円、「賞与引当金」の増加74百万円によるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産合計は5,555百万円となり、前事業年度末に比べ610百万円増加しました。これは主に「利益剰余金」の増加481百万円、「その他有価証券評価差額金」の増加129百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は、前事業年度末の50.7%から52.2%となっております。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前事業年度末に比べ542百万円(13.7%)増加し、4,495百万円となりました。
当事業年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は951百万円(対前年同期比100.9%増)となりました。
これは主に収入では税引前当期純利益の計上921百万円、仕入債務の増加80百万円であり、支出では法人税等の支払による支出243百万円を反映したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は218百万円(対前年同期比153.3%増)となりました。
これは主に有価証券の取得による支出156百万円、固定資産の取得による支出136百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は189百万円(対前年同期比20.6%減)となりました。
これは主に配当金の支払額149百万円、長期借入金の返済による支出40百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の状況
当社は、情報サービス事業の単一セグメントであるため、生産、受注及び販売の状況につきましては、品目別に記載しております。
a.生産実績
(注) 1.金額は販売価格によっております。
2.本表の記載金額につきましては、消費税等は含まれておりません。
b.受注状況
(注) 本表の記載金額につきましては、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
(注) 1.最近2事業年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
2.本表の記載金額につきましては、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 当事業年度における経営成績等
(売上高)
当事業年度における品目別の売上高の状況は次のとおりであります。
<コンサルティング及びシステム・インテグレーション・サービス>車載組込みシステム開発が堅調に推移し、また、地方銀行や総合物流企業、化学メーカー、化粧品メーカーにおけるシステム開発案件などの受注が拡大しました。しかしながら、前年度の大手通信事業者向けのシステム検証大型案件の収束をカバーするには至らず、当サービスの売上高は13,898百万円(前年同期比1.4%減)となりました。
<システムマネージメントサービス>運用設計や基盤構築案件が拡大し、当サービスの売上高は3,373百万円(前年同期比1.6%増)となりました。
<商品販売>商品販売(ソフトウェア・プロダクト、コンピュータ及び関連機器消耗品の販売)の売上高につきましては18百万円(前年同期比62.5%減)となりました。
(営業利益)
事業の選択と集中や業務改善を進めるなど事業基盤の強化に取り組むとともに、コロナ禍における働き方改革への取り組みや教育・採用活動のオンライン化等が販管費の抑制に繋がり、営業利益は868百万円(前年同期比10.7%増)となりました。
この結果、経営目標の達成状況を判断するための客観的な指標等としている売上高、営業利益並びに営業利益率の達成状況は次のとおりとなりました。
引き続き、事業の継続性を見据えた積極的な投資を行い、事業基盤の強化に取り組んでまいります。また、既存事業の車載組込みシステム開発案件や第三者検証サービス案件の受注拡大に取り組むとともに、今後、DXシフトの更なる進展により需要が見込まれるクラウド化に対応すべく、クラウド事業を積極的に展開してまいります。
b. 経営成績に重要な影響を与える可能性がある要因
情報サービス市場においては、既存システムのコスト負担を抑えながら稼働させる一方で、DX(ビジネスのデジタルによる変革)を推進するという2つの課題を持ち合わせており、高度かつ多様化する顧客ニーズへの対応力が求められております。
当社は、こうした状況を経営成績に重要な影響を与える要因と捉え、引き続きスピード感をもって事業を進めるとともに、効率的な資源配分を実施し、事業規模の拡大とサービスの付加価値向上を推進してまいります。具体的には、DXを見据えた既存システムへの対応、さらには新たな技術への挑戦による付加価値やビジネスモデルの創出を当社の役割と捉え、顧客のビジネス課題を解決し、新たな市場への取り組みを進めてまいります。
なお、新型コロナウイルス感染症が経営成績にもたらす影響は、現時点では限定的であると考えております。しかしながら、いまだ収束の見えない、先行き不透明な状況にあり、その影響を注視していく必要があるものと認識しております。
上記に記載した事項以外に、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載している事項も経営成績に影響を与えることが考えられます。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの状況の分析
当事業年度における当社のキャッシュ・フローの状況とその要因については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
なお、キャッシュ・フロー関連指標の推移は次のとおりです。
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注) 1.各指標は、いずれも財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は、期末株価終値に期末発行済株式数(自己株式控除後)を乗じて算出しております。
3.キャッシュ・フローはキャッシュ・フロー計算書の「営業活動によるキャッシュ・フロー」を使用しております。有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについてはキャッシュ・フロー計算書の「利息の支払額」を使用しております。
b.資本の財源及び資金の流動性
当社の資金需要の主なものは、サービス提供のための労務費、外注費、経費並びに販売費及び一般管理費等の営業費用であります。
これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、設備投資等の需要に応じて、金融機関からの借入等による資金調達によって対応していくこととしております。
なお、現在の現金及び現金同等物の残高、営業活動から得る現金及び現金同等物は、今後も資金の高い流動性を保ちながら事業経営していくことが可能な水準であると考えております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。
この財務諸表の作成にあたり採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載しているとおりです。
また、財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なもについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載の通りであります。引当金等の見積りの評価については、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づき行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、異なる可能性があります。
なお、新型コロナウイルス感染症が当社の経営成績にもたらす影響は、財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき検討した結果、現時点では限定的であり、翌事業年度の財務諸表に与える影響は軽微であるとの前提で見積りをしております。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が長期化する中で、個人消費の落ち込みや企業活動の停滞により厳しい状況下に置かれ、ワクチン接種による景気回復が期待されるものの、依然として先行き不透明な状況が続いております。
情報サービス市場におきましては、こうした状況の中、テレワーク環境の整備・強化が進むとともに、引き続き、DXによる新たなビジネススタイルへの変革に向けたIT需要が増加する一方で、現状の経済活動における停滞感が今後さらに長期化する場合には、企業の先端技術等に対するIT投資に影響がでてくることが懸念されます。
このような環境の下、当社は、「中核事業の拡大」「次期成長事業の創出」「事業基盤の強化」を中期経営方針として3ヶ年の中期経営計画を策定し、営業改革、開発体制整備、案件対応力強化、DXやブロックチェーン技術等のデジタル化への対応を進めてまいりました。特に、DXシフトに取り組むお客様のニーズに対応した技術・サービスの開発や大手SI企業とのデジタル先端技術を活用したプラットフォームサービス事業への取り組み等、新たな成長事業創出に注力してきております。さらに、教育・採用の強化、社内情報化投資や事業投資にも積極的に取り組んできております。また、新型コロナウイルス感染症への対策として従業員の在宅勤務や時差出勤等に対応する環境を整え、事業活動を推進してまいりました。
当事業年度の売上高は17,289百万円と前年同期と比べて1.0%減少いたしました。一方、利益面では、事業の選択と集中や業務改善を進めるなど事業基盤の強化に取り組むとともに、コロナ禍における働き方改革への取り組みや教育・採用活動のオンライン化等が販管費の抑制に繋がり、営業利益は868百万円(前年同期比10.7%増)、経常利益923百万円(同11.6%増)、当期純利益630百万円(同16.5%増)を計上し、前年同期と比べていずれも増加いたしました。
当事業年度末における財政状態は、次のとおりであります。
(資産)
当事業年度末における資産合計は10,649百万円となり、前事業年度末に比べ891百万円増加しました。これは主に「現金及び預金」の増加543百万円、「投資有価証券」の増加261百万円、「ソフトウエア」の増加70百万円によるものであります。
(負債)
当事業年度末における負債合計は5,093百万円となり、前事業年度末に比べ281百万円増加しました。これは主に「未払法人税等」の増加86百万円、「買掛金」の増加80百万円、「賞与引当金」の増加74百万円によるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産合計は5,555百万円となり、前事業年度末に比べ610百万円増加しました。これは主に「利益剰余金」の増加481百万円、「その他有価証券評価差額金」の増加129百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は、前事業年度末の50.7%から52.2%となっております。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前事業年度末に比べ542百万円(13.7%)増加し、4,495百万円となりました。
当事業年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は951百万円(対前年同期比100.9%増)となりました。
これは主に収入では税引前当期純利益の計上921百万円、仕入債務の増加80百万円であり、支出では法人税等の支払による支出243百万円を反映したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は218百万円(対前年同期比153.3%増)となりました。
これは主に有価証券の取得による支出156百万円、固定資産の取得による支出136百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は189百万円(対前年同期比20.6%減)となりました。
これは主に配当金の支払額149百万円、長期借入金の返済による支出40百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の状況
当社は、情報サービス事業の単一セグメントであるため、生産、受注及び販売の状況につきましては、品目別に記載しております。
a.生産実績
| 品目 | 当事業年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | |
| 金額(千円) | 前年同期比(%) | |
| コンサルティング及びシステム・インテグレーション・サービス | 13,973,051 | 100.9 |
| システムマネージメントサービス | 3,371,446 | 101.6 |
| 合計 | 17,344,498 | 101.0 |
(注) 1.金額は販売価格によっております。
2.本表の記載金額につきましては、消費税等は含まれておりません。
b.受注状況
| 品目 | 当事業年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | |||
| 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) | |
| コンサルティング及びシステム・ インテグレーション・サービス | 14,346,875 | 102.0 | 4,021,835 | 112.6 |
| システムマネージメントサービス | 3,471,832 | 105.3 | 1,218,277 | 108.8 |
| 合計 | 17,818,708 | 102.6 | 5,240,113 | 111.7 |
(注) 本表の記載金額につきましては、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
| 品目 | 当事業年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | |
| 金額(千円) | 前年同期比(%) | |
| コンサルティング及びシステム・インテグレーション・サービス | 13,898,233 | 98.6 |
| システムマネージメントサービス | 3,373,242 | 101.6 |
| 商品 | 18,002 | 37.5 |
| 合計 | 17,289,478 | 99.0 |
(注) 1.最近2事業年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前事業年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 当事業年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | ||
| 金額 (千円) | 割合(%) | 金額 (千円) | 割合(%) | |
| KDDI㈱ | 2,499,968 | 14.3 | 2,272,171 | 13.1 |
| ㈱エヌ・ティ・ティ・データ | 1,965,646 | 11.3 | 2,096,571 | 12.1 |
| ㈱日立製作所 | 1,887,683 | 10.8 | 1,835,901 | 10.6 |
2.本表の記載金額につきましては、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a. 当事業年度における経営成績等
(売上高)
当事業年度における品目別の売上高の状況は次のとおりであります。
<コンサルティング及びシステム・インテグレーション・サービス>車載組込みシステム開発が堅調に推移し、また、地方銀行や総合物流企業、化学メーカー、化粧品メーカーにおけるシステム開発案件などの受注が拡大しました。しかしながら、前年度の大手通信事業者向けのシステム検証大型案件の収束をカバーするには至らず、当サービスの売上高は13,898百万円(前年同期比1.4%減)となりました。
<システムマネージメントサービス>運用設計や基盤構築案件が拡大し、当サービスの売上高は3,373百万円(前年同期比1.6%増)となりました。
<商品販売>商品販売(ソフトウェア・プロダクト、コンピュータ及び関連機器消耗品の販売)の売上高につきましては18百万円(前年同期比62.5%減)となりました。
(営業利益)
事業の選択と集中や業務改善を進めるなど事業基盤の強化に取り組むとともに、コロナ禍における働き方改革への取り組みや教育・採用活動のオンライン化等が販管費の抑制に繋がり、営業利益は868百万円(前年同期比10.7%増)となりました。
この結果、経営目標の達成状況を判断するための客観的な指標等としている売上高、営業利益並びに営業利益率の達成状況は次のとおりとなりました。
| 指標 | 2021年3月期 (計画) | 2021年3月期 (実績) | 計画・実績差 | 計画比(%) |
| 売上高(千円) | 18,017,897 | 17,289,478 | △728,419 | 96.0 |
| 営業利益(千円) | 800,856 | 868,892 | 68,036 | 108.5 |
| 営業利益率(%) | 4.4 | 5.0 | 0.6 | - |
引き続き、事業の継続性を見据えた積極的な投資を行い、事業基盤の強化に取り組んでまいります。また、既存事業の車載組込みシステム開発案件や第三者検証サービス案件の受注拡大に取り組むとともに、今後、DXシフトの更なる進展により需要が見込まれるクラウド化に対応すべく、クラウド事業を積極的に展開してまいります。
b. 経営成績に重要な影響を与える可能性がある要因
情報サービス市場においては、既存システムのコスト負担を抑えながら稼働させる一方で、DX(ビジネスのデジタルによる変革)を推進するという2つの課題を持ち合わせており、高度かつ多様化する顧客ニーズへの対応力が求められております。
当社は、こうした状況を経営成績に重要な影響を与える要因と捉え、引き続きスピード感をもって事業を進めるとともに、効率的な資源配分を実施し、事業規模の拡大とサービスの付加価値向上を推進してまいります。具体的には、DXを見据えた既存システムへの対応、さらには新たな技術への挑戦による付加価値やビジネスモデルの創出を当社の役割と捉え、顧客のビジネス課題を解決し、新たな市場への取り組みを進めてまいります。
なお、新型コロナウイルス感染症が経営成績にもたらす影響は、現時点では限定的であると考えております。しかしながら、いまだ収束の見えない、先行き不透明な状況にあり、その影響を注視していく必要があるものと認識しております。
上記に記載した事項以外に、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載している事項も経営成績に影響を与えることが考えられます。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの状況の分析
当事業年度における当社のキャッシュ・フローの状況とその要因については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
なお、キャッシュ・フロー関連指標の推移は次のとおりです。
| 第39期 | 第40期 | 第41期 | 第42期 | 第43期 | |
| 自己資本比率(%) | 46.5 | 46.0 | 47.7 | 50.7 | 52.2 |
| 時価ベースの自己資本比率(%) | 38.6 | 85.4 | 91.6 | 49.1 | 79.4 |
| キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年) | 0.3 | 0.5 | 0.3 | 0.2 | 0.1 |
| インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) | 317.7 | 424.5 | 386.6 | 699.4 | 1,998.4 |
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注) 1.各指標は、いずれも財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は、期末株価終値に期末発行済株式数(自己株式控除後)を乗じて算出しております。
3.キャッシュ・フローはキャッシュ・フロー計算書の「営業活動によるキャッシュ・フロー」を使用しております。有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについてはキャッシュ・フロー計算書の「利息の支払額」を使用しております。
b.資本の財源及び資金の流動性
当社の資金需要の主なものは、サービス提供のための労務費、外注費、経費並びに販売費及び一般管理費等の営業費用であります。
これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金のほか、設備投資等の需要に応じて、金融機関からの借入等による資金調達によって対応していくこととしております。
なお、現在の現金及び現金同等物の残高、営業活動から得る現金及び現金同等物は、今後も資金の高い流動性を保ちながら事業経営していくことが可能な水準であると考えております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。
この財務諸表の作成にあたり採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載しているとおりです。
また、財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なもについては、第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載の通りであります。引当金等の見積りの評価については、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づき行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、異なる可能性があります。
なお、新型コロナウイルス感染症が当社の経営成績にもたらす影響は、財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき検討した結果、現時点では限定的であり、翌事業年度の財務諸表に与える影響は軽微であるとの前提で見積りをしております。