四半期報告書-第27期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)
当社は、第2四半期連結会計期間において企業結合に係る暫定的な会計処理を確定し、暫定的に測定された公正価値の修正を行ったため、前連結会計年度の財務数値を修正しております。これに従い、遡及修正後の数値で前期比較を行っております。
1. 財政状態の状況
(1) 資産
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末と比べて428,570百万円(6.4%増)増加し、7,119,898百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・現金及び現金同等物の主な増減理由は、「3.キャッシュ・フローの状況」に記載しています。
・営業債権及びその他の債権は、主にワイジェイFX(株)(現 外貨ex byGMO(株))の連結除外により前連結会計年度末と比べて減少しました。
・無形資産は、ヤフー(株)が主にYahoo!およびYahoo! JAPANに関連する日本での商標権を取得したことにより前連結会計年度末と比べて増加しました。
(2) 負債
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末と比べて389,191百万円(10.5%増)増加し、4,090,922百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・営業債務及びその他の債務は、主にワイジェイFX(株)(現 外貨ex byGMO(株))の連結除外により前連結会計年度末と比べて減少しました。
・銀行事業の預金は、顧客からの預金の増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。
・有利子負債は、主に借入金の増加、社債発行による増加およびコマーシャル・ペーパー発行による増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。
(3) 資本
当第3四半期連結会計期間末の資本合計は、前連結会計年度末と比べて39,378百万円(1.3%増)増加し、3,028,976百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・利益剰余金は、配当金の支払いによる減少があったものの、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上により前連結会計年度末と比べて増加しました。
・非支配持分は、主に(株)ZOZOによる非支配株主からの(株)ZOZO普通株式取得により前連結会計年度末と比べて減少しました。
2. 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の売上収益は、2021年3月にLINE(株)を経営統合により連結子会社化したことに加え、広告の需要回復により広告関連売上収益が大幅に伸長したこと、コマース事業が増収したこと等により、当第3四半期連結累計期間において過去最高となる1兆1,601億円(前年同期比32.8%増)となりました。
調整後EBITDAは、上記の増収に加え、ワイジェイFX(株)(※1)の株式売却益や「ヤフージャパン ライセンス契約」の終了に伴うロイヤルティ支払い解消等により、当第3四半期連結累計期間において過去最高となる2,851億円(前年同期比23.4%増)となりました。
(※1) ワイジェイFX(株)は、2021年9月27日に外貨ex byGMO(株)へ商号変更しました。
セグメント毎の経営成績は次のとおりです。なお、各事業の成長フェーズに合わせ、第1四半期連結会計期間より、下表のとおり報告セグメントを変更しています。
報告セグメント
(注) 1 戦略事業は、メディア事業やコマース事業に次いで新たな収益の柱となるよう取り組んでいく、Fintechを中心とした事業が含まれます。
2 取扱商品の詳細は、37ページ「各セグメントの主な商品」に掲載しています。
(1) メディア事業
メディア事業の売上収益は、2021年3月にLINE(株)を経営統合により連結子会社化したことに加え、広告の需要回復、プロダクト改善施策等により、前年同期比で大きく増加しました。
ヤフー(株)では、検索広告を中心とした市場全体における需要回復の取込みやプロダクト改善等により、前年同期比で増加しました。また、LINE(株)では、ディスプレイ広告における広告主の需要拡大等や、アカウント広告における開設アカウント数の順調な拡大等により、前年同期比で大きく増加しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるメディア事業の売上収益は4,704億円(前年同期比88.6%増)、調整後EBITDAは2,001億円(前年同期比77.4%増)となりました。なおメディア事業の売上収益が全売上収益に占める割合は40.6%となりました。
(2) コマース事業
コマース事業の売上収益は、2021年3月にLINE(株)を経営統合により連結子会社化したことに加え、ZOZOグループおよびアスクルグループの増収等により、前年同期比で増加しました。
また、eコマース取扱高(※2)は2兆6,389億円(前年同期比9.5%増)となり、うち物販系取扱高は、2兆1,797億円(前年同期比11.7%増)となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるコマース事業の売上収益は6,022億円(前年同期比8.4%増)、調整後EBITDAは1,109億円(前年同期比12.2%減)となりました。なおコマース事業の売上収益が全売上収益に占める割合は51.9%となりました。
(※2) eコマース取扱高は、37ページ「各セグメントの主な商品」に掲載している「物販EC」、「サービスEC」およびメディア事業の「その他」の有料デジタルコンテンツ等における取扱高の合算値です。
(3) 戦略事業
戦略事業の売上収益は、2021年3月にLINE(株)を経営統合により連結子会社化したことに加え、Fintech領域が成長したことにより、前年同期比で増加しました。
また、PayPay取扱高は、ユーザー数の拡大や利用頻度の増加に伴い決済回数が増加したことにより、3兆9,131億円(前年同期比72.7%増)と好調に推移し、PayPayカード(株)(※3)のクレジットカード取扱高は2兆1,349億円(前年同期比18.8%増)、PayPay銀行(※4)の口座数は581万口座(前年同期比17.4%増)と着実に増加しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における戦略事業の売上収益は869億円(前年同期比35.5%増)となりました。なお戦略事業の売上収益が全売上収益に占める割合は7.5%となりました。
(※3) PayPayカード(株)は、2021年10月1日にワイジェイカード(株)から商号変更しました。
(※4) PayPay銀行(株)は、2021年4月5日にジャパンネット銀行(株)から商号変更しました。
3. キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ169,949百万円増加し、1,235,676百万円となりました。このうち銀行事業に関する日銀預け金は371,837百万円です。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の納付があったものの、主に銀行事業の預金の増加および税引前四半期利益の計上により298,623百万円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に無形資産および株式の取得により308,711百万円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金および短期借入金の返済、配当金の支払があったものの、主に長期借入れおよび社債の発行による収入、コマーシャル・ペーパーの発行・償還により175,949百万円の収入となりました。
4. 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題
当社グループの優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について、第26期有価証券報告書に記載した当社の連結子会社であるLINE(株)の国内向けユーザーの日本国外でのデータ等の取扱い等に関して次のとおり重要な更新がありました。
当社は2021年3月に、当社グループにおけるデータの取り扱いをセキュリティ観点およびガバナンス観点から外 部有識者にて検証・評価する特別委員会「グローバルなデータガバナンスに関する特別委員会」を設置し、同委員 会より、同年10月に「グローバルなデータガバナンスに関する特別委員会最終報告書」を受領しました。特別委員 会からの提言を受け、すでに進めている取り組みをさらに推進・強化するとともに、LINE(株)が行う全社的なガバ ナンス機能・リスク管理機能強化等の取り組みを通じて得た知見や、その他の事例を当社グループの各事業会社に 適切に共有し、当社グループ全体でのガバナンス改善に向けた取り組みをさらに推進してまいります。
5. 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費は17,039百万円です。LINE(株)との経営統合により、主にAIやFintechの研究開発費が増加しています。
6. 従業員数
当第3四半期連結累計期間において、当社グループおよび当社の従業員数に著しい変動はありません。
7. 主要な設備
(1) 主要な設備の状況
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの主要な設備に重要な変動はありません。
(2) 設備の新設、除却等の計画
前連結会計年度末において計画中であった当社グループの重要な設備の新設、除却等について、重要な変更はありません。
1. 財政状態の状況
(1) 資産
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末と比べて428,570百万円(6.4%増)増加し、7,119,898百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・現金及び現金同等物の主な増減理由は、「3.キャッシュ・フローの状況」に記載しています。
・営業債権及びその他の債権は、主にワイジェイFX(株)(現 外貨ex byGMO(株))の連結除外により前連結会計年度末と比べて減少しました。
・無形資産は、ヤフー(株)が主にYahoo!およびYahoo! JAPANに関連する日本での商標権を取得したことにより前連結会計年度末と比べて増加しました。
(2) 負債
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末と比べて389,191百万円(10.5%増)増加し、4,090,922百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・営業債務及びその他の債務は、主にワイジェイFX(株)(現 外貨ex byGMO(株))の連結除外により前連結会計年度末と比べて減少しました。
・銀行事業の預金は、顧客からの預金の増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。
・有利子負債は、主に借入金の増加、社債発行による増加およびコマーシャル・ペーパー発行による増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。
(3) 資本
当第3四半期連結会計期間末の資本合計は、前連結会計年度末と比べて39,378百万円(1.3%増)増加し、3,028,976百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・利益剰余金は、配当金の支払いによる減少があったものの、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上により前連結会計年度末と比べて増加しました。
・非支配持分は、主に(株)ZOZOによる非支配株主からの(株)ZOZO普通株式取得により前連結会計年度末と比べて減少しました。
2. 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間の売上収益は、2021年3月にLINE(株)を経営統合により連結子会社化したことに加え、広告の需要回復により広告関連売上収益が大幅に伸長したこと、コマース事業が増収したこと等により、当第3四半期連結累計期間において過去最高となる1兆1,601億円(前年同期比32.8%増)となりました。
調整後EBITDAは、上記の増収に加え、ワイジェイFX(株)(※1)の株式売却益や「ヤフージャパン ライセンス契約」の終了に伴うロイヤルティ支払い解消等により、当第3四半期連結累計期間において過去最高となる2,851億円(前年同期比23.4%増)となりました。
(※1) ワイジェイFX(株)は、2021年9月27日に外貨ex byGMO(株)へ商号変更しました。
セグメント毎の経営成績は次のとおりです。なお、各事業の成長フェーズに合わせ、第1四半期連結会計期間より、下表のとおり報告セグメントを変更しています。
報告セグメント
主な事業内容 | |
メディア事業 | メディア・広告、検索、マーケティングソリューション、バーティカル、コンテンツ、スタンプ |
コマース事業 | ショッピング、リユース、アスクル、O2O、LINE FRIENDS |
戦略事業 | 決済、金融、AI、ヘルスケア |
(注) 1 戦略事業は、メディア事業やコマース事業に次いで新たな収益の柱となるよう取り組んでいく、Fintechを中心とした事業が含まれます。
2 取扱商品の詳細は、37ページ「各セグメントの主な商品」に掲載しています。
(1) メディア事業
メディア事業の売上収益は、2021年3月にLINE(株)を経営統合により連結子会社化したことに加え、広告の需要回復、プロダクト改善施策等により、前年同期比で大きく増加しました。
ヤフー(株)では、検索広告を中心とした市場全体における需要回復の取込みやプロダクト改善等により、前年同期比で増加しました。また、LINE(株)では、ディスプレイ広告における広告主の需要拡大等や、アカウント広告における開設アカウント数の順調な拡大等により、前年同期比で大きく増加しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるメディア事業の売上収益は4,704億円(前年同期比88.6%増)、調整後EBITDAは2,001億円(前年同期比77.4%増)となりました。なおメディア事業の売上収益が全売上収益に占める割合は40.6%となりました。
(2) コマース事業
コマース事業の売上収益は、2021年3月にLINE(株)を経営統合により連結子会社化したことに加え、ZOZOグループおよびアスクルグループの増収等により、前年同期比で増加しました。
また、eコマース取扱高(※2)は2兆6,389億円(前年同期比9.5%増)となり、うち物販系取扱高は、2兆1,797億円(前年同期比11.7%増)となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間におけるコマース事業の売上収益は6,022億円(前年同期比8.4%増)、調整後EBITDAは1,109億円(前年同期比12.2%減)となりました。なおコマース事業の売上収益が全売上収益に占める割合は51.9%となりました。
(※2) eコマース取扱高は、37ページ「各セグメントの主な商品」に掲載している「物販EC」、「サービスEC」およびメディア事業の「その他」の有料デジタルコンテンツ等における取扱高の合算値です。
(3) 戦略事業
戦略事業の売上収益は、2021年3月にLINE(株)を経営統合により連結子会社化したことに加え、Fintech領域が成長したことにより、前年同期比で増加しました。
また、PayPay取扱高は、ユーザー数の拡大や利用頻度の増加に伴い決済回数が増加したことにより、3兆9,131億円(前年同期比72.7%増)と好調に推移し、PayPayカード(株)(※3)のクレジットカード取扱高は2兆1,349億円(前年同期比18.8%増)、PayPay銀行(※4)の口座数は581万口座(前年同期比17.4%増)と着実に増加しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における戦略事業の売上収益は869億円(前年同期比35.5%増)となりました。なお戦略事業の売上収益が全売上収益に占める割合は7.5%となりました。
(※3) PayPayカード(株)は、2021年10月1日にワイジェイカード(株)から商号変更しました。
(※4) PayPay銀行(株)は、2021年4月5日にジャパンネット銀行(株)から商号変更しました。
3. キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ169,949百万円増加し、1,235,676百万円となりました。このうち銀行事業に関する日銀預け金は371,837百万円です。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の納付があったものの、主に銀行事業の預金の増加および税引前四半期利益の計上により298,623百万円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に無形資産および株式の取得により308,711百万円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金および短期借入金の返済、配当金の支払があったものの、主に長期借入れおよび社債の発行による収入、コマーシャル・ペーパーの発行・償還により175,949百万円の収入となりました。
4. 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題
当社グループの優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について、第26期有価証券報告書に記載した当社の連結子会社であるLINE(株)の国内向けユーザーの日本国外でのデータ等の取扱い等に関して次のとおり重要な更新がありました。
当社は2021年3月に、当社グループにおけるデータの取り扱いをセキュリティ観点およびガバナンス観点から外 部有識者にて検証・評価する特別委員会「グローバルなデータガバナンスに関する特別委員会」を設置し、同委員 会より、同年10月に「グローバルなデータガバナンスに関する特別委員会最終報告書」を受領しました。特別委員 会からの提言を受け、すでに進めている取り組みをさらに推進・強化するとともに、LINE(株)が行う全社的なガバ ナンス機能・リスク管理機能強化等の取り組みを通じて得た知見や、その他の事例を当社グループの各事業会社に 適切に共有し、当社グループ全体でのガバナンス改善に向けた取り組みをさらに推進してまいります。
5. 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費は17,039百万円です。LINE(株)との経営統合により、主にAIやFintechの研究開発費が増加しています。
6. 従業員数
当第3四半期連結累計期間において、当社グループおよび当社の従業員数に著しい変動はありません。
7. 主要な設備
(1) 主要な設備の状況
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの主要な設備に重要な変動はありません。
(2) 設備の新設、除却等の計画
前連結会計年度末において計画中であった当社グループの重要な設備の新設、除却等について、重要な変更はありません。