四半期報告書-第28期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)

【提出】
2022/11/09 15:47
【資料】
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【項目】
45項目

1. 財政状態の状況
(1) 資産
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末と比べて404,320百万円(5.7%増)増加し、7,514,707百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・現金及び現金同等物の主な増減理由は、「3.キャッシュ・フローの状況」に記載しています。
・銀行事業の貸付金は、主に住宅ローン債権が増加したことにより前連結会計年度末と比べて増加しました。
・その他の金融資産は、主にFVTOCIの資本性金融資産の公正価値が上昇したことにより前連結会計年度末と比べて増加しました。
(2) 負債
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末と比べて316,307百万円(7.7%増)増加し、4,444,496百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・有利子負債は、主に借入金の増加、およびコマーシャル・ペーパー発行による増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。
(3) 資本
当第2四半期連結会計期間末の資本合計は、前連結会計年度末と比べて88,013百万円(3.0%増)増加し、3,070,210百万円となりました。
主な増減理由は以下のとおりです。
・その他の包括利益累計額は、主にFVTOCIの資本性金融資産の公正価値が上昇、および円安の影響に伴う在外営業活動体の換算差額の増加により前連結会計年度末と比べて増加しました。
2. 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間の売上収益は、コマース事業の増収に加え、LINE(株)におけるアカウント広告やヤフー(株)の検索広告の売上が増加したことにより、当第2四半期連結累計期間において過去最高となる7,849億円(前年同期比4.5%増)となりました。
当第2四半期連結累計期間の調整後EBITDAは、上記増収があったものの、前年同期にワイジェイFX(株)の売却益を計上したことの反動減および戦略投資等により1,671億円(前年同期比10.7%減)となりました。
セグメント毎の経営成績は次のとおりです。なお、2023年3月期第1四半期より、戦略事業に区分されていたヤフー(株)の金融サービスをメディア事業に移管しています。また、LINE(株)において、調整額に区分されていたサービスを各セグメントに移管しています。これに伴い、過去のデータおよび比較については現在のセグメントに合わせて遡及修正しています。
(1) メディア事業
メディア事業の売上収益は3,081億円(前年同期比1.3%増)、調整後EBITDAは1,253億円(前年同期比0.4%増)となりました。なおメディア事業の売上収益が全売上収益に占める割合は39.3%となりました。
LINE(株)では、LINE公式アカウントの新規顧客獲得と大手顧客の配信数が引き続き増加したことにより、アカウント広告の売上が前年同期比で20%以上増加しました。ディスプレイ広告も一部業種で景況感の影響があったものの、前年同期比で売上が増加しました。
また、ヤフー(株)では、第1四半期に引き続き、検索広告が堅調に推移しました。ディスプレイ広告はマクロの影響による広告需要の減退に伴い、前年同期と同水準での着地となりました。
(2) コマース事業
コマース事業の売上収益は、アスクルグループやZOZOグループにおける増収、経済活動の再開によりトラベル事業が好調に推移したこと等により、前年同期比で大きく増加しました。
eコマース取扱高(※1)は上記トラベル事業の好調や国内物販、海外EC等の成長により2兆157億円(前年同期比14.2%増)となり、うち国内物販系取扱高は、1兆4,657億円(前年同期比6.5%増)となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるコマース事業の売上収益は4,115億円(前年同期比5.9%増)、調整後EBITDAは733億円(前年同期比2.7%増)となりました。なおコマース事業の売上収益が全売上収益に占める割合は52.4%となりました。
(※1) eコマース取扱高は、要約四半期連結財務諸表注記 11.売上収益 「各セグメントの主なサービス・商品」に掲載している「物販EC」、「サービスEC」およびメディア事業の「その他」の有料デジタルコンテンツ等における取扱高の合算値です。
(3) 戦略事業
戦略事業の売上収益は、Fintech領域が成長したことにより、前年同期比で増加しました。
また、PayPay取扱高は、ユーザー数の拡大や利用頻度の増加に伴い決済回数が増加したことにより、3兆5,056億円(前年同期比43.4%増)と好調に推移し、PayPayカード(株)のクレジットカード取扱高は1兆6,843億円(前年同期比23.7%増)、PayPay銀行の貸出金残高は5,039億円(前年同期比74.8%増)と着実に増加しました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間における戦略事業の売上収益は633億円(前年同期比12.3%増)となりました。なお戦略事業の売上収益が全売上収益に占める割合は8.1%となりました。

3. キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ231,492百万円増加し、1,359,016百万円となりました。このうち銀行事業に関する日銀預け金は317,272百万円です。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、銀行事業の貸付金の増加および法人所得税の支払があったものの、主に税引前四半期利益の計上および銀行事業の預金の増加により85,532百万円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、銀行事業の有価証券、有形固定資産の取得による支出があったものの、主に銀行事業の有価証券の売却または償還による収入により24,717百万円の収入となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の償還、長期借入金の返済による支出および配当金の支払があったものの、主に長期借入れによる収入、短期借入金の純増および社債の発行による収入により111,718百万円の収入となりました。
4. 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた 課題はありません。
5. 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費は18,917百万円であり、主にAIやFintechの研究開発活動に係るものです。
6. 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、当社グループおよび当社の従業員数に著しい変動はありません。
7. 主要な設備
(1) 主要な設備の状況
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの主要な設備に重要な変動はありません。
(2) 設備の新設、除却等の計画
前連結会計年度末において計画中であった当社グループの重要な設備の新設、除却等について、重要な変更はありません。