四半期報告書-第23期第2四半期(令和2年1月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/04/23 15:11
【資料】
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【項目】
36項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
2020年のスマートフォンを中心としたインターネット広告市場は、前年比11.0%増の18,459億円(注1)と順調な成長が見込まれております。特に動画広告市場の順調な成長が予想され、2020年は前年比26.9%増の3,289億円に拡大し、2023年には5,065億円に達すると予測されております(注2)。
このような環境のもと、当社グループは、スマートフォン市場の成長を取り込む一方で、中長期の柱に育てるため「ABEMA」への投資をしつつ、当第2四半期連結累計期間における売上高は244,853百万円(前年同期比7.3%増)、営業利益は20,231百万円(前年同期比45.0%増)、経常利益は20,234百万円(前年同期比47.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4,760百万円(前年同期比337.9%増)となりました。
出所 (注1)電通/サイバー・コミュニケーションズ/ D2C/電通デジタル「2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」
(注2)当社/デジタルインファクト「国内動画広告の市場動向調査」
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しておりますので、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
①メディア事業
メディア事業には、「ABEMA」、「Ameba」、「タップル誕生」等が属しております。
「ABEMA」への投資をしつつ、売上を伸ばし、売上高は26,043百万円(前年同期比12.9%増)、営業損益は9,288百万円の損失計上(前年同期間9,036百万円の損失計上)となりました。
②ゲーム事業
ゲーム事業には、㈱Cygames、㈱Craft Egg、㈱サムザップ等が属しております。
主力タイトルの周年記念と新規タイトルが奏功し、売上高は80,103百万円(前年同期比5.0%増)、営業損益は15,560百万円の利益計上(前年同期比45.9%増)となりました。
③インターネット広告事業
インターネット広告事業には、インターネット広告事業本部、㈱CyberZ等が属しております。
新規開拓した広告主を伸ばす戦略が奏功し、売上高は140,110百万円(前年同期比8.7%増)、営業損益は12,389百万円の利益計上(前年同期比28.1%増)となりました。
④投資育成事業
投資育成事業にはコーポレートベンチャーキャピタル、㈱サイバーエージェント・キャピタルにおけるファンド運営等が属しており、売上高は3,380百万円(前年同期比32.8%減)、営業損益は2,735百万円の利益計上(前年同期比32.5%減)となりました。
⑤その他事業
その他事業には、㈱CAM、㈱マクアケ、㈱ゼルビア等が属しており、売上高は9,611百万円(前年同期比2.9%増)、営業損益は755百万円の利益計上(前年同期比252.2%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
(総資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は241,118百万円(前連結会計年度比16,242百万円の増加)となりました。これは、主に売上高や事業規模の拡大に伴う売掛金の増加によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債は126,636百万円(前連結会計年度比12,113百万円の増加)となりました。これは、主に売上高や事業規模の拡大に伴う買掛金の増加によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は114,482百万円(前連結会計年度比4,129百万円の増加)となりました。これは、主に非支配株主持分の増加によるものであります。
(自己資本比率)
当第2四半期連結会計期間末における自己資本比率は32.9%(前連結会計年度比2.3ポイント減)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べて395百万円増加し、84,959百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは11,574百万円の増加(前年同期間は398百万円の増加)となりました。これは、主に利益の計上及び法人税等の支払によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは8,789百万円の減少(前年同期間は8,261百万円の減少)となりました。これは、主に固定資産の取得によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは2,419百万円の減少(前年同期間は4,284百万円の減少)となりました。これは、主に配当金の支払によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、2,226百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。