有価証券報告書-第24期(令和2年10月1日-令和3年9月30日)
(経営成績等の状況の概要)
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、スマートフォン市場の成長を取り込む一方で、中長期の柱に育てるため「ABEMA」への投資をしつつ、当連結会計年度における売上高は666,460百万円(前年同期比39.3%増)、営業利益は104,381百万円(前年同期比208.1%増)、経常利益は104,694百万円(前年同期比209.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は41,553百万円(前年同期比528.8%増)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
①メディア事業
メディア事業には、「ABEMA」、「WINTICKET」、「Ameba」等が属しております。
新しい未来のテレビ「ABEMA」への投資をしつつ、売上高は82,869百万円(前年同期比45.1%増)、営業損益は15,141百万円の損失計上(前年同期間18,267百万円の損失計上)となりました。
②インターネット広告事業
インターネット広告事業には、インターネット広告事業本部、AI事業本部、㈱CyberZ等が属しております。
広告効果の最大化を強みに、過去最高の売上高を更新し、売上高は321,313百万円(前年同期比19.3%増)、営業損益は22,570百万円の利益計上(前年同期比7.1%増)となりました。
③ゲーム事業
ゲーム事業には、㈱Cygames、㈱Craft Egg、㈱サムザップ、㈱アプリボット等が属しております。
新規タイトルが大きく貢献し、売上高は262,751百万円(前年同期比68.6%増)、営業損益は96,445百万円の利益計上(前年同期比217.9%増)となりました。
④投資育成事業
投資育成事業にはコーポレートベンチャーキャピタル、㈱サイバーエージェント・キャピタルにおけるファンド運営等が属しており、売上高は6,441百万円(前年同期比57.4%増)、営業損益は4,408百万円の利益計上(前年同期比43.7%増)となりました。
⑤その他事業
その他事業には、㈱マクアケ、㈱CAM、㈱ゼルビア等が属しており、売上高は21,744百万円(前年同期比10.9%増)、営業損益は479百万円の利益計上(前年同期比63.1%減)となりました。
財政状態の状況
当連結会計年度末における総資産は382,578百万円(前連結会計年度末比121,812百万円の増加)となりました。これは、主に利益の拡大に伴う現金及び預金の増加によるものであります。
負債は188,433百万円(前連結会計年度末比55,344百万円の増加)となりました。これは、主に買掛金及び未払法人税の増加によるものであります。
純資産は194,145百万円(前連結会計年度末比66,467百万円の増加)となりました。これは、主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加によるものであります。
自己資本比率は33.7%(前連結会計年度末比0.6ポイント減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べて81,714百万円増加し、184,082百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは109,609百万円の増加(前年同期間は37,028百万円の増加)となりました。これは、主に利益の計上及び法人税等の支払によるものであります。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは28,537百万円の減少(前年同期間は16,621百万円の減少)となりました。これは、主に投資有価証券の取得によるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは374百万円の増加(前年同期間は2,590百万円の減少)となりました。これは、主に配当金の支払いと非支配株主からの払込みによる収入によるものであります。
(3) 生産、受注及び販売の状況
① 生産実績及び受注実績
当社グループの事業内容は多岐にわたっており、受注生産形態をとらない事業も多いことから、セグメント別に生産の規模及び受注の規模を金額あるいは数量で示すことが馴染まないため、記載しておりません。
② 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③ 仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積もりについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大が会計上の見積りに与える影響については、当事業年度末時点において当社グループの事業活動に重要な影響を与えていないことから、当社に与える影響は軽微であり、重要な影響はないものとして見積りを行っております。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
(2) 経営成績の分析
当社グループの当連結会計年度における売上高は、インターネット広告事業にて広告効果の最大化を強みに、過去最高を更新、ゲーム事業では新規タイトルが大きく貢献し、666,460百万円(39.3%増加)となりました。営業利益は、中長期の柱に育てるため新しい未来のテレビ「ABEMA」への先行投資をしつつ、104,381百万円(208.1%増加)、経常利益は104,694百万円(209.2%増加)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、ソフトウェアの減損、税金費用及び非支配株主に帰属する当期純利益等の計上により41,553百万円(528.8%増加)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(4) 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、184,082百万円となっております。
既存メディア事業、インターネット広告事業及びゲーム事業の拡大に伴う運転資金、新しい未来のテレビ「ABEMA」への先行投資、投資育成事業における投資や新規事業、将来的なM&A等の可能性に備えております。
なお、当社グループは資金調達の機動性及び安定性の確保を目的として、複数の取引金融機関と当座貸越契約を締結しております。
(5) 経営方針、経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題と認識しており、事業の成長、資本効率の改善等による中長期的な株主価値の向上とともに、配当を継続的に実施していきたいと考えております。現在、中長期の柱に育てるべく2016年9月期より新しい未来のテレビ「ABEMA」に先行投資をしており、投資期においても株主のみなさまに中長期でご支援いただけるよう2017年9月期より「DOE5%以上」を経営指標の目安といたしました。それに伴い2021年9月期の期末配当金を11円とし、経営指標の目安としている「DOE5%以上」を達成いたします。2022年9月期の配当予想につきましては、引き続き経営指標である「DOE5%以上」目安にしつつも、特にゲーム事業において、既存ゲームタイトルの運用状況や新規ゲームの開発状況や提供開始日によって、大きな業績変動が見込まれることから、業績見通しについて適正かつ合理的な数値の算出が困難であると判断し、現時点での開示を見合わせることといたしました。引き続き、ガバナンスを強化しながら、中長期で応援いただけるよう企業価値向上に努めてまいります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、スマートフォン市場の成長を取り込む一方で、中長期の柱に育てるため「ABEMA」への投資をしつつ、当連結会計年度における売上高は666,460百万円(前年同期比39.3%増)、営業利益は104,381百万円(前年同期比208.1%増)、経常利益は104,694百万円(前年同期比209.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は41,553百万円(前年同期比528.8%増)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
①メディア事業
メディア事業には、「ABEMA」、「WINTICKET」、「Ameba」等が属しております。
新しい未来のテレビ「ABEMA」への投資をしつつ、売上高は82,869百万円(前年同期比45.1%増)、営業損益は15,141百万円の損失計上(前年同期間18,267百万円の損失計上)となりました。
②インターネット広告事業
インターネット広告事業には、インターネット広告事業本部、AI事業本部、㈱CyberZ等が属しております。
広告効果の最大化を強みに、過去最高の売上高を更新し、売上高は321,313百万円(前年同期比19.3%増)、営業損益は22,570百万円の利益計上(前年同期比7.1%増)となりました。
③ゲーム事業
ゲーム事業には、㈱Cygames、㈱Craft Egg、㈱サムザップ、㈱アプリボット等が属しております。
新規タイトルが大きく貢献し、売上高は262,751百万円(前年同期比68.6%増)、営業損益は96,445百万円の利益計上(前年同期比217.9%増)となりました。
④投資育成事業
投資育成事業にはコーポレートベンチャーキャピタル、㈱サイバーエージェント・キャピタルにおけるファンド運営等が属しており、売上高は6,441百万円(前年同期比57.4%増)、営業損益は4,408百万円の利益計上(前年同期比43.7%増)となりました。
⑤その他事業
その他事業には、㈱マクアケ、㈱CAM、㈱ゼルビア等が属しており、売上高は21,744百万円(前年同期比10.9%増)、営業損益は479百万円の利益計上(前年同期比63.1%減)となりました。
財政状態の状況
当連結会計年度末における総資産は382,578百万円(前連結会計年度末比121,812百万円の増加)となりました。これは、主に利益の拡大に伴う現金及び預金の増加によるものであります。
負債は188,433百万円(前連結会計年度末比55,344百万円の増加)となりました。これは、主に買掛金及び未払法人税の増加によるものであります。
純資産は194,145百万円(前連結会計年度末比66,467百万円の増加)となりました。これは、主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加によるものであります。
自己資本比率は33.7%(前連結会計年度末比0.6ポイント減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べて81,714百万円増加し、184,082百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは109,609百万円の増加(前年同期間は37,028百万円の増加)となりました。これは、主に利益の計上及び法人税等の支払によるものであります。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは28,537百万円の減少(前年同期間は16,621百万円の減少)となりました。これは、主に投資有価証券の取得によるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは374百万円の増加(前年同期間は2,590百万円の減少)となりました。これは、主に配当金の支払いと非支配株主からの払込みによる収入によるものであります。
(3) 生産、受注及び販売の状況
① 生産実績及び受注実績
当社グループの事業内容は多岐にわたっており、受注生産形態をとらない事業も多いことから、セグメント別に生産の規模及び受注の規模を金額あるいは数量で示すことが馴染まないため、記載しておりません。
② 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前年同期比(%) |
メディア事業 | 82,869 | +45.1 |
インターネット広告事業 | 321,313 | +19.3 |
ゲーム事業 | 262,751 | +68.6 |
投資育成事業 | 6,441 | +57.4 |
その他事業 | 21,744 | +10.9 |
セグメント間取引 | △28,658 | |
合計 | 666,460 | +39.3 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③ 仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 仕入高(百万円) | 前年同期比(%) |
メディア事業 | 51,807 | +13.4 |
インターネット広告事業 | 275,592 | +22.0 |
ゲーム事業 | 42,022 | +8.1 |
投資育成事業 | 2,039 | +8.7 |
その他事業 | 9,535 | +101.5 |
セグメント間取引 | △24,345 | |
合計 | 356,651 | +22.8 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積もりについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大が会計上の見積りに与える影響については、当事業年度末時点において当社グループの事業活動に重要な影響を与えていないことから、当社に与える影響は軽微であり、重要な影響はないものとして見積りを行っております。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
(2) 経営成績の分析
当社グループの当連結会計年度における売上高は、インターネット広告事業にて広告効果の最大化を強みに、過去最高を更新、ゲーム事業では新規タイトルが大きく貢献し、666,460百万円(39.3%増加)となりました。営業利益は、中長期の柱に育てるため新しい未来のテレビ「ABEMA」への先行投資をしつつ、104,381百万円(208.1%増加)、経常利益は104,694百万円(209.2%増加)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、ソフトウェアの減損、税金費用及び非支配株主に帰属する当期純利益等の計上により41,553百万円(528.8%増加)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(4) 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、184,082百万円となっております。
既存メディア事業、インターネット広告事業及びゲーム事業の拡大に伴う運転資金、新しい未来のテレビ「ABEMA」への先行投資、投資育成事業における投資や新規事業、将来的なM&A等の可能性に備えております。
なお、当社グループは資金調達の機動性及び安定性の確保を目的として、複数の取引金融機関と当座貸越契約を締結しております。
(5) 経営方針、経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題と認識しており、事業の成長、資本効率の改善等による中長期的な株主価値の向上とともに、配当を継続的に実施していきたいと考えております。現在、中長期の柱に育てるべく2016年9月期より新しい未来のテレビ「ABEMA」に先行投資をしており、投資期においても株主のみなさまに中長期でご支援いただけるよう2017年9月期より「DOE5%以上」を経営指標の目安といたしました。それに伴い2021年9月期の期末配当金を11円とし、経営指標の目安としている「DOE5%以上」を達成いたします。2022年9月期の配当予想につきましては、引き続き経営指標である「DOE5%以上」目安にしつつも、特にゲーム事業において、既存ゲームタイトルの運用状況や新規ゲームの開発状況や提供開始日によって、大きな業績変動が見込まれることから、業績見通しについて適正かつ合理的な数値の算出が困難であると判断し、現時点での開示を見合わせることといたしました。引き続き、ガバナンスを強化しながら、中長期で応援いただけるよう企業価値向上に努めてまいります。