四半期報告書-第38期第1四半期(平成31年4月1日-令和1年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態および経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2019年4月1日から2019年6月30日まで。以下、「当第1四半期」という。)におけるわが国経済は、米中貿易摩擦の激化に伴う世界経済の不透明感が引き続き重荷となったものの、企業収益や雇用・所得環境の改善が続き、底堅く推移しました。
このような状況のもと、当社グループは、新たに2024年3月期に向けて中期5ヵ年計画を策定しました。5年後の業績は連結売上高1,010億円、営業利益152億円、生産性を20%向上させて営業利益率15%、ROE25%を目標とします。この目標の達成に向けて、「データ経営」(*1)を経営の大方針とし、営業強化、自社商材・自社サービスの拡充、成長分野への集中投資、既存事業のスクラップアンドビルドを行うとともに、米国での投資育成事業であるIoTビジネスと暗号化セキュリティ事業を通じて海外事業への積極展開を推進しております。
ソリューションデザイン事業は、引き続き大きな成長が見込まれる、車載、ネットビジネス、IoT、ロボット/AI、業務システムの分野の拡大に注力し、ニアショア開発・オフショア開発の一層の活用による更なる受注拡大と収益性の向上に取り組んでおります。
フレームワークデザイン事業は、決済システムの開発など成長性・収益性の高い案件への転換を進めるとともに、今後大きく拡大が見込まれる「デジタルトランスフォーメーション(DX:ITの浸透により生活やビジネスなどあらゆる面が向上するという概念)」をキーワードとした案件の積極受注との両立を図っております。
ITサービス事業は、あらゆるものがインターネットに繋がりITが新たな価値を生み出す潮流が加速する中、企業の新たなIT投資の恩恵を受け、業務範囲が大幅に拡大しております。より顧客のビジネス成長に直結した高付加価値サービスの提供にシフトすることで、事業の拡大と収益性の向上に繋げております。
ソリューション営業部門は、引き続き好調なシステムインテグレーション事業に注力するとともに、各本部と連携しサービスメニューと自社商材の拡充を図り、システム設計から開発・構築・保守運用までワンストップでのサービス提供を強化しております。
ストック型ビジネスの推進を担う新企隊本部は、自社商材『Canbus.\キャンバスドット』、『Cloudstep』の機能拡張を実施、テレビCMやWebマーケティングによる販売促進を積極的に展開しております。また、IoT、セキュリティ、ブロックチェーンをキーワードとした商材開発と国内外の子会社やベンチャー企業との協業を推進して、グローバルでの販売に取り組んでおります。
以上の結果、当第1四半期の連結業績は、売上高15,246百万円(前年同期比13.1%増)、営業利益1,864百万円(同27.0%増)、経常利益1,817百万円(同28.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,230百万円(同30.5%増)となりました。
(*1)データ経営とは、顧客ニーズの早期把握と事業のより効果的なスクラップアンドビルドを迅速に行うために、精度の高い原価管理とリアルな損益を早期掌握すること。これを実現するには日々の事業活動で発生する膨大なデータに基づく統計的な思慮による経営が必要であり、当社では自社開発したCanbus.プラットフォームで構築したIT経営システムを使ってデータ経営を実現します。
なお、当第1四半期連結会計期間において経営管理区分を見直し、「コンシューマサービス事業」に区分されていた株式会社GaYaの事業とそれ以外の事業を、「投資育成事業」と「ソリューションデザイン事業」に区分変更しております。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。なお、各セグメントの売上高にはセグメント間の内部売上高または振替高を含めております。また、前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
①ソリューションデザイン事業
ソリューションデザイン事業は、「車載」、「社会インフラ」、「ネットビジネス」、「スマートデバイス/ロボット/AI」および「業務システム」の5つのカテゴリーに区分しており、当事業の売上高は5,601百万円(前年同期比14.0%増)、営業利益は970百万円(同35.7%増)となりました。
(車載)
自動運転、車載インフォテインメント、テレマティクス(*2)およびECU(電子制御ユニット)の開発といった車載分野では、得意とする車載インフォテインメント関連が堅調に推移しました。当社の強みである通信をキーワードに、ITS(高度道路交通システム)に関わるアプリケーション開発やモビリティサービスに関わる新たな領域で受注を獲得しております。
当分野は長期的な重点注力分野として、自動車開発において重要なISO26262(*3)の取得、MONETコンソーシアム(*4)への参加を通じてモビリティ分野での更なる存在価値の向上を目指してまいります。
(*2)テレマティクス(Telematics)とは、テレコミュニケーション(Telecommunication)とインフォマティクス(Informatics)から作られた造語で、自動車などの移動体に携帯電話などの移動体通信システムを利用してサービスを提供することの総称。
(*3)ISO26262とは、自動車の電気/電子に関する機能安全についての国際規格のこと。
(*4)MONETコンソーシアムとは、次世代モビリティサービスの推進と移動における社会課題の解決や新たな価値創造を目的にソフトバンク株式会社とトヨタ自動車株式会社の共同出資会社であるMONET Technologies株式会社が設立したコンソーシアムのこと。
(社会インフラ)
電力、交通、航空、宇宙、防衛、通信など生活を支えるシステムに関わる分野では、5G通信のインフラ整備やIoT機器を活用したスマート駐車場、スマートガスなど収益性の高い分野へ経営資源を移動した結果、売上を大きく伸ばしました。
(ネットビジネス)
通信キャリア、eコマース、教育など、ネットビジネスに関わる分野では、益々拡大するネットショッピング市場に関わるECサイトやキャッシュレス決済に関わる開発に加え、5Gに向けたサービスの改修および新規開発・評価業務で売上を伸ばしました。
(スマートデバイス/ロボット/AI)
スマートフォン、家電、ロボットなど、プロダクト開発に関わる分野では、減少するスマートフォンの開発業務からは撤退して品質検証業務に特化するとともに、「ロボット・情報家電」、「人工知能(AI)」、「IoT関連機器」の開発業務へのシフトを推進しております。
(業務システム)
業務システムの分野は、企業の生産性向上・業務効率化の実現に向けて需要が益々増加しております。従来のスクラッチ開発に加えて、OSS(Open Source Software)を活用した短納期・低コストのサービスを提供し、DXの実現を含む顧客課題を柔軟に解決することで大きく売上を伸ばしました。
②フレームワークデザイン事業
当事業は、既存顧客を中心とした金融分野と、業務自動化ソリューションを中心とした新規サービス分野にカテゴライズし、双方の顧客ニーズを捉えて、受注拡大に繋げております。
既存金融分野は、前期から続く大型保険システム開発の維持および新規の金融、保険、業務システム開発の受注により堅調に推移しました。
新規サービス分野では、前期に続き業務自動化ソリューションのライセンス販売を軸にしたプロダクトベンダーとの協業、展示会やセミナー等のプロモーション、キャンペーンを積極的に推進、開発支援等も増加し受注が拡大しました。
これらの結果、当事業の売上高は1,349百万円(前年同期比7.8%増)、営業利益は230百万円(同28.0%増)となりました。
③ITサービス事業
あらゆるものがインターネットにつながりITが新たな価値を生み出す潮流が加速する中、「業務改革」、「スマートデバイスの活用」といった企業が抱えるクリティカルな問題の解決は、ITなくしては実現できず、企業の新たなIT投資は伸長傾向にあります。
このような市場環境のもと、システムの運用・保守、ユーザーサポートを主な業務とする当事業は、人材動員力を強みとした「ヘルプデスク」、「システムオペレーター」などの従来の派遣型サービスから、「ITサポート」、「ITインフラ構築」といった請負型業務へのシフトに加え、顧客のプロフィット部門を中心に戦略的IT活用を支援する「PMO」に注力した結果、高付加価値案件の受注が拡大しました。
また、働き方改革に対応した「AIチャットボット」、「ITトレーニング」、「eラーニング」をはじめ、情報セキュリティに対するリスクマネジメントとしての「セキュリティ導入支援・訓練・教育」やWindows7のサポート終了を見据えた「Windows10移行」、「スマートデバイス導入」を営業フックに新規顧客を開拓しました。
さらに、事業拡大に不可欠な人材の拡充に関しても、採用手法の多様化により順調に推移しました。
これらの結果、当事業の売上高は2,024百万円(前年同期比11.3%増)、営業利益は252百万円(同14.0%増)となりました。
④ソリューション営業
IT関連商品の法人向け販売および外資・中堅企業向けを中心としたシステムインテグレーションを主な業務とする当事業は、「ITを活用した生産性の向上」、「働き方改革」をキーワードにモバイル、セキュリティ、そしてクラウドを中心とした需要を喚起するソリューションの構築、更には部門間連携の強化に取り組みました。
具体的には、モバイルPC+クラウドソリューションサービスの提案およびクラウドとオンプレミスサーバーによるハイブリッド環境のサービス強化を推進しました。
こうした中、Windows7搭載機の更新需要に加え、開発を含むシステムの一括案件など多くのサーバーソリューションを獲得したことにより、計画を上回ることができました。
これらの結果、当事業の売上高は5,959百万円(前年同期比14.0%増)、営業利益は409百万円(同26.6%増)となりました。
⑤クラウド事業
企業等にクラウドソリューションや自社開発商品を提供する当事業は、「G Suite」や「Microsoft Office 365」と連携するグループウェア『Cloudstep(*5)』を中心とした戦略を推進しました。特に、『Cloudstep』強化が既存顧客のニーズを的確に捉え、アップセルに繋がりました。さらに、当社の強みの一つであるシステムインテグレーションが求められる大型案件においても、競合他社との差別化に成功し受注に至っております。
また、DXを実現するビジネスアプリプラットフォーム『Canbus.\キャンバスドット(*5)』は、スタートアップ企業や働き方改革などDXを推進する大手企業の部門からの引き合いを多くいただき、受注が堅調に推移しております。今後も注力商材として積極投資と営業強化を推進してまいります。
これらの結果、当事業の売上高は282百万円(前年同期比24.3%増)、営業利益は18百万円(同51.6%減)となりました。
(*5)『Cloudstep』、『Canbus.\キャンバスドット』は、システナの自社開発商品です。
⑥海外事業
米国子会社は、大手製造業既存顧客からの継続受注に加え、前期末に始まった東海岸の新規日系顧客からの追加開発案件も獲得し、ベトナムオフショアを使った開発を進めるなど取り組みを強化しております。
また、米国子会社とPlasma社との合弁会社ONE Tech社は、Plasma社の「IoTプラットフォーム」がオーストラリアで大規模な農業IoTに採用されたことに伴い受注した、AI部分の開発を継続しております。直近では在米日系企業からのIoT系案件の引き合いも増えており、それに加え米国をはじめとするグローバルでのIoT受注については、引き続きPlasma社、ONE Tech社と連携してまいります。
さらに、世界各国の中央銀行、大手金融機関、軍事機関など、グローバルで多くの導入実績があるStrongKey社の「暗号化と次世代認証セキュリティ・ソリューション『Tellaro』」はCCPA(*6)の2020年1月施行を前に問い合わせが増えており、今期下期からの日本での販売本格化に向けて、日本語化や日本仕様の追加開発、マニュアル整備、マーケティング活動および営業戦略の立案を行い、雑誌広告を開始しました。これらをテコとして、日本のみならず、アジア・米国での共同ビジネスに弾みをつけてまいります。
当事業は未だ投資の段階であり、売上高は22百万円(前年同期比10.4%増)、営業損失は18百万円(前年同期は営業損失16百万円)となりました。
(*6)CCPAとは「California Consumer Privacy Act」の略で、消費者に自身の個人情報の取扱いをコントロールする権利を与えるためのカリフォルニアの州法。対象はカリフォルニア内の企業だけにとどまらず、一定の売上($25百万)を上げており、かつカリフォルニア州民の個人情報(名刺やメールアドレスなどを含む)などを取得したことのある企業は対象となる。
⑦投資育成事業
株式会社インターネットオブシングスは、Canbus.の顧客向けに、IoTでIT経営を実現するためのデータ活用アプリケーション(Canbus.スマートフォンアプリ)の開発を行っております。また、企業内のデータをCanbus.に取り込むためのIoTセンサーの開発や車の情報を取り込むためのOBDⅡ(自己診断機能インタフェース)モジュール開発も行っており、LoRaなどLPWAのIoTネットワークを活用したIoTサービスによる収益化を推進しております。
スマートフォン向けゲームコンテンツの開発・運営を行う株式会社GaYaは、自社開発したSNSゲームを大手SNSサイトへ提供するとともに、他社が開発・リリースしたゲームの運営も受託しております。今期からゲーム以外のシステム設計・開発も受注するべく、海外オフショアとの連携強化を図っております。当第1四半期においては、サービス中の受託タイトルおよび受託開発案件の終了が重なる中、既存タイトルで新イベントを開催しゲーム内の活性化を図りました。
これらの結果、当事業の売上高は63百万円(前年同期比43.1%減)、営業利益は1百万円(同77.1%減)となりました。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における総資産は31,017百万円(前期末は33,904百万円)となり、前期末と比較して2,887百万円の減少となりました。流動資産は26,737百万円(前期末は29,166百万円)となり、前期末と比較して2,429百万円の減少となりました。これは主に受取手形及び売掛金1,502百万円の減少、現金及び預金1,074百万円の減少によるものであります。固定資産は4,279百万円(前期末は4,738百万円)となり、前期末と比較して458百万円の減少となりました。有形固定資産は611百万円(前期末は588百万円)となり、前期末と比較して23百万円の増加となりました。無形固定資産は305百万円(前期末は307百万円)となり、前期末と比較して2百万円の減少となりました。投資その他の資産は3,362百万円(前期末は3,842百万円)となり、前期末と比較して479百万円の減少となりました。これは主に繰延税金資産384百万円の減少、投資有価証券102百万円の減少によるものであります。
(負債)
負債の合計は10,195百万円(前期末は13,312百万円)となり、前期末と比較して3,117百万円の減少となりました。これは主に未払法人税等1,558百万円の減少、買掛金1,280百万円の減少、賞与引当金953百万円の減少によるものであります。
(純資産)
純資産は20,822百万円(前期末は20,592百万円)となり、前期末と比較して230百万円の増加となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益1,230百万円、剰余金の配当926百万円によるものであります。自己資本比率につきましては、前期末と比較して6.3ポイント上昇し66.2%となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、29百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1)財政状態および経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2019年4月1日から2019年6月30日まで。以下、「当第1四半期」という。)におけるわが国経済は、米中貿易摩擦の激化に伴う世界経済の不透明感が引き続き重荷となったものの、企業収益や雇用・所得環境の改善が続き、底堅く推移しました。
このような状況のもと、当社グループは、新たに2024年3月期に向けて中期5ヵ年計画を策定しました。5年後の業績は連結売上高1,010億円、営業利益152億円、生産性を20%向上させて営業利益率15%、ROE25%を目標とします。この目標の達成に向けて、「データ経営」(*1)を経営の大方針とし、営業強化、自社商材・自社サービスの拡充、成長分野への集中投資、既存事業のスクラップアンドビルドを行うとともに、米国での投資育成事業であるIoTビジネスと暗号化セキュリティ事業を通じて海外事業への積極展開を推進しております。
ソリューションデザイン事業は、引き続き大きな成長が見込まれる、車載、ネットビジネス、IoT、ロボット/AI、業務システムの分野の拡大に注力し、ニアショア開発・オフショア開発の一層の活用による更なる受注拡大と収益性の向上に取り組んでおります。
フレームワークデザイン事業は、決済システムの開発など成長性・収益性の高い案件への転換を進めるとともに、今後大きく拡大が見込まれる「デジタルトランスフォーメーション(DX:ITの浸透により生活やビジネスなどあらゆる面が向上するという概念)」をキーワードとした案件の積極受注との両立を図っております。
ITサービス事業は、あらゆるものがインターネットに繋がりITが新たな価値を生み出す潮流が加速する中、企業の新たなIT投資の恩恵を受け、業務範囲が大幅に拡大しております。より顧客のビジネス成長に直結した高付加価値サービスの提供にシフトすることで、事業の拡大と収益性の向上に繋げております。
ソリューション営業部門は、引き続き好調なシステムインテグレーション事業に注力するとともに、各本部と連携しサービスメニューと自社商材の拡充を図り、システム設計から開発・構築・保守運用までワンストップでのサービス提供を強化しております。
ストック型ビジネスの推進を担う新企隊本部は、自社商材『Canbus.\キャンバスドット』、『Cloudstep』の機能拡張を実施、テレビCMやWebマーケティングによる販売促進を積極的に展開しております。また、IoT、セキュリティ、ブロックチェーンをキーワードとした商材開発と国内外の子会社やベンチャー企業との協業を推進して、グローバルでの販売に取り組んでおります。
以上の結果、当第1四半期の連結業績は、売上高15,246百万円(前年同期比13.1%増)、営業利益1,864百万円(同27.0%増)、経常利益1,817百万円(同28.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,230百万円(同30.5%増)となりました。
(*1)データ経営とは、顧客ニーズの早期把握と事業のより効果的なスクラップアンドビルドを迅速に行うために、精度の高い原価管理とリアルな損益を早期掌握すること。これを実現するには日々の事業活動で発生する膨大なデータに基づく統計的な思慮による経営が必要であり、当社では自社開発したCanbus.プラットフォームで構築したIT経営システムを使ってデータ経営を実現します。
なお、当第1四半期連結会計期間において経営管理区分を見直し、「コンシューマサービス事業」に区分されていた株式会社GaYaの事業とそれ以外の事業を、「投資育成事業」と「ソリューションデザイン事業」に区分変更しております。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。なお、各セグメントの売上高にはセグメント間の内部売上高または振替高を含めております。また、前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
①ソリューションデザイン事業
ソリューションデザイン事業は、「車載」、「社会インフラ」、「ネットビジネス」、「スマートデバイス/ロボット/AI」および「業務システム」の5つのカテゴリーに区分しており、当事業の売上高は5,601百万円(前年同期比14.0%増)、営業利益は970百万円(同35.7%増)となりました。
(車載)
自動運転、車載インフォテインメント、テレマティクス(*2)およびECU(電子制御ユニット)の開発といった車載分野では、得意とする車載インフォテインメント関連が堅調に推移しました。当社の強みである通信をキーワードに、ITS(高度道路交通システム)に関わるアプリケーション開発やモビリティサービスに関わる新たな領域で受注を獲得しております。
当分野は長期的な重点注力分野として、自動車開発において重要なISO26262(*3)の取得、MONETコンソーシアム(*4)への参加を通じてモビリティ分野での更なる存在価値の向上を目指してまいります。
(*2)テレマティクス(Telematics)とは、テレコミュニケーション(Telecommunication)とインフォマティクス(Informatics)から作られた造語で、自動車などの移動体に携帯電話などの移動体通信システムを利用してサービスを提供することの総称。
(*3)ISO26262とは、自動車の電気/電子に関する機能安全についての国際規格のこと。
(*4)MONETコンソーシアムとは、次世代モビリティサービスの推進と移動における社会課題の解決や新たな価値創造を目的にソフトバンク株式会社とトヨタ自動車株式会社の共同出資会社であるMONET Technologies株式会社が設立したコンソーシアムのこと。
(社会インフラ)
電力、交通、航空、宇宙、防衛、通信など生活を支えるシステムに関わる分野では、5G通信のインフラ整備やIoT機器を活用したスマート駐車場、スマートガスなど収益性の高い分野へ経営資源を移動した結果、売上を大きく伸ばしました。
(ネットビジネス)
通信キャリア、eコマース、教育など、ネットビジネスに関わる分野では、益々拡大するネットショッピング市場に関わるECサイトやキャッシュレス決済に関わる開発に加え、5Gに向けたサービスの改修および新規開発・評価業務で売上を伸ばしました。
(スマートデバイス/ロボット/AI)
スマートフォン、家電、ロボットなど、プロダクト開発に関わる分野では、減少するスマートフォンの開発業務からは撤退して品質検証業務に特化するとともに、「ロボット・情報家電」、「人工知能(AI)」、「IoT関連機器」の開発業務へのシフトを推進しております。
(業務システム)
業務システムの分野は、企業の生産性向上・業務効率化の実現に向けて需要が益々増加しております。従来のスクラッチ開発に加えて、OSS(Open Source Software)を活用した短納期・低コストのサービスを提供し、DXの実現を含む顧客課題を柔軟に解決することで大きく売上を伸ばしました。
②フレームワークデザイン事業
当事業は、既存顧客を中心とした金融分野と、業務自動化ソリューションを中心とした新規サービス分野にカテゴライズし、双方の顧客ニーズを捉えて、受注拡大に繋げております。
既存金融分野は、前期から続く大型保険システム開発の維持および新規の金融、保険、業務システム開発の受注により堅調に推移しました。
新規サービス分野では、前期に続き業務自動化ソリューションのライセンス販売を軸にしたプロダクトベンダーとの協業、展示会やセミナー等のプロモーション、キャンペーンを積極的に推進、開発支援等も増加し受注が拡大しました。
これらの結果、当事業の売上高は1,349百万円(前年同期比7.8%増)、営業利益は230百万円(同28.0%増)となりました。
③ITサービス事業
あらゆるものがインターネットにつながりITが新たな価値を生み出す潮流が加速する中、「業務改革」、「スマートデバイスの活用」といった企業が抱えるクリティカルな問題の解決は、ITなくしては実現できず、企業の新たなIT投資は伸長傾向にあります。
このような市場環境のもと、システムの運用・保守、ユーザーサポートを主な業務とする当事業は、人材動員力を強みとした「ヘルプデスク」、「システムオペレーター」などの従来の派遣型サービスから、「ITサポート」、「ITインフラ構築」といった請負型業務へのシフトに加え、顧客のプロフィット部門を中心に戦略的IT活用を支援する「PMO」に注力した結果、高付加価値案件の受注が拡大しました。
また、働き方改革に対応した「AIチャットボット」、「ITトレーニング」、「eラーニング」をはじめ、情報セキュリティに対するリスクマネジメントとしての「セキュリティ導入支援・訓練・教育」やWindows7のサポート終了を見据えた「Windows10移行」、「スマートデバイス導入」を営業フックに新規顧客を開拓しました。
さらに、事業拡大に不可欠な人材の拡充に関しても、採用手法の多様化により順調に推移しました。
これらの結果、当事業の売上高は2,024百万円(前年同期比11.3%増)、営業利益は252百万円(同14.0%増)となりました。
④ソリューション営業
IT関連商品の法人向け販売および外資・中堅企業向けを中心としたシステムインテグレーションを主な業務とする当事業は、「ITを活用した生産性の向上」、「働き方改革」をキーワードにモバイル、セキュリティ、そしてクラウドを中心とした需要を喚起するソリューションの構築、更には部門間連携の強化に取り組みました。
具体的には、モバイルPC+クラウドソリューションサービスの提案およびクラウドとオンプレミスサーバーによるハイブリッド環境のサービス強化を推進しました。
こうした中、Windows7搭載機の更新需要に加え、開発を含むシステムの一括案件など多くのサーバーソリューションを獲得したことにより、計画を上回ることができました。
これらの結果、当事業の売上高は5,959百万円(前年同期比14.0%増)、営業利益は409百万円(同26.6%増)となりました。
⑤クラウド事業
企業等にクラウドソリューションや自社開発商品を提供する当事業は、「G Suite」や「Microsoft Office 365」と連携するグループウェア『Cloudstep(*5)』を中心とした戦略を推進しました。特に、『Cloudstep』強化が既存顧客のニーズを的確に捉え、アップセルに繋がりました。さらに、当社の強みの一つであるシステムインテグレーションが求められる大型案件においても、競合他社との差別化に成功し受注に至っております。
また、DXを実現するビジネスアプリプラットフォーム『Canbus.\キャンバスドット(*5)』は、スタートアップ企業や働き方改革などDXを推進する大手企業の部門からの引き合いを多くいただき、受注が堅調に推移しております。今後も注力商材として積極投資と営業強化を推進してまいります。
これらの結果、当事業の売上高は282百万円(前年同期比24.3%増)、営業利益は18百万円(同51.6%減)となりました。
(*5)『Cloudstep』、『Canbus.\キャンバスドット』は、システナの自社開発商品です。
⑥海外事業
米国子会社は、大手製造業既存顧客からの継続受注に加え、前期末に始まった東海岸の新規日系顧客からの追加開発案件も獲得し、ベトナムオフショアを使った開発を進めるなど取り組みを強化しております。
また、米国子会社とPlasma社との合弁会社ONE Tech社は、Plasma社の「IoTプラットフォーム」がオーストラリアで大規模な農業IoTに採用されたことに伴い受注した、AI部分の開発を継続しております。直近では在米日系企業からのIoT系案件の引き合いも増えており、それに加え米国をはじめとするグローバルでのIoT受注については、引き続きPlasma社、ONE Tech社と連携してまいります。
さらに、世界各国の中央銀行、大手金融機関、軍事機関など、グローバルで多くの導入実績があるStrongKey社の「暗号化と次世代認証セキュリティ・ソリューション『Tellaro』」はCCPA(*6)の2020年1月施行を前に問い合わせが増えており、今期下期からの日本での販売本格化に向けて、日本語化や日本仕様の追加開発、マニュアル整備、マーケティング活動および営業戦略の立案を行い、雑誌広告を開始しました。これらをテコとして、日本のみならず、アジア・米国での共同ビジネスに弾みをつけてまいります。
当事業は未だ投資の段階であり、売上高は22百万円(前年同期比10.4%増)、営業損失は18百万円(前年同期は営業損失16百万円)となりました。
(*6)CCPAとは「California Consumer Privacy Act」の略で、消費者に自身の個人情報の取扱いをコントロールする権利を与えるためのカリフォルニアの州法。対象はカリフォルニア内の企業だけにとどまらず、一定の売上($25百万)を上げており、かつカリフォルニア州民の個人情報(名刺やメールアドレスなどを含む)などを取得したことのある企業は対象となる。
⑦投資育成事業
株式会社インターネットオブシングスは、Canbus.の顧客向けに、IoTでIT経営を実現するためのデータ活用アプリケーション(Canbus.スマートフォンアプリ)の開発を行っております。また、企業内のデータをCanbus.に取り込むためのIoTセンサーの開発や車の情報を取り込むためのOBDⅡ(自己診断機能インタフェース)モジュール開発も行っており、LoRaなどLPWAのIoTネットワークを活用したIoTサービスによる収益化を推進しております。
スマートフォン向けゲームコンテンツの開発・運営を行う株式会社GaYaは、自社開発したSNSゲームを大手SNSサイトへ提供するとともに、他社が開発・リリースしたゲームの運営も受託しております。今期からゲーム以外のシステム設計・開発も受注するべく、海外オフショアとの連携強化を図っております。当第1四半期においては、サービス中の受託タイトルおよび受託開発案件の終了が重なる中、既存タイトルで新イベントを開催しゲーム内の活性化を図りました。
これらの結果、当事業の売上高は63百万円(前年同期比43.1%減)、営業利益は1百万円(同77.1%減)となりました。
(2)財政状態に関する説明
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における総資産は31,017百万円(前期末は33,904百万円)となり、前期末と比較して2,887百万円の減少となりました。流動資産は26,737百万円(前期末は29,166百万円)となり、前期末と比較して2,429百万円の減少となりました。これは主に受取手形及び売掛金1,502百万円の減少、現金及び預金1,074百万円の減少によるものであります。固定資産は4,279百万円(前期末は4,738百万円)となり、前期末と比較して458百万円の減少となりました。有形固定資産は611百万円(前期末は588百万円)となり、前期末と比較して23百万円の増加となりました。無形固定資産は305百万円(前期末は307百万円)となり、前期末と比較して2百万円の減少となりました。投資その他の資産は3,362百万円(前期末は3,842百万円)となり、前期末と比較して479百万円の減少となりました。これは主に繰延税金資産384百万円の減少、投資有価証券102百万円の減少によるものであります。
(負債)
負債の合計は10,195百万円(前期末は13,312百万円)となり、前期末と比較して3,117百万円の減少となりました。これは主に未払法人税等1,558百万円の減少、買掛金1,280百万円の減少、賞与引当金953百万円の減少によるものであります。
(純資産)
純資産は20,822百万円(前期末は20,592百万円)となり、前期末と比較して230百万円の増加となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益1,230百万円、剰余金の配当926百万円によるものであります。自己資本比率につきましては、前期末と比較して6.3ポイント上昇し66.2%となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、29百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。