有価証券報告書-第29期(2025/04/01-2026/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費の持ち直しがみられ、企業収益の改善とともに雇用・所得情勢は底堅く、緩やかな回復の動きが見られました。先行きは米国の政策動向や地政学的リスクの多様化などに加え、物価上昇の長期化や金融資本市場の変動などの影響に引き続き注意する必要があり、依然として不透明な状況にあります。
そうした中、当社グループが属する情報サービス産業におきましては、生成AI等の新たなデジタル技術が社会や生活において着実に実装化が広がりつつあり、特に企業の事業拡大や人手不足解消にむけた戦略的なIT投資が活発化しており、AIやクラウドサービス、RPI等のDX推進をはじめ、従来型のシステム刷新の需要が拡大しております。
当社グループにおける「コミュニケーション・プラットフォーム関連事業」顧客企業の動向は、様々な業態にて業務効率化と生産性向上への強い意欲や、企業価値向上に向けたWeb等へのIT投資を背景に当社サービスの拡大導入需要が継続しております。その他、新規事業である「AIデータセンター関連事業」及び「クリーンエネルギー事業」も積極的に事業活動を行った結果、AIデータセンター向けのコンサルティング業務及び販売代理店業務やAIデータセンターの構築に向けた周辺機器の販売業務の開始が売上高に貢献しております。
「クリーンエネルギー事業」では、系統蓄電所の開設に向け、候補地の選定やEPC事業業者等との選定業務も並行して行っております。利益面では、外注費の削減による売上原価の圧縮や販管費の縮減を継続しております。業績拡大を図る新規事業の推進費用及び既存事業におけるマーケティング費用の増加など即戦力となる人材採用、オフィス移転も並行して推進した結果、前期比において先行投資目線における減益となりました。
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高960,060千円(前連結会計年度比16.6%増)、営業損失117,888千円(前連結会計年度は28,670千円の営業利益)、経常損失111,521千円(前連結会計年度は58,297千円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失99,474千円(前連結会計年度は81,165千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
当社グループのセグメント別の業績は以下のとおりであります。
当社グループの報告セグメントは、従来「コミュニケーション・プラットフォーム関連事業」の単一セグメントでありましたが、当連結会計年度において新たに開始した「AIデータセンター関連事業」を報告セグメントとして追加しております。
なお、前連結会計年度は単一セグメントであったため、セグメント別の売上高及びセグメント損益について、前連結会計年度との比較・分析を行っておりません。
(コミュニケーション・プラットフォーム関連事業)
コミュニケーション・プラットフォーム関連事業は、引き続き収益構造の改善に取組み、当社サービスのブランディングをはじめとしたマーケティング施策の構築及び実行のプッシュ効果による商談機会の増加が顕在化したことでストックビジネスの積み上げが進んだ一方、コンタクトセンター市場における旺盛な業務自動化ニーズに対応すべく、生成AI型ボイスボットの応用にも取り組んで参りました。
当社グループの活動方針たる「売りやすく、作りやすく、使いやすく」をモットに、顧客ニーズの最適解の最大化を目指したソリューション体制の強化を図ることに滞りなく、牽引役である既存製品における技術競争力の強化にむけたプロダクト開発にも傾注しております。
主力たる、自然会話AIプラットフォーム「commubo(コミュボ)」及びクラウド電話サービス「telmee(テルミー)」並びにWEBサイトやコンテンツを簡単に構築・管理・更新できるシステム「SITE PUBLIS(サイトパブリス)」は、当連結会計年度における事業活動により次の成果が得られております。
機能強化(使いやすく)活動
・AIボイスボット「commubo(コミュボ)」がメジャーバージョンアップ
生成AIを活用した顧客フロント対応と、LLM×RAGを活用したナレッジ機能の実装
・生成AI型ボイスボットをハイブリッド活用し、一次受付業務を運用高度化
AIボイスボット「commubo」、文脈理解に基づく電話転送機能をリリース
外部連携(作りやすく)活動
・BrekekeとAIボイスボット「commubo」が技術連携
ボイスボットとは初連携、PBX内線接続とCRMへの応対内容表示をダブルで実現
・オンプレ型PBX大手のNEC UNIVERGE Aspire シリーズおよびSV9000シリーズとAIボイスボット「commubo」が連携
ボイスボットでは初のオンプレ型PBXとの内線接続、短期間・低コストでの導入を推進
・BIZTEL×AIボイスボット「commubo」連携を強化
電話転送時に通話履歴を自動表示、人とボイスボットの協業をさらにシームレスに
認知向上(売りやすく)活動
・イベント:コムデザイン主催イベント「コンタクトセンター マッシュアップボックス2025」に、ゴールドスポンサーとして参加
・イベント:コールセンター/CRMデモ&コンファレンス2025in大阪に出展
自社運用(自走)で成果を出すボイスボット”をブースで展示、セミナー登壇
・イベント:(展示会出展)8/21-22営業・マーケDXPO東京’25(コールセンター・CX展)において、アイビーシステム様ブース内にcommuboを展示
通販業務を想定したデモ体験を実施!
・イベント:コールセンター/CRMデモ&コンファレンス2025in東京にオフィシャルスポンサーとして出展
コスト削減・効率化”だけではない!ボイスボット2.0進化する顧客体験&人×AIの協業
・イベント:金融財政事情研究会主催債権管理フォーラムに参加(10/15開催)
「債権回収分野におけるAI利活用DX化」講演内にて、AIボイスボット「commubo」の紹介を実施
・動画配信:comuboCM動画第2弾を公開「イカツイDJとマブダチ?!お客様と距離が近くなるコールセンター」
親身な対応を実現するAIボイスボットcomubo
・サイト更新:電話応対自動化に特化したウェブメディア“commuboラボ”を公開
AIを活用した業務効率化×顧客満足向上を研究
・サイト更新:AIボイスボット「commubo」、サービス事業者向けのOEMサービスサイトを公開
ボイスボットAPIで“電話応対自動化”という付加価値を提供
導入事例・他の活動
・採用事例:Quantsが督促コールにAIボイスボット「commubo」を採用
リスト大量発信を活用し、有人対応時よりも債権回収率を向上
・採用事例:日本システム技術がテクニカルサポートにAIボイスボット「commubo」を採用
カスタマイズの柔軟性を求めリプレイス、PDCAを加速し顧客満足度向上へ
・採用事例:日本海ガスがガスの開栓受付にAIボイスボット「commubo」を採用
コールセンター体制強化で経営課題解決に貢献
・採用事例:高齢者講習予約の「電話がつながらない」をボイスボットで解決
江南自動車学校がAIボイスボット「commubo」を導入し、1,000万円の機会損失解消
・イベント:AIボイスボットcommubo、ユーザー会“commubo DAY MEET”をリアル開催
運用の悩みやアイデア、commubo愛を共有し、ユーザー同士の交流を活発化
・アワード受賞:AIボイスボット「commubo」、「2025年下半期BOXIL資料請求数ランキング」ボイスボット総合1位に選出
機能強化(使いやすく)活動
・コンタクトセンター機能の利便性向上、大量トランザクション対応開発(昨年度から継続実施)
・外部システムとのAPI連携機能の拡充
・通話録音に関するユーザインタフェースの追加と新たなオプションメニューを設置
・販売パートナー向けに弊社CMSの操作方法、実装方法のレクチャー会を定期的に開催し、新規も含め販売パートナーとのリレーションを強化
・複数の過去セミナーのアーカイブ動画を活用した簡易的なセミナーを複数回実施し、認知度の向上と受注に向けた活動を推進
・会員制ポータルサイトの事例紹介をメインとしたセミナーを実施し、「SITE PUBLIS」を導入することによるCSの効率化の訴求を図るとともに受注に向けた提案活動を促進
以上の結果、当連結会計年度におけるコミュニケーション・プラットフォーム関連事業の売上高は842,057千円、セグメント利益は51,311千円となりました。
(AIデータセンター関連事業)
当社は、2025年1月27日付「第三者割当による新株式及び第15回新株予約権の発行並びに主要株主、主要株主である筆頭株主の異動(見込み)に関するお知らせ」並びに「新たな事業の開始に関するお知らせ」にて記載のとおり、業容拡大を通じた新たな収益基盤の確立を最優先課題と位置づけ、隣接事業分野におけるM&Aを含む新規事業領域への戦略的進出を慎重に検討を重ねた結果、「AIデータセンター関連事業」及び「クリーンエネルギー事業」の開始を決定いたしました。
「AIデータセンター関連事業」及び「クリーンエネルギー事業」において積極的に事業活動を行った結果、「AIデータセンター向けのコンサルティング業務」や「AIデータセンター向けCluster Engine販売代理店業務」等の開始に至っております。その他、「AIデータセンター」向け製品の販売活動も行った結果、当連結会計年度におけるAIデータセンター関連事業の売上高は118,003千円、セグメント損失は17,342千円となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、営業活動による資金の使用219,952千円、投資活動による資金の使用76,744千円、財務活動による資金の獲得581,639千円により、1,704,431千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は219,952千円(前連結会計年度は60,683千円の獲得)となりました。これは主に、減価償却費28,177千円などの資金増加要因があった一方で、税金等調整前当期純損失96,521千円、貸倒引当金の減少額12,441千円、投資有価証券売却益15,000千円、売上債権及び契約資産の増加額104,782千円、法人税等の支払額10,143千円などの資金減少要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は76,744千円(前連結会計年度は14,415千円の使用)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入15,000千円、敷金及び保証金の回収による収入14,503千円があった一方で、有形固定資産の取得による支出20,129千円、無形固定資産の取得による支出44,477千円、敷金及び保証金の差入による支出58,880千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は581,639千円(前連結会計年度は1,167,194千円の獲得)となりました。これは、株式の発行による収入448,727千円、新株予約権の発行による収入132,912千円があったことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績は次のとおりであります。
(注)1.金額は、製造原価によって算出しております。
2.AIデータセンター関連事業については、生産活動を行っていないため、記載しておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績は次のとおりであります。
(注)ソフトウエアの受託開発に係る受注実績を記載しており、コミュニケーション・プラットフォーム関連事業全ての受注実績を記載しておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。
(注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月30日)現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績は(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況に記載のとおりであります。
当社グループにおいて当連結会計年度では、当社経営理念のもと事業活動を推進し、既存事業の再構築及び新規事業である「AIデータセンター関連事業」及び「クリーンエネルギー事業」に関する事業基盤の確立並びに早期収益化を図ってまいりました。これにより、当連結会計年度では売上高が前連結会計年度比16.6%増の960,060千円となりました。
利益面では、外注費の削減による売上原価の圧縮や販管費の縮減を継続しております。業績拡大を図る新規事業の推進費用及び既存事業におけるマーケティング費用の増加など即戦力となる人材採用、オフィス移転も並行して推進した結果、前期比において先行投資目線に於ける減益となりました。
a.経営成績
(売上高)
売上高につきましては、960,060千円となりました。
(売上原価)
売上原価につきましては、540,567千円となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費につきましては、537,381千円となりました。
(営業損益)
営業損益につきましては、売上総利益が419,493千円となり、販売費及び一般管理費を537,381千円計上したため、117,888千円の営業損失を計上いたしました。
(営業外損益)
営業外損益につきましては、主に貸倒引当金戻入額を計上したことにより営業外収益14,787千円及び主に株式交付費及び支払手数料を計上したことにより営業外費用8,421千円を計上いたしました。
(経常損益)
経常損益につきましては、営業外収益14,787千円及び営業外費用8,421千円を計上したため、111,521千円の経常損失を計上いたしました。
(特別損益)
特別損益につきましては、投資有価証券売却益15,000千円を特別利益に計上いたしました。
(税金等調整前当期純損益)
税金等調整前当期純損益につきましては、特別利益15,000千円を計上したため、96,521千円の税金等調整前当期純損失を計上いたしました。
(親会社株主に帰属する当期純損益)
親会社株主に帰属する当期純損益につきましては、法人税、住民税及び事業税7,149千円、非支配株主に帰属する当期純損失4,196千円を計上したことにより、99,474千円の親会社株主に帰属する当期純損失を計上いたしました。
b.財政状態
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は2,039,935千円となり、前連結会計年度末に比べ413,940千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が284,942千円、売掛金が110,962千円増加したことによるものであります。固定資産は173,623千円となり、前連結会計年度末に比べ92,359千円増加いたしました。これは主に、建物及び構築物が14,726千円、ソフトウエア仮勘定が11,981千円、敷金及び保証金が45,108千円増加し、貸倒引当金が12,441千円減少したことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は150,502千円となり、前連結会計年度末に比べ99,364千円減少いたしました。これは主に、未払費用が12,289千円増加した一方で、未払金が84,464千円減少したことによるものであります。固定負債は191,835千円となり、前連結会計年度末に比べ23,867千円増加いたしました。これは、長期前受金が4,264千円減少した一方で、固定負債のその他が28,131千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は1,871,220千円となり、前連結会計年度末に比べ581,796千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失の計上により利益剰余金が99,474千円減少した一方で、第三者割当及び新株予約権の行使による新株式の発行により資本金及び資本剰余金がそれぞれ276,286千円、新株予約権が132,895千円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は76.0%(前連結会計年度末は72.0%)となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、営業活動による資金の使用219,952千円、投資活動による資金の使用76,744千円、財務活動による資金の獲得581,639千円により、1,704,431千円となりました。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りを用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費の持ち直しがみられ、企業収益の改善とともに雇用・所得情勢は底堅く、緩やかな回復の動きが見られました。先行きは米国の政策動向や地政学的リスクの多様化などに加え、物価上昇の長期化や金融資本市場の変動などの影響に引き続き注意する必要があり、依然として不透明な状況にあります。
そうした中、当社グループが属する情報サービス産業におきましては、生成AI等の新たなデジタル技術が社会や生活において着実に実装化が広がりつつあり、特に企業の事業拡大や人手不足解消にむけた戦略的なIT投資が活発化しており、AIやクラウドサービス、RPI等のDX推進をはじめ、従来型のシステム刷新の需要が拡大しております。
当社グループにおける「コミュニケーション・プラットフォーム関連事業」顧客企業の動向は、様々な業態にて業務効率化と生産性向上への強い意欲や、企業価値向上に向けたWeb等へのIT投資を背景に当社サービスの拡大導入需要が継続しております。その他、新規事業である「AIデータセンター関連事業」及び「クリーンエネルギー事業」も積極的に事業活動を行った結果、AIデータセンター向けのコンサルティング業務及び販売代理店業務やAIデータセンターの構築に向けた周辺機器の販売業務の開始が売上高に貢献しております。
「クリーンエネルギー事業」では、系統蓄電所の開設に向け、候補地の選定やEPC事業業者等との選定業務も並行して行っております。利益面では、外注費の削減による売上原価の圧縮や販管費の縮減を継続しております。業績拡大を図る新規事業の推進費用及び既存事業におけるマーケティング費用の増加など即戦力となる人材採用、オフィス移転も並行して推進した結果、前期比において先行投資目線における減益となりました。
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高960,060千円(前連結会計年度比16.6%増)、営業損失117,888千円(前連結会計年度は28,670千円の営業利益)、経常損失111,521千円(前連結会計年度は58,297千円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失99,474千円(前連結会計年度は81,165千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
当社グループのセグメント別の業績は以下のとおりであります。
当社グループの報告セグメントは、従来「コミュニケーション・プラットフォーム関連事業」の単一セグメントでありましたが、当連結会計年度において新たに開始した「AIデータセンター関連事業」を報告セグメントとして追加しております。
なお、前連結会計年度は単一セグメントであったため、セグメント別の売上高及びセグメント損益について、前連結会計年度との比較・分析を行っておりません。
(コミュニケーション・プラットフォーム関連事業)
コミュニケーション・プラットフォーム関連事業は、引き続き収益構造の改善に取組み、当社サービスのブランディングをはじめとしたマーケティング施策の構築及び実行のプッシュ効果による商談機会の増加が顕在化したことでストックビジネスの積み上げが進んだ一方、コンタクトセンター市場における旺盛な業務自動化ニーズに対応すべく、生成AI型ボイスボットの応用にも取り組んで参りました。
当社グループの活動方針たる「売りやすく、作りやすく、使いやすく」をモットに、顧客ニーズの最適解の最大化を目指したソリューション体制の強化を図ることに滞りなく、牽引役である既存製品における技術競争力の強化にむけたプロダクト開発にも傾注しております。
主力たる、自然会話AIプラットフォーム「commubo(コミュボ)」及びクラウド電話サービス「telmee(テルミー)」並びにWEBサイトやコンテンツを簡単に構築・管理・更新できるシステム「SITE PUBLIS(サイトパブリス)」は、当連結会計年度における事業活動により次の成果が得られております。
・AIボイスボット「commubo(コミュボ)」がメジャーバージョンアップ
生成AIを活用した顧客フロント対応と、LLM×RAGを活用したナレッジ機能の実装
・生成AI型ボイスボットをハイブリッド活用し、一次受付業務を運用高度化
AIボイスボット「commubo」、文脈理解に基づく電話転送機能をリリース
外部連携(作りやすく)活動
・BrekekeとAIボイスボット「commubo」が技術連携
ボイスボットとは初連携、PBX内線接続とCRMへの応対内容表示をダブルで実現
・オンプレ型PBX大手のNEC UNIVERGE Aspire シリーズおよびSV9000シリーズとAIボイスボット「commubo」が連携
ボイスボットでは初のオンプレ型PBXとの内線接続、短期間・低コストでの導入を推進
・BIZTEL×AIボイスボット「commubo」連携を強化
電話転送時に通話履歴を自動表示、人とボイスボットの協業をさらにシームレスに
認知向上(売りやすく)活動
・イベント:コムデザイン主催イベント「コンタクトセンター マッシュアップボックス2025」に、ゴールドスポンサーとして参加
・イベント:コールセンター/CRMデモ&コンファレンス2025in大阪に出展
自社運用(自走)で成果を出すボイスボット”をブースで展示、セミナー登壇
・イベント:(展示会出展)8/21-22営業・マーケDXPO東京’25(コールセンター・CX展)において、アイビーシステム様ブース内にcommuboを展示
通販業務を想定したデモ体験を実施!
・イベント:コールセンター/CRMデモ&コンファレンス2025in東京にオフィシャルスポンサーとして出展
コスト削減・効率化”だけではない!ボイスボット2.0進化する顧客体験&人×AIの協業
・イベント:金融財政事情研究会主催債権管理フォーラムに参加(10/15開催)
「債権回収分野におけるAI利活用DX化」講演内にて、AIボイスボット「commubo」の紹介を実施
・動画配信:comuboCM動画第2弾を公開「イカツイDJとマブダチ?!お客様と距離が近くなるコールセンター」
親身な対応を実現するAIボイスボットcomubo
・サイト更新:電話応対自動化に特化したウェブメディア“commuboラボ”を公開
AIを活用した業務効率化×顧客満足向上を研究
・サイト更新:AIボイスボット「commubo」、サービス事業者向けのOEMサービスサイトを公開
ボイスボットAPIで“電話応対自動化”という付加価値を提供
導入事例・他の活動
・採用事例:Quantsが督促コールにAIボイスボット「commubo」を採用
リスト大量発信を活用し、有人対応時よりも債権回収率を向上
・採用事例:日本システム技術がテクニカルサポートにAIボイスボット「commubo」を採用
カスタマイズの柔軟性を求めリプレイス、PDCAを加速し顧客満足度向上へ
・採用事例:日本海ガスがガスの開栓受付にAIボイスボット「commubo」を採用
コールセンター体制強化で経営課題解決に貢献
・採用事例:高齢者講習予約の「電話がつながらない」をボイスボットで解決
江南自動車学校がAIボイスボット「commubo」を導入し、1,000万円の機会損失解消
・イベント:AIボイスボットcommubo、ユーザー会“commubo DAY MEET”をリアル開催
運用の悩みやアイデア、commubo愛を共有し、ユーザー同士の交流を活発化
・アワード受賞:AIボイスボット「commubo」、「2025年下半期BOXIL資料請求数ランキング」ボイスボット総合1位に選出
・コンタクトセンター機能の利便性向上、大量トランザクション対応開発(昨年度から継続実施)
・外部システムとのAPI連携機能の拡充
・通話録音に関するユーザインタフェースの追加と新たなオプションメニューを設置
・複数の過去セミナーのアーカイブ動画を活用した簡易的なセミナーを複数回実施し、認知度の向上と受注に向けた活動を推進
・会員制ポータルサイトの事例紹介をメインとしたセミナーを実施し、「SITE PUBLIS」を導入することによるCSの効率化の訴求を図るとともに受注に向けた提案活動を促進
以上の結果、当連結会計年度におけるコミュニケーション・プラットフォーム関連事業の売上高は842,057千円、セグメント利益は51,311千円となりました。
(AIデータセンター関連事業)
当社は、2025年1月27日付「第三者割当による新株式及び第15回新株予約権の発行並びに主要株主、主要株主である筆頭株主の異動(見込み)に関するお知らせ」並びに「新たな事業の開始に関するお知らせ」にて記載のとおり、業容拡大を通じた新たな収益基盤の確立を最優先課題と位置づけ、隣接事業分野におけるM&Aを含む新規事業領域への戦略的進出を慎重に検討を重ねた結果、「AIデータセンター関連事業」及び「クリーンエネルギー事業」の開始を決定いたしました。
「AIデータセンター関連事業」及び「クリーンエネルギー事業」において積極的に事業活動を行った結果、「AIデータセンター向けのコンサルティング業務」や「AIデータセンター向けCluster Engine販売代理店業務」等の開始に至っております。その他、「AIデータセンター」向け製品の販売活動も行った結果、当連結会計年度におけるAIデータセンター関連事業の売上高は118,003千円、セグメント損失は17,342千円となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、営業活動による資金の使用219,952千円、投資活動による資金の使用76,744千円、財務活動による資金の獲得581,639千円により、1,704,431千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は219,952千円(前連結会計年度は60,683千円の獲得)となりました。これは主に、減価償却費28,177千円などの資金増加要因があった一方で、税金等調整前当期純損失96,521千円、貸倒引当金の減少額12,441千円、投資有価証券売却益15,000千円、売上債権及び契約資産の増加額104,782千円、法人税等の支払額10,143千円などの資金減少要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は76,744千円(前連結会計年度は14,415千円の使用)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入15,000千円、敷金及び保証金の回収による収入14,503千円があった一方で、有形固定資産の取得による支出20,129千円、無形固定資産の取得による支出44,477千円、敷金及び保証金の差入による支出58,880千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は581,639千円(前連結会計年度は1,167,194千円の獲得)となりました。これは、株式の発行による収入448,727千円、新株予約権の発行による収入132,912千円があったことによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績は次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | 前年同期比(%) |
| コミュニケーション・プラットフォーム関連事業 | 406,658 | 103.8 |
(注)1.金額は、製造原価によって算出しております。
2.AIデータセンター関連事業については、生産活動を行っていないため、記載しておりません。
b.受注実績
当連結会計年度の受注実績は次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高 (千円) | 前年同期比 (%) | 受注残高 (千円) | 前年同期比 (%) |
| コミュニケーション・プラットフォーム関連事業 (注) | 390,816 | 44.5 | 189,690 | 82.6 |
(注)ソフトウエアの受託開発に係る受注実績を記載しており、コミュニケーション・プラットフォーム関連事業全ての受注実績を記載しておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | 前年同期比(%) |
| コミュニケーション・プラットフォーム関連事業 | 842,057 | 102.2 |
| AIデータセンター関連事業 | 118,003 | - |
| 合計 | 960,060 | 116.6 |
(注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がないため、記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月30日)現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績は(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況に記載のとおりであります。
当社グループにおいて当連結会計年度では、当社経営理念のもと事業活動を推進し、既存事業の再構築及び新規事業である「AIデータセンター関連事業」及び「クリーンエネルギー事業」に関する事業基盤の確立並びに早期収益化を図ってまいりました。これにより、当連結会計年度では売上高が前連結会計年度比16.6%増の960,060千円となりました。
利益面では、外注費の削減による売上原価の圧縮や販管費の縮減を継続しております。業績拡大を図る新規事業の推進費用及び既存事業におけるマーケティング費用の増加など即戦力となる人材採用、オフィス移転も並行して推進した結果、前期比において先行投資目線に於ける減益となりました。
a.経営成績
(売上高)
売上高につきましては、960,060千円となりました。
(売上原価)
売上原価につきましては、540,567千円となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費につきましては、537,381千円となりました。
(営業損益)
営業損益につきましては、売上総利益が419,493千円となり、販売費及び一般管理費を537,381千円計上したため、117,888千円の営業損失を計上いたしました。
(営業外損益)
営業外損益につきましては、主に貸倒引当金戻入額を計上したことにより営業外収益14,787千円及び主に株式交付費及び支払手数料を計上したことにより営業外費用8,421千円を計上いたしました。
(経常損益)
経常損益につきましては、営業外収益14,787千円及び営業外費用8,421千円を計上したため、111,521千円の経常損失を計上いたしました。
(特別損益)
特別損益につきましては、投資有価証券売却益15,000千円を特別利益に計上いたしました。
(税金等調整前当期純損益)
税金等調整前当期純損益につきましては、特別利益15,000千円を計上したため、96,521千円の税金等調整前当期純損失を計上いたしました。
(親会社株主に帰属する当期純損益)
親会社株主に帰属する当期純損益につきましては、法人税、住民税及び事業税7,149千円、非支配株主に帰属する当期純損失4,196千円を計上したことにより、99,474千円の親会社株主に帰属する当期純損失を計上いたしました。
b.財政状態
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は2,039,935千円となり、前連結会計年度末に比べ413,940千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が284,942千円、売掛金が110,962千円増加したことによるものであります。固定資産は173,623千円となり、前連結会計年度末に比べ92,359千円増加いたしました。これは主に、建物及び構築物が14,726千円、ソフトウエア仮勘定が11,981千円、敷金及び保証金が45,108千円増加し、貸倒引当金が12,441千円減少したことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は150,502千円となり、前連結会計年度末に比べ99,364千円減少いたしました。これは主に、未払費用が12,289千円増加した一方で、未払金が84,464千円減少したことによるものであります。固定負債は191,835千円となり、前連結会計年度末に比べ23,867千円増加いたしました。これは、長期前受金が4,264千円減少した一方で、固定負債のその他が28,131千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は1,871,220千円となり、前連結会計年度末に比べ581,796千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失の計上により利益剰余金が99,474千円減少した一方で、第三者割当及び新株予約権の行使による新株式の発行により資本金及び資本剰余金がそれぞれ276,286千円、新株予約権が132,895千円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は76.0%(前連結会計年度末は72.0%)となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、営業活動による資金の使用219,952千円、投資活動による資金の使用76,744千円、財務活動による資金の獲得581,639千円により、1,704,431千円となりました。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りを用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。