四半期報告書-第33期第3四半期(令和3年5月1日-令和3年7月31日)

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2021/09/14 15:14
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文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
第1四半期連結会計期間より、金融業向けを主としたシステム開発や暗号資産に関するシステム開発等を行う「ITサービス事業」と金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引事業や暗号資産に関する金融商品開発等を行う「金融サービス事業」にセグメントを変更しております。
当第3四半期連結累計期間(2020年11月1日~2021年7月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が終息の兆しを見せず、政府による緊急事態宣言の再発令に伴う外出の自粛等により、国内景気は減速を余儀なくされており、経済活動の急激な変化や感染再拡大の懸念から、先行き不透明な状況が依然として続いております。一方で、ワクチンの接種が本格的に開始され、消費の持ち直しへの期待感は高まりつつあります。
当社グループが事業を展開するITサービス業界及び金融サービス業界は、新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、デジタル化の進展が更に加速し、国内外を問わず企業の業務形態が大きく変わることになると認識しております。
このような状況の下、当社グループは、IT金融企業として更なる深化を遂げるべく、「ITサービス事業」においては、一次請け比率の向上、自社ソリューション型商品比率の向上に努めました。「金融サービス事業」においては、暗号資産を原資産とした商品の開発、販売による売上拡大に努めました。
2020年11月、新たな事業領域であるSI事業者に向けた業務効率化支援サービスプラットフォームを運営する専門会社として株式会社CAICAデジタルパートナーズを設立いたしました。
2020年12月、当社の100%子会社であるeワラント証券株式会社(以下、「eワラント証券」といいます。)とともに、国内外の暗号資産、主に有望なDeFi※1案件への投資を迅速に実行していくために、暗号資産及び暗号資産デリバティブへの投資を行うEWC匿名組合の運営する「暗号資産ファンド」に出資いたしました。また、アートへの投資を行うとともに、出口戦略として一般的な相対での売却の他にNFT※2の仕組みを活用した売却も視野に入れた、EWA匿名組合の運営する「アートファンド」に出資いたしました。EWC匿名組合、EWA匿名組合は当社の連結子会社に該当いたします。なお、NFTのシステムは、当社子会社の株式会社CAICAテクノロジーズ(以下、「CAICAテクノロジーズ」といいます。)が開発するブロックチェーンプラットフォームを利用します。
加えて、2021年3月、株式(上場、未上場)、社債(上場、未上場)等への投資を行うCK戦略投資事業有限責任組合に出資を行い、当第3四半期連結会計期間より、同ファンドを連結子会社といたしました。
また、当社は自社で発行した暗号資産「CAICAコイン」(単位:CICC)の流動性向上を狙い、新たに海外の暗号資産交換所に上場いたしました。現時点では、日本国内の「Zaif Exchange」、セイシェル共和国の法人が運営する「FinexBox」、上海及び台北を拠点とする「Hotbit」、エストニア共和国に本社を置く「Exrates」、シンガポールに本社を置きセイシェル共和国の法人が運営する「Digifinex」に上場しております。当社は暗号資産を発行している数少ない上場会社として、「CAICAコイン」の海外投資家への認知度の向上や利用範囲の拡大を図るとともに「CAICAコイン」の可能性を追求し革新的な金融サービスを創出してまいります。
なお、当社グループは、2021年11月1日付で、当社及び当社の金融サービス事業に属する子会社の商号変更と金融サービス事業を統括する中間持株会社を会社分割の方法により設立する予定です。IT金融企業としてのビジョンを明確化するとともに金融サービス事業の子会社をCAICA(カイカ)ブランドへ統一することで更なる認知度の向上を図ってまいります。
※1 Decentralized Financeの略称で、金融分野におけるDAppsです。非中央集権の暗号資産交換所や、デリバティブ、レンディング等のサービスがあり、最も注目される分野の一つです。
※2 NFTとは「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのことです。NFTではすべてのトークンは唯一無二で、また分割することができません。価値の高いアートにNFTを利用することで、新たな価値共有の形態を実現し、また、その価値交換市場を提供することが可能となります。
(商号変更一覧)
現商号新商号変更予定日
株式会社CAICA株式会社CAICA DIGITAL2021年11月1日
(会社分割により新設)株式会社カイカフィナンシャルホールディングス2021年11月1日
SJ Asia Pacific Limited変更なし-
eワラント証券株式会社カイカ証券株式会社2021年11月1日
EWARRANT FUND LTD変更なし-
EWARRANT INTERNATIONAL LTD変更なし-
EWM(HONG KONG)LIMITED変更なし-
株式会社CAICAテクノロジーズ変更なし-
株式会社CAICAデジタルパートナーズ変更なし-
EWC匿名組合変更なし-
EWA匿名組合変更なし-
CK戦略投資事業有限責任組合変更なし-
株式会社Zaif Holdings株式会社カイカエクスチェンジホールディングス2021年11月1日
株式会社Zaif株式会社カイカエクスチェンジ
(サービス名「Zaif」は継続して使用します)
2021年11月1日
株式会社Zaif Capital株式会社カイカキャピタル2021年11月1日

当第3四半期連結累計期間における売上高は4,271百万円(前年同四半期比3.4%減)となりました。CAICAテクノロジーズにおけるシステム開発については、新型コロナウイルスの影響により停滞していた新規案件の需要が復調傾向にあることに加え、既存の継続案件が引き続き堅調に推移いたしました。一方、eワラント証券の売上高は、暗号資産を原資産とした新商品が好評であるものの、これまでの主力商品であったカバードワラント(eワラント)の販売が伸び悩み、低調に推移しております。さらに、前第3四半期連結累計期間は株式会社クシム(以下、「クシム」といいます。)の業績が6ヵ月分計上されておりますが、同社の全株式を売却し、連結から除外したこと等により前年同四半期比では売上高が減少しております。また、株式会社Zaif Holdings(以下、「Zaif HD」といいます。)、株式会社Zaif(以下、「Zaif」といいます。)、株式会社Zaif Capital(以下、「Zaif Capital」といいます。)の3社(以下、「Zaifグループ」といいます。)は、2021年4月、5月、6月の3ヵ月分が損益計算書に連結されております。なお、第2四半期連結累計期間までは持分法適用関連会社として取込むとともに、第2四半期連結会計期間末に貸借対照表のみを連結に取込んでおります。
営業損益につきましては、グループ全体で販売費及び一般管理費の削減に努め損失額は縮小いたしましたが、クシム売却やeワラント証券における売上高低迷の影響及びZaifグループの販売費及び一般管理費の取込等により、営業損失は568百万円(前年同四半期は営業損失604百万円)となりました。
経常損益につきましても損失額は縮小しておりますが、営業損失の計上に加え持分法による投資損失を25百万円計上したこと等から、経常損失は578百万円(前年同四半期は経常損失680百万円)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純損益につきましても前年同四半期比で損失額は縮小いたしました。当社は持分法適用関連会社であったZaif HDの株式を追加取得し、同社及びその子会社を連結子会社化いたしました。本追加取得に伴い、従前から保有する持分を当該追加取得時の時価で再評価することによる評価差益(段階取得に係る差益)1,379百万円を特別利益に計上いたしました。一方で、Zaifグループを第2四半期連結会計期間に連結子会社化した際に発生したのれんについて、将来キャッシュ・フローの見積り額を基に回収可能性を検討した結果、当該のれんを回収可能価額まで減額し、当該減少額981百万円を減損損失として特別損失に計上いたしました。これにより親会社株主に帰属する四半期純損失は120百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失302百万円)となりました。
セグメントごとの業績は以下のとおりであります。
第1四半期連結会計期間より、報告セグメントをITサービス事業と金融サービス事業に変更しております。以下の前年同四半期比較においては、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しています。
1)ITサービス事業
CAICAテクノロジーズにおいては、新規案件は新型コロナウイルスの影響によりやや停滞しておりましたが顧客の新年度にあたる4月以降、復調傾向が続いており、積極的に営業リソースを投下することで引き続き案件の獲得を図りました。既存のシステム開発は引き続き堅調に推移いたしました。とりわけ、銀行、保険、証券等の金融機関向けの分野は、引合い案件に丁寧に対応することで受注が増加し、売上・利益ともに前年同四半期を上回るペースで進捗しております。非金融向けシステム開発分野は、コロナ禍においても顧客の事業拡大意欲が引き続き強く、IT投資も継続されております。新規案件の引合いが増加しており、これに対応すべく技術者の確保に注力しております。暗号資産関連のシステム開発分野は、暗号資産交換所向けパッケージ「crypto base C」は引合いを獲得できていたものの受注には至りませんでした。一方、暗号資産交換所「Zaif Exchange」向けの案件は引合いが活発であり、受注が拡大しております。「Zaif Exchange」においては現在、次世代システムへの移行を進めており、当該開発をCAICAテクノロジーズが担っております。また、株式会社レジストアートが提供する、高額で資産性の高いアート作品等のコレクションに小口から参加できる会員権プラットフォーム「crowd ART」を開発するとともに、NFTの発行、流通が可能なNFTプラットフォームの販売を開始いたしました。今後は販売のみならず、他企業のプラットフォームとの提携を含め各種検討を行ってまいります。NFTプラットフォームは今後、不動産やアートの所有権移転、トレーディングカードやゲーム内アイテムの交換・売買などの、様々な分野で利用される可能性があり、CAICAテクノロジーズではますます拡大するNFT市場におけるプラットフォーマーとしてのポジションを確立してまいります。加えて、自社製品であるブロックチェーンコミュニケーションサービス「Gu-Gu」が大手通信会社にて試用が開始されました。今後も自社製品(CAICAブランド)の販売を強化しソリューション型商品の比率向上に努めてまいります。
これらの結果、ITサービス事業の売上高は、3,605百万円(前年同四半期比1.4%増)、営業利益は242百万円(前年同四半期は営業損失36百万円)となりました。
2)金融サービス事業
2021年3月、当社は実質支配力基準によりZaif HDを持分法適用関連会社から連結子会社といたしました。これに伴いZaif HDの子会社であるZaif及びZaif Capitalも当社の連結子会社となっております。潜在的なポテンシャルが高いZaifグループを連結したことで将来的な当社連結業績への寄与を期待するとともに、Zaifグループに対する当社主導による迅速な意思決定の実現が可能となりました。
当第3四半期連結累計期間においては、Zaifグループの業績は、2021年4月、5月、6月の3ヵ月分が損益計算書に連結されております。なお、第2四半期連結累計期間までは持分法適用関連会社として取込むとともに、第2四半期連結会計期間末に貸借対照表のみを連結に取込んでおります。
Zaifグループの売上高は主に暗号資産交換所「Zaif Exchange」における受入手数料や暗号資産売買の損益及びZaif Capitalにおける暗号資産の自己勘定による運用損益で構成されております。暗号資産市場は2021年4月まではビットコインが毎月最高値を更新しておりましたが、5月より相場環境が大きく変わり、5月から7月にかけて下落相場が続いたことから「Zaif Exchange」における取引量が増加せず、売上高は想定を下回って推移いたしました。
暗号資産交換所「Zaif Exchange」では現在、UI(ユーザーインタフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)のリニューアルや、大量注文を処理する性能の向上等、次世代システムへの移行を進めております。なお当該システム移行に係る開発はCAICAテクノロジーズが担っております。また、「Zaif Exchange」の認知度向上に向けた取組みの一環として各種キャンペーンを実施いたしました。また、「Zaif Exchange」では、他の暗号資産交換所ではみられない、トークンを含む豊富な銘柄を取り扱っており、2021年6月には国内初となるネムの新通貨「シンボル(XYM)」の上場を果たし、取扱いを開始いたしました。今後も独自性を活かした取組みを推進し、事業の拡大を図ってまいります。
eワラント証券は主に、小口からでも資金効率よく投資可能な金融商品であるカバードワラント(eワラント)を提供しておりますが、2019年9月よりeワラント証券自身によるインターネットでの直接販売(独自に開発した取引ツールによるカバードワラント「eワラント・ダイレクト」)を開始しております。また、2020年4月からCFD取引(Contract for Difference:差金決済取引)のサービスを開始し、2021年7月からは暗号資産を原資産としたCFD取引のサービスを開始いたしました。CFD取引は国内外の相場にレバレッジをかけた投資をほぼ24時間行うことができ、MetaTrader5※3を採用し、自動売買にも対応している点に特色があります。
当第3四半期連結累計期間においては、暗号資産を対象とした証券化商品の提供に注力し、2021年2月及び3月には、第1弾である「ビットコインレバレッジトラッカー」、第2弾の「イーサリアムレバレッジトラッカー」、2021年5月には、第3弾の「ビットコイン先物インデックストラッカー」及び「イーサリアム先物インデックストラッカー」の取り扱いを開始いたしました。暗号資産先物インデックストラッカーの取扱い開始を記念して、暗号資産レバレッジトラッカー2銘柄の売買スプレッドを縮小するキャンペーンを展開し、「eワラント・ダイレクト」における取引高の増加に寄与しましたが、スプレッド縮小等により収益性は低下したことから、損益に貢献するまでには至りませんでした。また、それまでの主力商品である個別株を対象原資産とするカバードワラント(eワラント)の販売は、前年同四半期比では売上高が大幅に改善したものの伸び悩み、低調に推移しております。
※3 MetaTrader5は、ロシアで創業し現在はキプロス拠点のメタクオーツ・ソフトウェア社が開発した世界的に有名な取引プラットフォームであり、MetaTrader4(MT4)の後継バージョンとなります。
これらの結果、金融サービス事業の売上高は669百万円(前年同四半期は、90百万円)、営業損失は381百万円(前年同四半期は、営業損失352百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は97,587百万円(前連結会計年度は11,297百万円)となりました。これは主に、Zaif HD、Zaif、Zaif Capitalを連結の範囲に取込んだことにより、利用者暗号資産68,723百万円、預託金15,785百万円が増加したことなどによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における負債は85,997百万円(前連結会計年度は2,057百万円)となりました。これは主に、Zaif HD、Zaif、Zaif Capitalを連結の範囲に取込んだことにより、預り暗号資産68,723百万円、預り金15,172百万円が増加したことなどによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における純資産は11,589百万円(前連結会計年度は9,239百万円)となりました。これは主に、行使価額修正条項付株式会社CAICA第2回新株予約権(停止要請条項付)の一部権利行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ655百万円、非支配株主持分1,159百万円が増加したことなどによるものであります。なお、2021年3月1日に、当社の繰越利益剰余金の欠損を補填し更なる財務体質の健全化を図り効率的な経営を目的とする無償減資及び剰余金の処分を行い、無償減資により資本金が3,143百万円減少、資本剰余金が3,143百万円増加し、剰余金の処分により資本剰余金が492百万円減少、利益剰余金が492百万円増加しております。
以上のとおり、当第3四半期連結会計期間末においては、自己資本比率が10.7%(前連結会計年度末81.8%)となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費はありません。
(5) 従業員数
① 連結会社の状況
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数は、前連結会計年度末に比べ80名増加しております。これは主に、金融サービス事業において、Zaif HDの連結子会社化したことなどによるものであります。
② 提出会社の状況
当第3四半期累計期間において、従業員数に著しい増減はありません。
(6) 生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績に著しい変動はありません。
(7) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。

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