四半期報告書-第6期第3四半期(平成31年1月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/05/15 15:00
【資料】
PDFをみる
【項目】
12項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。
(1)経営成績に関する説明
当社グループは、第1四半期連結会計期間の期首よりIFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」を適用しています。これに伴う当社の連結損益計算書における売上収益、営業利益、税引前四半期利益、四半期利益に与える影響は軽微でしたが、従来「売上原価」と「販売費及び一般管理費」を区分して表示していたものを、「営業費用」として一括して表示する方法に変更しています。詳細については、後述の要約四半期連結財務諸表注記の2.作成の基礎(4)をご参照下さい。
当第3四半期連結累計期間(2018年7月1日~2019年3月31日)における世界経済は、米国の保護主義政策に端を発した関係諸国(特に中国)との貿易摩擦の激化や、政策に関する不確実性、金融資本市場の変動の影響などに懸念があるものの、穏やかな景気の回復傾向が続いていると認識しています。一方で日本経済は、一部に弱さもみられるものの、企業収益や雇用環境の改善などを背景に、消費者マインドの持ち直しが見られ、今後も緩やかな景気回復が期待される状況にあると考えています。
こうした中で、グローバルなマーケティング・リサーチ市場は458億米ドル、そのうち当社グループが主に手掛けるオンライン・マーケティング・リサーチ市場は179億米ドルに達し(注1)、日本のマーケティング・リサーチ市場は2,147億円、そのうちオンライン・マーケティング・リサーチ市場は672億円に達する(注2)規模だと認識しています。国内、海外共に市場は緩やかな拡大を続けており、特にオンライン・マーケティング・リサーチが市場全体を上回るペースで成長しています。
このような経済・市場環境の下で当社グループは、国内外においてさらなる多様化やグローバル化が進む顧客企業のマーケティング課題の解決ニーズに対応すべく、マーケティング・リサーチ・サービスのラインナップ拡充を進めています。具体的には、消費者パネルから得られる属性、消費・購買、行動、意識、生体情報等、多種多様で膨大なデータを統合的に扱うことで得られる高品質で革新的なインサイトを顧客企業に対して提供することで、事業の安定的な成長の実現を目指してきました。また、とりわけデジタル関連領域においては、国内外における企業のデジタル広告支出の最適化に資するデータ提供を中心とした事業の拡充に取り組んでいます。なお、欧州における個人情報保護規制(GDPR)の施行や、米国の大手SNS企業における個人情報流出に端を発し、足許ではデジタル関連事業の運営上、向かい風となるような状況も散見されていますが、中長期的な視点でみれば、顧客企業におけるマーケティング活動のデジタル化の推進は止まることのない大きな潮流であると考えています。
国内においては、デジタル・マーケティング関連商材やグローバル・リサーチ商材の販売が、広告代理店、サービス業、不動産、自動車、流通といった様々な業界の顧客に対して堅調に推移しました。また、2018年7月に株式会社博報堂から51%の持分を取得して子会社化した株式会社H.M.マーケティングリサーチ(2018年10月1日付で株式会社東京サーベイ・リサーチから社名変更)の業績が加わったことも追い風となり、結果として国内全体では前年同期比で13.1%成長となる売上収益(24,170百万円)を記録しています。
海外においては、為替による若干の悪影響がありつつも、グローバルなアルコール飲料メーカー、化粧品メーカー、さらに韓国の大手自動車メーカーや電機メーカーなどを中心とした取引拡大等がありました。加えて、2017年10月に子会社化した米Acturus社の業績が加わったことも追い風となり、海外では前年同期比10.4%増となる売上収益(10,195百万円)を記録しています。
一方で費用面では、国内外での業容拡大に伴う人員拡充・オフィス増床や、M&Aを通じて国内外で子会社化した企業の業績取り込みに伴う費用増等により、人件費を含む営業費用が前年同期比で増加しました。また、第1四半期には2018年7月に発行した普通社債により、足許で金利水準が高まりつつあった外貨建ての既存借入金をリファイナンスしたことに伴う一時的な費用の計上の影響がありましたが、第2四半期以降はそうした影響がなくなり、金融収支は改善傾向にあります。これらの結果、インタレスト・カバレッジ・レシオ(直近12か月で算定、注3)は11.50倍(前年同期間11.25倍)に改善しました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上収益は34,254百万円(前年同期比12.4%増)、営業利益に減価償却費等を加えたEBITDA(利払・税引・償却前利益)(注4)は7,841百万円(同9.7%増)、営業利益6,824百万円(同7.1%増)、税引前利益6,482百万円(同4.2%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は4,116百万円(同4.5%増)となりました。また、親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE、直近12か月で算定)は18.2%(前年同期間比3.1%減)となりました。
セグメント業績は以下のとおりです。
なお、当社は、国内外においてM&A等を活用した事業基盤の強化や拡大を積極的に目指していくなかで、以下セグメント別の業績においては、各事業から生み出されるキャッシュ・フローの規模を通じた業績の把握や比較を適切に行うことができるEBITDA、及び営業利益を用いて、各セグメントの収益性に係る状況を記載しています。
また、第2四半期より、セグメント名称を「マクロミルグループ」から「日本及び韓国事業」、「MetrixLabグループ」から「その他の海外事業」へ変更しています。当該変更は名称変更のみであり、セグメント情報に与える影響はありません。
(日本及び韓国事業)
日本及び韓国事業セグメントにおいては、前述のとおり、国内の売上収益が堅調に推移し、韓国の子会社の取引拡大が継続したことに加えて、2018年7月に子会社化した博報堂との合弁事業であるH.M.マーケティングリサーチ社の業績を取り込んだ影響があり、セグメント全体の売上収益が大きく伸長しました。一方費用面では、業容拡大に伴う人員・オフィスの拡充コストの増加があったことに加えて、H.M.マーケティングリサーチ社の新規連結開始に伴う費用増もあって、営業費用も前年同期比で大きく増加しました。
以上の結果、日本及び韓国事業セグメントの当第3四半期連結累計期間における売上収益は、27,351百万円(前年同期比14.0%増)、EBITDAは6,974百万円(同6.2%増)、営業利益は6,285百万円(同3.0%増)となりました。
(その他の海外事業)
北米、欧州、中南米、中東及び、日本と韓国を除くアジア地域で事業を営むその他の海外事業セグメントにおいては、前述のとおり、為替による若干の悪影響がありつつも、グローバル・キー・アカウント(注5)向け調査を中心に、主力の広告プリテスト商材や広告・キャンペーン効果測定商材の販売が堅調に推移しました。これに加え、2017年10月に子会社化した米Acturus社の業績を取り込んだ影響もあり、売上収益は前年を上回って増大しました。一方、費用面では、海外事業の強化に向けた人員や事業拠点の拡充を引き続き力強く推進しており、また、Acturus社の新規連結に伴う費用増もあって、営業費用は前年同期比で増加しているものの、売上収益の増加の影響が当該費用増を大きく上回る水準だったことが、大幅な利益増の実現につながりました。
以上の結果、その他の海外事業セグメントの当第3四半期連結累計期間における売上収益は、7,003百万円(前年同期比6.4%増)、EBITDAは867百万円(同48.4%増)、営業利益は539百万円(同96.8%増)となりました。
注:
(1) 2018年9月にESOMAR(European Society for Opinion and Marketing Research) が発表した「ESOMAR GlobalMarket Research 2018」による。
(2) 2018年7月に一般社団法人日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)が発表した「第43回 経営業務実態調査」による。
(3) インタレスト・カバレッジ・レシオ =(営業利益+受取利息+受取配当金)/ 支払利息
(4) EBITDA:Earnings Before Interest, Tax, Depreciation and Amortizationの略。当社ではEBITDA = 営業利益+減価償却費及び償却費+固定資産除却損+減損損失と定義しており、各事業から生み出されるキャッシュ・フローの規模をより適切に把握することができるため、各事業の収益性を測るための主要な経営指標として用いている。
(5) グローバルに事業を展開し、調査・マーケティング予算を多額に有する顧客企業のうち、当社グループのさらなる成長の鍵となる顧客(キー・アカウント)として、グローバルに営業強化の対象としている企業群のこと。
(2)財政状態に関する説明
資産、負債及び資本の状況
当第3四半期連結会計期間の資産は、77,324百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,094百万円増加しました。これは主に営業債権及びその他の債権の増加1,271百万円、その他の流動資産の増加273百万円等の増加要因があったためです。
負債は、45,545百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,217百万円減少しています。これは主に、未払法人所得税等の減少871百万円、その他の流動負債の減少694百万円等の減少要因があったためです。なお、社債及び借入金は、借入金の返済が12,509百万円ありましたが、社債発行による収入が9,947百万円あり、結果として当第3四半期連結会計期間末時点の純有利子負債/EBITDA倍率は2.99倍となりました。
資本は、31,779百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,311百万円増加しました。これは主に、配当金の支払額507百万円がありましたが、四半期利益4,613百万円の発生等があったためです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,478百万円減少し、7,645百万円となりました。当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、2,559百万円(前年同期比180百万円増)となりました。
これは主に、税引前四半期利益6,482百万円、減価償却費及び償却費1,016百万円がありましたが、営業債権及びその他の債権の増加2,771百万円、法人所得税の支払額2,779百万円、利息の支払額359百万円等があったためです。
なお、法人所得税の支払額は所得金額の増加や欠損金の繰越控除終了により前年同期比1,645百万円の増加となりました。
営業債権の回転期間は89.9日(前年同期比2.1日短期化)、営業債務及びパネルポイント引当金の回転期間は47.2日(前年同期比0.3日長期化)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は、1,200百万円(前年同期比503百万円減)となりました。
これは主に、無形資産の取得による支出1,212百万円,有形固定資産の取得による支出299百万円等があったためです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、2,863百万円(前年同期比179百万円増)となりました。
これは主に、社債発行による収入9,947百万円がありましたが、長期借入金の返済による支出11,976百万円、短期借入金の返済による支出533百万円等があったためです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、6百万円です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(参考情報)
当社グループの重要な経営指標である(1)当社の直近12か月の売上高10百万円超のクライアント数、(2)エリア別の売上高実績、(3)換算に使用した為替レート、(4)デジタルマーケティング事業の売上高実績及び主要な商品の売上指数、(5)EBITDAの推移は以下のとおりです。
(1)当社の直近12か月の売上高10百万円超のクライアント数
決算年月2018年6月
第3四半期
2019年6月
第3四半期
対前年同期比
成長率
売上高10百万円超のクライアント数348368+5.7%

(2)エリア別の売上高実績
決算年月2018年6月
第3四半期
2019年6月
第3四半期
対前年同期比
成長率
(単位:百万円)
日本21,36124,170+13.1%
海外9,23410,195+10.4%
相殺消去△113△111-
合計30,48234,254+12.4%

(3)換算に使用した為替レート
算定期間(9ヵ月)2018年6月
第3四半期
2019年6月
第3四半期
増減率
JPY/EUR(円)132.16128.12△3.1%
JPY/KRW(円)0.10050.0998△0.7%

(4)デジタルマーケティング事業の売上高実績及び主要な商品の売上指数
(デジタルマーケティング事業の売上高)
決算年月2018年6月
第3四半期
2019年6月
第3四半期
対前年同期比
成長率
(単位:百万円)
デジタルマーケティング売上高4,9125,885+19.8%

(主要な商品の売上指数)
決算年月2018年6月
第3四半期
2019年6月
第3四半期
対前年同期比
成長率
日本及び韓国事業
DMP Solution4.7712.13+154.3%
AccessMill12.3114.26+15.8%
その他の海外事業
TRACK 3602.112.65+25.6%
PACT Suite0.510.64+25.5%

※主要な商品の売上指数は、2015年6月期の第1四半期のAccessMillの売上高を1とした場合の各四半期における各商品の売上高を倍率化した数値です。なお、その他の海外事業の商品の売上指数及び成長率については、該当する連結累計期間の為替レートを適用した数値を用いて算出しています。
(5)EBITDA
決算年月2018年6月
第3四半期
2019年6月
第3四半期
対前年同期比
成長率
(単位:百万円)
EBITDA7,1507,841+9.7%

※EBITDA = 営業利益+減価償却費及び償却費+固定資産除却損+減損損失

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。