四半期報告書-第23期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)

【提出】
2020/08/06 10:06
【資料】
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【項目】
20項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は285,582百万円(前連結会計年度末比29,842百万円増)となりました。
流動資産は112,707百万円(同4,615百万円増)となりました。主な増加要因は現金及び現金同等物が9,497百万円増加したこと等によるものであります。
非流動資産は172,874百万円(同25,227百万円増)となりました。主な増加要因は持分法で会計処理している投資が13,703百万円増加したこと等によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末の負債合計は87,431百万円(同19,010百万円増)となりました。
流動負債は34,272百万円(同6,509百万円減)となりました。主な減少要因は買掛金及びその他の短期債務が8,187百万円減少したこと等によるものであります。
非流動負債は53,158百万円(同25,519百万円増)となりました。主な増加要因は借入金が20,000百万円増加したこと等によるものであります。
当第1四半期連結会計期間末の資本合計は198,151百万円(同10,832百万円増)となりました。主な増加要因は自己株式が33,183百万円減少したこと等によるものであります。
流動性に関する指標としては、当第1四半期連結会計期間末において流動比率328.9%、親会社所有者帰属持分比率68.1%となっております。
(2)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2020年4月1日から2020年6月30日まで)において当社グループは、中長期で企業価値を向上させるべく、ゲーム事業においては健全な収益性の確保や新規ヒットタイトルの創出、加えて、一層強い事業ポートフォリオ実現に向けた新規事業領域での最適な成長投資に取り組んでまいりました。
当第1四半期連結累計期間において、売上収益は、ゲーム事業やライブストリーミング事業では前年同期比で増収となったものの、スポーツ事業では、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、前年同期比で減収となりました。
売上原価・販売費及び一般管理費は、合計では、前年同期比で減少いたしました。ゲーム事業やライブストリーミング事業の推移に応じて売上原価の支払手数料等の費用が増加した一方で、前年同期末比での無形資産の減少に伴い、減価償却費が減少し、スポーツ事業や旧オートモーティブ事業に関する費用が減少しました。 その他の収益においては、2020年4月1日を効力発生日とするタクシー配車アプリ等に関する事業の吸収分割に起因し、会社分割の対価と、承継した事業に係る資産及び負債の承継直前の帳簿価額による純資産との差額である移転損益を2,045百万円計上しております。また、当第1四半期連結累計期間に行ったSHOWROOM株式会社の当社保有株式の一部譲渡に伴い、子会社株式売却益を7,889百万円計上しました。
以上の結果、当社グループの売上収益は30,041百万円(前年同期比4.3%減)、営業利益は12,570百万円(同442.1%増)、税引前四半期利益は14,462百万円(同274.4%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は9,902百万円(同304.7%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
なお、第1四半期連結累計期間よりセグメント区分を変更しており、セグメント別の業績の比較・分析は、変更後のセグメント区分に組み替えて行っております。詳細は、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 3 セグメント情報 (1) 報告セグメントの概要」をご参照ください。
①ゲーム事業
ゲーム事業の売上収益は21,231百万円(前年同期比7.8%増)、セグメント利益は4,608百万円(同35.4%増)となりました。
当第1四半期連結累計期間は、既存のタイトルが堅調に推移するとともに、前連結会計年度以降に国内外で配信を開始したタイトルの貢献も加わり、ユーザ消費額は前年同期比で増加し、前年同期比で増収増益となりました。
②スポーツ事業
スポーツ事業の売上収益は1,211百万円(前年同期比84.8%減)、セグメント損失は2,082百万円(前年同期は2,657百万円の利益)となりました。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、例年3月下旬より開幕となるプロ野球の公式戦が6月19日からの開幕となり、当第1四半期連結累計期間においては、すべて無観客での試合開催となったことが影響しました。
③ライブストリーミング事業
ライブストリーミング事業の売上収益は5,742百万円(前年同期比227.8%増)、セグメント利益は766百万円(前年同期は312百万円の損失)となりました。
当該事業には、「Pococha(ポコチャ)」や「SHOWROOM(ショールーム)」などのサービスを含んでおり、前連結会計年度以前より、積極的に成長に向けた投資を行ってまいりました。
④ヘルスケア事業
ヘルスケア事業の売上収益は446百万円(前年同期比7.5%増)、セグメント損失は373百万円(前年同期は454百万円の損失)となりました。
「MYCODE(マイコード)」「kencom(ケンコム)」「歩いておトク」をはじめ、ヘルスケアサービスの分野における既存の提供サービスの利用は堅調に推移した一方で、R&D分野中心に、先行投資を行いました。
⑤新規事業・その他
新規事業・その他の売上収益は1,579百万円(前年同期比1.9%減)、セグメント損失は152百万円(前年同期は1,519百万円の損失)となりました。
当区分には、中長期での事業ポートフォリオの強化を目指した各種取り組み、及び、EC事業におけるサービスを含んでおります。なお、前連結会計年度には、旧オートモーティブ事業における積極的な投資を含んでおります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ9,497百万円増加し、83,033百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は6,349百万円(前年同期は7,411百万円の収入)となりました。主な収入要因は税引前四半期利益14,462百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は3,695百万円(前年同期は3,962百万円の支出)となりました。主な支出要因は有形固定資産の取得3,275百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は11,259百万円(前年同期は1,657百万円の支出)となりました。主な収入要因は借入による収入20,000百万円であります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めておりますが、当第1四半期連結累計期間において当該基本方針に重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は42百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
ゲーム事業においては、健全な収益性の確保及び新規タイトルの創出に向け、取り組んでおります。また、新規事業領域では、一層強いポートフォリオ実現に向け、最適な成長投資を行いつつ、各種施策に取り組んでおります。なお、特にスポーツ事業においては、新型コロナウイルス感染症による影響に留意の必要があると認識しておりますが、前事業年度の有価証券報告書に記載した「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」についての重要な変更はありません。