四半期報告書-第32期第3四半期(2023/01/01-2023/03/31)

【提出】
2023/05/12 16:28
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、世界的な金融引締めや物価上昇などによる下振れリスクがあるなか、一部に弱さが見られるも、緩やかな持ち直しの動きが続きました。
ゲーム業界におきましては、各種の余暇産業が回復するなかで、余暇時間の獲得競争が激しくなっております。スマホゲーム市場では、コロナ禍の反動減が見られておりますが、コロナ前から続く拡大傾向のなかで再び拡大に向かうことが予想されております。コンシューマー市場では、複数のヒットタイトルや既存タイトルの継続プレイを中心に、市場は堅調に推移しておりますが、新型ハードの不足感も解消を見せるなか、新作タイトルの発売とともに拡大が期待されております。また、PCゲーム人口もクロスプレイ可能な人気タイトルによって拡大を続けております。一方で、クオリティ水準の上昇に伴って続いている開発費の膨張は、今後の持続的な展開に向けたフランチャイズ戦略を強めていくものと予想されます。
モバイル業界におきましては、端末価格の適正化や通信料金の値下げにより、乗り換えメリットが低下するなか、最新機種に対する購買意欲の低下もあって、買い替えサイクルが伸びております。5G通信においては、人口カバー率は拡大している一方、低遅延大容量通信や対応端末の普及はこれからであり、デジタル変革に伴う社会ニーズも踏まえながら、基地局整備や周波数割り当て等の議論がされております。
このような事業環境のなか、当社は、ゲーム事業におきましては、マネジメント体制やリスク管理体制の強化を進めるとともに、新規案件の獲得に注力してまいりました。モバイル事業におきましては、キャリアショップ部門については、提供サービスの拡充を図り、販売店部門については、地域密着型に重点をおいた戦略に取り組んでまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績につきましては、以下のとおりです。
売上高は、ゲーム事業においては、運営サポート分野にて、新規リリースタイトルや海外向けローカライズ対応等に係る受注が順調でありますが、運営売上の漸減傾向の影響から、収益が低下いたしました。モバイル事業においては、来店者数の前年度割れが続くなか、集客イベント等の実施に取り組むも、販売台数は計画を下回りました。この結果、売上高は、7,681百万円と前年同期と比べ619百万円(7.5%減)の減収となりました。
営業損益及び経常損益は、ゲーム事業においては、開発分野にて、前期のような巨額の原価増加は発生していないものの、見積原価総額の増加に伴う利益率の低下や運営売上の漸減に伴い利益が減少しましたが、運営サポート分野にて、受注に伴い順調に利益を伸ばした結果、セグメント損益は、黒字転換いたしました。モバイル事業においては、販売台数の減少傾向が続いているものの、1顧客当たりの利益の増加に取り組んだ結果、セグメント利益は、上期の損失を取り戻し、黒字となりました。しかしながら、いずれも僅少にて全社費用等を賄うまでには至りませんでした。この結果、営業損益は、157百万円の営業損失(前年同期は620百万円の営業損失)となり、経常損益は、172百万円の経常損失(前年同期は623百万円の経常損失)となりました。
親会社株主に帰属する四半期純損益は、215百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失(前年同期は796百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① ゲーム事業
当セグメントにおきましては、(株)ゲームスタジオ、(株)トライエース、(株)ウィットワン、(株)ウィットワン沖縄及び(株)テックフラッグにてゲームの開発受託及び運営受託等を行っております。
売上高については、運営サポート分野にて、新規リリースタイトルや海外向けローカライズ対応等に係る受注が順調でありますが、運営売上の漸減傾向の影響から、収益が低下いたしました。この結果、6,023百万円と前年同期と比べ322百万円(5.1%減)の減収となりました。
セグメント損益(営業損益)については、開発分野にて、前期のような巨額の原価増は発生していないものの、見積原価総額の増加に伴う利益率の低下や運営売上の漸減に伴い利益が減少しましたが、運営サポート分野にて、受注に伴い順調に利益を伸ばした結果、セグメント損益は、黒字転換いたしました。この結果、36百万円のセグメント利益(営業利益)(前年同期は421百万円のセグメント損失(営業損失))となりました。
② モバイル事業
当セグメントにおきましては、(株)ネプロクリエイトにてauショップ等のキャリアショップ及び複数の通信事業者の端末・サービスを取り扱う販売店PiPoPark(ピポパーク)を運営しております。
売上高については、来店者数の前年度割れが続くなか、集客イベント等の実施に取り組むも、販売台数は計画を下回りました。この結果、1,608百万円と前年同期と比べ301百万円(15.8%減)の減収となりました。
セグメント利益(営業利益)については、販売台数の減少傾向が続いているものの、1顧客当たりの利益の増加に取り組んだ結果、上期の損失を取り戻し、僅かながら黒字となりました。この結果、11百万円と前年同期と比べ31百万円(73.8%減)の減益となりました。
③ その他
当セグメントにおきましては、クレジット決済事業等を行っております。
売上高については、53百万円と前年同期と比べ3百万円(5.9%増)の増収となりました。セグメント利益(営業利益)については、27百万円と前年同期と比べ3百万円(16.3%増)の増益となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は4,300百万円となり、前連結会計年度末と比べ345百万円の減少となりました。主な要因は、現金及び預金の減少408百万円等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の負債は2,653百万円となり、前連結会計年度末と比べ99百万円の減少となりました。主な要因は、短期借入金の増加100百万円、長期借入金の減少190百万円等によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の純資産は1,646百万円となり、前連結会計年度末と比べ245百万円の減少となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純損失215百万円、配当金支払26百万円等によるものであります。
(3)研究開発活動
ゲーム事業において、主に(株)トライエースでゲームエンジン等の研究開発活動を行っており、当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は106百万円であります。