四半期報告書-第12期第1四半期(平成31年1月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/05/14 15:00
【資料】
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【項目】
29項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、政府による経済政策を背景に、企業収益や雇用・所得環境の改善が続いており、中国経済の減速から輸出に弱さがみられるものの、緩やかな回復基調で推移しました。今後も、政府による各種政策により、緩やかな回復基調が期待される一方で、通商問題の動向や政策に関する不確実性が与える影響について留意する必要があり、依然として先行き不透明な状況となっております。
このような状況のなか、当社は、「あしたの流通を創造する」をブランドステートメントと掲げ、BtoBビジネスに係る仲介を行う情報流通のみならず、競争力のある付加価値を伴った商品及びサービスを提供する情報流通のための施策を推進し、社会的価値、経済的価値の更なる向上に努めております。
この結果、当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は4,871,374千円(前年同期比6.4%減)、営業利益は847,835千円(前年同期比24.8%減)、経常利益は913,525千円(前年同期比20.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は481,882千円(前年同期比20.4%減)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(イ)四輪事業
当事業は、中古車オークション(※1)、共有在庫市場(※2)、ライブ中継オークション(※3)、落札代行サービス(※4)及び車両検査サービス(※5)等で構成されています。
当事業と関連の深い自動車業界では、当第1四半期連結累計期間の新車登録台数(※6)は、前年同期比0.8%減の152万台、中古車の登録台数(※7)は、同0.2%増の196万台、中古車オークション市場の出品台数(※8)は、同5.6%増の200万台、成約台数(※8)は、同2.2%増の128万台となりました。このような市場動向のなか、車両検査サービスは、消費者向け車両検査が好調に推移したことで、検査台数が前年同期を上回っております。一方で、中古車オークションでは、新車販売の不振により、成約率の高い輸入車ディーラー会員からの出品台数が減少し、成約台数・成約率ともに前年同期を下回っております。また、ライブ中継オークションは、成約台数が前年同期を下回り、それに伴い、複数会場で落札した車両の陸送・決済等を一括で処理できる「おまとめサービス」の利用が減少しました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む)3,029,506千円(前年同期比2.6%減)、営業利益は1,003,678千円(前年同期比5.2%減)となりました。
(※1)中古車オークションとは、当社が主催するオンラインで行う会員制のリアルタイムの中古車オークションのことです。
(※2)共有在庫市場とは、当社の会員ネットワークを活用し、会員が所有する中古車店頭在庫の情報を会員間で共有し取引する市場のことです。
(※3)ライブ中継オークションとは、当社が業者間取引の市場である現車オークション会場と提携し、現車オークション会場が主催するオークションを中継するサービスのことです。
(※4)落札代行サービスとは、株式会社アイオークが業者間取引の市場である現車オークション会場等に出品される中古車の落札・出品・決済・輸送の代行を行うサービスのことです。
(※5)車両検査サービスとは、株式会社AISが出品車両の検査及び車両検査技能に関する研修を行うサービスのことです。
(※6)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料より
(※7)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料及び一般社団法人全国軽自動車協会連合会の統計資料より
(※8)ユーストカー総合版+輸出相場版より
(ロ)デジタルプロダクツ事業
当事業は、中古スマートフォン・中古PC等の中古デジタル機器のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
昨年米国に開設した事業拠点の稼働準備を進めるほか、取扱台数の拡大等、今後の流通拡大に向けた取り組みを行いましたが、新型スマートフォンの販売不振で買替需要が前年同期を下回ったことにより、流通台数が大幅に減少しました。また、米国の事業拠点の稼働準備が一因となり、コストが前年同期から増加しました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は866,172千円(前年同期比26.5%減)、営業利益は323,584千円(前年同期比54.3%減)となりました。
(ハ)その他情報流通事業
当事業は、ブランド品、中古バイク、花き(切花・鉢物)のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
ブランド品は、国内外の新規会員拡大や商材別マーケティングの強化に努める等、各種施策が奏功し、出品点数・取扱高がそれぞれ前年同期を大幅に上回りました。中古バイクは、前期より取り組んできた営業強化の施策が奏功し、成約率が前年同期の水準を上回りました。花き(切花・鉢物)は、昨年提供を開始した、花屋向け仕入れwebサービス「お取寄取引」及び贈答花の手配を代行するサービス「贈答の窓口」が好評であり、取扱高が前年同期を上回りました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は701,503千円(前年同期比4.9%増)、営業利益は178,834千円(前年同期比6.5%増)となりました。
(ニ)その他事業
当事業は、システム開発及び提供、通信及び運営保守サービスの提供、中古医療機器関連事業、海外事業等で構成されています。
当第1四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む)469,070千円(前年同期比5.1%増)、営業損失は29,868千円(前年同期は営業損失55,063千円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて2,099,955千円増加し、29,357,130千円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が178,079千円、オークション貸勘定が2,042,249千円、投資その他の資産が16,527千円増加し、現金及び預金が432,237千円、有形固定資産が14,275千円、無形固定資産が27,258千円減少したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて1,966,044千円増加し、11,809,519千円となりました。これは主に、買掛金が48,130千円、オークション借勘定が2,029,326千円、株式給付引当金が9,550千円、退職給付に係る負債が3,722千円増加し、未払法人税等が337,070千円減少したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて133,910千円増加し、17,547,610千円となりました。これは主に、資本金が963千円、資本剰余金が963千円、利益剰余金が122,206千円、非支配株主持分が15,916千円増加し、その他有価証券評価差額金が8,539千円減少したことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 従業員数
当第1四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい変動はありません。
(6) 生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(7) 主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。