四半期報告書-第14期第1四半期(令和3年1月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/05/11 15:01
【資料】
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【項目】
38項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染拡大による2度目の緊急事態宣言の発出と、それに伴う経済活動の自粛要請等により、厳しい状況が長く続きました。感染再拡大の抑制と経済活動のレベルを引き上げていくことで、持ち直しの動きが期待されるなか、3度目の緊急事態宣言が発出され、依然として先行きは不透明であります。
このような状況のなか、当社は、「あしたの流通を創造する」をブランドステートメントと掲げ、BtoBビジネスに係る仲介を行う情報流通のみならず、競争力のある付加価値を伴った商品及びサービスを提供する情報流通のための施策を推進し、社会的価値、経済的価値の更なる向上に努めております。
この結果、当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は9,268,410千円(前年同期比65.8%増)、営業利益は1,808,852千円(前年同期比59.1%増)、経常利益は2,017,702千円(前年同期比70.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,277,981千円(前年同期比76.7%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
前連結会計年度より、ブランド品オークション等の事業規模拡大に伴いセグメントを変更しております。従来、ブランド品、中古バイク及び花きのオークション事業で構成されていた「その他情報流通事業」セグメントを廃止し、ブランド品オークション事業を新設の「コンシューマープロダクツ事業」セグメントに、中古バイク及び花きのオークション事業を従来の「その他」セグメントへ集約しています。
以下の前年同期比較につきましては、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しています。
(四輪事業)
当事業は、中古車オークション(※1)、共有在庫市場(※2)、ライブ中継オークション(※3)、落札代行サービス(※4)及び車両検査サービス(※5)等で構成されています。
当事業と関連の深い自動車業界では、当第1四半期連結累計期間の新車登録台数(※6)は、前年同期比4.2%増の142万台、中古車の登録台数(※7)は、同2.1%増の194万台、中古車オークション市場の出品台数(※8)は、同1.5%減の189万台、成約台数(※8)は、同5.3%増の128万台となりました。
中古車流通市場においては、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、人々の意識が密を避けられる車移動へとシフトしている傾向もあり、中古車需要が高まっております。こうした状況下にあって、当社の中古車オークションでは、出品台数は市場の供給不足により前年同期を下回ったものの、引き合いは堅調であったことから成約台数は前年同期で微減にとどまり、成約率は前年を上回る結果となりました。同様な理由から、共有在庫市場における成約台数も増加となりました。また、ライブ中継オークション及び落札代行サービスでは、リモートによる参加ニーズの高まりが継続したことで、落札台数が前年同期を大きく上回りました。これらの堅調な結果から、オークション関連売上は前年同期比で7.9%増となりました。さらに、車両検査サービスにおいても、検査台数が堅調に推移したことに加え、月間で検査台数が10万台を超える等、業績の改善に貢献しました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む)3,097,895千円(前年同期比4.6%増)、営業利益は1,044,439千円(前年同期比12.7%増)となりました。
(※1)中古車オークションとは、当社が主催するオンラインで行う会員制のリアルタイムの中古車オークションのことです。
(※2)共有在庫市場とは、当社の会員ネットワークを活用し、会員が所有する中古車店頭在庫の情報を会員間で共有し取引する市場のことです。
(※3)ライブ中継オークションとは、当社が業者間取引の市場である現車オークション会場と提携し、現車オークション会場が主催するオークションを中継するサービスのことです。
(※4)落札代行サービスとは、株式会社アイオークが業者間取引の市場である現車オークション会場等に出品される中古車の落札・出品・決済・輸送の代行を行うサービスのことです。
(※5)車両検査サービスとは、株式会社AISが出品車両の検査及び車両検査技能に関する研修を行うサービスのことです。
(※6)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料より
(※7)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料及び一般社団法人全国軽自動車協会連合会の統計資料より
(※8)ユーストカー総合版+輸出相場版より
(デジタルプロダクツ事業)
当事業は、中古スマートフォン・中古PC等の中古デジタル機器のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
国内事業では、入庫台数が増加したことや、従来から取り組んでいた海外バイヤー網の拡大によるバイイングパワーが増大したことで、前年同期と比較して売上高及び利益が大幅に増加しました。また、比較的高単価な端末の流通が増加したことで、利益率が前年同期を上回っております。さらに、中古PCオークションにおいても、昨年からのテレワークの広がりにより、中古流通市場が引き続き堅調に推移しました。
米国事業では、新型コロナウイルスの影響による経済活動の停滞が続いていますが、新規取引先の開拓等が奏功し、前年同期と比較して入庫台数の増加につながりました。引き続き、事業の安定化を実現すべく様々な施策に取り組んでおります。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は2,008,665千円(前年同期比17.8%増)、営業利益は1,105,483千円(前年同期比48.5%増)となりました。
(コンシューマープロダクツ事業)
当事業は、ブランド品のオークション及び消費者向けを含む流通に付随するサービスで構成されています。
業界的なオンラインオークションの需要の高まりや営業体制の強化によりオークションが活性化したことで、ブランド品オークションの取扱高が国内外ともに大幅に増加し、業績向上に貢献しました。加えて、昨年10月より株式会社ギャラリーレアを連結に加えたことで、売上高が前年同期比で大幅な増加となりました。一方で、株式会社ギャラリーレアの小売販売等のC向け事業が売上に加わったことにより、利益率は相対的に低下しております。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は3,392,390千円(前年同期比1,142.8%増)、営業利益は309,456千円(前年同期比194.8%増)となりました。
(その他)
当事業は、中古バイク及び花きのオークション、医療関連事業及び海外事業等で構成されています。
当事業の売上高(セグメント間の内部売上高を含む。)は898,956千円(前年同期比10.5%増)、営業損失は31,520千円(前年同期は営業損失45,481千円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて4,491,334千円増加し、37,772,157千円となりました。これは主に、現金及び預金が3,549,758千円、受取手形及び売掛金が188,054千円、オークション貸勘定が1,039,600千円増加したものの、投資その他の資産が422,565千円減少したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて3,384,876千円増加し、17,028,013千円となりました。これは主に、買掛金が78,497千円、オークション借勘定が3,631,988千円増加したものの、未払法人税等が385,887千円減少したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,106,457千円増加し、20,744,143千円となりました。これは主に、利益剰余金が971,485千円、その他有価証券評価差額金が120,156千円増加したことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 従業員数
当第1四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい変動はありません。
(6) 生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(7) 主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。