四半期報告書-第12期第2四半期(平成31年4月1日-令和1年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、輸出や工業製品の生産に弱さがありながらも、政府による経済・金融政策を背景として、企業収益や雇用・所得環境が改善し、緩やかな回復基調で推移しました。一方、世界経済は、米中貿易摩擦の動向や中国経済の減速等の影響により、先行き不透明な状況が続いております。
このような状況のなか、当社は、「あしたの流通を創造する」をブランドステートメントと掲げ、①次世代の情報流通・新サービスの創造、②競合を凌駕するサービス徹底強化、③海外事業モデルの確立・事業展開等の改革を推進し、社会的価値、経済的価値の更なる向上に努めております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は9,960,721千円(前年同期比0.7%減)、営業利益は1,331,423千円(前年同期比25.9%減)、経常利益は1,320,798千円(前年同期比28.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は659,600千円(前年同期比31.1%減)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(イ)四輪事業
当事業は、中古車オークション(※1)、共有在庫市場(※2)、ライブ中継オークション(※3)、落札代行サービス(※4)及び車両検査サービス(※5)等で構成されています。
当事業と関連の深い自動車業界では、当第2四半期連結累計期間の新車登録台数(※6)は、前年同期比0.8%増の275万台、中古車の登録台数(※7)は、同0.1%増の364万台、中古車オークション市場の出品台数(※8)は、同3.9%増の399万台、成約台数(※8)は、同1.4%増の252万台となりました。
当社の中古車オークションでは、市場動向の好転に加え、営業施策等により出品台数は前年同期を上回りましたが、成約率の高い輸入車ディーラー会員からの出品が減少し、成約台数が前年同期を下回りました。共有在庫市場では、輸出台数減少による輸出業者の弱含みの影響を受けたものの、ディーラー系・レンタリース系のグループ間での取引台数が増加したため、登録台数・成約台数がそれぞれ上昇しました。また、車両検査サービスは、消費者向け車両検査が好調に推移したことにより、検査台数が前年同期を上回りました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む)6,226,815千円(前年同期比1.7%増)、営業利益は1,956,503千円(前年同期比0.7%減)となりました。
(※1)中古車オークションとは、当社が主催するオンラインで行う会員制のリアルタイム中古車オークションのことです。
(※2)共有在庫市場とは、当社の会員ネットワークを活用し、会員が所有する中古車店頭在庫の情報を会員間で共有し取引する市場のことです。
(※3)ライブ中継オークションとは、当社が業者間取引の市場である現車オークション会場と提携し、現車オークション会場が主催するオークションを中継するサービスのことです。
(※4)落札代行サービスとは、株式会社アイオークが業者間取引の市場である現車オークション会場等に出品される中古車の落札・出品・決済・輸送の代行を行うサービスのことです。
(※5)車両検査サービスとは、株式会社AISが出品車両の検査及び車両検査技能に関する研修を行うサービスのことです。
(※6)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料より
(※7)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料及び一般社団法人全国軽自動車協会連合会の統計資料より
(※8)ユーストカー総合版+輸出相場版より
(ロ)デジタルプロダクツ事業
当事業は、中古スマートフォン・中古PC等の中古デジタル機器のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
国内スマートフォンの販売不振等の影響により、市場全体の流通台数が減少している中、4月から主要取引先との業務受託範囲を拡大し、契約内容を大幅に変更することで、流通台数の安定・増加を目指しました。海外においても、昨年開設した米国事業拠点の稼働準備を進める一方で、従来の国内で行なっている委託販売方式だけではなく、一部、買取方式によるスマートフォンの流通も開始しました。他にも、米国内での商品調達安定化の観点から、米国を中心にスマートフォンの下取りシステム等を提供している企業との資本提携を行う等、様々な対応を行いましたが、流通台数は前年同期を下回りました。また、米国事業拠点の稼働準備費用や国内のセンター移転準備が一因となり、営業費用が増加しています。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,871,979千円(前年同期比10.5%減)、営業利益は363,957千円(前年同期比69.4%減)となりました。
(ハ)その他情報流通事業
当事業は、ブランド品、中古バイク、花き(切花・鉢物)のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
ブランド品は、時計・ジュエリーを中心にマーケティングの強化に努め、取扱高・成約点数がそれぞれ前年同期を上回りました。また、海外バイヤーの開拓が順調に進んでおり、海外落札は前年同期を大幅に上回りました。中古バイクは、厳しい市場動向が続くなか、オークションでは、営業及び各種施策の奏功により、成約率は前年同期を上回ったものの、出品台数の確保に苦戦し、成約台数は前年同期を下回りました。一方、レンタルサービスでは、稼働台数が前年同期を上回り、堅調に推移しました。花き(切花・鉢物)は、デジタルマーケティング活動や花屋向け仕入れwebサービス「お取寄取引」で必要な花材のみを小ロットで仕入れることができるオーダーミックス機能の追加をはじめとした、会員拡大施策を推し進めました。また、贈答花の手配を代行するサービス「贈答の窓口」が好評であり、取扱高が前年同期を上回りました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,364,375千円(前年同期比3.0%増)、営業利益は330,595千円(前年同期比11.8%増)となりました。
(ニ)その他事業
当事業は、システム開発及び提供、通信及び運営保守サービスの提供、中古医療機器関連事業、海外事業等で構成されています。
当第2四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む)860,029千円(前年同期比5.3%減)、営業損失は156,411千円(前年同期は営業損失104,716千円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,706,885千円増加し、28,964,061千円となりました。これは主に、オークション貸勘定が1,932,364千円、無形固定資産が3,329千円、投資その他の資産が746,014千円増加したものの、現金及び預金が744,937千円、売掛金が11,210千円、有形固定資産が53,001千円減少したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて1,268,899千円増加し、11,112,374千円となりました。これは主に、オークション借勘定が1,741,544千円、株式給付引当金が20,344千円増加したものの、買掛金が19,503千円、未払法人税等が311,571千円、退職給付に係る負債が131,917千円減少したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて437,986千円増加し、17,851,686千円となりました。これは主に、利益剰余金が299,924千円、資本金が8,359千円、資本剰余金が8,359千円、自己株式が87千円、退職給付に係る調整累計額が108,135千円、非支配株主持分が27,958千円増加したものの、その他有価証券評価差額金が1,559千円、為替換算調整勘定が13,103千円減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて734,933千円減少し、14,894,763千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により増加した資金は、673,003千円となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益1,235,474千円、減価償却費300,974千円、オークション借勘定の増加額1,741,544千円、法人税等の還付額233,190千円であり、支出の主な内訳は、オークション貸勘定の増加額1,932,364千円、たな卸資産の増加額154,133千円、法人税等の支払額846,240千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により減少した資金は、1,045,297千円となりました。これは主に、定期預金の預入による支出290,000千円、定期預金の払戻による支出300,003千円、無形固定資産の取得による支出308,026千円、投資有価証券の取得による支出795,269千円、貸付金の回収による収入136,381千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により減少した資金は、370,226千円となりました。これは主に、親会社による配当金の支払額359,562千円によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい変動はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(8) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、輸出や工業製品の生産に弱さがありながらも、政府による経済・金融政策を背景として、企業収益や雇用・所得環境が改善し、緩やかな回復基調で推移しました。一方、世界経済は、米中貿易摩擦の動向や中国経済の減速等の影響により、先行き不透明な状況が続いております。
このような状況のなか、当社は、「あしたの流通を創造する」をブランドステートメントと掲げ、①次世代の情報流通・新サービスの創造、②競合を凌駕するサービス徹底強化、③海外事業モデルの確立・事業展開等の改革を推進し、社会的価値、経済的価値の更なる向上に努めております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は9,960,721千円(前年同期比0.7%減)、営業利益は1,331,423千円(前年同期比25.9%減)、経常利益は1,320,798千円(前年同期比28.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は659,600千円(前年同期比31.1%減)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(イ)四輪事業
当事業は、中古車オークション(※1)、共有在庫市場(※2)、ライブ中継オークション(※3)、落札代行サービス(※4)及び車両検査サービス(※5)等で構成されています。
当事業と関連の深い自動車業界では、当第2四半期連結累計期間の新車登録台数(※6)は、前年同期比0.8%増の275万台、中古車の登録台数(※7)は、同0.1%増の364万台、中古車オークション市場の出品台数(※8)は、同3.9%増の399万台、成約台数(※8)は、同1.4%増の252万台となりました。
当社の中古車オークションでは、市場動向の好転に加え、営業施策等により出品台数は前年同期を上回りましたが、成約率の高い輸入車ディーラー会員からの出品が減少し、成約台数が前年同期を下回りました。共有在庫市場では、輸出台数減少による輸出業者の弱含みの影響を受けたものの、ディーラー系・レンタリース系のグループ間での取引台数が増加したため、登録台数・成約台数がそれぞれ上昇しました。また、車両検査サービスは、消費者向け車両検査が好調に推移したことにより、検査台数が前年同期を上回りました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む)6,226,815千円(前年同期比1.7%増)、営業利益は1,956,503千円(前年同期比0.7%減)となりました。
(※1)中古車オークションとは、当社が主催するオンラインで行う会員制のリアルタイム中古車オークションのことです。
(※2)共有在庫市場とは、当社の会員ネットワークを活用し、会員が所有する中古車店頭在庫の情報を会員間で共有し取引する市場のことです。
(※3)ライブ中継オークションとは、当社が業者間取引の市場である現車オークション会場と提携し、現車オークション会場が主催するオークションを中継するサービスのことです。
(※4)落札代行サービスとは、株式会社アイオークが業者間取引の市場である現車オークション会場等に出品される中古車の落札・出品・決済・輸送の代行を行うサービスのことです。
(※5)車両検査サービスとは、株式会社AISが出品車両の検査及び車両検査技能に関する研修を行うサービスのことです。
(※6)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料より
(※7)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料及び一般社団法人全国軽自動車協会連合会の統計資料より
(※8)ユーストカー総合版+輸出相場版より
(ロ)デジタルプロダクツ事業
当事業は、中古スマートフォン・中古PC等の中古デジタル機器のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
国内スマートフォンの販売不振等の影響により、市場全体の流通台数が減少している中、4月から主要取引先との業務受託範囲を拡大し、契約内容を大幅に変更することで、流通台数の安定・増加を目指しました。海外においても、昨年開設した米国事業拠点の稼働準備を進める一方で、従来の国内で行なっている委託販売方式だけではなく、一部、買取方式によるスマートフォンの流通も開始しました。他にも、米国内での商品調達安定化の観点から、米国を中心にスマートフォンの下取りシステム等を提供している企業との資本提携を行う等、様々な対応を行いましたが、流通台数は前年同期を下回りました。また、米国事業拠点の稼働準備費用や国内のセンター移転準備が一因となり、営業費用が増加しています。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,871,979千円(前年同期比10.5%減)、営業利益は363,957千円(前年同期比69.4%減)となりました。
(ハ)その他情報流通事業
当事業は、ブランド品、中古バイク、花き(切花・鉢物)のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
ブランド品は、時計・ジュエリーを中心にマーケティングの強化に努め、取扱高・成約点数がそれぞれ前年同期を上回りました。また、海外バイヤーの開拓が順調に進んでおり、海外落札は前年同期を大幅に上回りました。中古バイクは、厳しい市場動向が続くなか、オークションでは、営業及び各種施策の奏功により、成約率は前年同期を上回ったものの、出品台数の確保に苦戦し、成約台数は前年同期を下回りました。一方、レンタルサービスでは、稼働台数が前年同期を上回り、堅調に推移しました。花き(切花・鉢物)は、デジタルマーケティング活動や花屋向け仕入れwebサービス「お取寄取引」で必要な花材のみを小ロットで仕入れることができるオーダーミックス機能の追加をはじめとした、会員拡大施策を推し進めました。また、贈答花の手配を代行するサービス「贈答の窓口」が好評であり、取扱高が前年同期を上回りました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,364,375千円(前年同期比3.0%増)、営業利益は330,595千円(前年同期比11.8%増)となりました。
(ニ)その他事業
当事業は、システム開発及び提供、通信及び運営保守サービスの提供、中古医療機器関連事業、海外事業等で構成されています。
当第2四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む)860,029千円(前年同期比5.3%減)、営業損失は156,411千円(前年同期は営業損失104,716千円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,706,885千円増加し、28,964,061千円となりました。これは主に、オークション貸勘定が1,932,364千円、無形固定資産が3,329千円、投資その他の資産が746,014千円増加したものの、現金及び預金が744,937千円、売掛金が11,210千円、有形固定資産が53,001千円減少したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて1,268,899千円増加し、11,112,374千円となりました。これは主に、オークション借勘定が1,741,544千円、株式給付引当金が20,344千円増加したものの、買掛金が19,503千円、未払法人税等が311,571千円、退職給付に係る負債が131,917千円減少したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて437,986千円増加し、17,851,686千円となりました。これは主に、利益剰余金が299,924千円、資本金が8,359千円、資本剰余金が8,359千円、自己株式が87千円、退職給付に係る調整累計額が108,135千円、非支配株主持分が27,958千円増加したものの、その他有価証券評価差額金が1,559千円、為替換算調整勘定が13,103千円減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて734,933千円減少し、14,894,763千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により増加した資金は、673,003千円となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益1,235,474千円、減価償却費300,974千円、オークション借勘定の増加額1,741,544千円、法人税等の還付額233,190千円であり、支出の主な内訳は、オークション貸勘定の増加額1,932,364千円、たな卸資産の増加額154,133千円、法人税等の支払額846,240千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により減少した資金は、1,045,297千円となりました。これは主に、定期預金の預入による支出290,000千円、定期預金の払戻による支出300,003千円、無形固定資産の取得による支出308,026千円、投資有価証券の取得による支出795,269千円、貸付金の回収による収入136,381千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により減少した資金は、370,226千円となりました。これは主に、親会社による配当金の支払額359,562千円によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい変動はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(8) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。