四半期報告書-第13期第2四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、依然として新型コロナウイルスの影響が継続しているものの、各種政策の効果もあって、徐々に社会経済活動の再開が行われてきたことで厳しい状況から持ち直していくことが期待されています。しかしながら、今後も国内外において新型コロナウイルスの動向を注視していく必要があり、先行きは依然として不透明であります。
このような状況のなか、当社は、「あしたの流通を創造する」をブランドステートメントと掲げ、①次世代の情報流通・新サービスの創造、②競合を凌駕するサービス徹底強化、③海外事業モデルの確立・事業展開等の改革を推進し、社会的価値、経済的価値の更なる向上に努めております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は10,416,552千円(前年同期比4.6%増)、営業利益は1,768,942千円(前年同期比32.9%増)、経常利益は1,803,028千円(前年同期比36.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,059,526千円(前年同期比60.6%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(イ)四輪事業
当事業と関連の深い自動車業界では、当第2四半期連結累計期間の新車登録台数(※6)は、前年同期比19.8%減の220万台、中古車の登録台数(※7)は、同4.8%減の346万台、中古車オークション市場の出品台数(※8)は、同7.8%減の367万台、成約台数(※8)は、同13.0%減の220万台となりました。
新型コロナウイルスの影響により、市場動向が低迷している中、当社の中古車オークションでも、ディーラー系・レンタリース系の主要会員の参加が大幅に減少したことや輸出の一部制限により、出品台数、成約台数ともに前年同期を下回りました。このような状況を打開すべく、業界全体への緊急対策支援として取引手数料の特別価格設定や出品に掛かる陸送費用の補助、非会員に対する中古車オークションへの参加の開放等の施策をいち早く実施し、流通の減少を最小限に抑える取組を行いました。また、車両検査サービスでも、新車、中古車販売の不振の影響から、受託検査台数が減少し、前年同期を下回りました。一方、ライブ中継オークション及び落札代行サービスでは、新型コロナウイルスの影響はあったものの外出自粛下でのリモート対応の広がりにより、ライブ中継オークションの参加ニーズが高まったことで落札台数、落札シェアは前年並みを維持しました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む)5,720,437千円(前年同期比8.1%減)、営業利益は1,674,727千円(前年同期比14.4%減)となりました。
(※1)中古車オークションとは、当社が主催するオンラインで行う会員制のリアルタイム中古車オークションのことです。
(※2)共有在庫市場とは、当社の会員ネットワークを活用し、会員が所有する中古車店頭在庫の情報を会員間で共有し取引する市場のことです。
(※3)ライブ中継オークションとは、当社が業者間取引の市場である現車オークション会場と提携し、現車オークション会場が主催するオークションを中継するサービスのことです。
(※4)落札代行サービスとは、株式会社アイオークが業者間取引の市場である現車オークション会場等に出品される中古車の落札・出品・決済・輸送の代行を行うサービスのことです。
(※5)車両検査サービスとは、株式会社AISが出品車両の検査及び車両検査技能に関する研修を行うサービスのことです。
(※6)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料より
(※7)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料及び一般社団法人全国軽自動車協会連合会の統計資料より
(※8)ユーストカー総合版+輸出相場版より
(ロ)デジタルプロダクツ事業
当事業は、中古スマートフォン・中古PC等の中古デジタル機器のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
国内事業において、販売台数が昨年同期と比較して増加したことや、昨年来取り組んできた販売網の強化によって販売単価が上昇したこと等により、取扱高、台あたり利益がそれぞれ前年同期を上回りました。加えて、販売費及び一般管理費の削減や事業基盤の改革を積極的に行ったことにより、業績を大幅に改善することができました。また、中古PCの流通でも、テレワークの広がりにより、会員数、取扱高が前年同期を上回りました。一方、米国事業においては、新型コロナウイルスの感染の拡大に伴う在宅命令等により経済活動の停止を受け、事業の進展には至りませんでしたが、新たな機会獲得に向けた取引交渉を再開しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,953,309千円(前年同期比57.8%増)、営業利益は1,223,282千円(前年同期比236.1%増)となりました。
(ハ)その他情報流通事業
当事業は、ブランド品、中古バイク、花き(切花・鉢物)のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
ブランド品は、海外ユーザー向けの日本商品購買代行サービス事業を提供している企業との事業提携、国内外での会員数拡大、リモートワーク推進キャンペーン等により、会員のオークション参加が活発になり、成約数の増加につながりました。また、高級腕時計の出品増加が平均成約単価の上昇要因となり、取扱高は前年同期を上回りました。中古バイクは、オークションにおいて、成約台数が前年同期の水準となり、成約率では前年同期を上回っているものの、新車の販売不振や新型コロナウイルスの影響により、商材の確保が難しい状況が続いており、出品台数は前年同期を下回りました。花き(切花・鉢物)は、新型コロナウイルスの影響により、小売店の営業自粛や冠婚葬祭等を含むイベントのキャンセル、縮小に伴い、商材の需要が低下したことで、取扱高が前年同期を下回りました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,328,392千円(前年同期比2.6%減)、営業利益は333,117千円(前年同期比0.8%増)となりました。
(ニ)その他事業
当事業は、システム開発及び提供、通信及び運営保守サービスの提供、中古医療機器関連事業、海外事業等で構成されています。
当第2四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む)745,126千円(前年同期比13.4%減)、営業損失は237,742千円(前年同期は営業損失156,411千円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,384,673千円増加し、30,709,322千円となりました。これは主に、現金及び預金が1,732,541千円、受取手形及び売掛金が56,838千円増加したものの、オークション貸勘定が71,449千円、有形固定資産が18,747千円、無形固定資産が88,022千円、投資その他の資産が142,411千円減少したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて681,501千円増加し、11,672,595千円となりました。これは主に、買掛金が53,461千円、オークション借勘定が440,563千円、未払法人税等が202,814千円、株式給付引当金が20,661千円、退職給付に係る負債が35,707千円増加したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて703,171千円増加し、19,036,726千円となりました。これは主に、資本金が29,428千円、資本剰余金が26,271千円、利益剰余金が698,528千円、非支配株主持分が20,738千円増加したものの、その他有価証券評価差額金が60,629千円、為替換算調整勘定が6,103千円、退職給付に係る調整累計額が5,061千円減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて1,682,541千円増加し、15,444,150千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により増加した資金は、2,348,591千円となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益1,794,351千円、減価償却費371,983千円、たな卸資産の減少額194,304千円、オークション借勘定の増加額440,563千円であり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額541,794千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により減少した資金は、329,905千円となりました。これは主に、定期預金の預入による支出340,000千円、定期預金の払戻による収入290,000千円、無形固定資産の取得による支出264,704千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により減少した資金は、362,542千円となりました。これは主に、親会社による配当金の支払額360,944千円によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい変動はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(8) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、依然として新型コロナウイルスの影響が継続しているものの、各種政策の効果もあって、徐々に社会経済活動の再開が行われてきたことで厳しい状況から持ち直していくことが期待されています。しかしながら、今後も国内外において新型コロナウイルスの動向を注視していく必要があり、先行きは依然として不透明であります。
このような状況のなか、当社は、「あしたの流通を創造する」をブランドステートメントと掲げ、①次世代の情報流通・新サービスの創造、②競合を凌駕するサービス徹底強化、③海外事業モデルの確立・事業展開等の改革を推進し、社会的価値、経済的価値の更なる向上に努めております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は10,416,552千円(前年同期比4.6%増)、営業利益は1,768,942千円(前年同期比32.9%増)、経常利益は1,803,028千円(前年同期比36.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,059,526千円(前年同期比60.6%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(イ)四輪事業
当事業と関連の深い自動車業界では、当第2四半期連結累計期間の新車登録台数(※6)は、前年同期比19.8%減の220万台、中古車の登録台数(※7)は、同4.8%減の346万台、中古車オークション市場の出品台数(※8)は、同7.8%減の367万台、成約台数(※8)は、同13.0%減の220万台となりました。
新型コロナウイルスの影響により、市場動向が低迷している中、当社の中古車オークションでも、ディーラー系・レンタリース系の主要会員の参加が大幅に減少したことや輸出の一部制限により、出品台数、成約台数ともに前年同期を下回りました。このような状況を打開すべく、業界全体への緊急対策支援として取引手数料の特別価格設定や出品に掛かる陸送費用の補助、非会員に対する中古車オークションへの参加の開放等の施策をいち早く実施し、流通の減少を最小限に抑える取組を行いました。また、車両検査サービスでも、新車、中古車販売の不振の影響から、受託検査台数が減少し、前年同期を下回りました。一方、ライブ中継オークション及び落札代行サービスでは、新型コロナウイルスの影響はあったものの外出自粛下でのリモート対応の広がりにより、ライブ中継オークションの参加ニーズが高まったことで落札台数、落札シェアは前年並みを維持しました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む)5,720,437千円(前年同期比8.1%減)、営業利益は1,674,727千円(前年同期比14.4%減)となりました。
(※1)中古車オークションとは、当社が主催するオンラインで行う会員制のリアルタイム中古車オークションのことです。
(※2)共有在庫市場とは、当社の会員ネットワークを活用し、会員が所有する中古車店頭在庫の情報を会員間で共有し取引する市場のことです。
(※3)ライブ中継オークションとは、当社が業者間取引の市場である現車オークション会場と提携し、現車オークション会場が主催するオークションを中継するサービスのことです。
(※4)落札代行サービスとは、株式会社アイオークが業者間取引の市場である現車オークション会場等に出品される中古車の落札・出品・決済・輸送の代行を行うサービスのことです。
(※5)車両検査サービスとは、株式会社AISが出品車両の検査及び車両検査技能に関する研修を行うサービスのことです。
(※6)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料より
(※7)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料及び一般社団法人全国軽自動車協会連合会の統計資料より
(※8)ユーストカー総合版+輸出相場版より
(ロ)デジタルプロダクツ事業
当事業は、中古スマートフォン・中古PC等の中古デジタル機器のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
国内事業において、販売台数が昨年同期と比較して増加したことや、昨年来取り組んできた販売網の強化によって販売単価が上昇したこと等により、取扱高、台あたり利益がそれぞれ前年同期を上回りました。加えて、販売費及び一般管理費の削減や事業基盤の改革を積極的に行ったことにより、業績を大幅に改善することができました。また、中古PCの流通でも、テレワークの広がりにより、会員数、取扱高が前年同期を上回りました。一方、米国事業においては、新型コロナウイルスの感染の拡大に伴う在宅命令等により経済活動の停止を受け、事業の進展には至りませんでしたが、新たな機会獲得に向けた取引交渉を再開しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,953,309千円(前年同期比57.8%増)、営業利益は1,223,282千円(前年同期比236.1%増)となりました。
(ハ)その他情報流通事業
当事業は、ブランド品、中古バイク、花き(切花・鉢物)のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
ブランド品は、海外ユーザー向けの日本商品購買代行サービス事業を提供している企業との事業提携、国内外での会員数拡大、リモートワーク推進キャンペーン等により、会員のオークション参加が活発になり、成約数の増加につながりました。また、高級腕時計の出品増加が平均成約単価の上昇要因となり、取扱高は前年同期を上回りました。中古バイクは、オークションにおいて、成約台数が前年同期の水準となり、成約率では前年同期を上回っているものの、新車の販売不振や新型コロナウイルスの影響により、商材の確保が難しい状況が続いており、出品台数は前年同期を下回りました。花き(切花・鉢物)は、新型コロナウイルスの影響により、小売店の営業自粛や冠婚葬祭等を含むイベントのキャンセル、縮小に伴い、商材の需要が低下したことで、取扱高が前年同期を下回りました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,328,392千円(前年同期比2.6%減)、営業利益は333,117千円(前年同期比0.8%増)となりました。
(ニ)その他事業
当事業は、システム開発及び提供、通信及び運営保守サービスの提供、中古医療機器関連事業、海外事業等で構成されています。
当第2四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む)745,126千円(前年同期比13.4%減)、営業損失は237,742千円(前年同期は営業損失156,411千円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,384,673千円増加し、30,709,322千円となりました。これは主に、現金及び預金が1,732,541千円、受取手形及び売掛金が56,838千円増加したものの、オークション貸勘定が71,449千円、有形固定資産が18,747千円、無形固定資産が88,022千円、投資その他の資産が142,411千円減少したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて681,501千円増加し、11,672,595千円となりました。これは主に、買掛金が53,461千円、オークション借勘定が440,563千円、未払法人税等が202,814千円、株式給付引当金が20,661千円、退職給付に係る負債が35,707千円増加したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて703,171千円増加し、19,036,726千円となりました。これは主に、資本金が29,428千円、資本剰余金が26,271千円、利益剰余金が698,528千円、非支配株主持分が20,738千円増加したものの、その他有価証券評価差額金が60,629千円、為替換算調整勘定が6,103千円、退職給付に係る調整累計額が5,061千円減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて1,682,541千円増加し、15,444,150千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により増加した資金は、2,348,591千円となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益1,794,351千円、減価償却費371,983千円、たな卸資産の減少額194,304千円、オークション借勘定の増加額440,563千円であり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額541,794千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により減少した資金は、329,905千円となりました。これは主に、定期預金の預入による支出340,000千円、定期預金の払戻による収入290,000千円、無形固定資産の取得による支出264,704千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により減少した資金は、362,542千円となりました。これは主に、親会社による配当金の支払額360,944千円によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい変動はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(8) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。