四半期報告書-第15期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)

【提出】
2022/11/08 15:00
【資料】
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【項目】
41項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
なお、2022年12月期第1四半期連結会計期間の期首から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020 年3月31日)等を適用しているため、当第3四半期連結累計期間に係る各数値については当該会計基準を適用した後の数値となっており、売上高に関しては対前年同四半期増減率は記載しておりません。
詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更等)(「収益認識 に関する会計基準」等の適用)」をご参照ください。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による行動制限が緩和される等、景気は持ち直しの動きがみられるものの、物価上昇や金融資本市場の変動の影響等について十分に注視していく必要があり、先行きは依然として不透明であります。
このような状況のなか、当社グループは、「価値あるモノを、地球規模で循環させる~Circulation Engine.」をサステナビリティポリシーと掲げ、循環型流通の構築に取り組んでいます。市場に出た価値あるモノを停滞させることなく循環させる仕組みづくりに寄与し、持続可能な社会に貢献する企業として、社会的価値、経済的価値の更なる向上に努めております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は30,485,925千円、営業利益は5,321,756千円(前年同期比10.9%増)、経常利益は5,547,623千円(前年同期比10.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,468,688千円(前年同期比13.7%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(四輪事業)
当事業は、中古車オークション(※1)、共有在庫市場(※2)、ライブ中継オークション(※3)、落札代行サービス(※4)及び車両検査サービス(※5)等で構成されています。
当事業と関連の深い自動車業界では、当第3四半期連結累計期間の新車登録台数(※6)は、前年同期比10.3%減の312万台、中古車の登録台数(※7)は、同6.8%減の481万台、中古車オークション市場の出品台数(※8)は、同5.6%減の509万台、成約台数(※8)は、同3.5%減の353万台となりました。
中古車供給不足の状況は依然として継続したものの、9月の月間新車登録台数は14か月ぶりに前年同期比で増加しました。自社開催の中古車オークションの出品台数や成約台数は前年同期比で減少しましたが、キャンペーン施策の効果により共有在庫の成約台数は前年同期比で増加しました。
当第3四半期(3か月間)は、円安の影響もあって輸出業者会員の落札が増加したことにより、ライブ中継オークションや落札代行サービスにおいて落札台数が前年同期比で増加し、前年同期比増益となりました。
車両検査サービスにおいては、昨年より引き続き中古車検査に対する需要は高く、中古車情報誌認定検査の検査台数は増加し、セグメントの売上及び利益に貢献しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は(セグメント間の内部売上高を含む。)8,610,832千円、営業利益は2,845,467千円(前年同期比1.6%減)となりました。
(※1)中古車オークションとは、当社が主催するオンラインで行う会員制のリアルタイムの中古車オークションのことです。
(※2)共有在庫市場とは、当社の会員ネットワークを活用し、会員が所有する中古車店頭在庫の情報を会員間で共有し取引する市場のことです。
(※3)ライブ中継オークションとは、当社が業者間取引の市場である現車オークション会場と提携し、現車オークション会場が主催するオークションを中継するサービスのことです。
(※4)落札代行サービスとは、株式会社アイオークが業者間取引の市場である現車オークション会場等に出品される中古車の落札・出品・決済・輸送の代行を行うサービスのことです。
(※5)車両検査サービスとは、株式会社AISが出品車両の検査及び車両検査技能に関する研修を行うサービスのことです。
(※6)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料より
(※7)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料及び一般社団法人全国軽自動車協会連合会の統計資料より
(※8)2022年ユーストカー総合版+輸出相場版より
(デジタルプロダクツ事業)
当事業は、中古スマートフォン・中古PC等の中古デジタル機器のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
デジタルマーケティングの強化により、グローバルな新規バイヤー数が継続して増加したことに加え、年初から続く円安の影響も後押しし、取扱高は拡大しました。
当第3四半期(3か月間)は新品端末価格の値上げや新型スマートフォン発売前における買い控えの影響等により、中古端末の流通台数が前年同期比で減少しました。取扱商品拡大のための施策や、海外への営業活動によるコストの発生はあったものの、昨年末の米国事業撤退により赤字が解消されたため、セグメント全体では増益となりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は5,255,669千円、営業利益は3,556,040千円(前年同期比18.1%増)となりました。
(コンシューマープロダクツ事業)
当事業は、ブランド品のオークション及び消費者向けを含む流通に付随するサービスで構成されています。
B2B事業では、出品促進施策を継続して実施した結果、出品点数が前年同期比で増加したことに加え、平均成約単価も高値を維持し、増収増益となりました。
C向け事業では、非対面買取に注力するとともに、重点買取商材の絞り込みや適切な在庫コントロールにより、増収増益となりました。
当第3四半期(3か月間)は、デジタルマーケティングによる海外バイヤーへのオークション参加促進施策が奏功し、オークションの参加バイヤー数が増加した結果、オークション関連収益に大きく貢献しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は13,812,987千円、営業利益は1,281,122千円(前年同期比39.0%増)となりました。
(その他)
当事業は、中古バイク及び花きのオークション、医療関連事業及び海外事業等で構成されています。
当第3四半期連結累計期間の売上高(セグメント間の内部売上高を含む。)は3,170,496千円、営業損失は361,110千円(前年同期は営業損失167,882千円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて2,370,086千円増加し、39,192,933千円となりました。これは主に、オークション貸勘定が1,444,627千円、棚卸資産が210,527千円、その他の流動資産が2,988,454千円増加したものの、現金及び預金が2,126,970千円、その他の無形固定資産が201,988千円減少したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて441,680千円増加し、14,562,570千円となりました。これは主に、オークション借勘定が1,456,007千円増加したものの、未払法人税等が1,055,727千円減少したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,928,406千円増加し、24,630,363千円となりました。これは主に、利益剰余金が2,249,167千円、為替換算調整勘定が155,861千円増加したものの、主に自己株式の取得により自己株式が393,793千円減少したことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 従業員数
当第3四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい変動はありません。
(6) 生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(7) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。