四半期報告書-第16期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)

【提出】
2023/08/08 15:00
【資料】
PDFをみる
【項目】
42項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当社グループは、「価値あるモノを、地球規模で循環させる~Circulation Engine.」をサステナビリティポリシーと掲げ、循環型流通の構築に取り組んでいます。市場に出た価値あるモノを停滞させることなく循環させる仕組みづくりに寄与し、持続可能な社会に貢献する企業として、社会的価値、経済的価値の更なる向上に努めております。
2022年5月には、中期経営計画「Blue Print 2025」を策定し、当社独自の指標である「Gross Circulation Value/総循環型流通価値」を始め、EBITDA、ROE、配当性向の4つを重要経営指標としました。「Blue Print 2025」をもとに、既存事業のシェア拡大や新規事業の開拓を推進し、さらなる会員ネットワークの拡大や流通形態の多様化を目指してまいります。
このような計画に基づき、事業を推進した結果、当第2四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は21,931,777千円(前年同期比6.4%増)、営業利益は4,006,611千円(前年同期比0.9%増)、経常利益は4,095,007千円(前年同期比0.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2,619,405千円(前年同期比6.1%増)となりました。
2023年12月期
当第2四半期連結累計期間
前年同期比
増減率
売上高21,931,777千円+6.4%
営業利益4,006,611千円+0.9%
経常利益4,095,007千円△0.2%
親会社株主に帰属する四半期純利益2,619,405千円+6.1%

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
なお、2023年12月期第1四半期連結会計期間の期首より、従来の「四輪事業」を「オートモビル事業」に名称変更しております。この報告セグメントの名称変更がセグメント情報に与える影響はありません。
(オートモビル事業)
当事業は、中古車オークション(※1)、共有在庫市場(※2)、ライブ中継オークション(※3)、落札代行サービス(※4)及び車両検査サービス(※5)等で構成されています。
当事業と関連の深い自動車業界では、当第2四半期連結累計期間の新車登録台数(※6)は、前年同期比17.5%増の245万台、中古車の登録台数(※7)は、同0.3%増の333万台、中古車オークション市場の出品台数(※8)は、同17.5%増の417万台、成約台数(※8)は、同9.0%増の264万台となりました。
第1四半期に引き続き、当第2四半期においても、新車登録台数及び中古車オークション市場の出品、成約台数はいずれも前年同期を大きく上回る結果となりました。
ライブ中継オークションでは、中古車オークション市場の復調により落札台数が増加した結果、前年同期比増収増益となりました。
落札代行サービスでは、落札台数に加え会員数も増加し、当第2四半期累計期間において過去最高益を達成しました。
自社開催の中古車オークションでは市況の回復を受け、出品及び成約台数が前年同期比で増加したものの、共有在庫市場では成約台数が伸び悩み、自社流通全体では前年同期比増収減益となりました。
車両検査サービスでは、特に大手専業店からの需要が引き続き高く、中古車情報誌認定検査の検査台数が好調に推移し、総検査台数が増加した結果、前年同期比増収増益となり、セグメント利益に大きく貢献しました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高(セグメント間の内部売上高を含む。)は6,262,178千円(前年同期比7.3%増)、営業利益は2,065,772千円(前年同期比8.7%増)となりました。
2023年12月期
当第2四半期連結累計期間
前年同期比
増減率
売上高6,262,178千円+7.3%
営業利益2,065,772千円+8.7%

(※1)中古車オークションとは、当社が主催するオンラインで行う会員制のリアルタイムの中古車オークションのことです。
(※2)共有在庫市場とは、当社の会員ネットワークを活用し、会員が所有する中古車店頭在庫の情報を会員間で共有し取引する市場のことです。
(※3)ライブ中継オークションとは、当社が業者間取引の市場である現車オークション会場と提携し、現車オークション会場が主催するオークションを中継するサービスのことです。
(※4)落札代行サービスとは、株式会社アイオークが業者間取引の市場である現車オークション会場等に出品される中古車の落札・出品・決済・輸送の代行を行うサービスのことです。
(※5)車両検査サービスとは、株式会社AISが出品車両の検査及び車両検査技能に関する研修を行うサービスのことです。
(※6)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料より
(※7)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料及び一般社団法人全国軽自動車協会連合会の統計資料より
(※8)2023年ユーストカー総合版+輸出相場版より
(デジタルプロダクツ事業)
当事業は、中古スマートフォン・中古PC等の中古デジタル機器のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
第1四半期に引き続き、当第2四半期においても新規バイヤー数は増加し、過去最多を記録した一方で、中古端末の流通台数は減少傾向が続き、取扱高は前年同期比で縮小しました。また、営業活動の充実等による継続的なバイイングパワーの増加に加え、取引先の多様化によるソーシングの強化にも注力し、グローバル展開や組織強化のために積極的な投資を実施しました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は3,761,111千円(前年同期比4.5%減)、営業利益は2,497,889千円(前年同期比8.6%減)となりました。
2023年12月期
当第2四半期連結累計期間
前年同期比
増減率
売上高3,761,111千円△4.5%
営業利益2,497,889千円△8.6%

(コンシューマープロダクツ事業)
当事業は、ブランド品のオークション及び消費者向けを含む流通に付随するサービスで構成されています。
B2B事業では、デジタルマーケティングやキャンペーン施策等により新規会員数が堅調に推移し、出品促進施策により出品点数が増加しました。成約点数も引き続き増加したことに加え、大手企業との提携により、単価の高い出品が増加したこともあり平均成約単価が上昇し、取扱高が拡大した結果、前年同期比増収増益となりました。
C向け事業では、デジタルマーケティングにより良質な商品買取を実施したことに加え、インバウンド需要により販売顧客数が増加し、販売単価が上昇した結果、前年同期比増収増益となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は10,074,993千円(前年同期比12.9%増)、営業利益は980,315千円(前年同期比10.7%増)となりました。
2023年12月期
当第2四半期連結累計期間
前年同期比
増減率
売上高10,074,993千円+12.9%
営業利益980,315千円+10.7%

(その他)
当事業は、中古バイク及び花きのオークション、サーキュラーコマース事業(医療関連事業を含む。)及び海外事業等で構成されています。
当第2四半期連結累計期間の売上高(セグメント間の内部売上高を含む。)は2,048,422千円(前年同期比4.6%減)、営業損失は116,885千円(前年同期は営業損失184,825千円)となりました。
2023年12月期
当第2四半期連結累計期間
前年同期比
増減率
売上高2,048,422千円△4.6%
営業損失(△)△116,885千円-

(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,399,737千円増加し、38,748,398千円となりました。これは主に、オークション貸勘定が1,880,306千円、棚卸資産が175,487千円、受取手形、売掛金及び契約資産が112,874千円、その他無形固定資産が109,095千円増加したものの、その他流動資産が614,339千円、現金及び預金が206,484千円減少したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて2,812,089千円増加し、17,249,518千円となりました。これは主に、オークション借勘定が2,754,522千円、未払法人税等が471,906千円、買掛金が199,374千円増加したものの、その他流動負債が695,695千円減少したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,412,351千円減少し、21,498,879千円となりました。これは主に、利益剰余金が1,943,317千円増加したものの、自己株式の取得等により自己株式が3,454,807千円減少したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて126,484千円減少し、19,814,975千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により増加した資金は、4,371,466千円となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益4,097,741千円、減価償却費301,721千円、仕入債務の増減額197,655千円、オークション借勘定の増減額2,748,869千円、法人税等の還付額244,105千円であり、支出の主な内訳は、売上債権の増減額115,002千円、オークション貸勘定の増減額1,879,135千円、棚卸資産の増減額173,490千円、法人税等の支払額859,102千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により減少した資金は、365,948千円となりました。支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出138,028千円、無形固定資産の取得による支出326,194千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により減少した資金は、4,201,747千円となりました。これは主に、配当金の支払額655,350千円、自己株式の取得による支出3,543,288千円によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい変動はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(8) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。