四半期報告書-第16期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)

【提出】
2023/05/09 15:00
【資料】
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【項目】
39項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当社グループは、「価値あるモノを、地球規模で循環させる~Circulation Engine.」をサステナビリティポリシーと掲げ、循環型流通の構築に取り組んでいます。市場に出た価値あるモノを停滞させることなく循環させる仕組みづくりに寄与し、持続可能な社会に貢献する企業として、社会的価値、経済的価値の更なる向上に努めております。
2022年5月には、中期経営計画「Blue Print 2025」を策定し、当社独自の指標である「Gross Circulation Value/総循環型流通価値」を始め、EBITDA、ROE、配当性向の4つを重要経営指標としました。「Blue Print 2025」をもとに、既存事業のシェア拡大や新規事業の開拓を推進し、さらなる会員ネットワークの拡大や流通形態の多様化を目指してまいります。
このような計画に基づき、事業を推進した結果、当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は10,728,850千円(前年同期比2.2%増)、営業利益は2,146,385千円(前年同期比0.1%増)、経常利益は2,168,843千円(前年同期比0.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,390,640千円(前年同期比6.5%増)となりました。
2023年12月期
当第1四半期連結累計期間
前年同期比
増減率
売上高10,728,850千円+2.2%
営業利益2,146,385千円+0.1%
経常利益2,168,843千円△0.7%
親会社株主に帰属する四半期純利益1,390,640千円+6.5%

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
なお、当第1四半期連結会計期間より、従来の「四輪事業」を「オートモビル事業」に名称変更しております。この報告セグメントの名称変更がセグメント情報に与える影響はありません。
(オートモビル事業)
当事業は、中古車オークション(※1)、共有在庫市場(※2)、ライブ中継オークション(※3)、落札代行サービス(※4)及び車両検査サービス(※5)等で構成されています。
当事業と関連の深い自動車業界では、当第1四半期連結累計期間の新車登録台数(※6)は、前年同期比15.4%増の138万台、中古車の登録台数(※7)は、同0.5%減の177万台、中古車オークション市場の出品台数(※8)は、同18.4%増の210万台、成約台数(※8)は、同7.8%増の131万台となりました。
昨年の10月頃より、新車登録台数及び中古車オークション市場の出品並びに成約台数は復調の兆しを見せており、当第1四半期においてはいずれも前年同期を大きく上回る結果となりました。中古車オークション市場の復調に加え、利便性向上のための施策やWebサイトの構築等を推進し、主に輸出業者の落札が増加した結果、ライブ中継オークション及び落札代行サービスの落札台数は前年同期を上回り、前年同期比増収増益となりました。
自社開催の中古車オークションや共有在庫市場では、出品台数は増加したものの、成約台数が伸び悩んだことによって前年同期比減益となりました。
車両検査サービスでは、迅速かつ効率的な検査体制の構築を続け、中古車情報誌認定検査の検査台数が好調に推移した結果、前年同期比増収増益となりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高(セグメント間の内部売上高を含む。)は3,106,998千円(前年同期比8.3%増、営業利益は1,047,517千円(前年同期比10.3%増)となりました。
2023年12月期
当第1四半期連結累計期間
前年同期比
増減率
売上高3,106,998千円+8.3%
営業利益1,047,517千円+10.3%

(※1)中古車オークションとは、当社が主催するオンラインで行う会員制のリアルタイムの中古車オークションのことです。
(※2)共有在庫市場とは、当社の会員ネットワークを活用し、会員が所有する中古車店頭在庫の情報を会員間で共有し取引する市場のことです。
(※3)ライブ中継オークションとは、当社が業者間取引の市場である現車オークション会場と提携し、現車オークション会場が主催するオークションを中継するサービスのことです。
(※4)落札代行サービスとは、株式会社アイオークが業者間取引の市場である現車オークション会場等に出品される中古車の落札・出品・決済・輸送の代行を行うサービスのことです。
(※5)車両検査サービスとは、株式会社AISが出品車両の検査及び車両検査技能に関する研修を行うサービスのことです。
(※6)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料より
(※7)一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計資料及び一般社団法人全国軽自動車協会連合会の統計資料より
(※8)2023年ユーストカー総合版+輸出相場版より
(デジタルプロダクツ事業)
当事業は、中古スマートフォン・中古PC等の中古デジタル機器のオークション及び流通に付随するサービスで構成されています。
端末の買い替えサイクルの長期化等の影響により、中古端末の流通台数は前年同期を下回り、取扱高は前年同期比で縮小しました。一方でデジタルマーケティングやサービス体制の充実により、新規バイヤー数は継続して増加しました。更なるバイイングパワー強化のため、新たな会員制マーケティング施策や、オークションプラットフォーム改革の推進、海外拠点の拡充に加え、人財育成や採用による組織強化を図っており、積極的な投資を実施しました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は1,881,982千円(前年同期比8.4%減)、営業利益は1,297,354千円(前年同期比11.4%減)となりました。
2023年12月期
当第1四半期連結累計期間
前年同期比
増減率
売上高1,881,982千円△8.4%
営業利益1,297,354千円△11.4%

(コンシューマープロダクツ事業)
B2B事業では、デジタルマーケティング等の施策により新規会員数が増加しました。また、会員のニーズに応じたアプローチや新規営業の活動促進等によって出品点数・成約点数ともに前年同期を上回ったことに加え、平均成約単価の上昇により取扱高が増加し、前年同期比増収増益となりました。
C向け事業では、引き続き重点買取商材の絞り込みや相場を注視した買取・販売コントロールにより粗利率は上昇しましたが、買取強化を目的としたWeb広告への投資等の影響により、前年同期比増収減益となりました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は4,809,100千円(前年同期比4.0%増)、営業利益は536,127千円(前年同期比10.0%増)となりました。
2023年12月期
当第1四半期連結累計期間
前年同期比
増減率
売上高4,809,100千円+4.0%
営業利益536,127千円+10.0%

(その他)
当事業は、中古バイク及び花きのオークション、サーキュラーコマース事業(医療関連事業を含む。)及び海外事業等で構成されています。
当第1四半期連結累計期間の売上高(セグメント間の内部売上高を含む。)は1,034,407千円(前年同期比3.7%減)、営業損失は26,823千円(前年同期は営業損失87,449千円)となりました。
2023年12月期
当第1四半期連結累計期間
前年同期比
増減率
売上高1,034,407千円△3.7%
営業損失(△)△26,823千円-

(2) 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて3,289,170千円増加し、40,637,831千円となりました。これは主に、現金及び預金が932,959千円、オークション貸勘定が2,250,146千円、棚卸資産が288,746千円増加したものの、その他流動資産が292,676千円減少したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べて2,498,328千円増加し、16,935,758千円となりました。これは主に、買掛金が102,037千円、オークション借勘定が3,388,912千円増加したものの、未払法人税等が263,956千円、その他流動負債が805,298千円減少したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて790,842千円増加し、23,702,073千円となりました。これは主に、利益剰余金が734,355千円増加したことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 従業員数
当第1四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい変動はありません。
(6) 生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
(7) 主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動はありません。