四半期報告書-第11期第3四半期(令和1年10月1日-令和1年12月31日)

【提出】
2020/02/13 9:10
【資料】
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【項目】
19項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、本四半期報告書に記載の数値はIFRSベースで表示しております。
当社は、当第3四半期連結会計期間において、当社の連結子会社であるフジ医療器の持分譲渡を決定したため、従来「ライフ&ヘルス事業」に含めていた同社及び同社子会社の事業を非継続事業に分類し、売上収益、営業利益、税引前利益は、非継続事業を除いた継続事業の数値を記載しております。前年度実績につきましても同様に修正しております。また、当社グループは、「貴金属事業」、「環境保全事業」、「ライフ&ヘルス事業」の3つを報告セグメントとしておりましたが、当第3四半期連結会計期間より、「貴金属事業」、「環境保全事業」の2つに報告セグメントを変更しております。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復を続けました。一方、経済の先行きについては、消費税増税後の個人消費への影響や米中貿易摩擦を背景にした世界経済の減速懸念など、依然として不透明な状況が続いています。
当第3四半期連結累計期間の売上収益は99,108百万円(前年同期比20,662百万円増、26.3%増)、営業利益は13,894百万円(前年同期比4,299百万円増、44.8%増)、税引前四半期利益は12,070百万円(前年同期比3,194百万円増、36.0%増)、四半期利益は6,402百万円(前年同期比129百万円増、2.1%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は6,402百万円(前年同期比129百万円増、2.1%増)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
① 貴金属事業
国内および韓国・マレーシアにおける貴金属リサイクル分野の売上収益および営業利益は、貴金属回収量の増加や貴金属価格の上昇により前年同期比で増加しました。また、北米における貴金属精錬分野の売上収益および営業利益は、精錬取引の増加や金融取引の拡大により前年同期比で増加しました。一方、北米事業の効率及び採算性を一層高めるため、アサヒリファイニングフロリダ社の金銀精錬設備の廃棄を決定し、固定資産の減損損失を計上しました。しかしながら、本セグメントの売上収益および営業利益は前年同期比で大幅に増加しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上収益は82,755百万円(前年同期比20,403百万円増、32.7%増)、営業利益は12,404百万円(前年同期比3,683百万円増、42.2%増)となりました。
② 環境保全事業
各事業会社の特長を活かしてサービスを提供する営業体制を強化し、新規案件の開拓等に努めた結果、本セグメントの売上収益および営業利益は前年同期比で増加しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上収益は15,284百万円(前年同期比1,139百万円増、8.1%増)、営業利益は3,027百万円(前年同期比398百万円増、15.2%増)となりました。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は226,554百万円となり、前連結会計年度末に比べ66,281百万円増加いたしました。これは主に、現金及び現金同等物が2,231百万円、のれんが6,638百万円減少した一方で、営業債権及びその他の債権が59,699百万円、棚卸資産が3,953百万円増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は157,735百万円となり、前連結会計年度末に比べ65,266百万円増加いたしました。これは主に、営業債務及びその他の債務が3,350百万円減少した一方で、借入金が63,196百万円、その他の金融負債が2,379百万円増加したことによるものであります。
(資本)
当第3四半期連結会計期間末における資本合計は68,818百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,014百万円増加いたしました。これは主に、四半期包括利益による増加5,683百万円、剰余金の配当による減少4,721百万円によるものであります。
この結果、親会社所有者帰属持分比率は30.4%(前連結会計年度末は42.3%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より2,021百万円減少し、売却目的で保有する資産に含まれる現金及び現金同等物209百万円を除くと、当第3四半期連結会計期間末には14,065百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において営業活動の結果使用した資金は55,874百万円(前年同期比152.3%増)となりました。
これは主に、税引前四半期利益12,070百万円(前年同期比36.0%増)、減価償却費及び償却費2,179百万円(前年同期比25.0%増)、営業債権及びその他の債権の増加額60,531百万円、棚卸資産の増加、営業債務及びその他の債務の増加及び法人所得税の支払によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は1,981百万円(前年同期比13.9%増)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出2,119百万円(前年同期比22.8%増)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において財務活動の結果獲得した資金は55,965百万円(前年同期比189.2%増)となりました。
これは主に、短期借入金の純増加額61,039百万円(前年同期比146.9%増)、配当金の支払いによる支出4,708百万円(前年同期比28.7%増)によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、338百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。