四半期報告書-第13期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/02/10 10:18
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が緩和されたことなどにより、非製造業を中心に持ち直しの動きがみられました。しかしながら、原油や原材料の価格上昇などにより景況の回復は緩やかであり、加えて、2021年末にかけて感染症が再び拡大しており、先行きは依然として不透明な状況にあります。
当第3四半期連結累計期間の売上収益は144,487百万円(前年同期比24,454百万円増、20.4%増)、営業利益は19,318百万円(前年同期比2,069百万円増、12.0%増)、税引前四半期利益は19,271百万円(前年同期比1,938百万円増、11.2%増)、四半期利益は13,567百万円(前年同期比1,606百万円増、13.4%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は13,567百万円(前年同期比1,606百万円増、13.4%増)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
① 貴金属事業
国内および韓国・マレーシアにおける貴金属リサイクル事業は、貴金属価格の上昇や貴金属販売量の増加により、前年同期比で増収増益となりました。また、北米における貴金属精錬事業は、金原料の入荷量が減少しましたが、地金を用いた製品の加工・販売量が増加したことにより、前年同期比で減収増益となりました。これらの結果、本セグメントの当第3四半期連結累計期間の売上収益は130,974百万円(前年同期比25,393百万円増、24.1%増)、営業利益は19,383百万円(前年同期比3,168百万円増、19.5%増)となりました。
② 環境保全事業
半導体・電子部品関連の廃液や医療関連の感染性廃棄物の取引は引き続き活発でありました。また、国内の経済活動の回復にあわせ、ほぼすべての産業廃棄物分野の処理量を前年同期比で増やしました。しかしながら、前年度末に株式会社インターセントラルが当社の連結対象子会社から除外されたことなどにより、本セグメントの当第3四半期連結累計期間の売上収益は13,513百万円(前年同期比939百万円減、6.5%減)、営業利益は2,713百万円(前年同期比123百万円減、4.4%減)となりました。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は297,037百万円となり、前連結会計年度末に比べ52,233百万円増加いたしました。これは主に、現金及び現金同等物が3,025百万円、棚卸資産が11,589百万円、繰延税金資産が3,125百万円減少した一方、営業債権及びその他の債権が65,648百万円、その他の流動資産が3,931百万円、有形固定資産が2,424百万円増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は194,567百万円となり、前連結会計年度末に比べ47,668百万円増加いたしました。これは主に、未払法人所得税が5,363百万円、その他の流動負債が3,637百万円減少した一方、社債及び借入金が57,113百万円増加したことによるものであります。
(資本)
当第3四半期連結会計期間末における資本合計は102,469百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,565百万円増加いたしました。これは主に、四半期包括利益による増加12,505百万円、剰余金の配当による減少7,080百万円によるものであります。
この結果、親会社所有者帰属持分比率は34.5%(前連結会計年度末は40.0%)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より3,025百万円減少し、当第3四半期連結会計期間末には6,997百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において営業活動の結果獲得した資金は14,930百万円(前年同期は10,812百万円の使用)となりました。
これは主に、税引前四半期利益19,271百万円(前年同期比11.2%増)、減価償却費及び償却費1,990百万円(前年同期比6.4%増)、棚卸資産の減少、営業債権及びその他の債権の増加、営業債務及びその他の債務等の増加、法人所得税の支払及び法人所得税の還付によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は4,109百万円(前年同期比8.6%減)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出4,563百万円(前年同期比13.7%増)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第3四半期連結累計期間において財務活動の結果使用した資金は13,889百万円(前年同期は516百万円の獲得)となりました。
これは主に、長短借入金の純減少額4,816百万円(前年同期は6,744百万円の増加)、自己株式の取得による支出1,785百万円、配当金の支払いによる支出7,070百万円(前年同期比19.9%増)によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、263百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。