四半期報告書-第20期第3四半期(2024/01/01-2024/03/31)

【提出】
2024/05/08 16:08
【資料】
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【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当社グループはゲーム・アニメ事業、メタバース事業、DX事業、コマース事業、投資事業の各セグメントにおいて
積極的な投資に取り組んで参りました。この結果、当第3四半期連結累計期間の当社グループ業績は、売上高47,199百万円(前年同期比14.7%減)、営業利益4,555百万円(同39.6%減)、経常利益5,355百万円(同27.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益3,201百万円(同23.2%減)となりました。
なお、第1四半期連結会計期間より、前連結会計年度において「インターネット・エンタメ事業」に含めていた事
業を独立した「ゲーム・アニメ事業」、「メタバース事業」、「DX事業」、「コマース事業」、「その他」に区分しており、「投資・インキュベーション事業」について「投資事業」へ名称を変更しております。
また、対前年同四半期の増減及び増減率については、前年同四半期の数値を変更後の区分方法に組み替えた数値に
基づいて作成しております。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
①ゲーム・アニメ事業
既存スマートフォンゲームの長期運営体制による収益安定化及び海外展開による収益力向上に取り組むとともに、新規タイトルの開発を進めて参りました。また、「ヘブンバーンズレッド」の周年施策が奏功しつつも、前年同期比では減収となりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高35,102百万円(前年同期比14.2%減)、営業利益5,507百万円(同1.4%減)となりました。
②メタバース事業
プラットフォーム事業において、スマートフォン向けメタバース「REALITY」のコンテンツ拡充及び機能拡充を進めるとともに、グローバル展開を進めて参りました。また、費用効率化による収益構造の改善にも取り組んで参りました。VTuber事業における積極的な投資も継続し、メタバース事業全体で堅調に推移しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高5,361百万円(前年同期比10.5%増)、営業利益80百万円(前年同期は営業損失96百万円)となりました。
③DX事業
広告事業の伸長が寄与するも、前連結会計年度に終了した大型案件の影響等により軟調に推移しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高4,185百万円(前年同期比0.2%減)、営業利益681百万円(同19.8%減)となりました。
④コマース事業
コマース事業全体で「メディア×SaaS」戦略を推進、メディア力を活かし、安定収益基盤であるSaaS事業の強化を進めて参りましたが、当第3四半期連結会計期間はメディア事業が軟調に推移しました。また、当連結会計年度に新たに開始したHR事業への積極的な投資も継続して参りました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高966百万円(前年同期比1.7%減)、営業利益40百万円(同493.5%増)となりました。
⑤投資事業
インターネット・IT領域を中心に投資するベンチャーキャピタルやスタートアップへの投資に取り組んで参りましたが、当社グループ出資ファンドにおける保有株式の売却による収益が減少したこと等により軟調に推移しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,832百万円(前年同期比60.3%減)、営業損失237百万円(前年同期は営業利益2,467百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は127,106百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,300百万円増加致しました。流動資産は110,623百万円(前連結会計年度末比3,256百万円増)となりました。主な増加要因は「現金及び預金」が1,443百万円減少した一方、「金銭の信託」、「営業投資有価証券」及び「受取手形、売掛金及び契約資産」がそれぞれ3,500百万円、784百万円、555百万円増加したことによるものであります。固定資産は16,482百万円(同956百万円減)となりました。主な減少要因は「繰延税金資産」が412百万円増加した一方、「投資有価証券」及び投資その他の資産の「その他」がそれぞれ1,081百万円、131百万円減少したことによるものであります。
負債につきましては33,015百万円となり、前連結会計年度末に比べ759百万円増加致しました。流動負債は14,837百万円(同5,553百万円減)となりました。主な減少要因は「未払金」及び流動負債の「その他」がそれぞれ644百万円、422百万円増加した一方、「1年内償還予定の社債」及び「契約負債」がそれぞれ5,000百万円、1,341百万円減少したことによるものであります。固定負債は18,178百万円(同6,312百万円増)となりました。主な増加要因は「社債」及び固定負債の「その他」がそれぞれ6,000百万円、312百万円増加したことによるものであります。
純資産につきましては94,090百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,541百万円増加致しました。主な増加要因は「その他有価証券評価差額金」が141百万円減少した一方、「利益剰余金」が1,323百万円増加し、また「自己株式」が207百万円減少したことによるものであります。
企業の安定性を示す自己資本比率は、当第3四半期連結会計期間末は73.6%であります。また、支払い能力を示す流動比率は、当第3四半期連結会計期間末は745.6%となっております。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は833百万円であります。