有価証券報告書-第22期(令和2年7月1日-令和3年6月30日)

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2021/09/30 14:35
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(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、経営成績等という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるなか、持ち直しの動きが続いているものの、一部に弱さが増しています。企業収益は、感染症の影響があるものの、総じてみれば持ち直しております。また実質総雇用者所得は持ち直しの動きが見られる一方、消費者マインドはこのところ持ち直しの動きに足踏みがみられています。
またモバイルコンテンツ業界においては、アプリストアの消費支出が2020年は1,430億ドルに到達、前年同期から20%増加し、過去最高を記録しました(注1)。
当社グループにおきましては、「日本語女性向け」「英語・アジア女性向け」「男性向け」「リアイベ」「電書・動画・コンシューマ」の5区分で事業を運営しております。
当連結会計年度における売上は、「英語・アジア女性向け」が減少したものの、「日本語女性向け」「男性向け」等が増加し、6,902,723千円(前期比4.8%増)となりました。費用は、オフィス減床やリース料削減による賃借料が減少した一方、イベント等の費用、派遣及び業務委託費用の増加による外注費の増加があったことや、売上増加による販売手数料の増加により、全体としてやや増加しました。その結果、売上の増加が費用の増加を上回り、営業利益は159,001千円(前年同期は営業損失86,286千円)、経常利益は177,890千円(同 経常損失87,597千円)、親会社株主に帰属する当期純利益は163,210千円(同 親会社株主に帰属する当期純損失160,746千円)とそれぞれ黒字転換となりました。
また、当連結会計年度末の総資産は、3,513,192千円(前連結会計年度末比508,940千円増)、負債合計は、875,344千円(同156,105千円増)、純資産合計は、2,637,847千円(同352,835千円増)となりました。
事業区分別の主要なタイトル名、及びその略称は次の通りです。
事業区分分類主要タイトル略称
日本語女性向け読み物型100シーンの恋+
ダウト~嘘つきオトコは誰?~
100恋+
ダウト
アバター型天下統一恋の乱 Love Ballad
誓いのキスは突然に Love Ring
眠らぬ街のシンデレラ
鏡の中のプリンセス Love Palace
新◆王子様のプロポーズ Eternal Kiss
魔界王子と魅惑のナイトメア
幕末維新 天翔ける恋
恋乱
誓い
シンデ
ミラプリ
王子
魔界
幕天
カード型あやかし恋廻りあや恋
声優型(注2)アニドルカラーズアニドル
英語・アジア女性向け読み物型Love365: Find Your Story(注3)
Lovestruck: Choose Your Romance(注4)
Love365
Lovestruck
カード型Ayakashi: Romance RebornAyakashi
男性向けカード型六本木サディスティックナイト六本木
リアイベ
(リアルイベント)
イベント・ライツボルフェス2021
「アニドル」キュアステージ

電書・動画・
コンシューマ
電子書籍KISSMILLe~100シーンの恋チャット小説~(注5)
ぼるコミ
otonaシンデレラ
キスミル

OCレーベル
コンシューマ展開Nintendo Switch向け「至極の男~もう一度愛される夜」

1、日本語女性向け
日本語女性向けは、「読み物型」「アバター型」「カード型」「声優型」に分類して展開しております。
「アバター型」が増加し、売上高は4,137,196千円(前期比4.2%増)となりました。
2、英語・アジア女性向け
英語・アジア女性向けは、「Love365」「Lovestruck」等が該当します。
「Lovestruck」等が減少したことにより、売上高は1,306,372千円(前期比10.4%減)となりました。
3、男性向け
主に「六本木」が増加したことにより、売上高は1,202,142千円(前期比16.1%増)となりました。
4、リアイベ
イベント・ライツが増加したことにより、売上高は156,041千円(前期比89.6%増)となりました。
5、電書・動画・コンシューマ
電書・動画・コンシューマは電子書籍(キスミル、ぼるコミ、OCレーベル)及びコンシューマ
(Nintendo Switch向けコンテンツ)が該当します。
主にコンシューマが増加したことにより、売上高は100,971千円(前期比147.9%増)となりました。
(注)1.出所:App Annie Inc.「モバイル市場年鑑2021」2021年1月13日発表。
2.声優型:アプリ運用と並行し、声優陣を起用したアプリ外イベントやCD販売等を積極的に展開するタイプのアプリ。
3.Love365: Find Your Story:日本語版恋愛ドラマアプリを翻訳した海外市場向けコンテンツであり、1つのアプリ内で複数の
タイトルが楽しめる「読み物アプリ」。
4.Lovestruck: Choose Your Romance:SFスタジオ(米国サンフランシスコにある連結子会社)にて海外市場向けに制作した
「読み物アプリ」。
5.KISSMILLe~100シーンの恋チャット小説~:ボルテージの電子書籍事業の第1弾となる、投稿プラットフォーム型の「恋愛チ
ャット小説アプリ」。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して308,216千円増加し、1,839,144千円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、232,580千円の資金を得る結果(前連結会計年度は223,641千円の支出)となりました。その主な要因は、税金等調整前当期純利益が177,890千円となったこと並びに売上債権が85,865千円の減少となったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、259,289千円の資金を支出する結果(同32,148千円の支出)となりました。その主な要因は、投資不動産の取得による支出が166,280千円並びに無形固定資産及び有形固定資産の取得による支出が74,678千円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、329,685千円の資金を得る結果(同441,029千円の収入)となりました。その主な要因は、株式の発行による収入が182,020千円、長期借入れによる収入及び短期借入れによる収入が180,000千円あったことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループは、生産実績を定義することが困難であるため、生産実績は記載しておりません。
b.受注実績
当社グループは、受注生産を行っていないため、受注実績は記載しておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2020年7月1日
至 2021年6月30日)
前期比(%)
モバイルコンテンツ事業(千円)6,902,7234.8
合計(千円)6,902,7234.8

(注)1.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
2.当社グループは、報告セグメントが単一のセグメントであります。
3.当社グループのモバイルコンテンツ事業における主な販売先は一般消費者であり、販売代金は料金回収代行サービスを利用して一般消費者より回収しております。
4.最近2連結会計年度における主なプラットフォーム運営会社別の売上高及び当該売上高の総売上高に対する割合は以下の通りであります。
相手先前連結会計年度
(自 2019年7月1日
至 2020年6月30日)
当連結会計年度
(自 2020年7月1日
至 2021年6月30日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
グーグル・ペイメント合同会社2,730,76241.53,058,00744.3%
Apple Inc.2,780,49542.22,717,70239.4%
グリー株式会社407,7516.2362,3635.2%
株式会社NTTドコモ232,6153.5184,8942.7%

(2) 経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づいて作成されております。
重要な会計方針及び見積りにつきましては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 重要な会計上の見積り」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
(資産の部)
当連結会計年度末の総資産は、3,513,192千円(前連結会計年度末比508,940千円増)となりました。
流動資産は、2,896,179千円(同243,637千円増)となりました。その主な要因は、新株予約権行使等による現預金の増加308,216千円及び売掛金の減少84,981千円によるものであります。
固定資産は、617,013千円(同265,303千円増)となりました。その主な要因は、投資不動産取得及び投資有価証券取得による投資その他の資産の増加204,226千円及びソフトウェア取得等による無形固定資産の増加39,617千円によるものであります。
(負債の部)
負債合計は、875,344千円(同156,105千円増)となりました。
流動負債は、761,671千円(同42,432千円増)となりました。その主な要因は、未払費用が56,751千円減少した一方で、短期借入金の増加30,000千円、その他の増加24,136千円、未払法人税等の増加19,971千円、買掛金の増加11,390千円及び預り金の増加10,754千円があったことによるものであります。
固定負債は、113,673千円(同113,673千円増)となりました。その主な要因は、長期借入金の増加113,673千円によるものであります。
(純資産の部)
純資産は、2,637,847千円(同352,835千円増)となりました。その主な要因は、新株予約権行使によって資本金及び資本準備金がそれぞれ91,485千円増加したこと並びに親会社株主に帰属する当期純利益の計上によって利益剰余金が163,210千円増加したことによるものであります。
b.経営成績の分析
当連結会計年度の業績は売上高6,902,723千円(前連結会計年度末比315,449千円増)となりました。売上原価は2,372,994千円(同 5,688千円増)、販売費及び一般管理費は4,370,727千円(同 64,472千円増)となり、この結果、営業利益は159,001千円(前連結会計年度末は営業損失86,286千円)、経常利益は177,890千円(同 経常損失87,597千円)、親会社株主に帰属する当期純利益は163,210千円(同 親会社株主に帰属する当期純損失160,746千円)となりました。
当社グループは「恋愛と戦いのドラマ」をテーマとした感動コンテンツを提供することを経営方針としております。当面の成長戦略は、現在の基幹事業である「物語アプリ」に成長要素を取り込み、「アプリ進化戦略」「ファンダム戦略」「多角化戦略」の3つを実行し、「黒字基調&次の成長」を実現することであります。
各戦略に基づき、2021年6月期においては主に以下の取り組みを行ってまいりました。
アプリ進化戦略
読み物型・アバター型・カード型の3型を洗練させ、日本語女性をベースに英語・アジア女性、男性へ向け拡張してまいりました。また、日本語女性向けの再成長を図る施策として、「ボル恋(注)」「ボルパス」を開始しております。
ファンダム戦略
物語アプリとリアルイベントの相乗効果を狙い、オンラインイベントやEコマースのノウハウ構築等に注力いたしました。その結果、事業区分「リアイベ」の売上高は前期比で約1.9倍に拡大しております。
多角化戦略
成長著しい、電子コミック市場、web動画市場、コンシューマゲーム市場への参入・拡大に取組みました。その結果、事業区分「電書・動画・コンシューマ」の売上高は前期比で2倍以上に急拡大しております。
2022年6月期第1四半期以降は「多タイトル×多分野」の強みを追求し、「日本語女性向け再成長」と「新分野への投資」へ注力いたします。
「日本語女性向け再成長」としては、「日女アプリ×ファンダム」と称し、アプリユーザーに対しイベント・グッズ・動画・コミック等アプリ以外の楽しみを提供、また「ボルパス」の活用で限定アイテムなどポイントを貯める楽しみも提供することで、ファンダム醸成を図ります。
「新分野への投資」としては、電書・コンシューマ事業への投資を拡大してまいります。既にサービス開始等から1~2年が経過しておりますが、実績・ノウハウを積み上げアクティブユーザー数や販売ダウンロード数を着実に伸ばしております。
(注)ボル恋:2021年4月より発足した当社恋愛ドラマシリーズの新たな総称。当社コンテンツのユーザー認知と、集客力の向上促進を
目的としている。
1.売上高
当連結会計年度の売上高は6,902,723千円(前連結会計年度末比315,449千円増)となりました。詳細については「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュフローの分析 (1)経営成績等の状況の概要」をご参照ください。
2.売上原価
売上原価は、オフィス減床やリース料削減による賃借料が減少した一方、イベント等の費用、派遣及び業務委託費用の増加により外注費が増加したため、2,372,994千円(同 5,688千円増)となりました。
3.販売費及び一般管理費、営業利益
販売費及び一般管理費は、売上増加による販売手数料増加や広告宣伝費の増加等により、4,370,727千円(同 64,472千円増)となりました。
この結果、営業利益は159,001千円(前連結会計年度末は営業損失86,286千円)となりました。
4.営業外収益、営業外費用及び経常利益
営業外収益は主として助成金収入18,138千円及び不動産賃貸料5,286千円であります。営業外費用は主として不動産賃貸費用9,693千円であります。この結果、経常利益は177,890千円(同 経常損失87,597千円)となりました。
5.親会社株主に帰属する当期純利益
法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額を控除した親会社株主に帰属する当期純利益は163,210千円(同 親会社株主に帰属する当期純損失160,746千円)となりました。
(注)「増加」「減少」等の表現は、前連結会計年度との比較によるものです。
c.資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金需要は、外注費、労務費等の運転資金と、コンテンツシステム開発、設備の投資資金であります。財源は、自己資金と営業活動や財務活動によるキャッシュ・フローであります。
当連結会計年度においては、業績改善により営業活動によるキャッシュ・フローがプラスに転じ、財務活動によるキャッシュ・フローについても、第三者割当増資により2020年7月から8月に182百万円の資金を調達したこと並びに金融機関から長期借入金120百万円及び短期借入金60百万円の資金を調達したことで大幅なプラスとなりました。そのため、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、当面事業を継続していくうえで十分な流動性を確保しているものと考えております。今後も、資金調達が必要と判断される場合には、速やかに増資や金融機関からの借入等を検討してまいります。

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