四半期報告書-第14期第2四半期(令和3年8月1日-令和3年10月31日)

【提出】
2021/12/10 15:03
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社は、「驚きを心に」をコンセプトとして、人々の生活が便利に楽しくなるように、AIを活用したサービスをBtoCおよびBtoB領域で展開しております。
当社が属するAI市場では、ディープラーニング等の機械学習関連アルゴリズムの高度化に加えて、機械学習に利用可能な計算機の能力向上やデータの増加により、更なる成長が続いております。また、我が国の経済環境は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け依然として厳しい状況にあり、先行きについても、国内外の感染症の動向や経済活動・金融資本市場への影響を注視する必要がある等、不透明な状況が続いておりますが、情報サービス業界においては、顧客企業の業務効率化・デジタルトランスフォーメーション推進による需要拡大が見込まれると認識しております。
このような環境のなか、当社のAI(BtoC)サービスにおいては、全国的な外出自粛影響による巣ごもり需要の活性化やメディア露出等の影響もあり、AIによるサポート機能等を搭載したスマートフォンアプリ「将棋ウォーズ」が引き続き安定した収益を上げました。AI(BtoB)サービスにおいては、当社のディープラーニング等の機械学習技術を集約したAIサービス「HEROZ Kishin」に関わる業務の標準化を続け、資本業務提携先をはじめとする様々な事業会社に「HEROZ Kishin」を拡販しておりますが、当第2四半期累計期間のAI(BtoB)サービスに関する売上は、エンターテインメント領域におけるゲーム終了等の影響により、前年同期と比較して減少となりました。また、高度な機械学習アルゴリズム開発・プロダクト開発のための技術研究強化に加えて、機械学習用サーバ等設備の購入に伴う減価償却費・通信費の増加、体制変更に伴う採用強化による採用教育費の増加及び中長期的な成長戦略を実現するための先行投資等によって、売上原価・販売費及び一般管理費が増加しております。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を第1四半期会計期間の期首から適用しているため、当第2四半期累計期間における経営成績に関する説明に関しては、前第2四半期累計期間と比較した前年同期比(%)の記載は省略しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載の通りであります。
a.財政状態
当第2四半期会計期間末の資産合計は、前事業年度末に比べ23,393千円増加し、6,570,008千円となりました。これは主に関係会社株式の増加1,995,548千円、現金及び預金の減少1,947,786千円、有形固定資産の減少81,572千円があったこと等によります。
当第2四半期会計期間末の負債合計は、前事業年度末に比べ47,329千円増加し、190,833千円となりました。これは主に未払金の増加22,704千円があったこと等によります。
当第2四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末に比べ23,935千円減少し、6,379,175千円となりました。これは主に利益剰余金の減少26,510千円があったこと等によります。
b.経営成績
当第2四半期累計期間の売上高は729,240千円となり、EBITDA(営業利益+減価償却費+敷金償却)70,258千円、営業損失6,063千円、経常損失12,589千円、四半期純損失10,638千円となりました。
また、当社はAI関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の経営成績に関する記載は省略しております。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末より1,947,786千円減少し、3,606,363千円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において営業活動の結果得られた資金は、125,472千円(前年同期は247,049千円の収入)であります。
この主な要因は、税引前四半期純損失の計上12,589千円、減価償却費の計上75,651千円、未払金の増加額22,803千円(投資活動による増減分を除く)等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において投資活動の結果使用した資金は、2,073,258千円(前年同期は11,333千円の支出)であります。
この主な要因は、関係会社株式の取得(バリオセキュア株式会社株式の取得)による支出1,995,548千円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において、財務活動による資金の増減はありませんでした(前年同期は1,492千円の収入)。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期累計期間において、当社が会計上の見積りに用いた新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う影響
等に関する仮定について、重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期累計期間における当社の研究開発活動の金額は、37,161千円であります。
なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。