四半期報告書-第78期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)

【提出】
2022/11/11 15:41
【資料】
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【項目】
35項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、緩やかながらも景気の持ち直しが期待される一方で、原料、燃料の価格高騰や供給面での制約等の影響が景気を下押しするリスクとなっております。
当社グループにおきましては、建築関連では、物流施設を中心に耐火被覆工事が微減で推移しましたが、耐火被覆材の販売需要は回復しつつあることから、売上高は前年同期比で増加しました。プラント関連では、保温材の販売需要が徐々に回復しつつあるものの、当初想定していたように、ここ数年続いていた電力プラント等の大型建設工事案件が一服したことから、売上高は前年同期比で減少しました。なお、原料・燃料費が高騰し製造原価を押し上げている状況を踏まえ、今期当初、さらには今夏にも顧客等への製品価格の値上げを実施し、浸透を図っているところではありますが、それを上回る原料・燃料費の著しい上昇が収益を圧迫している状況であります。
その結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は5,833,541千円(前年同期比19.0%減)、営業利益は508,535千円(前年同期比39.3%減)、経常利益は497,477千円(前年同期比43.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は319,860千円(前年同期比28.9%減)となりました。
当第2四半期連結累計期間のセグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
<建築関連>工事部門においては、オフィス、データセンター、工場等の耐火被覆工事が比較的堅調に推移したものの、物流関係の大型工事案件の受注がやや振るわず、工事売上高は前年同期比で微減となりました。一方、販売部門においては、煙突用断熱材は振るわなかったものの、耐火被覆材、内装仕上げ材等は徐々に回復し、販売売上高は前年同期比で増加しました。
その結果、売上高は2,448,129千円(前年同期比3.1%増)、営業利益は477,227千円(前年同期比18.2%減)となりました。
<プラント関連>販売部門においては、国内一般顧客向け製品及び海外子会社製品等の需要が徐々に回復しており、価格転嫁の寄与もあって、販売売上高は前年同期比で増加しました。しかしながら工事部門においては、電力、石油、鉄鋼等のメンテナンス関係は比較的堅調に推移しているものの、想定していたように、ここ数年続いていた大型建設工事等が一服したことから、工事売上高は前年同期比で減少しました。
その結果、売上高は3,385,412千円(前年同期比29.8%減)、営業利益は480,375千円(前年同期比35.9%減)となりました。
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて411,289千円減少し、16,039,441千円となりました。
(流動資産)
流動資産については、前連結会計年度末に比べて473,314千円減少し、10,052,072千円となりました。これは主に、現金及び預金が726,482千円増加したものの、完成工事未収入金が1,122,006千円減少したことによるものであります。
(固定資産)
固定資産については、前連結会計年度末に比べて62,025千円増加し、5,987,369千円となりました。これは主に、投資その他の資産が56,350千円増加したことによるものであります。
(流動負債)
流動負債については、前連結会計年度末に比べて343,503千円減少し、2,750,184千円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が109,321千円、工事未払金が158,102千円、未払法人税等が92,108千円減少したことによるものであります。
(固定負債)
固定負債については、前連結会計年度末に比べて17,933千円減少し、1,258,269千円となりました。これは主に、長期借入金が59,774千円減少したことによるものであります。
(純資産)
純資産については、前連結会計年度末に比べて49,851千円減少し、12,030,987千円となりました。これは主に、利益剰余金が1,661千円、為替換算調整勘定が13,961千円増加したものの、自己株式の取得により72,000千円減少したことによるものであります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比較して723,482千円増加し、3,226,136千円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、1,309,234千円(前年同期は880,883千円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益493,775千円、減価償却費155,444千円、売上債権及び契約資産の減少1,329,740千円、契約負債の増加68,388千円により資金が増加した一方で、仕入債務の減少267,482千円、その他132,780千円、法人税等の支払額251,712千円により資金が減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は、184,414千円(前年同期は321,735千円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出123,937千円、投資有価証券の取得による支出72,347千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は、418,297千円(前年同期は475,976千円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出74,775千円、配当金の支払額321,522千円によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において当社グループが定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は70,272千円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。