四半期報告書-第12期第2四半期(令和3年6月1日-令和3年8月31日)
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社は、前第2四半期累計期間については四半期財務諸表を作成していないため、前年同四半期累計期間との比較分析は行っておりません。
(1)経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の長期化が見られました。そのため、当社の属するデジタルトランスフォーメーション(以下、「DX」という。)市場は活況が続いていると見ております。そのような中、Web会議システムなど感染拡大後にリモートワークに対応するソリューションが急速に普及したことに対し、当社の提供するマーケティング&セールスに関するソリューションは、普及の速度は緩やかながら、安定的に拡大が続いていると当社では認識しております。そうした環境下において、マーケティングのDXへの関心の高まりを捉えるべく、デジタルマーケティングのPDCAを支える分析・改善提案ツールである「AIアナリスト」だけでなく、そこから抽出された改善を実現するBPOソリューション群である「AIアナリストSEO」「AIアナリストAD」を含む「AIアナリスト・シリーズ」のクロスセルの推進を、またインキュベーション事業では「AIアナリスト」で培った“勝ちパターン”をもとに企業のマーケティング戦略、組織設計、オペレーション構築など、マーケティングのDXコンサルティングを提供し、企業のマーケティングのDXを推進してまいりました。また、足元では、既存ソリューションの強化、そして当社のコア・コンピタンスであるナレッジの強化や提供手法を広げるソリューションの立ち上げを進めてまいりました。
プロダクト事業では、既存プロダクトの強化として、分析の深さと幅の2面での拡張を進めました。深さの面では、「AIアナリスト」の機能アップデートのひとつとして、当社の分析知見にもとづいた独自の“SEOレポート”を7月19日にリリースしました。“SEOレポート”では、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールを連携することで、自動で定期的にSEO特化のレポートが作成されるため、SEO効果の検証や現状把握を簡単に実施することができます。特に自然検索流入からのCV数予測など、SEOの重要指標を自動分析できる点が特徴となっております。また、幅の面では、中期的なプロダクトの機能拡張を目指すべく、「AIアナリスト」の機能強化のために、(1)SFA/CRM連携機能の実証実験、(2)「Q&Aチャットサービス」の試験運用を開始しました。SFA/CRM連携機能は、顧客獲得活動全体を一気通貫で評価し、可視化された費用対効果に沿って投資の意思決定を可能にするために、GoogleアナリティクスなどのデジタルマーケティングのデータとSalesforceなどのSFA/CRMツールのデータをスムーズに紐付けし、「AIアナリスト」で分析するものです。本機能について、将来的な「AIアナリスト」への機能追加を念頭に、既存顧客とともに実証実験を開始しました。また、当社のナレッジを「AIアナリスト」の改善提案などのこれまでの届け方に加えて、新たに“チャット”というライトなかたちで届けるべく、企業内のマーケターの方を対象に、デジタルマーケティングに関する質問にチャットで回答する「QAチャットサービス」を社数限定で開始しました。今後、Q&Aデータの蓄積を進め、Q&A回答のAIによる自動化を実現し、「AIアナリスト」の機能のひとつとして実装を目指します。
また、当社では自社の顧客獲得活動についても取り組みを継続しております。「AIアナリストAD」では、主な広告媒体であるGoogle及びYahoo!からパートナー認定を獲得しました。パートナー認定の獲得により、顧客からの信頼の獲得や媒体に関するアップデートの取得などが容易となり、マーケティング面でも後押しになるものと当社では考えております。また、経済産業省「IT導入補助金2021」の対象ツールに認定されたことで、「AIアナリスト」の導入費用の半額が補助金申請可能となるなど、経済的な面での魅力度向上にも取り組んでまいりました。
インキュベーション事業では、継続的な需要の増大を受け、大企業との密接な関係性強化を進めております。継続的にプロジェクトを受注できているため、この需要拡大に応じたキャパシティの確保に向けて、コンサルティングの型化による省力化及びコンサルタントの採用活動を進めております。
この結果、当第2四半期累計期間の経営成績は、売上高535,406千円、営業利益81,127千円、経常利益79,859千円、四半期純利益67,372千円となりました。
なお、当社はDX事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期会計期間末における資産合計は、前事業年度末と比較して354,311千円増加し、1,065,490千円となりました。これは、主に流動資産が330,268千円増加したことによるものであります。流動資産の増加は、主に借入及び株式の発行により現金及び預金が288,051千円増加したこと、業務拡大により売掛金が34,521千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末と比較して176,466千円増加し、421,097千円となりました。これは、主に流動負債が55,881千円増加したこと、固定負債が120,585千円増加したことによるものであります。流動負債の増加は、主に借入により1年内返済予定の長期借入金が52,010千円増加したことによるものであります。固定負債の増加は、借入により長期借入金が120,585千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産合計は、前事業年度末と比較して177,845千円増加し、644,393千円となりました。これは、主に株式の発行により資本金が55,330千円、資本剰余金が55,330千円増加したこと、四半期純利益の計上により利益剰余金が67,372千円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ288,051千円増加し、734,852千円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は54,435千円となりました。これは主に、税引前四半期純利益が79,859千円計上されたこと、減価償却費が19,350千円計上されたこと、賞与引当金の増加額が10,737千円あった一方で、売上の増加に伴い売上債権の増加額が34,521千円あったこと、法人税等の支払額が11,212千円あったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は39,889千円となりました。これは、無形固定資産の取得による支出が39,889千円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は273,505千円となりました。これは主に、長期借入れによる収入が199,521千円あったこと、株式の発行による収入が100,747千円あった一方で、長期借入金の返済による支出が27,405千円あったことによるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期累計期間において、該当事項はありません。
(1)経営成績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の長期化が見られました。そのため、当社の属するデジタルトランスフォーメーション(以下、「DX」という。)市場は活況が続いていると見ております。そのような中、Web会議システムなど感染拡大後にリモートワークに対応するソリューションが急速に普及したことに対し、当社の提供するマーケティング&セールスに関するソリューションは、普及の速度は緩やかながら、安定的に拡大が続いていると当社では認識しております。そうした環境下において、マーケティングのDXへの関心の高まりを捉えるべく、デジタルマーケティングのPDCAを支える分析・改善提案ツールである「AIアナリスト」だけでなく、そこから抽出された改善を実現するBPOソリューション群である「AIアナリストSEO」「AIアナリストAD」を含む「AIアナリスト・シリーズ」のクロスセルの推進を、またインキュベーション事業では「AIアナリスト」で培った“勝ちパターン”をもとに企業のマーケティング戦略、組織設計、オペレーション構築など、マーケティングのDXコンサルティングを提供し、企業のマーケティングのDXを推進してまいりました。また、足元では、既存ソリューションの強化、そして当社のコア・コンピタンスであるナレッジの強化や提供手法を広げるソリューションの立ち上げを進めてまいりました。
プロダクト事業では、既存プロダクトの強化として、分析の深さと幅の2面での拡張を進めました。深さの面では、「AIアナリスト」の機能アップデートのひとつとして、当社の分析知見にもとづいた独自の“SEOレポート”を7月19日にリリースしました。“SEOレポート”では、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールを連携することで、自動で定期的にSEO特化のレポートが作成されるため、SEO効果の検証や現状把握を簡単に実施することができます。特に自然検索流入からのCV数予測など、SEOの重要指標を自動分析できる点が特徴となっております。また、幅の面では、中期的なプロダクトの機能拡張を目指すべく、「AIアナリスト」の機能強化のために、(1)SFA/CRM連携機能の実証実験、(2)「Q&Aチャットサービス」の試験運用を開始しました。SFA/CRM連携機能は、顧客獲得活動全体を一気通貫で評価し、可視化された費用対効果に沿って投資の意思決定を可能にするために、GoogleアナリティクスなどのデジタルマーケティングのデータとSalesforceなどのSFA/CRMツールのデータをスムーズに紐付けし、「AIアナリスト」で分析するものです。本機能について、将来的な「AIアナリスト」への機能追加を念頭に、既存顧客とともに実証実験を開始しました。また、当社のナレッジを「AIアナリスト」の改善提案などのこれまでの届け方に加えて、新たに“チャット”というライトなかたちで届けるべく、企業内のマーケターの方を対象に、デジタルマーケティングに関する質問にチャットで回答する「QAチャットサービス」を社数限定で開始しました。今後、Q&Aデータの蓄積を進め、Q&A回答のAIによる自動化を実現し、「AIアナリスト」の機能のひとつとして実装を目指します。
また、当社では自社の顧客獲得活動についても取り組みを継続しております。「AIアナリストAD」では、主な広告媒体であるGoogle及びYahoo!からパートナー認定を獲得しました。パートナー認定の獲得により、顧客からの信頼の獲得や媒体に関するアップデートの取得などが容易となり、マーケティング面でも後押しになるものと当社では考えております。また、経済産業省「IT導入補助金2021」の対象ツールに認定されたことで、「AIアナリスト」の導入費用の半額が補助金申請可能となるなど、経済的な面での魅力度向上にも取り組んでまいりました。
インキュベーション事業では、継続的な需要の増大を受け、大企業との密接な関係性強化を進めております。継続的にプロジェクトを受注できているため、この需要拡大に応じたキャパシティの確保に向けて、コンサルティングの型化による省力化及びコンサルタントの採用活動を進めております。
この結果、当第2四半期累計期間の経営成績は、売上高535,406千円、営業利益81,127千円、経常利益79,859千円、四半期純利益67,372千円となりました。
なお、当社はDX事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期会計期間末における資産合計は、前事業年度末と比較して354,311千円増加し、1,065,490千円となりました。これは、主に流動資産が330,268千円増加したことによるものであります。流動資産の増加は、主に借入及び株式の発行により現金及び預金が288,051千円増加したこと、業務拡大により売掛金が34,521千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末と比較して176,466千円増加し、421,097千円となりました。これは、主に流動負債が55,881千円増加したこと、固定負債が120,585千円増加したことによるものであります。流動負債の増加は、主に借入により1年内返済予定の長期借入金が52,010千円増加したことによるものであります。固定負債の増加は、借入により長期借入金が120,585千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産合計は、前事業年度末と比較して177,845千円増加し、644,393千円となりました。これは、主に株式の発行により資本金が55,330千円、資本剰余金が55,330千円増加したこと、四半期純利益の計上により利益剰余金が67,372千円増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ288,051千円増加し、734,852千円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は54,435千円となりました。これは主に、税引前四半期純利益が79,859千円計上されたこと、減価償却費が19,350千円計上されたこと、賞与引当金の増加額が10,737千円あった一方で、売上の増加に伴い売上債権の増加額が34,521千円あったこと、法人税等の支払額が11,212千円あったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は39,889千円となりました。これは、無形固定資産の取得による支出が39,889千円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は273,505千円となりました。これは主に、長期借入れによる収入が199,521千円あったこと、株式の発行による収入が100,747千円あった一方で、長期借入金の返済による支出が27,405千円あったことによるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期累計期間において、該当事項はありません。