四半期報告書-第12期第3四半期(令和3年9月1日-令和3年11月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の長期化があったものの、徐々に落ち着きを見せはじめるなど、不確実性の高いものでした。そのような中、当社の属するデジタルトランスフォーメーション(以下、「DX」という。)市場は、非対面での経済活動の継続を主目的とし、活況が続いていると見ております。
そうした環境下において、当社はマーケティングDXへの関心の高まりを捉えるべく、デジタルマーケティングのPDCAを支える分析・改善提案ツール「AIアナリスト」だけでなく、そこから抽出された改善を実現するBPOソリューション群である「AIアナリストSEO」「AIアナリストAD」を含む「AIアナリスト・シリーズ」のクロスセルの推進を、またインキュベーション事業では「AIアナリスト」で培った“勝ちパターン”をもとに企業のマーケティング戦略、組織設計、オペレーション構築など、マーケティングのDXコンサルティングを提供し、企業のマーケティングのDXを推進してまいりました。また、こうした戦略立案からアナリティクス、実行・実装などから蓄積されたナレッジを顧客に届けるべく、既存ソリューションの強化や新規プランの作成など、提供手法を広げてまいりました。
プロダクト事業では、マーケティングDXに取り組む企業へのアプローチと当社の提供するケイパビリティのクロスセル強化の2軸を通じて、事業成長を目指してきました。マーケティングDXに取り組む企業のアプローチのため、2021年9月28日及び29日の2日間で、特に近年注目されているD2C(Direct to Consumer、メーカーが中間流通を介さず自社のECサイトなどを通じ、商品を直接消費者に販売するビジネスのこと)を行う企業をターゲットとして「EC JAPAN SUMMIT2021~間違いだらけのD2C」をオンライン開催しました。このイベントは、1,000名以上を集客するなど、広く当社認知獲得施策を推進しました。また、これからマーケティングDXをはじめようと考える企業の立ち上げ期支援のための、KPI設計からアクションプランの立案を行うプランを、それぞれのソリューションで新設し「AIアナリスト」については「サイト改善スタータープラン」を、「AIアナリストSEO」では「SEOベンチマークレポート」の提供を開始しました。また、既存顧客に関しては、クロスセルの営業活動を継続的に実施したことで中企業以上の売上高占有率が高まり、1社当たりの平均単価が上昇しました。結果として、LTVは順調に成長を続けております。「AIアナリストAD」のクロスセルが進む中で、運転資金の増大が見られましたが、パーチェシングカードの導入により、キャッシュポジションの改善を進めるなど、キャッシュ・フロー改善にも努めてまいりました。
インキュベーション事業では、継続的な需要の増大を受け、大企業の新規プロジェクトの獲得と密接な関係性強化による継続プロジェクトの獲得を両面で進めております。当第3四半期累計期間は、新規獲得及び継続プロジェクトの獲得の両面が進み、順調な売上高進捗を達成しております。特に、当第3四半期会計期間には、これまでにプロジェクトを納品してきた既存顧客からの長期化・大型化したプロジェクトの納品もあったことから、大型プロジェクトの納品のなかった第2四半期会計期間を上回る売上高となりました。
この結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高804,091千円(前年同四半期比61.5%増)、営業利益139,011千円(前年同四半期比217.1%増)、経常利益137,211千円(前年同四半期比219.9%増)、四半期純利益112,786千円(前年同四半期比204.6%増)となりました。また、重要な経営指標である2021年11月末の理論LTVは3,747千円(2020年11月末3,254千円)、クロスセル率は2021年11月末18.4%(2020年11月末14.3%)となりました。
なお、当社はDX事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第3四半期会計期間末における資産合計は、前事業年度末と比較して434,195千円増加し、1,145,374千円となりました。これは、主に流動資産が399,252千円増加したことによるものであります。流動資産の増加は、主に借入及び株式の発行により現金及び預金が378,050千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末と比較して210,936千円増加し、455,567千円となりました。これは、主に流動負債が110,616千円増加したこと、固定負債が100,320千円増加したことによるものであります。流動負債の増加は、主に業務拡大により未払金が58,966千円増加したこと、借入により1年内返済予定の長期借入金が52,010千円増加したことによるものであります。固定負債の増加は、借入により長期借入金が100,320千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は、前事業年度末と比較して223,259千円増加し、689,807千円となりました。これは、主に株式の発行により資本金が55,330千円、資本剰余金が55,330千円増加したこと、四半期純利益の計上により利益剰余金が112,786千円増加したことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期累計期間において、該当事項はありません。
(1)経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の長期化があったものの、徐々に落ち着きを見せはじめるなど、不確実性の高いものでした。そのような中、当社の属するデジタルトランスフォーメーション(以下、「DX」という。)市場は、非対面での経済活動の継続を主目的とし、活況が続いていると見ております。
そうした環境下において、当社はマーケティングDXへの関心の高まりを捉えるべく、デジタルマーケティングのPDCAを支える分析・改善提案ツール「AIアナリスト」だけでなく、そこから抽出された改善を実現するBPOソリューション群である「AIアナリストSEO」「AIアナリストAD」を含む「AIアナリスト・シリーズ」のクロスセルの推進を、またインキュベーション事業では「AIアナリスト」で培った“勝ちパターン”をもとに企業のマーケティング戦略、組織設計、オペレーション構築など、マーケティングのDXコンサルティングを提供し、企業のマーケティングのDXを推進してまいりました。また、こうした戦略立案からアナリティクス、実行・実装などから蓄積されたナレッジを顧客に届けるべく、既存ソリューションの強化や新規プランの作成など、提供手法を広げてまいりました。
プロダクト事業では、マーケティングDXに取り組む企業へのアプローチと当社の提供するケイパビリティのクロスセル強化の2軸を通じて、事業成長を目指してきました。マーケティングDXに取り組む企業のアプローチのため、2021年9月28日及び29日の2日間で、特に近年注目されているD2C(Direct to Consumer、メーカーが中間流通を介さず自社のECサイトなどを通じ、商品を直接消費者に販売するビジネスのこと)を行う企業をターゲットとして「EC JAPAN SUMMIT2021~間違いだらけのD2C」をオンライン開催しました。このイベントは、1,000名以上を集客するなど、広く当社認知獲得施策を推進しました。また、これからマーケティングDXをはじめようと考える企業の立ち上げ期支援のための、KPI設計からアクションプランの立案を行うプランを、それぞれのソリューションで新設し「AIアナリスト」については「サイト改善スタータープラン」を、「AIアナリストSEO」では「SEOベンチマークレポート」の提供を開始しました。また、既存顧客に関しては、クロスセルの営業活動を継続的に実施したことで中企業以上の売上高占有率が高まり、1社当たりの平均単価が上昇しました。結果として、LTVは順調に成長を続けております。「AIアナリストAD」のクロスセルが進む中で、運転資金の増大が見られましたが、パーチェシングカードの導入により、キャッシュポジションの改善を進めるなど、キャッシュ・フロー改善にも努めてまいりました。
インキュベーション事業では、継続的な需要の増大を受け、大企業の新規プロジェクトの獲得と密接な関係性強化による継続プロジェクトの獲得を両面で進めております。当第3四半期累計期間は、新規獲得及び継続プロジェクトの獲得の両面が進み、順調な売上高進捗を達成しております。特に、当第3四半期会計期間には、これまでにプロジェクトを納品してきた既存顧客からの長期化・大型化したプロジェクトの納品もあったことから、大型プロジェクトの納品のなかった第2四半期会計期間を上回る売上高となりました。
この結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高804,091千円(前年同四半期比61.5%増)、営業利益139,011千円(前年同四半期比217.1%増)、経常利益137,211千円(前年同四半期比219.9%増)、四半期純利益112,786千円(前年同四半期比204.6%増)となりました。また、重要な経営指標である2021年11月末の理論LTVは3,747千円(2020年11月末3,254千円)、クロスセル率は2021年11月末18.4%(2020年11月末14.3%)となりました。
なお、当社はDX事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第3四半期会計期間末における資産合計は、前事業年度末と比較して434,195千円増加し、1,145,374千円となりました。これは、主に流動資産が399,252千円増加したことによるものであります。流動資産の増加は、主に借入及び株式の発行により現金及び預金が378,050千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債合計は、前事業年度末と比較して210,936千円増加し、455,567千円となりました。これは、主に流動負債が110,616千円増加したこと、固定負債が100,320千円増加したことによるものであります。流動負債の増加は、主に業務拡大により未払金が58,966千円増加したこと、借入により1年内返済予定の長期借入金が52,010千円増加したことによるものであります。固定負債の増加は、借入により長期借入金が100,320千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産合計は、前事業年度末と比較して223,259千円増加し、689,807千円となりました。これは、主に株式の発行により資本金が55,330千円、資本剰余金が55,330千円増加したこと、四半期純利益の計上により利益剰余金が112,786千円増加したことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第3四半期累計期間において、該当事項はありません。