有価証券報告書-第100期(2023/04/01-2024/03/31)

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2024/06/21 15:09
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160項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度は、2025年4月に創立100周年を迎えるにあたり、長期ビジョン“Century 2025”の目標「選ばれ続ける企業」を目指し、Phase1の「質」を高める取り組み及びPhase2の「信頼」を高める取り組みを継続しつつ、Phase3の社会のサステナビリティへの貢献や働き方改革、次世代に向けた投資など新たな施策を実施してまいりました。
その結果、当連結会計年度における当社グループの財政状態及び経営成績は次のとおりとなりました。
(財政状態)
(単位:百万円)
2022年度末(前連結会計年度末)2023年度末
(当連結会計年度末)
増減増減率主な増減要因
流動資産115,512131,56416,05113.9%工事量の増加に伴い完成工事未収入金等及び契約資産が増加
固定資産56,79370,59613,80324.3%
総資産172,305202,16129,85517.3%
流動負債69,64981,59711,94717.2%工事量の増加に伴い工事未払金が増加及び投資有価証券の時価の上昇に伴い繰延税金負債が増加
固定負債11,74215,9414,19935.8%
負債計81,39297,53916,14719.8%
純資産90,913104,62113,70715.1%親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が増加及び時価の上昇によりその他有価証券評価差額金が増加

(経営成績)
(単位:百万円)
2022年度2023年度増減増減率主な増減要因
受注高228,554232,3963,8421.7%次項<主要セグメント別経営成績>に記載のとおりであります。
次期繰越受注高188,426198,90210,4765.6%
売上高190,865221,92031,05416.3%
売上総利益27,01234,6427,62928.2%
(率)(14.2%)(15.6%)(1.4%)
営業利益5,40911,5866,177114.2%
(率)(2.8%)(5.2%)(2.4%)
経常利益6,24712,7506,503104.1%
(率)(3.3%)(5.7%)(2.4%)
親会社株主に帰属する当期純利益4,7508,9514,20088.4%
(率)(2.5%)(4.0%)(1.5%)

(注)各利益項目の率は、売上高に対する利益率を表しております。
<主要セグメント別経営成績>
〇建築設備事業(単位:百万円)
ビル空調衛生、主に工場向けの空調設備を中心とする産業空調、電気設備及びファシリティシステムに関する事業等で構成されております。
受注高は減少しましたが、売上高は前期からの繰越工事が順調に進捗したこと等により増加しました。セグメント利益は、増収及び工事採算性が全体として改善したこと等により増加しました。
2022年度2023年度増減増減率
受注高194,809183,606△11,203△5.8%
売上高155,778182,54526,76617.2%
セグメント利益5,49711,8766,378116.0%

〇機械システム事業(単位:百万円)
主に搬送システム及び搬送機器に関する製造販売事業で構成されております。
売上高は、前期からの繰越工事が進捗したこと等により増加しました。セグメント損失は増収により改善したものの、採算性は低調となりました。
2022年度2023年度増減増減率
受注高11,65411,242△411△3.5%
売上高7,66110,5912,93038.3%
セグメント利益(△は損失)△1,055△946108-

〇環境システム事業(単位:百万円)
主に官公庁発注の上下水道施設及び廃棄物処理施設に関する事業で構成されております。
受注高は、大型の廃棄物処理施設を受注したことにより増加しました。売上高、セグメント利益につきましては、増収増益となりました。
2022年度2023年度増減増減率
受注高19,92935,38315,45477.5%
売上高25,20026,4151,2144.8%
セグメント利益80597917321.6%

〇不動産事業(単位:百万円)
主に保有不動産の賃貸業務と建物管理にかかわる事業を行っております。
テナント賃貸収入が増加し、修繕工事が減少したこと等により、増収増益となりました。
2022年度2023年度増減増減率
受注高2,4712,482110.5%
売上高2,4712,482110.5%
セグメント利益72486614219.6%


② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末におけるキャッシュ・フロー(C/F)の状況は次のとおりであります。
(単位:百万円)
2022年度2023年度当期C/Fの増減要因
現金及び現金同等物期首残高44,77924,949
営業活動C/F△10,5841,285税金等調整前当期純利益の計上及び仕入債務の増加が売上債権の増加を上回ったことによるものであります。
投資活動C/F△9693,174主に有価証券の償還等によるものであります。
財務活動C/F△8,327△6,069主に財務・資本政策に基づく配当金の支払い及び自己株式の取得によるものであります。
現金及び現金同等物に係る換算差額など51159
現金及び現金同等物期末残高24,94923,500


③ 生産、受注及び販売の実績
当社グループが営んでいる事業の大部分を占める設備工事事業では生産実績を定義することが困難であり、また請負形態をとっているため販売実績という定義は実態にそぐいません。
また、当社グループにおいては設備工事事業以外では受注生産形態をとっておりません。
よって受注及び販売の状況については、可能な限り「① 財政状態及び経営成績の状況」において報告セグメントの種類に関連付けて記載しております。
なお、参考のため提出会社個別の事業の状況は次のとおりであります。
受注高及び売上高の状況
a.受注高、売上高及び繰越高
期別部門別前期繰越高
(百万円)
当期受注高
(百万円)

(百万円)
当期売上高
(百万円)
次期繰越高
(百万円)
前事業年度
(自2022年4月1日
至2023年3月31日)
設備
工事
事業
建築
設備
ビ ル
空調衛生
49,64369,987119,63154,76364,868
産業空調31,20575,548106,75356,15950,594
電 気17,99328,37046,36425,51520,849
ファシリティ
システム
2,83212,56015,39210,9864,406
101,675186,466288,142147,423140,718
プラ
ント
設備
機 械
システム
2,78310,85313,6376,9796,657
環 境
システム
26,1479,47135,61912,24123,377
28,93120,32549,25619,22130,035
130,607206,791337,399166,644170,754
不動産事業-2,4712,4712,471-
合計130,607209,263339,870169,116170,754
当事業年度
(自2023年4月1日
至2024年3月31日)
設備
工事
事業
建築
設備
ビ ル
空調衛生
64,86846,624111,49255,19556,296
産業空調50,59487,605138,20076,26461,936
電 気20,84925,36946,21827,31418,904
ファシリティ
システム
4,40613,66818,07413,9114,163
140,718173,267313,986172,685141,301
プラ
ント
設備
機 械
システム
6,65710,24416,9029,8037,098
環 境
システム
23,37717,59140,96912,11528,854
30,03527,83657,87121,91835,952
170,754201,104371,858194,604177,253
不動産事業-2,4792,4792,479-
合計170,754203,583374,338197,084177,253

(注) 1 前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注高にその増減額を含んでおります。したがって、当期売上高にもかかる増減額が含まれております。
2 次期繰越高は(前期繰越高+当期受注高-当期売上高)に一致しております。
b.受注工事高
期別区分官公庁(百万円)民間(百万円)計(百万円)
前事業年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
建築設備9,576176,890186,466
プラント設備9,43210,89320,325
19,008187,783206,791
当事業年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
建築設備5,526167,741173,267
プラント設備10,96716,86927,836
16,493184,611201,104

受注方法は、特命と競争に大別されます。これを受注金額比で示すと次のとおりであります。
期別区分特命(%)競争(%)計(%)
前事業年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
建築設備55.744.3100
プラント設備29.071.0100
当事業年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
建築設備58.441.6100
プラント設備16.183.9100

c.完成工事高
期別区分官公庁(百万円)民間(百万円)計(百万円)
前事業年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
建築設備12,581134,842147,423
プラント設備11,9207,30119,221
24,501142,143166,644
当事業年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
建築設備11,687160,998172,685
プラント設備11,77910,13921,918
23,466171,138194,604

(注) 1 完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。
前事業年度完成工事のうち請負金額10億円以上の主なもの
邑智郡総合事務組合邑智クリーンセンター新可燃ごみ共同処理施設建設工事
㈱熊谷組日本電産株式会社向日町プロジェクトC棟建築他工事
㈱大林組日本生命新淀屋橋ビル新築工事
三井住友信託銀行㈱大手町野村ビル
大成建設㈱成田空港T3南側増築・アクセス通路他整備工事

当事業年度完成工事のうち請負金額10億円以上の主なもの
㈱竹中工務店下山Ⅳ期施設建設工事 3号館
埼玉県企業局大久保浄水場西部系3B掻寄機更新工事
国立研究開発法人 理化学研究所国立研究開発法人理化学研究所脳科学中央研究棟改修
3期機械設備工事
㈱大林組株式会社豊田自動織機石浜工場E02工場新築工事
㈱竹中工務店茨木市民会館跡地エリア整備事業

2 前事業年度及び当事業年度ともに完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先はありません。
d.次期繰越工事高(2024年3月31日現在)
区分官公庁(百万円)民間(百万円)計(百万円)
建築設備6,424134,877141,301
プラント設備18,45717,49535,952
24,881152,372177,253

次期繰越工事のうち請負金額10億円以上の主なものは、次のとおりであります。
㈱大林組 共同企業体トヨタ自動車株式会社 明知1C 電池工場建設工事<2024年9月完成予定>
清水建設㈱日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発<2026年3月完成予定>
双葉地方広域市町村圏組合双葉地方広域市町村圏組合 南部衛生センター
焼却施設整備工事
<2025年3月完成予定>
虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業に係る
B-1街区施設建築物等新築(全体共用等工区)
<2025年8月完成予定>
㈱大林組(仮称)天神一丁目北14番街区ビル新築工事<2025年3月完成予定>

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(財政状態)
(単位:億円)
2021年度末2022年度末
(前連結会計年度末)
2023年度末
(当連結会計年度末)
増減
総資産1,8361,7232,021298
純資産9429091,046137
自己資本9399071,044137
自己資本比率51.2%52.6%51.7%△0.9%

前連結会計年度との主な増減要因については「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
なお、当社グループは次項「(経営成績)」に記載のとおり、中期経営計画“Century2025” Phase3で策定、開示した財務・資本政策に則り、資本効率の向上に取り組んでまいりました。
当連結会計年度においては、自己株式の取得や、積極的な株主還元(増配)など資本効率の向上に努めてまいりました。
(経営成績)
前連結会計年度との主な増減要因については「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
(単位:億円)
2021年度2022年度2023年度増減
売上高1,9311,9082,219310
売上総利益30227034676
(率)(15.6%)(14.2%)(15.6%)(1.4%)
経常利益986212765
(率)(5.1%)(3.3%)(5.7%)(2.4%)

(注)各利益項目の率は、売上高に対する利益率を表しております。
当期は次の施策を実施してまいりました。
○セグメント別の施策
<建築設備事業>・将来のレガシーとなる半導体やEV電池製造施設向け案件に注力
・DXを活用した現場業務の効率化による時間外労働削減への取り組み
・半導体やEV電池製造施設向け次世代クリーンルームの開発
・設計本部を設置し、物件の大型化と特殊物件に対応
・ファシリティシステム事業では、以下の施策を実施
コンサルティングサービスメニューの拡充
ICTのトータルインテグレーション事業の強化
構内情報通信インフラ事業の拡大
スタートアップ企業と連携し、オフィスデザイン業務の生産性改善
<機械システム事業>・AI、IoTやロボットを活用し、自動・省力化市場を開拓
・物流市場向け仕分けシステム「Brancd Ball(ブランチ ボール)」の開発、展示会への出展
・スタートアップ企業と連携し、業容拡大に向けた新サービス開発中
・大和プロダクトセンターにクリーンルームを構築し、高付加価値製品の開発・製造を開始
<環境システム事業>・東京都下水道局と国内最大の水再生センター「森ヶ崎水再生センター消化ガス発電事業」に関する基本協定
ならびに基本契約を締結
・グループ会社の事業再編を実施
専門性を高め、より効率的かつ競争力のある企業を目指すため、三機化工建設株式会社で営んでいる民間用水
排水事業、化工機事業および汚泥再生事業を三機環境サービス株式会社へ事業移管を行うとともに、それぞれ
以下のとおり商号を変更
三機化工建設株式会社 → 三機グリーンテック株式会社
三機環境サービス株式会社 → 三機アクアテック株式会社
上記施策のほか、次の全社的な施策を実施いたしました。
・原価管理の徹底(内部統制プロセスの徹底)
・協力会社との関係強化
三機スーパーマイスター制度の実施
三機ベストパートナー制度の実施
また、“Century2025”Phase3の目標及び当連結会計年度の実績は以下のとおりであります。
Phase3最終年度(2025年度)の目標
(単位:億円)
2025年度
売上高2,200
売上総利益360
(率)(16.5%)
経常利益120
(率)(5.5%)

(注)各利益項目の率は、売上高に対する利益率を表しております。
Phase3期間中の目標と結果
期間中の目標実績
2022年度2023年度
経常利益率5.0%以上3.3%5.7%
配当性向50%以上87.4%51.3%
配当年70円以上/株年75円/株年85円/株
自己株式取得500万株程度(※2)計画期間累計 292万株取得
ROE(※1)8.0%以上5.1%9.2%
成長投資200億円程度(※2)計画期間累計 59億円

※1 ROE=自己資本当期純利益率
※2 計画期間中の累計
2023年度の成果
・Phase3最終年度の目標である経常利益120億円を上回り、経常利益率の目標値を達成
また、ROEも増益により9.2%となり、目標値を達成
・年間配当金は、中期経営計画目標値70円以上に対して85円に増配
・自己株式は、計画値の58%を取得
・成長投資は、人的投資、IT投資、省エネ設備投資等に59億円を実施
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、資金需要のうち主なものは、工事費や人件費等の販売費及び一般管理費等の支払によるものであります。運転資金等の必要資金については、内部資金又は借入により資金調達することとしております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
この連結財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを行わなければなりません。すなわち、貸倒引当金、完成工事補償引当金等各種引当金及び法人税等、並びに履行義務を充足するにつれて一定期間にわたり収益を認識する方法を適用した工事の予定利益率等に関する見積り及び判断に対して、継続して評価を行っております。
当社グループは建設業を営んでおり、収益計上の殆どを履行義務を充足するにつれて一定期間にわたり収益を認識する方法により計上しております。そのため、同方法に基づき適正に計上することは当社グループにとって重要なプロセスであると認識しております。当社グループでは、同方法に基づき個々の工事契約について契約の締結状況、予定原価の見直し、工事進捗に応じた原価計上がされているかを精査のうえ、会計処理を行っております。これら手続きは標準的なプロセスとして整備・運用し、当連結会計年度においても適正な手続きを経て連結財務諸表に反映しております。
なお、見積り及び判断・評価については、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。

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