有価証券報告書-第84期(2025/04/01-2026/03/31)
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、国際的な経済政策の影響が残るものの、企業収益の改善を背景とした設備投資の持ち直しや雇用・所得環境の改善、各種経済政策の効果により、緩やかに回復の動きがみられました。
建設業界におきましては、公共建設投資は政府の政策等により底堅く推移しました。また、民間建設投資は企業収益の改善を背景に堅調に推移しました。
このような状況の中で当社は、安全を最優先し、最良の総合品質の提供によりお客様満足の向上を目指すとともに、目標達成に向け、技術力の向上や厳密な原価管理等に取り組んでまいりました。
この結果、当事業年度における財政状態及び経営成績は、以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当事業年度末における資産合計は、前事業年度末比23億9千7百万円(2.9%増)増加の863億3千9百万円となりました。
当事業年度末における負債合計は、前事業年度末比6億4千8百万円(5.3%減)減少の116億3千6百万円となりました。
当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末比30億4千5百万円(4.3%増)増加の747億2百万円となりました。
b.経営成績
当事業年度における売上高は、前事業年度比19億9千7百万円(3.4%増)増収の600億3百万円となりました。利益につきましては、営業利益が前事業年度比2億8千2百万円(3.9%減)減益の69億1千1百万円、経常利益が前事業年度比9千6百万円(1.3%減)減益の75億8百万円、当期純利益が前事業年度比1千8百万円(0.4%減)減益の52億2千3百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(建設事業)
建設事業受注高は、前事業年度比121億3千5百万円(19.6%増)増加の739億6百万円となりました。建設事業売上高は、前事業年度比19億5千6百万円(3.4%増)増収の588億8千5百万円となりました。また、セグメント利益は、前事業年度比1億3千2百万円(1.9%減)減益の68億2千5百万円となりました。
(不動産事業)
不動産事業売上高は、前事業年度比4千1百万円(3.8%増)増収の11億1千8百万円となりました。また、セグメント利益は、前事業年度比1億5千万円(63.4%減)減益の8千6百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末比25億2千2百万円(14.5%減)減少の148億3千8百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、42億5千8百万円となりました。これは、税引前当期純利益の計上等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、14億8千2百万円となりました。これは、有形固定資産の取得による支出等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、52億9千7百万円となりました。これは、配当金の支払いや自己株式の取得による支出によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.受注実績
b.売上実績
(注)1.当社では生産実績を定義することが困難であるため「生産の実績」は記載しておりません。
2.売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の売上高及びその割合は、次のとおりであります。
なお、参考のため建設事業の実績は、次のとおりであります。
建設事業における受注工事高及び完成工事高の実績
1) 受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高
(注)1.前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含んでおります。したがいまして、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。
2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致いたします。
2) 受注工事高の受注方法別比率
工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。
(注) 百分比は請負金額比であります。
3) 完成工事高
(注)1.完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。
前事業年度
当事業年度
2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。
4) 次期繰越工事高(2026年3月31日現在)
(注) 次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりであります。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1) 財政状態
(資産合計)
当事業年度末における資産合計は、前事業年度末比23億9千7百万円(2.9%増)増加の863億3千9百万円となりました。この主な要因は、以下のとおりであります。
流動資産合計は、期末施工高の増加により完成工事未収入金が増加したものの、現金預金の減少等により、前事業年度末比14億2千4百万円(2.9%減)減少の474億7千2百万円となりました。
また、固定資産合計は、投資有価証券の時価上昇による増加等により、前事業年度末比38億2千2百万円(10.9%増)増加の388億6千6百万円となりました。
(負債合計)
当事業年度末における負債合計は、前事業年度末比6億4千8百万円(5.3%減)減少の116億3千6百万円となりました。この主な要因は、以下のとおりであります。
流動負債合計は、未払法人税等や未払消費税等の減少等により、前事業年度末比19億2千万円(18.2%減)減少の86億5千2百万円となりました。
また、固定負債合計は、長期繰延税金負債の増加等により、前事業年度末比12億7千2百万円(74.4%増)増加の29億8千3百万円となりました。
(純資産合計)
当事業年度末における純資産合計は、その他有価証券評価差額金の増加等により、前事業年度末比30億4千5百万円(4.3%増)増加の747億2百万円となりました。
2) 経営成績
(売上高)
当事業年度の売上高は、当事業年度の受注高の増加を主因として、前事業年度比19億9千7百万円(3.4%増)増収の600億3百万円となりました。
(売上総利益・営業利益)
売上総利益は、前事業年度比8千3百万円(0.8%減)減益の109億4千8百万円となりました。
販売費及び一般管理費は、事務用品費の増加等により、前事業年度比1億9千8百万円(5.2%増)増加の40億3千6百万円となりました。
この結果、営業利益は、前事業年度比2億8千2百万円(3.9%減)減益の69億1千1百万円となりました。
(経常利益・当期純利益)
経常利益は、営業利益の減益を主な要因として、前事業年度比9千6百万円(1.3%減)減益の75億8百万円となりました。
また、当期純利益は、前事業年度比1千8百万円(0.4%減)減益の52億2千3百万円となりました。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社の経営に影響を与える大きな要因としては、建設市場の動向、工事事故の発生、原材料価格の高騰、施工物の瑕疵等があります。
建設市場の動向については、慢性的な労働力不足や原材料費の高騰等による採算性の低下など、依然として厳しい経営環境が続くものと認識しております。このような状況の中で当社は、受注獲得に向けた新技術・工法の導入及び商品開発や企画提案技術の向上に積極的に取り組み、技術及び品質で高い評価をいただける技術集団を目指してまいります。
工事事故の発生については、当社は、鉄道工事を基盤とする総合建設業を営む者として、「安全・安心」を常に最優先に考え行動する企業風土を構築し、経営に重大な影響を与えるような事故の発生防止に努めてまいります。
原材料価格の高騰については、協力会社等への直近の発注状況や原材料価格動向を注視することなどにより、請負金額への反映に努めるとともに、協力会社等との関係を強化し、情報交換を密にすることなどにより、更なるコスト削減に努めてまいります。
施工物の瑕疵等については、これまでの厳密な品質管理を継続し、経営に重大な影響を与えるような瑕疵等の発生防止に努めてまいります。
c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社では、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載したとおり、2026年度を初年度とする「中期経営計画 変革2030(2026年度~2030年度)」を策定し、売上利益目標として売上高700億円、ROE9.0%以上、配当性向50.0%以上、DОE3.5%以上、投資計画として成長投資160億円、事業基盤投資110億円という目標を掲げております。
この経営目標を達成すべく、安全性の向上、品質の向上、技術力の向上、株主還元といった重点課題に積極的に取り組んでまいります。
[中期経営計画の進捗状況]
売上高・ROE・配当性向・DОE目標
(注)2026年度(予想)のROE及びDОEにつきましては、公表しておりません。
d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(建設事業)
建設事業受注高は、前事業年度比121億3千5百万円(19.6%増)増加の739億6百万円となりました。建設事業売上高は、当事業年度の受注高の増加を主因として、前事業年度比19億5千6百万円(3.4%増)増収の588億8千5百万円となりました。
セグメント利益は、前事業年度比1億3千2百万円(1.9%減)減益の68億2千5百万円となりました。
セグメント資産は、期末施工高の増加による完成工事未収入金の増加等により、前事業年度末比12億5千7百万円(3.0%増)増加の435億7千8百万円となりました。
(不動産事業)
不動産事業売上高は、賃貸用不動産の売上高が増加したことにより、前事業年度比4千1百万円(3.8%増)増収の11億1千8百万円となりました。
セグメント利益は、前事業年度比1億5千万円(63.4%減)減益の8千6百万円となりました。
セグメント資産は、建物取得による有形固定資産の増加等により、前事業年度末比5億6百万円(4.7%増)増加の113億4千3百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
1) 資金需要の動向
当社の事業活動における運転資金需要の主なものは、建設事業に関わる資機材・外注等の原価費用、不動産事業に関わる管理費・営繕費等の不動産事業費用、各事業についての一般管理費等があります。
また、設備資金需要としては、事業用建物や線路メンテナンス工事用大型保線機械等の固定資産投資と、賃貸物件等の不動産事業投資に加え、情報処理のための無形固定資産投資等があります。
2) 財政政策
当社の事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するために、手許流動性資金を相当程度保有し、運転資金及び投資資金につきましては、本社(財務部)において一元管理しております。
現時点においては、金融機関等からの借入はなく、手許流動性資金も相当程度保有できているため、不測の事態が生じた場合であっても、当面の資金繰りには支障は無いものと考えております。よって、当社事業の維持拡大に必要な運転・設備資金の確保は今後も可能であると考えております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しておりますが、この財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われており、資産・負債や収益・費用の金額に反映されております。
これらの見積りにつきましては、過去の実績等を踏まえながら継続して評価し、必要に応じ見直しを行っておりますが、見積りには不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
当社が財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項」に記載のとおりでありますが、特に、「5.収益及び費用の計上基準」にある一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法による収益認識については、財務諸表の作成における見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。
(一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法による収益認識)
当事業年度末までの工事進捗部分について履行義務の充足が認められる工事については、主として一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法により収益を認識しております。適用にあたっては、工事収益総額、工事原価総額及び当事業年度末における履行義務の充足に係る進捗度を合理的に見積る必要があります。一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法により認識される収益の計上の基礎となる工事原価総額の見積りには、作業内容や工数等の不確実性を伴うものが含まれているため、当社の業績を変動させる可能性があります。
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国経済は、国際的な経済政策の影響が残るものの、企業収益の改善を背景とした設備投資の持ち直しや雇用・所得環境の改善、各種経済政策の効果により、緩やかに回復の動きがみられました。
建設業界におきましては、公共建設投資は政府の政策等により底堅く推移しました。また、民間建設投資は企業収益の改善を背景に堅調に推移しました。
このような状況の中で当社は、安全を最優先し、最良の総合品質の提供によりお客様満足の向上を目指すとともに、目標達成に向け、技術力の向上や厳密な原価管理等に取り組んでまいりました。
この結果、当事業年度における財政状態及び経営成績は、以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当事業年度末における資産合計は、前事業年度末比23億9千7百万円(2.9%増)増加の863億3千9百万円となりました。
当事業年度末における負債合計は、前事業年度末比6億4千8百万円(5.3%減)減少の116億3千6百万円となりました。
当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末比30億4千5百万円(4.3%増)増加の747億2百万円となりました。
b.経営成績
当事業年度における売上高は、前事業年度比19億9千7百万円(3.4%増)増収の600億3百万円となりました。利益につきましては、営業利益が前事業年度比2億8千2百万円(3.9%減)減益の69億1千1百万円、経常利益が前事業年度比9千6百万円(1.3%減)減益の75億8百万円、当期純利益が前事業年度比1千8百万円(0.4%減)減益の52億2千3百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(建設事業)
建設事業受注高は、前事業年度比121億3千5百万円(19.6%増)増加の739億6百万円となりました。建設事業売上高は、前事業年度比19億5千6百万円(3.4%増)増収の588億8千5百万円となりました。また、セグメント利益は、前事業年度比1億3千2百万円(1.9%減)減益の68億2千5百万円となりました。
(不動産事業)
不動産事業売上高は、前事業年度比4千1百万円(3.8%増)増収の11億1千8百万円となりました。また、セグメント利益は、前事業年度比1億5千万円(63.4%減)減益の8千6百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末比25億2千2百万円(14.5%減)減少の148億3千8百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、42億5千8百万円となりました。これは、税引前当期純利益の計上等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、14億8千2百万円となりました。これは、有形固定資産の取得による支出等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、52億9千7百万円となりました。これは、配当金の支払いや自己株式の取得による支出によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.受注実績
| セグメントの名称 | 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) (千円) | 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (千円) |
| 建設事業 | 61,771,281 | 73,906,372(19.6%増) |
| 不動産事業 | 1,076,787 | 1,118,125 (3.8%増) |
| 合計 | 62,848,069 | 75,024,498(19.4%増) |
b.売上実績
| セグメントの名称 | 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) (千円) | 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) (千円) |
| 建設事業 | 56,928,828 | 58,885,318(3.4%増) |
| 不動産事業 | 1,076,787 | 1,118,125(3.8%増) |
| 合計 | 58,005,615 | 60,003,444(3.4%増) |
(注)1.当社では生産実績を定義することが困難であるため「生産の実績」は記載しておりません。
2.売上高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の売上高及びその割合は、次のとおりであります。
| 相手先 | 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | |||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | ||
| 建設事業 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 43,767,719 | 75.5 | 43,353,420 | 72.3 |
なお、参考のため建設事業の実績は、次のとおりであります。
建設事業における受注工事高及び完成工事高の実績
1) 受注工事高、完成工事高及び次期繰越工事高
| 期別 | 区分 | 前期繰越 工事高 (千円) | 当期受注 工事高 (千円) | 計 (千円) | 当期完成 工事高 (千円) | 次期繰越 工事高 (千円) |
| 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | 土木工事 | 11,559,988 | 40,025,900 | 51,585,889 | 39,721,771 | 11,864,118 |
| 建築工事 | 12,959,910 | 21,745,380 | 34,705,291 | 17,207,057 | 17,498,234 | |
| 計 | 24,519,899 | 61,771,281 | 86,291,180 | 56,928,828 | 29,362,352 | |
| 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | 土木工事 | 11,864,118 | 42,978,289 | 54,842,407 | 39,596,631 | 15,245,776 |
| 建築工事 | 17,498,234 | 30,928,083 | 48,426,317 | 19,288,687 | 29,137,629 | |
| 計 | 29,362,352 | 73,906,372 | 103,268,724 | 58,885,318 | 44,383,406 |
(注)1.前事業年度以前に受注した工事で、契約の変更により請負金額の増減がある場合は、当期受注工事高にその増減額を含んでおります。したがいまして、当期完成工事高にもかかる増減額が含まれております。
2.次期繰越工事高は(前期繰越工事高+当期受注工事高-当期完成工事高)に一致いたします。
2) 受注工事高の受注方法別比率
工事の受注方法は、特命と競争に大別されます。
| 期別 | 区分 | 特命(%) | 競争(%) | 計(%) |
| 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | 土木工事 | 91.2 | 8.8 | 100 |
| 建築工事 | 50.9 | 49.1 | 100 | |
| 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | 土木工事 | 94.9 | 5.1 | 100 |
| 建築工事 | 38.0 | 62.0 | 100 |
(注) 百分比は請負金額比であります。
3) 完成工事高
| 期別 | 区分 | 官公庁(千円) | 民間(千円) | 計(千円) |
| 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | 土木工事 | 1,164,345 | 38,557,425 | 39,721,771 |
| 建築工事 | 1,356,216 | 15,850,840 | 17,207,057 | |
| 計 | 2,520,562 | 54,408,265 | 56,928,828 | |
| 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | 土木工事 | 752,389 | 38,844,241 | 39,596,631 |
| 建築工事 | 2,672,403 | 16,616,283 | 19,288,687 | |
| 計 | 3,424,793 | 55,460,525 | 58,885,318 |
(注)1.完成工事のうち主なものは、次のとおりであります。
前事業年度
| 発注者 | 工事件名 |
| 株式会社相鉄アーバンクリエイツ | (仮称)ゆめが丘大規模集客施設新築工事 |
| 東日本旅客鉄道株式会社 | 村井橋上駅本屋新築その他工事 |
| 東日本旅客鉄道株式会社 | 信越線新潟駅付近高架化東工区軌道2 |
| 相模鉄道株式会社 | ゆめが丘駅改良工事(建築関係) |
| 伊藤忠都市開発株式会社・日鉄興和不動産株式会社 | (仮称)玉川台二丁目計画新築工事 |
当事業年度
| 発注者 | 工事件名 |
| 東日本旅客鉄道株式会社 | 幹:燕三条旅客上家1号屋根改良 |
| オリックス不動産株式会社 | (仮称)蒲田計画 新築工事 |
| 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 | 福島職業能力開発促進センター教室棟・実習場建替その他工事(第1期) |
| 伊藤忠都市開発株式会社 | (仮称)世田谷区等々力PJ新築工事 |
| 東日本旅客鉄道株式会社 | 越後線上所新駅(仮称)新設他 |
2.完成工事高総額に対する割合が100分の10以上の相手先別の完成工事高及びその割合は、次のとおりであります。
| 前事業年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) | 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | ||||
| 相手先 | 金額(千円) | 割合(%) | 相手先 | 金額(千円) | 割合(%) |
| 東日本旅客鉄道株式会社 | 43,767,719 | 76.9 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 43,353,420 | 73.6 |
4) 次期繰越工事高(2026年3月31日現在)
| 区分 | 官公庁(千円) | 民間(千円) | 計(千円) |
| 土木工事 | 552,570 | 14,693,206 | 15,245,776 |
| 建築工事 | 1,406,394 | 27,731,235 | 29,137,629 |
| 計 | 1,958,964 | 42,424,441 | 44,383,406 |
(注) 次期繰越工事のうち主なものは、次のとおりであります。
| 発注者 | 工事件名 | 完成予定 |
| 株式会社日和田ショッピングモール | イオンモール郡山新築工事 建築・設備工事 | 2027年4月 |
| 東日本旅客鉄道株式会社 | 幹:長岡旅客上家1号屋根改良 | 2028年3月 |
| 東日本旅客鉄道株式会社 | 秋田貨物駅構内こ道橋新設工事 | 2029年3月 |
| 東日本旅客鉄道株式会社 | 幹:浦佐旅客上家1号屋根改良 | 2027年3月 |
| 株式会社ジェイアール東日本都市開発 | JR船橋市場町社宅跡地開発計画A街区(賃貸住宅・SC)新築工事 | 2028年10月 |
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績等
1) 財政状態
(資産合計)
当事業年度末における資産合計は、前事業年度末比23億9千7百万円(2.9%増)増加の863億3千9百万円となりました。この主な要因は、以下のとおりであります。
流動資産合計は、期末施工高の増加により完成工事未収入金が増加したものの、現金預金の減少等により、前事業年度末比14億2千4百万円(2.9%減)減少の474億7千2百万円となりました。
また、固定資産合計は、投資有価証券の時価上昇による増加等により、前事業年度末比38億2千2百万円(10.9%増)増加の388億6千6百万円となりました。
(負債合計)
当事業年度末における負債合計は、前事業年度末比6億4千8百万円(5.3%減)減少の116億3千6百万円となりました。この主な要因は、以下のとおりであります。
流動負債合計は、未払法人税等や未払消費税等の減少等により、前事業年度末比19億2千万円(18.2%減)減少の86億5千2百万円となりました。
また、固定負債合計は、長期繰延税金負債の増加等により、前事業年度末比12億7千2百万円(74.4%増)増加の29億8千3百万円となりました。
(純資産合計)
当事業年度末における純資産合計は、その他有価証券評価差額金の増加等により、前事業年度末比30億4千5百万円(4.3%増)増加の747億2百万円となりました。
2) 経営成績
(売上高)
当事業年度の売上高は、当事業年度の受注高の増加を主因として、前事業年度比19億9千7百万円(3.4%増)増収の600億3百万円となりました。
(売上総利益・営業利益)
売上総利益は、前事業年度比8千3百万円(0.8%減)減益の109億4千8百万円となりました。
販売費及び一般管理費は、事務用品費の増加等により、前事業年度比1億9千8百万円(5.2%増)増加の40億3千6百万円となりました。
この結果、営業利益は、前事業年度比2億8千2百万円(3.9%減)減益の69億1千1百万円となりました。
(経常利益・当期純利益)
経常利益は、営業利益の減益を主な要因として、前事業年度比9千6百万円(1.3%減)減益の75億8百万円となりました。
また、当期純利益は、前事業年度比1千8百万円(0.4%減)減益の52億2千3百万円となりました。
b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社の経営に影響を与える大きな要因としては、建設市場の動向、工事事故の発生、原材料価格の高騰、施工物の瑕疵等があります。
建設市場の動向については、慢性的な労働力不足や原材料費の高騰等による採算性の低下など、依然として厳しい経営環境が続くものと認識しております。このような状況の中で当社は、受注獲得に向けた新技術・工法の導入及び商品開発や企画提案技術の向上に積極的に取り組み、技術及び品質で高い評価をいただける技術集団を目指してまいります。
工事事故の発生については、当社は、鉄道工事を基盤とする総合建設業を営む者として、「安全・安心」を常に最優先に考え行動する企業風土を構築し、経営に重大な影響を与えるような事故の発生防止に努めてまいります。
原材料価格の高騰については、協力会社等への直近の発注状況や原材料価格動向を注視することなどにより、請負金額への反映に努めるとともに、協力会社等との関係を強化し、情報交換を密にすることなどにより、更なるコスト削減に努めてまいります。
施工物の瑕疵等については、これまでの厳密な品質管理を継続し、経営に重大な影響を与えるような瑕疵等の発生防止に努めてまいります。
c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社では、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載したとおり、2026年度を初年度とする「中期経営計画 変革2030(2026年度~2030年度)」を策定し、売上利益目標として売上高700億円、ROE9.0%以上、配当性向50.0%以上、DОE3.5%以上、投資計画として成長投資160億円、事業基盤投資110億円という目標を掲げております。
この経営目標を達成すべく、安全性の向上、品質の向上、技術力の向上、株主還元といった重点課題に積極的に取り組んでまいります。
[中期経営計画の進捗状況]
売上高・ROE・配当性向・DОE目標
| 指標 | 中期経営目標 | 2026年度(予想) | 2025年度(実績) |
| 売上高 | 700億円 | 690億円 | 600億円 |
| ROE | 9.0%以上 | - | 7.1% |
| 配当性向 | 50.0%以上 | 65.9% | 54.6% |
| DОE | 3.5%以上 | - | 4.0% |
(注)2026年度(予想)のROE及びDОEにつきましては、公表しておりません。
d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(建設事業)
建設事業受注高は、前事業年度比121億3千5百万円(19.6%増)増加の739億6百万円となりました。建設事業売上高は、当事業年度の受注高の増加を主因として、前事業年度比19億5千6百万円(3.4%増)増収の588億8千5百万円となりました。
セグメント利益は、前事業年度比1億3千2百万円(1.9%減)減益の68億2千5百万円となりました。
セグメント資産は、期末施工高の増加による完成工事未収入金の増加等により、前事業年度末比12億5千7百万円(3.0%増)増加の435億7千8百万円となりました。
(不動産事業)
不動産事業売上高は、賃貸用不動産の売上高が増加したことにより、前事業年度比4千1百万円(3.8%増)増収の11億1千8百万円となりました。
セグメント利益は、前事業年度比1億5千万円(63.4%減)減益の8千6百万円となりました。
セグメント資産は、建物取得による有形固定資産の増加等により、前事業年度末比5億6百万円(4.7%増)増加の113億4千3百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
1) 資金需要の動向
当社の事業活動における運転資金需要の主なものは、建設事業に関わる資機材・外注等の原価費用、不動産事業に関わる管理費・営繕費等の不動産事業費用、各事業についての一般管理費等があります。
また、設備資金需要としては、事業用建物や線路メンテナンス工事用大型保線機械等の固定資産投資と、賃貸物件等の不動産事業投資に加え、情報処理のための無形固定資産投資等があります。
2) 財政政策
当社の事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するために、手許流動性資金を相当程度保有し、運転資金及び投資資金につきましては、本社(財務部)において一元管理しております。
現時点においては、金融機関等からの借入はなく、手許流動性資金も相当程度保有できているため、不測の事態が生じた場合であっても、当面の資金繰りには支障は無いものと考えております。よって、当社事業の維持拡大に必要な運転・設備資金の確保は今後も可能であると考えております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しておりますが、この財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われており、資産・負債や収益・費用の金額に反映されております。
これらの見積りにつきましては、過去の実績等を踏まえながら継続して評価し、必要に応じ見直しを行っておりますが、見積りには不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
当社が財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項」に記載のとおりでありますが、特に、「5.収益及び費用の計上基準」にある一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法による収益認識については、財務諸表の作成における見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。
(一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法による収益認識)
当事業年度末までの工事進捗部分について履行義務の充足が認められる工事については、主として一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法により収益を認識しております。適用にあたっては、工事収益総額、工事原価総額及び当事業年度末における履行義務の充足に係る進捗度を合理的に見積る必要があります。一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法により認識される収益の計上の基礎となる工事原価総額の見積りには、作業内容や工数等の不確実性を伴うものが含まれているため、当社の業績を変動させる可能性があります。