有価証券報告書-第36期(2024/09/01-2025/08/31)

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2025/11/26 16:01
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181項目
(1) 経営成績等の状況の概要
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇等の影響を受け個人消費などに足踏みが残るものの、堅調な企業収益やインバウンド需要を背景に総じて緩やかな回復基調で推移しました。一方で、先行きについては雇用・所得環境の改善が見込まれつつも、物価高の長期化による消費者マインドの下振れが個人消費に及ぼす影響や、国内外の政策動向や通商政策等による影響が国内景気を下押しするリスクとして懸念され、金融市場の動向を含めて引き続き注視する必要があります。
当住宅・不動産業界においては、地価や建築コスト上昇に伴う住宅価格の高止まりや消費者物価の上昇等を背景に実需層の住宅取得マインドは都市部を中心に依然として慎重な動きとなっており、住宅ローン金利の動向や所得環境の見通しにも不透明感が続いております。一方で、都心部を中心に富裕層や不動産投資家向けの市場や都市部近郊の中古住宅市場においては引き続き堅調に推移する見通しです。
このような状況の下、当社グループは長期ビジョンで目指す「総合不動産サービス」の提供に向け、コア事業である戸建住宅事業を中心に、様々な商品・サービスの開発を推し進め、中長期的な成長を実現するための基盤整備を推進してまいりました。とりわけ、当社グループのコア事業である戸建住宅事業においては、主たる顧客層である住宅の第一次取得者層の住宅取得マインドが低迷する中、量的・質的な在庫の適正化に努めるとともに、販売用地の取得から建売住宅の販売に至るまでの期間において、切れ目なく提案可能な商品群の充実を図ることで、販売機会の増大に向けた施策を展開してまいりました。また、当社が蓄積、保有する多様な不動産商品、サービス、ノウハウを活用し、地域の不動産会社との協働による新たなサービスの提供を開始し、顧客接点の拡大に取り組んでまいりました。
当社グループの各セグメントの状況は次のとおりです。
(戸建住宅事業)
当社グループにおけるコア事業として、新築の戸建住宅、分譲用地の販売に加え、注文住宅の請負等を行っております。
当連結会計年度におきましては、物件価格の上昇・高止まりが続く中、実需の中心である第一次取得者層の住宅取得マインドには消極さが目立ち、当社の想定を上回る戸建住宅市場の需要低迷が長期化しておりました。
このような厳しい市場環境下において、当社は販売用地取得後の販売機会拡大を目指し、商品構成の充実や販売チャネルの多様化に取り組んでまいりました。また、需要低迷による在庫滞留を防ぐため、物件の入れ替えを進め、在庫の量的・質的な適正化を図ることで、安定的な収益確保に向けた体制整備に注力してまいりました。このような取り組みの下、顧客からの反響を含む販売状況は、下期以降に徐々に回復し、獲得利益についても改善傾向を確認するに至りましたが、上期までの受注の低迷の影響が大きく、当連結会計年度の売上高は455億64百万円(前年同期比16.3%減)、営業損失は1億53百万円(前年同期は2億35百万円の営業利益)となりました。
(マンション事業)
名古屋市を中心とする利便性の高いエリアに限定した新築の分譲マンションの企画、販売を行い、好立地物件に対する顧客の反響には底堅さが続いておりましたが、物価高や建築コストの上昇に伴う物件価格の高騰を背景として、販売状況の濃淡が激しくなりました。
当連結会計年度においては、計画物件の販売に対して需要の動きに慎重さが見られる中、受注・引渡ともに若干計画を下回る水準となりました。しかしながら、戸当たり利益については計画水準を維持し、加えて販売コストの削減にも努めた結果、当連結会計年度の売上高は23億14百万円(前年同期比22.7%減)、営業利益は1億41百万円(前年同期比1,145.4%増)となりました。
(一般請負工事事業)
当社連結子会社である、ジェイテクノ株式会社、株式会社巨勢工務店、株式会社宇戸平工務店の3社がそれぞれの地域の老舗工務店として、高い技術力と豊富な建築実績を活かし、建築工事や土木工事等を展開しております。また、これらの会社は当社グループの戸建住宅事業に関する造成工事や建築工事の内製化を進めることでグループ間のシナジー創出にも貢献しております。
当連結会計年度におきましては、民間工事を中心として受注獲得に努め、適切な工事監理のもと概ね前期並みの業績を確保し、当連結会計年度の売上高は70億82百万円(前年同期比26.8%増)、営業利益は2億26百万円(前年同期比12.0%増)となりました。
(不動産流通事業)
不動産流通事業は、主に実需向けの中古戸建住宅、中古区分マンション及び富裕層や投資家を対象とした希少性の高い中古区分マンション等を扱い、リフォームやリノベーションを行うことにより付加価値を高めた物件として販売しております。また、投資や事業活動を目的とした事業用物件として、収益物件やオフィスビル、事業用地等の売買をしております。不動産流通事業は、今後当社グループにおける重要な収益基盤と認識しており、現在積極的な経営資源の投下と育成に努めております。
当連結会計年度におきましては、新築戸建住宅、新築分譲マンションの物件価格の上昇、高止まりを背景として、比較的割安な中古住宅に対する実需層の関心が高まり、首都圏を中心に展開する中古区分マンションの販売は堅調に推移しました。また、富裕層、投資家向け物件として東京23区中心部で展開する高額物件の売買もおおよそ想定規模の実績となり、当連結会計年度の売上高は125億37百万円(前年同期比95.9%増)、営業利益は7億70百万円(前年同期比101.1%増)となりました。
(その他の事業)
その他の事業では、当社が長期ビジョンで目指す「総合不動産サービス」の展開に向け、主にリフォーム工事や不動産仲介等、戸建住宅事業等の周辺分野の開拓、育成を進めております。当連結会計年度の売上高は17億71百万円(前年同期比11.3%増)、営業利益は3億80百万円(前年同期比115.3%増)となりました。
以上の結果、売上高は692億70百万円(前年同期比2.5%減)、営業利益は13億13百万円(前年同期比38.7%増)、経常利益は11億46百万円(前年同期比24.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は6億39百万円(前年同期比8.5%増)となりました。
当期の財政状態は次のとおりであります。
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ37億6百万円増加し710億81百万円となりました。主な要因は、現金預金の増加41億47百万円、土地の増加16億11百万円、棚卸資産の減少21億33百万円、建物・構築物の減少4億92百万円、のれんの減少1億39百万円等によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ34億34百万円増加し430億59百万円となりました。主な要因は、短期借入金の増加25億86百万円、長期借入金(1年内返済予定を含む)の増加10億54百万円、社債(1年内償還予定を含む)の増加60百万円、契約負債の減少4億89百万円、支払手形・工事未払金等の減少1億1百万円等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ2億71百万円増加し280億22百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する当期純利益6億39百万円の計上、配当金の支払5億46百万円、自己株式の処分87百万円等によるものであります。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」と言う。)は、前連結会計年度末に比べ40億92百万円増加し、181億30百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金は43億25百万円の増加(前年同期は38億69百万円の資金の増加)となりました。主な増加要因は、固定資産から棚卸資産への振替24億3百万円、棚卸資産の減少額17億35百万円、税金等調整前当期純利益11億17百万円、減価償却費2億8百万円であり、主な減少要因は、売上債権の増加額6億54百万円、契約負債の減少額4億89百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金は33億88百万円の減少(前年同期は2億86百万円の資金の増加)となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出33億35百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金は31億56百万円の増加(前年同期は31億60百万円の資金の減少)となりました。主な増加要因は、借入金の純増加額36億41百万円、主な減少要因は、配当金の支払額5億45百万円であります。
③生産、受注及び販売の実績
a 生産実績(建設実績)
当連結会計年度における生産実績を建設実績として、セグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年9月1日
至 2025年8月31日)
金額(千円)前年同期比(%)
戸建住宅事業36,319,478110.8
マンション事業2,890,74197.2
一般請負工事事業7,020,843108.9
不動産流通事業11,101,60486.1
その他の事業690,969102.1
合計58,023,637104.0

(注)1 上記金額はすべて原価により表示しております。
2 上記金額には土地仕入高を含めて表示しております。
b 受注実績
当連結会計年度における受注高及び受注残高をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
受注高
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年9月1日
至 2025年8月31日)
金額(千円)前年同期比(%)
戸建住宅事業44,105,09679.5
マンション事業2,682,831117.8
一般請負工事事業7,575,552100.6
不動産流通事業11,248,176162.2
その他の事業1,811,412116.0
合計67,423,06891.4

受注残
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年9月1日
至 2025年8月31日)
金額(千円)前年同期比(%)
戸建住宅事業9,031,87486.1
マンション事業395,7701,427.5
一般請負工事事業4,891,337111.2
不動産流通事業179,25212.2
その他の事業230,921120.6
合計14,729,15688.9

c 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2024年9月1日
至 2025年8月31日)
金額(千円)前年同期比(%)
戸建住宅事業45,564,66083.7
マンション事業2,314,78677.3
一般請負工事事業7,082,340126.8
不動産流通事業12,537,047195.9
その他の事業1,771,982111.3
合計69,270,81797.5

(注) 相手先別の総売上実績に対する割合で、10%以上を占める相手先はありません。

d 支店及び子会社の販売実績
当連結会計年度における支店(商圏)別及び子会社の販売実績は次のとおりであります。
セグメントの名称中部圏首都圏関西圏九州圏㈱AVANTIA
合計
金額
(千円)
前年同期比
(%)
金額
(千円)
前年同期比
(%)
金額
(千円)
前年同期比
(%)
金額
(千円)
前年同期比
(%)
金額
(千円)
前年同期比
(%)
戸建住宅事業18,126,48478.44,628,292104.3989,92933.82,467,39685.826,212,10378.6
マンション事業----------
一般請負工事事業----------
不動産流通事業837,02458.67,881,330607.944,846---8,763,201321.5
その他の事業817,233117.352,080-17,151---886,465126.6
合計19,780,74278.412,561,703219.01,051,92836.02,467,39685.735,861,77097.5

セグメントの名称ドリームホーム
グループ
五朋建設㈱㈱アバンティア
不動産
㈱プラスワンサンヨーベストホーム㈱
金額
(千円)
前年同期比
(%)
金額
(千円)
前年同期比
(%)
金額
(千円)
前年同期比
(%)
金額
(千円)
前年同期比
(%)
金額
(千円)
前年同期比
(%)
戸建住宅事業10,669,182105.52,435,144105.8331,86721.2430,62672.7--
マンション事業--------2,314,78677.3
一般請負工事事業----------
不動産流通事業1,078,13854.927,845-1,100,556214.1----
その他の事業411,829119.545,27281.3414,166116.2480,919112.312,191121.5
合計12,159,15097.92,508,261106.41,846,59075.9911,54589.32,326,97877.4

セグメントの名称㈱巨勢工務店ジェイテクノ㈱㈱宇戸平工務店㈱ネクスト-ライフ-デザイン㈱プロバンク
ホーム
金額
(千円)
前年同期比
(%)
金額
(千円)
前年同期比
(%)
金額
(千円)
前年同期比
(%)
金額
(千円)
前年同期比
(%)
金額
(千円)
前年同期比
(%)
戸建住宅事業76,402599.4----3,589,388108.22,462,00671.1
マンション事業----------
一般請負工事事業1,429,965115.55,026,161106.31,239,707114.2----
不動産流通事業--------1,612,151134.6
その他の事業15,46379.59,312134.3--3,422538.25,54919.8
合計1,521,832119.85,035,473106.41,239,707114.23,592,811108.34,079,70787.0

セグメントの名称子会社合計消去連結合計
金額
(千円)
前年同期比
(%)
金額
(千円)
金額
(千円)
前年同期比
(%)
戸建住宅事業19,994,61893.6△ 642,06145,564,66083.7
マンション事業2,314,78677.3-2,314,78677.3
一般請負工事事業7,695,834109.2△ 613,4937,082,340126.8
不動産流通事業3,818,692103.9△ 44,84612,537,047195.9
その他の事業1,398,127111.9△ 512,6101,771,982111.3
合計35,222,05996.9△ 1,813,01269,270,81797.5

(注)2025年6月に㈱サンヨー不動産を存続会社として、㈱アバンティア不動産を吸収合併し、社名を㈱アバンティア不動産に変更しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社グループは重要な判断と見積りや計画の策定に対し、過去の実績や現状を勘案し合理的に判断しておりますが、これらは不確実性を伴うため、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性があります。重要な会計方針は「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであり、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a 財政状態の分析
当連結会計年度の財政状態の分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の
状況」に記載のとおりであります。
b 経営成績の分析
当連結会計年度の経営成績の分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の
状況」に記載のとおりであります。
c キャッシュ・フロ-の状況の分析
当連結会計年度のキャッシュ・フロ-の状況の分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フロ-の状況」に記載のとおりであります。
③資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、戸建住宅及びマンション用地の仕入資金、建設資金、土木工事や公共工事などの請負工事資金であります。運転資金につきましては、自己資金や金融機関からの借入を基本としております。
④経営方針等、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現するために、自己資本利益率(ROE)を重視した経営を行ってまいります。
そのために積極的な投資により、さらなる事業の拡大を図るとともに、地域に応じた商品の投入や店舗展開・人員配置の最適化を進め、より効率的な運営を指向することで収益性を高めていきたいと考えております。また、自己資本を適切な水準に維持しつつ、資産と負債のバランスの最適化を図ってまいります。
当連結会計年度におけるROEは2.3%となり、前連結会計年度より0.2ポイント上昇しました。

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