四半期報告書-第60期第2四半期(平成31年4月1日-令和1年6月30日)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
また、コア営業利益は売上総利益から販売費及び一般管理費を控除した利益であり、IFRSで定義されている指標ではありませんが、当社グループの経常的な事業業績を測る指標として有用な情報であると考えられるため、自主的に開示しております。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2019年1月1日~2019年6月30日)における当社グループをとりまく経営環境は、米中貿易摩擦の激化などから世界経済の減速懸念が強まるなか、海外におきましては、中国経済の先行き不透明感が強まるものの、インドネシアやタイ、インドなどでは緩やかな景気回復基調であることから、当社グループは、消費者ニーズに合わせたパーソナルケア関連商品の販売活動を積極的に実施し、持続的な成長を実現いたしました。
一方、国内におきましては、景気の一部に弱さがみられるものの、個人消費は持ち直していることから、越境ECやインバウンド消費にも底打ちの兆しがあるなか、引き続き高付加価値パーソナルケア関連商品の需要を喚起するための新価値提案を実施し、市場の拡大に努めてまいりました。
このような経営環境のなか、当社グループは、“世界中の全ての人々のために、快適と感動と喜びを与えるような、世界初・世界No.1の商品とサービスを提供しつづけます”の基本方針に基づき、独自の不織布加工・成形技術と消費者ニーズを捉えた商品の開発に努め、あらゆる世代の人々がお互いに負担を感じることなく、その人らしさを尊重し合いながら暮らせる「共生社会」の実現に向けて取り組んでまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高342,498百万円(前年同四半期比5.2%増)、コア営業利益39,220百万円(前年同四半期比17.0%減)、税引前四半期利益39,002百万円(前年同四半期比14.1%減)、四半期利益29,077百万円(前年同四半期比11.8%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益25,298百万円(前年同四半期比15.7%減)となりました。
セグメントの業績を示すと次のとおりであります。
①パーソナルケア
●ベビーケア関連商品
海外では、安心・安全ニーズに応える日本からの高付加価値輸入商品の需要が高い中国におきまして、引き続きインターネット販売での取り組みを強化し、コーポレートブランドと『ムーニー』ブランドの認知拡大と、パンツ型紙おむつの普及促進に努めたほか、より通気性を高めた中国製『ムーニー』ブランドを新発売し、中国国内における多様な消費者ニーズに応えてまいりました。また、『Baby Love』、『Fitti』及び『PetPet』ブランドを保有しているDSG (Cayman) Ltd.の株式を取得した東南アジア地域におきましては、飛躍的な成長に向けたシナジー追求に努めてまいりました。新興国のなかでも紙おむつの普及率が未だ低いインドにおきましては、パンツ型紙おむつで普及促進を図りながら販売エリアとシェアの拡大に努めたほか、ベトナムにおきましては、地方エリアでの配荷拡大により『Bobby』ブランドのシェア拡大に努めてまいりました。
国内では、日本初※1となる紙おむつの表面シートにオーガニックコットンを配合した『Natural moony(ナチュラル ムーニー)』シリーズに3種の無添加※2植物オイルを配合し、素早くおしっこを確認できるよう3本のデザイン付きお知らせサイン機能を搭載した改良商品で、より安心感を高めたほか、1,000g未満で産まれた赤ちゃんのために看護師さんと共同開発した世界最小※3の紙おむつ『ムーニー フラットタイプ』を全国の病院・産院向けに新発売し、産まれてくる全ての赤ちゃんに寄り添えるよう努めてまいりました。“ふんわりぴたりでモレ安心”の『ムーニー エアフィット』シリーズでは、「折り紙工学」を応用した設計で、おむつを引き上げるだけで手直ししなくてもフィットしてすき間なく装着できる商品に改良したほか、汗による肌カブレが増加する時期に「汗吸いとるシート」を搭載した『ムーニーマン 汗スッキリ』を限定発売しました。ディズニーキャラクターのかわいいデザインとたっぷり吸収の『マミーポコパンツ』シリーズからは、夏を感じさせる「リゾート感たっぷり」のおしゃれカラーデザインを採用した『マミーポコ スペシャルパンツ』を限定発売するなど、夜専用の『オヤスミマン』ブランドなどのサブカテゴリー商品とともにリレーション強化を図り、笑顔あふれる育児生活の実現に取り組んでまいりました。
※1 国内の主要ベビー用紙おむつの表面シートにおいて(2016年3月ユニ・チャーム㈱調べ)
※2 石油由来油剤・香料・ラテックス・合成着色料の4つの成分が無添加
※3 主要グローバルブランドの低出生体重児対象のおむつにおいて(2019年3月ユニ・チャーム㈱調べ)
●フェミニンケア関連商品
海外では、中国におきまして、若年層から品質の高さとデザインのかわいらしさに対して引き続き高いご支持を頂いているなか、販売エリアと取り扱い店舗数の拡大に取り組んでまいりました。また、インドネシアやタイ、ベトナム、インドといった新興国におきましても、消費者ニーズに合わせた商品で販売エリアとさらなるシェアの拡大に努めてまいりました。
国内では、健康や安心志向の高まりに応え、オーガニックコットンを配合した『ソフィ ORGANIC オーガニックコットン』シリーズを“はばたけ、わたし!”の想いを込めた『ソフィ』ブランドのラインアップに追加し、ナプキン、タンポン、パンティライナー、サニタリー用ショーツの各カテゴリーでプレミアムラインとして新発売したほか、ムレやすい夏でもひんやりとした清涼感でムレを感じにくいパンティライナー『ソフィ パンティライナー COOL』を夏季限定で新発売するなど、安心して快適に普段どおり過ごせる商品のご提案に努めてまいりました。“ポーチにIN、おしゃれにGO!”でおなじみの『センターイン コンパクト1/2』シリーズでは、パッケージや個別ラップを大人っぽくおしゃれなデザインに刷新したほか、通勤や通学などの外出時でもよりモレにくく安心な「Wフィット構造」を搭載した商品に改良し、見た目も機能も向上させてまいりました。また、全ての人が生理を当たり前のこととして捉え、生理や生理用品について隠すことなく、気兼ねなく話せる世の中の実現を願って、ソフィ『#NoBagForMe』プロジェクトを始動するなど、独自の不織布技術を活かした高付加価値商品のご提案のほか、女性の体と心の仕組みを科学的に捉えながら、女性の物理的・精神的な束縛からの解放と、全ての女性がより自分らしく、健やかに毎日を過ごしながら活躍できる社会を目指して取り組んでまいりました。
●ヘルスケア関連商品
海外では、日本以上のスピードで台湾やインドネシア、タイ、ベトナム、中国といったアジア地域でも高齢化が進み、大人用排泄ケア用品の需要が本格化することから、日本で確立したケアモデルをアジア地域に普及させる準備を進めてまいりました。また、大人用紙おむつ市場において優位なポジションを築き、『Certainty』ブランドを保有しているDSG (Cayman) Ltd.の株式を取得したタイ及びマレーシアにおきましては、普及加速に向けた取り組みを進めてまいりました。
高齢者人口の増加により拡大が続く国内市場におきましては、今までどおり自分らしく生活が送れるようサポートする商品の普及活動に取り組んでまいりました。軽い尿もれ専用品では、吸水ケアを通じて笑顔ある毎日を応援する『チャームナップ 吸水さらフィ』ブランドに、天然素材のオーガニックコットンを使用した『チャームナップ 吸水さらフィ organic cotton 100%※』をラインアップに追加し、自然なつけ心地で、安心してご使用頂ける商品として新発売しました。大人用紙おむつ・尿もれ専用品『ライフリー』ブランドでは、軽い力でも紙パンツの両脇が破きやすい特許技術「らくらくステッチ」を『ライフリー パンツ』シリーズに搭載し、交換簡便性向上により、ご本人と介護をされる方の双方をサポートするとともに、健康寿命の延伸に貢献してまいりました。また、テレビコマーシャル、ウェブサイト、店頭でのカウンセリングや日常生活動作に合わせた売り場づくりを通じて販売促進にも積極的に取り組み、“軽い尿もれ”は誰にでもあることとして抵抗感を払拭する活動を継続して実施し、排泄ケア市場をリードしてまいりました。
日々の健康を守り、安心で快適な暮らしをサポートする『超快適』ブランドにおきましては、お子様から大人まで一年を通して快適に使用できるマスクのご提案と市場の活性化に努めてまいりました。
※ 肌が触れる面の上層に100%オーガニックコットンを使用しています
●クリーン&フレッシュ関連商品
クリーン&フレッシュ国内市場におきましては、住環境やライフスタイルの変化に伴い、リビング周りをいつも清潔に、家中を限られた時間で簡単にお掃除したいというお客様が増えているなか、“家中まるごと、これ一本!”のお掃除用品『ウェーブ』ブランドに、身近に置けてお部屋になじむ女性に人気の「ムーミン」をパッケージやケース、ホルダーに採用した『ウェーブ ハンディワイパー』ムーミンデザインを日常生活が快適に過ごして頂けるよう限定発売したほか、“片手でポン!ですぐキレイ”のウェットティッシュ『シルコット ウェットティッシュ』シリーズにおきましても外出時の汗ばむ時期には清潔、除菌意識が一年の中でもっとも高まることから、6種類の「ムーミン」デザインを採用した外出用を限定発売し、市場の活性化に努めてまいりました。
毎日変化するお肌を健やかに保ち、日々のお手入れを気楽に効果的にする『シルコット コットン』シリーズでは、2分の1の化粧水でも驚くほどうるおう※1『シルコット うるうるコットン スポンジ仕立て』や、日本初※2の極細長繊維でミクロ汚れまですっきりふきとる“ふきとり用コットン”『シルコット ふきとりコットン シルキー仕立て』などで、多様化する化粧用コットン市場を活性化したほか、訪日外国人によるインバウンド需要に対しても積極的に取り組み、販売促進に努めてまいりました。
※1 当社従来品比
※2 パフを覆うシートが二層構造。肌に接する外側層は10μm以下の極細長繊維で、内側が粗いセルロース繊維で形成されている構造。日本における主要ブランドの化粧綿対象。(2015年10月ユニ・チャーム㈱調べ)
この結果、パーソナルケアの売上高は298,923百万円(前年同四半期比5.2%増)、セグメント利益(コア営業利益)は34,630百万円(前年同四半期比19.0%減)となりました。
②ペットケア
人とペットがともに長生きし豊かな生活が送れる「共生社会」と「健康長寿社会」の実現に向け、衛生用品からフードまでペットの生活を総合的にサポートする商品の開発と市場創造に努めてまいりました。
国内ペットトイレタリーにおきましては、近年では人間と同様に犬でも高齢化が進むなか、お洒落で可愛く、洋服感覚で使えるデザインで、ズレやヨレを大幅に改良した『マナーウェア 長時間オムツ』を新発売し、愛犬が寝たきりになることなく、いつまでも今までと同じように遊んだり、お散歩ができる生活が続けられるような商品のご提案に努めてまいりました。
国内ペットフードにおきましては、犬用では、良質素材を彩り良く使い、味、食感、栄養バランスの全てにこだわった『グラン・デリ』ブランドや、栄養、食べやすさ、おいしさ、全てをバランス良く、ベストを目指した犬種で選べる健康フード『ベストバランス』で、猫用では、猫の大好きな良質なお魚をたっぷり使い、最後の一口まで夢中になる美味しさに仕上げた『銀のスプーン』ブランドや、贅沢な味わいと香りを引き出したプレミアムフード『銀のスプーン 三ツ星グルメ』で、ともに販売促進に積極的に取り組み、市場を活性化してまいりました。
北米市場におきましては、日本の技術を搭載した犬用シート、猫用ウェットタイプ副食の販売が引き続き堅調に推移したほか、今後のさらなる成長に向け、近年台頭が著しいインターネット販売やペット専門店・米国特有のDollar store(均一価格店)業態への取り組みを強化してまいりました。
この結果、ペットケアの売上高は40,362百万円(前年同四半期比5.9%増)、セグメント利益(コア営業利益)は4,538百万円(前年同四半期比0.9%増)となりました。
③その他
不織布・吸収体の加工・成形技術を活かした業務用商品分野におきまして、産業用資材を中心に販売を進めてまいりました。
この結果、その他の売上高は3,212百万円(前年同四半期比8.5%減)、セグメント利益(コア営業利益)は52百万円(前年同四半期比75.5%増)となりました。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は805,371百万円(前連結会計年度比1.2%増)となりました。主な増加は、有形固定資産51,494百万円、主な減少は、現金及び現金同等物19,502百万円、投資有価証券等のその他の金融資産10,172百万円、長期前払費用等のその他の非流動資産7,443百万円、棚卸資産2,303百万円、売上債権及びその他の債権2,109百万円によるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は297,374百万円(前連結会計年度比1.9%増)となりました。主な増加は、リース負債等のその他の金融負債44,460百万円、主な減少は、仕入債務及びその他の債務14,141百万円、社債及び借入金9,538百万円、未払消費税等のその他の流動負債8,866百万円、未払法人所得税5,685百万円によるものです。
(資本)
当第2四半期連結会計期間末における資本合計は507,998百万円(前連結会計年度比0.9%増)となりました。主な増加は、親会社の所有者に帰属する四半期利益25,298百万円、主な減少は、自己株式の増加11,495百万円、親会社の所有者への配当金の支払い7,160百万円、在外営業活動体の為替換算差額等のその他の資本の構成要素4,377百万円によるものです。
(親会社所有者帰属持分比率)
当第2四半期連結会計期間末における親会社所有者帰属持分比率は55.3%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における連結キャッシュ・フローの状況につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは29,208百万円のプラス(前年同四半期比28,714百万円のマイナス)、投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産及び無形資産の取得による支出などにより15,237百万円のマイナス(前年同四半期比15,203百万円のプラス)、財務活動によるキャッシュ・フローは自己株式の取得による支出などにより33,211百万円のマイナス(前年同四半期比23,464百万円のマイナス)となりました。その結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は115,563百万円と前連結会計年度末に比べ19,502百万円減少しております。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、3,536百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
また、コア営業利益は売上総利益から販売費及び一般管理費を控除した利益であり、IFRSで定義されている指標ではありませんが、当社グループの経常的な事業業績を測る指標として有用な情報であると考えられるため、自主的に開示しております。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2019年1月1日~2019年6月30日)における当社グループをとりまく経営環境は、米中貿易摩擦の激化などから世界経済の減速懸念が強まるなか、海外におきましては、中国経済の先行き不透明感が強まるものの、インドネシアやタイ、インドなどでは緩やかな景気回復基調であることから、当社グループは、消費者ニーズに合わせたパーソナルケア関連商品の販売活動を積極的に実施し、持続的な成長を実現いたしました。
一方、国内におきましては、景気の一部に弱さがみられるものの、個人消費は持ち直していることから、越境ECやインバウンド消費にも底打ちの兆しがあるなか、引き続き高付加価値パーソナルケア関連商品の需要を喚起するための新価値提案を実施し、市場の拡大に努めてまいりました。
このような経営環境のなか、当社グループは、“世界中の全ての人々のために、快適と感動と喜びを与えるような、世界初・世界No.1の商品とサービスを提供しつづけます”の基本方針に基づき、独自の不織布加工・成形技術と消費者ニーズを捉えた商品の開発に努め、あらゆる世代の人々がお互いに負担を感じることなく、その人らしさを尊重し合いながら暮らせる「共生社会」の実現に向けて取り組んでまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高342,498百万円(前年同四半期比5.2%増)、コア営業利益39,220百万円(前年同四半期比17.0%減)、税引前四半期利益39,002百万円(前年同四半期比14.1%減)、四半期利益29,077百万円(前年同四半期比11.8%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益25,298百万円(前年同四半期比15.7%減)となりました。
セグメントの業績を示すと次のとおりであります。
①パーソナルケア
●ベビーケア関連商品
海外では、安心・安全ニーズに応える日本からの高付加価値輸入商品の需要が高い中国におきまして、引き続きインターネット販売での取り組みを強化し、コーポレートブランドと『ムーニー』ブランドの認知拡大と、パンツ型紙おむつの普及促進に努めたほか、より通気性を高めた中国製『ムーニー』ブランドを新発売し、中国国内における多様な消費者ニーズに応えてまいりました。また、『Baby Love』、『Fitti』及び『PetPet』ブランドを保有しているDSG (Cayman) Ltd.の株式を取得した東南アジア地域におきましては、飛躍的な成長に向けたシナジー追求に努めてまいりました。新興国のなかでも紙おむつの普及率が未だ低いインドにおきましては、パンツ型紙おむつで普及促進を図りながら販売エリアとシェアの拡大に努めたほか、ベトナムにおきましては、地方エリアでの配荷拡大により『Bobby』ブランドのシェア拡大に努めてまいりました。
国内では、日本初※1となる紙おむつの表面シートにオーガニックコットンを配合した『Natural moony(ナチュラル ムーニー)』シリーズに3種の無添加※2植物オイルを配合し、素早くおしっこを確認できるよう3本のデザイン付きお知らせサイン機能を搭載した改良商品で、より安心感を高めたほか、1,000g未満で産まれた赤ちゃんのために看護師さんと共同開発した世界最小※3の紙おむつ『ムーニー フラットタイプ』を全国の病院・産院向けに新発売し、産まれてくる全ての赤ちゃんに寄り添えるよう努めてまいりました。“ふんわりぴたりでモレ安心”の『ムーニー エアフィット』シリーズでは、「折り紙工学」を応用した設計で、おむつを引き上げるだけで手直ししなくてもフィットしてすき間なく装着できる商品に改良したほか、汗による肌カブレが増加する時期に「汗吸いとるシート」を搭載した『ムーニーマン 汗スッキリ』を限定発売しました。ディズニーキャラクターのかわいいデザインとたっぷり吸収の『マミーポコパンツ』シリーズからは、夏を感じさせる「リゾート感たっぷり」のおしゃれカラーデザインを採用した『マミーポコ スペシャルパンツ』を限定発売するなど、夜専用の『オヤスミマン』ブランドなどのサブカテゴリー商品とともにリレーション強化を図り、笑顔あふれる育児生活の実現に取り組んでまいりました。
※1 国内の主要ベビー用紙おむつの表面シートにおいて(2016年3月ユニ・チャーム㈱調べ)
※2 石油由来油剤・香料・ラテックス・合成着色料の4つの成分が無添加
※3 主要グローバルブランドの低出生体重児対象のおむつにおいて(2019年3月ユニ・チャーム㈱調べ)
●フェミニンケア関連商品
海外では、中国におきまして、若年層から品質の高さとデザインのかわいらしさに対して引き続き高いご支持を頂いているなか、販売エリアと取り扱い店舗数の拡大に取り組んでまいりました。また、インドネシアやタイ、ベトナム、インドといった新興国におきましても、消費者ニーズに合わせた商品で販売エリアとさらなるシェアの拡大に努めてまいりました。
国内では、健康や安心志向の高まりに応え、オーガニックコットンを配合した『ソフィ ORGANIC オーガニックコットン』シリーズを“はばたけ、わたし!”の想いを込めた『ソフィ』ブランドのラインアップに追加し、ナプキン、タンポン、パンティライナー、サニタリー用ショーツの各カテゴリーでプレミアムラインとして新発売したほか、ムレやすい夏でもひんやりとした清涼感でムレを感じにくいパンティライナー『ソフィ パンティライナー COOL』を夏季限定で新発売するなど、安心して快適に普段どおり過ごせる商品のご提案に努めてまいりました。“ポーチにIN、おしゃれにGO!”でおなじみの『センターイン コンパクト1/2』シリーズでは、パッケージや個別ラップを大人っぽくおしゃれなデザインに刷新したほか、通勤や通学などの外出時でもよりモレにくく安心な「Wフィット構造」を搭載した商品に改良し、見た目も機能も向上させてまいりました。また、全ての人が生理を当たり前のこととして捉え、生理や生理用品について隠すことなく、気兼ねなく話せる世の中の実現を願って、ソフィ『#NoBagForMe』プロジェクトを始動するなど、独自の不織布技術を活かした高付加価値商品のご提案のほか、女性の体と心の仕組みを科学的に捉えながら、女性の物理的・精神的な束縛からの解放と、全ての女性がより自分らしく、健やかに毎日を過ごしながら活躍できる社会を目指して取り組んでまいりました。
●ヘルスケア関連商品
海外では、日本以上のスピードで台湾やインドネシア、タイ、ベトナム、中国といったアジア地域でも高齢化が進み、大人用排泄ケア用品の需要が本格化することから、日本で確立したケアモデルをアジア地域に普及させる準備を進めてまいりました。また、大人用紙おむつ市場において優位なポジションを築き、『Certainty』ブランドを保有しているDSG (Cayman) Ltd.の株式を取得したタイ及びマレーシアにおきましては、普及加速に向けた取り組みを進めてまいりました。
高齢者人口の増加により拡大が続く国内市場におきましては、今までどおり自分らしく生活が送れるようサポートする商品の普及活動に取り組んでまいりました。軽い尿もれ専用品では、吸水ケアを通じて笑顔ある毎日を応援する『チャームナップ 吸水さらフィ』ブランドに、天然素材のオーガニックコットンを使用した『チャームナップ 吸水さらフィ organic cotton 100%※』をラインアップに追加し、自然なつけ心地で、安心してご使用頂ける商品として新発売しました。大人用紙おむつ・尿もれ専用品『ライフリー』ブランドでは、軽い力でも紙パンツの両脇が破きやすい特許技術「らくらくステッチ」を『ライフリー パンツ』シリーズに搭載し、交換簡便性向上により、ご本人と介護をされる方の双方をサポートするとともに、健康寿命の延伸に貢献してまいりました。また、テレビコマーシャル、ウェブサイト、店頭でのカウンセリングや日常生活動作に合わせた売り場づくりを通じて販売促進にも積極的に取り組み、“軽い尿もれ”は誰にでもあることとして抵抗感を払拭する活動を継続して実施し、排泄ケア市場をリードしてまいりました。
日々の健康を守り、安心で快適な暮らしをサポートする『超快適』ブランドにおきましては、お子様から大人まで一年を通して快適に使用できるマスクのご提案と市場の活性化に努めてまいりました。
※ 肌が触れる面の上層に100%オーガニックコットンを使用しています
●クリーン&フレッシュ関連商品
クリーン&フレッシュ国内市場におきましては、住環境やライフスタイルの変化に伴い、リビング周りをいつも清潔に、家中を限られた時間で簡単にお掃除したいというお客様が増えているなか、“家中まるごと、これ一本!”のお掃除用品『ウェーブ』ブランドに、身近に置けてお部屋になじむ女性に人気の「ムーミン」をパッケージやケース、ホルダーに採用した『ウェーブ ハンディワイパー』ムーミンデザインを日常生活が快適に過ごして頂けるよう限定発売したほか、“片手でポン!ですぐキレイ”のウェットティッシュ『シルコット ウェットティッシュ』シリーズにおきましても外出時の汗ばむ時期には清潔、除菌意識が一年の中でもっとも高まることから、6種類の「ムーミン」デザインを採用した外出用を限定発売し、市場の活性化に努めてまいりました。
毎日変化するお肌を健やかに保ち、日々のお手入れを気楽に効果的にする『シルコット コットン』シリーズでは、2分の1の化粧水でも驚くほどうるおう※1『シルコット うるうるコットン スポンジ仕立て』や、日本初※2の極細長繊維でミクロ汚れまですっきりふきとる“ふきとり用コットン”『シルコット ふきとりコットン シルキー仕立て』などで、多様化する化粧用コットン市場を活性化したほか、訪日外国人によるインバウンド需要に対しても積極的に取り組み、販売促進に努めてまいりました。
※1 当社従来品比
※2 パフを覆うシートが二層構造。肌に接する外側層は10μm以下の極細長繊維で、内側が粗いセルロース繊維で形成されている構造。日本における主要ブランドの化粧綿対象。(2015年10月ユニ・チャーム㈱調べ)
この結果、パーソナルケアの売上高は298,923百万円(前年同四半期比5.2%増)、セグメント利益(コア営業利益)は34,630百万円(前年同四半期比19.0%減)となりました。
②ペットケア
人とペットがともに長生きし豊かな生活が送れる「共生社会」と「健康長寿社会」の実現に向け、衛生用品からフードまでペットの生活を総合的にサポートする商品の開発と市場創造に努めてまいりました。
国内ペットトイレタリーにおきましては、近年では人間と同様に犬でも高齢化が進むなか、お洒落で可愛く、洋服感覚で使えるデザインで、ズレやヨレを大幅に改良した『マナーウェア 長時間オムツ』を新発売し、愛犬が寝たきりになることなく、いつまでも今までと同じように遊んだり、お散歩ができる生活が続けられるような商品のご提案に努めてまいりました。
国内ペットフードにおきましては、犬用では、良質素材を彩り良く使い、味、食感、栄養バランスの全てにこだわった『グラン・デリ』ブランドや、栄養、食べやすさ、おいしさ、全てをバランス良く、ベストを目指した犬種で選べる健康フード『ベストバランス』で、猫用では、猫の大好きな良質なお魚をたっぷり使い、最後の一口まで夢中になる美味しさに仕上げた『銀のスプーン』ブランドや、贅沢な味わいと香りを引き出したプレミアムフード『銀のスプーン 三ツ星グルメ』で、ともに販売促進に積極的に取り組み、市場を活性化してまいりました。
北米市場におきましては、日本の技術を搭載した犬用シート、猫用ウェットタイプ副食の販売が引き続き堅調に推移したほか、今後のさらなる成長に向け、近年台頭が著しいインターネット販売やペット専門店・米国特有のDollar store(均一価格店)業態への取り組みを強化してまいりました。
この結果、ペットケアの売上高は40,362百万円(前年同四半期比5.9%増)、セグメント利益(コア営業利益)は4,538百万円(前年同四半期比0.9%増)となりました。
③その他
不織布・吸収体の加工・成形技術を活かした業務用商品分野におきまして、産業用資材を中心に販売を進めてまいりました。
この結果、その他の売上高は3,212百万円(前年同四半期比8.5%減)、セグメント利益(コア営業利益)は52百万円(前年同四半期比75.5%増)となりました。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は805,371百万円(前連結会計年度比1.2%増)となりました。主な増加は、有形固定資産51,494百万円、主な減少は、現金及び現金同等物19,502百万円、投資有価証券等のその他の金融資産10,172百万円、長期前払費用等のその他の非流動資産7,443百万円、棚卸資産2,303百万円、売上債権及びその他の債権2,109百万円によるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は297,374百万円(前連結会計年度比1.9%増)となりました。主な増加は、リース負債等のその他の金融負債44,460百万円、主な減少は、仕入債務及びその他の債務14,141百万円、社債及び借入金9,538百万円、未払消費税等のその他の流動負債8,866百万円、未払法人所得税5,685百万円によるものです。
(資本)
当第2四半期連結会計期間末における資本合計は507,998百万円(前連結会計年度比0.9%増)となりました。主な増加は、親会社の所有者に帰属する四半期利益25,298百万円、主な減少は、自己株式の増加11,495百万円、親会社の所有者への配当金の支払い7,160百万円、在外営業活動体の為替換算差額等のその他の資本の構成要素4,377百万円によるものです。
(親会社所有者帰属持分比率)
当第2四半期連結会計期間末における親会社所有者帰属持分比率は55.3%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における連結キャッシュ・フローの状況につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは29,208百万円のプラス(前年同四半期比28,714百万円のマイナス)、投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産及び無形資産の取得による支出などにより15,237百万円のマイナス(前年同四半期比15,203百万円のプラス)、財務活動によるキャッシュ・フローは自己株式の取得による支出などにより33,211百万円のマイナス(前年同四半期比23,464百万円のマイナス)となりました。その結果、現金及び現金同等物の当第2四半期連結会計期間末残高は115,563百万円と前連結会計年度末に比べ19,502百万円減少しております。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、3,536百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。