四半期報告書-第65期第2四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/09 16:34
【資料】
PDFをみる
【項目】
31項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度末との比較・分析を行っております。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、緩やかな回復基調で推移いたしました。
当社グループと関連の深い上水道・下水道業界および住宅機器関連業界におきましては、新設住宅着工戸数が前年比で減少となりました。
当第2四半期連結累計期間におきましては、水処理分野および各種プラスチック成形分野の受注が増加しましたが、管工機材分野における競合他社との競争が激しくなったことの影響により当社グループの売上高につきましては概ね横ばいとなりました。また、利益につきましては管工機材分野における主要原材料の値上げがありましたが、水処理分野および各種プラスチック成形分野の売上高増加に加え、各種プラスチック成形分野の経費を削減した効果により増加いたしました。
以上により、当第2四半期連結累計期間における売上高は107億94百万円(前年同四半期比0.2%減)、営業利益2億98百万円(同35.8%増)、経常利益4億19百万円(同19.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2億77百万円(同35.4%増)となりました。
各セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
①管工機材分野
売上高につきましては、重点的に拡販に取り組んだ「ビニコア」や「雨水貯留浸透槽」また付加価値の高い「基礎貫通スリーブ」等の製品が好調でしたが、「ビニマスシステム」等の製品において競合他社との競争が激しくなったこと等の影響により減少いたしました。利益につきましては、主要原材料である塩化ビニル樹脂の値上げの影響等により減少いたしました。
以上により、売上高97億21百万円(前年同四半期比1.8%減)、セグメント利益は3億39百万円(同7.1%減)となりました。
②水処理分野
売上高につきましては、低コスト・省エネルギー化を実現する多様な水処理システムの提案活動を積極的に行った結果、食品関係を中心とした工事の新規受注を獲得できたことに加え、前連結会計年度に受注した物件の工事が堅調に進行したことにより大幅に増加いたしました。利益につきましては、売上の増加に伴い損失が減少いたしました。
以上により、売上高は2億47百万円(前年同四半期比84.5%増)、セグメント損失は60百万円(前年同四半期は、95百万円のセグメント損失)となりました。
③各種プラスチック成形分野
売上高につきましては、既存顧客からの新規受注の獲得等により増加いたしました。利益につきましては、売上高の増加に加え、人員削減による効果があったことから、大幅に増加いたしました。
以上により、売上高は9億96百万円(前年同四半期比9.6%増)、セグメント利益は20百万円(前年同四半期は、48百万円のセグメント損失)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末と比べ24百万円増加し、439億25百万円となりました。これは主として、現金及び預金や投資有価証券が増加したものの、有形固定資産が減少したこと等によるものであります。
負債は、前連結会計年度末と比べ1億90百万円減少し、71億96百万円となりました。これは主として、繰延税金負債が増加したものの、その他に含まれている未払消費税等や未払金が減少したこと等によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末と比べ2億14百万円増加し、367億29百万円となりました。これは主として、その他有価証券評価差額金が増加したこと等によるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は85億95百万円となり、前年同四半期と比べ8億11百万円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、10億96百万円の収入となりました(前年同四半期は4億3百万円の収入)。これは主に、その他に含まれる未払消費税等の増加による資金減少が減少したことや、売上債権の減少、仕入債務の増加により資金が増加したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、4億39百万円の支出となりました(前年同四半期は5億11百万円の収入)。これは主に、有価証券の取得による支出の増加や、有価証券の償還による収入が減少したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、2億28百万円の支出となりました(前年同四半期は2億28百万円の支出)。これは主に、配当金の支払いによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループで事業上および財務上の対処すべき課題に、重要な変更または新たに発生した事項はありません。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は、1億40百万円(消費税等を除く)であり、2018年9月30日現在における国内外の産業財産権の総数は、224件であります。なお、当第2四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況において重要な変更はありません。