有価証券報告書-第24期(2025/04/01-2026/03/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりであります。
a.財政状態
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末と比較して723,136千円増加して6,308,322千円となりました。当事業年度末の負債合計は、前事業年度末と比較して774,368千円増加して1,102,362千円となりました。当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末と比較して51,231千円減少して5,205,960千円となりました。
b.経営成績
当事業年度のわが国経済は、米国の関税政策・米国のイラン攻撃に伴う原油高・円安などの影響により厳しい状況が続いている一方で、賃上げ・税収増・株高など明るい兆しも感じられるようになりました。
医薬品業界では、薬剤費の抑制、新薬開発コストの増大などの問題は厳しさを増していますが、政府の医薬品産業への後押しも本格化してまいりました。政府の戦略17分野には創薬・先端医療が入り、その中ではファーストインクラス製品が求められています。CIPN(化学療法誘発性末梢神経障害)予防薬のファーストインクラス製品を目指した第Ⅲ相臨床試験を実施している当社も世界初の医薬品を世界中の人々に届けられるよう尽力しておりま
す。
このような環境の中、当社の当事業年度の売上高は、共同開発先からの研究開発費等により430,451千円(前期比600.6%増)となりました。販売費及び一般管理費の研究開発費は、CIPNを対象とする臨床試験費用等により1,783,367千円(前期比254.3%増)、販売費及び一般管理費のその他は185,901千円(前期比2.1%減)となったため、営業損失は1,539,859千円(前期は営業損失656,935千円)となりました。営業外収益として、北京泰德製薬の2024年12月期に属する配当金を1,599,840千円計上しました。以上のことから、経常利益は146,733千円(前期比89.6%減)、受取配当金にかかる源泉税の影響で当期純損失は55,410千円(前期は当期純利益1,084,701千円)となりました。
創薬事業における現在開発中のパイプラインの状況は下記のとおりであります。

以上、主要なパイプラインの研究開発状況につきましては「6研究開発活動」に記載しております。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ544,233千円増加し、3,059,488千円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得た資金は、331,536千円(前事業年度は94,837千円の支出)となりました。この主な要因は、前受金が増加したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により得た資金は、212,765千円(前事業年度は33,421千円の支出)となりました。この主な理由は、投資有価証券の償還による収入200,000千円があったこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により使用した資金は、68千円(前事業年度は380千円の支出)となりました。この主な理由は、配当金の支払額68千円があったことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社の業務は、業務の性格上、生産実績として把握することが困難であるため、その実績は記載しておりません。
b.受注実績
当社の売上高(事業収益)は、共同研究開発費等であり、受注生産は行っておりませんのでその実績は記載しておりません。
c.販売実績
当社は単一セグメントであり、その実績は以下のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) | 前期比(%) |
| 創薬事業(千円) | 430,451 | 700.6 |
| 合計(千円) | 430,451 | 700.6 |
(注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、以下のとおりであります。
| 相手先 | 前事業年度 (自2024年4月1日 至2025年3月31日) | 当事業年度 (自2025年4月1日 至2026年3月31日) | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| アルフレッサ ホールディングス株式会社 | - | - | 412,195 | 95.7 |
| 北京泰德製薬股份有限公司 | 32,938 | 53.6 | 3,256 | 0.7 |
| 中国生物製薬有限公司 | 27,000 | 43.9 | 15,000 | 3.4 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(資産の部)
当事業年度末における資産合計の残高は、前事業年度末と比較して723,136千円増加して6,308,322千円となりました。この主な要因は、未収入金(北京泰徳製薬からの配当金)の増加であります。
(負債の部)
当事業年度末における負債合計の残高は、前事業年度末と比較して774,368千円増加して1,102,362千円となりました。この主な要因は、前受金が増加したことによるものであります。
(純資産の部)
当事業年度末における純資産の残高は、前事業年度末と比較して51,231千円減少して5,205,960千円となりました。この主な要因は、繰越利益剰余金が55,410千円減少したことによるものであります。
(売上高)
当事業年度の売上高は、430,451千円(前期比600.6%増)となりました。内容は共同開発先からの研究費が主なものとなっております。
(営業損失)
当事業年度の営業損失は、1,539,859千円(前事業年度は営業損失656,935千円)となりました。この主な要因は、売上高は増加したものの、研究開発費が増加したことによるものであります。
(経常利益)
当事業年度の経常利益は、146,733千円(前期比89.6%減)となりました。この主な要因は、営業損失が増加したこと、及び受取配当金が減少したこと等によるものであります。
(当期純損失)
当事業年度の当期純損失は、55,410千円(前期は当期純利益1,084,701千円)となりました。この主な要因は、経常利益が減少したことや受取配当金にかかる源泉税の影響によるものであります。
②資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社の事業資金は北京泰徳製薬の配当金によりそのほとんどが賄われており、キャッシュ・フローの状況につきましては、前記「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。