有価証券報告書-第61期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、消費の落ち込みに加え、企業業績や雇用環境の悪化が見られ、減速傾向にあります。また、緊急事態宣言の解除や経済対策が実施されたものの、度重なる感染の再拡大に伴い、経済活動の制限や外出自粛要請が行われるなど、厳しい状況が続いております。
世界経済におきましては、新型コロナウイルスの感染拡大により、各国の経済は低迷いたしました。一方、感染拡大防止策の緩和や新型コロナウイルスワクチンの実用化を背景に、先進国を中心に景気は持ち直しつつありますが、感染の再拡大やワクチン接種の遅延等が懸念されており、先行き不透明な状況が続いております。
当社を取り巻く業界においても、新型コロナウイルスの感染拡大による影響は大きく、全般的に需要は減少しております。自動車関連では、各自動車メーカーで工場の稼働停止や減産が行われ、世界的に生産・販売台数が減少いたしました。家電分野では、感染拡大防止策の実施に伴う経済活動の制限を背景に、国内外で需要が落ち込みました。一方、テレワークや在宅勤務の増加により、電子ペンやプリンターなど一部では一定の需要を維持しております。医療機器関連では、各国における経済活動の制限に影響を受けつつも、健康志向の増加に伴う医療ニーズの高まりを背景に、需要は底堅く推移いたしました。
このような経済環境の中、当社グループにおきましては、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、当第1四半期では取引先からの受注が大幅に減少いたしました。その後、一時的に受注の回復が見られたものの、通期の売上高は減少いたしました。その結果、当連結会計年度における業績は、売上高は192億3千万円と前年同期と比べ16億円(7.7%)の減収、営業利益は固定費の削減などにより11億4千4百万円と前年同期と比べ6千2百万円(5.8%)の増益、経常利益は為替差損の計上などにより10億6千8百万円と前年同期と比べ1億1百万円(8.6%)の減益となりました。また、連結子会社であるハントンスプリングインダストリーズSDN.BHD.の解散及び清算に伴い発生した関係会社整理損4億3千7百万円の計上などにより、親会社株主に帰属する当期純利益は2億8千8百万円と前年同期と比べ3億3千7百万円(54.0%)の減益となりました。
セグメントの経営成績を示すと、次のとおりであります。
プラスチック成形事業
当セグメントにおきましては、テレワークや在宅勤務の増加などを背景に、電子ペン部品の売上高は好調に推移しております。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大により、多数の取引先からの受注が減少し、プラスチック成形事業全体では減収となりました。その結果、当連結会計年度において、売上高はセグメント間の内部売上高を含めて180億1千5百万円と前年同期と比べ13億5千万円(7.0%)の減収となりましたが、セグメント利益(営業利益)は12億4千4百万円と前年同期と比べ4千8百万円(4.1%)の増益となりました。
精密プレス部品事業
当セグメントにおきましては、医療機器と電子ペン部品の売上高は堅調に推移いたしました。一方、デジタルカメラ関係部品の売上高は、市場の縮小や半導体の供給不足の影響で大幅な減収が続いております。その結果、当連結会計年度において、売上高はセグメント間の内部売上高を含めて10億1千6百万円と前年同期と比べ2億3千4百万円(18.7%)の減収となり、セグメント損失(営業損失)は1億2千5百万円(前年同期はセグメント損失(営業損失)1億3千5百万円)となりました。
プリント基板事業
当セグメントにおきましては、設計部門では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う受注減少により、設計業務の売上高は減収となりましたが、経費の削減に取り組むなど、利益の確保に努めました。また、パッケージ基板の受注は回復しつつあります。検査部門では、付加価値を付けた特殊基板の受注が増加し、売上高も好調に推移いたしました。その結果、当連結会計年度において、売上高はセグメント間の内部売上高を含めて2億6千8百万円と前年同期と比べ2千2百万円(7.8%)の減収となりましたが、セグメント利益(営業利益)は2千5百万円と前年同期と比べ3百万円(18.3%)の増益となりました。
当連結会計年度末における総資産は、231億3千6百万円と前連結会計年度末と比べ18億4千6百万円(8.7%)の増加となりました。流動資産は156億4千6百万円と前連結会計年度末と比べ18億7千7百万円(13.6%)の増加となり、固定資産は74億9千万円と前連結会計年度末と比べ3千1百万円(0.4%)の減少となりました。
負債につきましては、103億9千4百万円と前連結会計年度末と比べ9億4千4百万円(10.0%)の増加となりました。流動負債は73億6千3百万円と前連結会計年度末と比べ12億4千7百万円(20.4%)の増加となり、固定負債は30億3千1百万円と前連結会計年度末と比べ3億2百万円(9.1%)の減少となりました。
純資産につきましては、127億4千1百万円と前連結会計年度末と比べ9億1百万円(7.6%)の増加となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は69億1千3百万円と前連結会計年度末と比べ4億9千9百万円(7.8%)の増加となりました。
各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローにつきましては、税金等調整前当期純利益6億7百万円(前連結会計年度は税金等調整前当期純利益11億2千4百万円)、非資金費用である減価償却費12億7百万円、仕入債務の増加額1億5千4百万円、関係会社整理損失引当金の増加額3億5百万円及び法人税等の支払額2億9千万円等により、営業活動全体として19億9千4百万円の収入となり、前連結会計年度と比べ収入が3億8百万円(13.4%)の減少となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローにつきましては、定期預金の預入による支出7億7千2百万円、有価証券の純増額6億7千5百万円、有形固定資産の取得による支出9億2百万円及び定期預金の払戻による収入6億6千8百万円等により、投資活動全体として15億9千3百万円の支出となり、前連結会計年度と比べ支出が2億9千万円(22.3%)の増加となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローにつきましては、長期借入金の返済による支出14億2千3百万円、配当金の支払額1億2千5百万円及び短期借入金の純増額4億円、長期借入れによる収入10億円等により、財務活動全体として1億7千5百万円の支出となり、前連結会計年度と比べ支出が7億8千1百万円(81.7%)の減少となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.金額は、販売価格によっております。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
財政状態
(流動資産)
当連結会計年度の財政状態は、流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ18億7千7百万円増加し、156億4千6百万円となりました。現金及び預金が6億2百万円、受取手形及び売掛金が2億2千7百万円、有価証券が7億1百万円、商品及び製品が2億2千1百万円それぞれ増加したことなどが主な要因です。
(固定資産)
固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ3千1百万円減少し、74億9千万円となりました。有形固定資産が1億6百万円減少し、退職給付に係る資産が6千1百万円増加したことなどが主な要因です。
(流動負債)
流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ12億4千7百万円増加し、73億6千3百万円となりました。支払手形及び買掛金が2億2千6百万円、短期借入金が4億円、関係会社整理損失引当金が3億5百万円それぞれ増加したことなどが主な要因です。
(固定負債)
固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ3億2百万円減少し、30億3千1百万円となりました。長期借入金が4億5千1百万円減少し、固定負債(その他)が1億円増加したことなどが主な要因です。
(純資産)
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ9億1百万円増加し、127億4千1百万円となりました。利益剰余金が1億6千2百万円、為替換算調整勘定が6億4千9百万円それぞれ増加したことなどが主な要因です。
経営成績
(概要)
当連結会計年度における経営成績等に関する概要につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
各損益項目の概要は、以下のとおりであります。
(売上高及び売上原価)
当連結会計年度におきましては、新型コロナウイルスの感染拡大が長期化しており、各国で経済活動の停滞が見られ、減速傾向にあります。当社におきましては、取引先からの受注減少による影響が大きく、売上高は減少いたしました。一方で、テレワークや在宅勤務の増加を背景に、電子ペン部品の売上高は増収となりました。また、省力化・自動化に向けた生産体制の改革推進や固定費などの経費削減に注力いたしました。その結果、売上高は192億3千万円と前年同期と比べ16億円(7.7%)の減収となり、売上原価は155億5千6百万円と前年同期と比べ13億7千6百万円(8.1%)の減少となりました。
以上の結果、当連結会計年度における売上総利益は36億7千3百万円と前年同期と比べ2億2千4百万円(5.8%)の減益となりました。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は25億2千9百万円と前年同期と比べ2億8千7百万円(10.2%)の減少となりました。これは、報酬及び給料手当が5千8百万円、賞与引当金繰入額が1千万円、消耗品費が2千4百万円、租税公課が5千万円、交際費が1千万円それぞれ減少したことなどが主な要因です。
その結果、当連結会計年度における営業利益は11億4千4百万円と前年同期と比べ6千2百万円(5.8%)の増益となりました。
(営業外損益)
当連結会計年度における営業外収益は1億2千5百万円と前年同期と比べ0百万円(0.7%)の減少となりました。助成金収入が3千5百万円増加し、受取利息が2千6百万円減少したことが主な要因です。また、営業外費用は2億1百万円と前年同期と比べ1億6千3百万円(423.9%)の増加となりました。為替差損が1億6千2百万円増加したことが主な要因です。
その結果、当連結会計年度における経常利益は10億6千8百万円と前年同期と比べ1億1百万円(8.6%)の減益となりました。
(特別損益)
当連結会計年度において、特別利益として、補助金収入8千5百万円を計上しております。また、特別損失として、固定資産売却損1千1百万円、固定資産除却損1千8百万円、固定資産圧縮損8千5百万円、関係会社整理損4億3千7百万円を計上しております。
その結果、当連結会計年度における税金等調整前当期純利益は6億7百万円と前年同期と比べ5億1千7百万円(46.0%)の減益となりました。
(親会社株主に帰属する当期純損益)
当連結会計年度において、法人税等及び法人税等調整額2億7千1百万円、非支配株主に帰属する当期純利益4千7百万円を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は2億8千8百万円と前年同期と比べ3億3千7百万円(54.0%)の減益となりました。
経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの取り扱い品目は、デジタルカメラ、ビデオカメラ、カーナビゲーション部品等、個人消費の動向をはじめ全般的な景気動向が当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、当社グループ内の取引は、基本的に米ドルによる取引であるため為替の動向次第では当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
新型コロナウイルスの感染拡大による影響につきましては、当連結会計年度においては世界的な景気減退に伴い、取引先からの受注が減少し、売上高も減少いたしました。今後は売上高の減少や在庫の増加などが考えられます。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、特に定めておりませんが、当連結会計年度における売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の計画に対する達成状況は、以下のとおりであります。
経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループでは、各部署からの最新の情報等を入手し、今後の事業展開の判断材料となるよう毎週取締役及び各部署長による会議を開催しております。また、経営環境の変化に速やかに対応できるよう、主要な部署に取締役を配置しております。
今後におきましても、取引先の要求に対して、高技術化、スピード化で対応できるよう、当社グループ全体で機敏な営業展開に努めるとともに、積極的に新規分野への進出を視野に入れ事業活動を展開してまいります。特に、主力のデジタル家電機器関連、自動車関連部品を中心とした受注及び収益力の拡大を図り、更なる新事業を開拓するため、設備投資等による新技術の開発や業務の効率化を図ります。また、製造のグローバル化に対応するため海外企業間の直接取引を拡大し、連結業績の向上に努めてまいります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
資本の財源及び資金の流動性について
当社グループは、現在、運転資金及び設備投資資金は、内部留保資金及び借入金により調達することと考えております。今後におきましては、国内、ベトナム、中国及びタイへの設備投資を中心に、当社グループの営業活動によるキャッシュ・フローを源泉とし、内部留保資金を優先した財務政策を考えております。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な事業の停滞が生じる場合には、在庫の増加などサプライチェーンの停滞による営業キャッシュ・フローの減少及び人件費をはじめとした固定費の支出によって、資金繰りが悪化する可能性があります。このような場合に備えるため、当社グループは金融機関からの資金調達の確保を図っております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
・関係会社整理損失引当金
関係会社整理損失引当金における重要な会計上の見積りにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
・固定資産の減損
当社グループは、事業用資産を投資の意思決定単位である各社の事業別に資産のグルーピングを行い、事業単位で割引前将来キャッシュ・フローを見積っております。割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回った場合、帳簿価額を回収可能額まで減額しております。割引前将来キャッシュ・フロー及び回収可能価額の見積りは合理的であると考えておりますが、事業計画や経営環境等の前提条件の変化により、割引前将来キャッシュ・フローや回収可能価額が減少した場合、減損損失が発生し、損益に影響を与えることがあります。
・繰延税金資産の回収可能性の評価
当社グループは繰延税金資産の回収可能性を評価する際、将来の課税所得を合理的に見積っております。繰延税金資産の全部又は一部を将来回収できないと判断した場合は、評価性引当額を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積り額が減少した場合、繰延税金資産の減額または評価性引当額を計上することにより税金費用が増額する可能性があります。なお、新型コロナウイルスの感染拡大による影響は、今後、2022年3月期の一定期間にわたり継続するという仮定に基づき、繰延税金資産の回収可能性の判断の会計上の見積りを行っております。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大による影響は不確定要素が多く、翌連結会計年度の当社グループの財政状態、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、消費の落ち込みに加え、企業業績や雇用環境の悪化が見られ、減速傾向にあります。また、緊急事態宣言の解除や経済対策が実施されたものの、度重なる感染の再拡大に伴い、経済活動の制限や外出自粛要請が行われるなど、厳しい状況が続いております。
世界経済におきましては、新型コロナウイルスの感染拡大により、各国の経済は低迷いたしました。一方、感染拡大防止策の緩和や新型コロナウイルスワクチンの実用化を背景に、先進国を中心に景気は持ち直しつつありますが、感染の再拡大やワクチン接種の遅延等が懸念されており、先行き不透明な状況が続いております。
当社を取り巻く業界においても、新型コロナウイルスの感染拡大による影響は大きく、全般的に需要は減少しております。自動車関連では、各自動車メーカーで工場の稼働停止や減産が行われ、世界的に生産・販売台数が減少いたしました。家電分野では、感染拡大防止策の実施に伴う経済活動の制限を背景に、国内外で需要が落ち込みました。一方、テレワークや在宅勤務の増加により、電子ペンやプリンターなど一部では一定の需要を維持しております。医療機器関連では、各国における経済活動の制限に影響を受けつつも、健康志向の増加に伴う医療ニーズの高まりを背景に、需要は底堅く推移いたしました。
このような経済環境の中、当社グループにおきましては、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、当第1四半期では取引先からの受注が大幅に減少いたしました。その後、一時的に受注の回復が見られたものの、通期の売上高は減少いたしました。その結果、当連結会計年度における業績は、売上高は192億3千万円と前年同期と比べ16億円(7.7%)の減収、営業利益は固定費の削減などにより11億4千4百万円と前年同期と比べ6千2百万円(5.8%)の増益、経常利益は為替差損の計上などにより10億6千8百万円と前年同期と比べ1億1百万円(8.6%)の減益となりました。また、連結子会社であるハントンスプリングインダストリーズSDN.BHD.の解散及び清算に伴い発生した関係会社整理損4億3千7百万円の計上などにより、親会社株主に帰属する当期純利益は2億8千8百万円と前年同期と比べ3億3千7百万円(54.0%)の減益となりました。
セグメントの経営成績を示すと、次のとおりであります。
プラスチック成形事業
当セグメントにおきましては、テレワークや在宅勤務の増加などを背景に、電子ペン部品の売上高は好調に推移しております。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大により、多数の取引先からの受注が減少し、プラスチック成形事業全体では減収となりました。その結果、当連結会計年度において、売上高はセグメント間の内部売上高を含めて180億1千5百万円と前年同期と比べ13億5千万円(7.0%)の減収となりましたが、セグメント利益(営業利益)は12億4千4百万円と前年同期と比べ4千8百万円(4.1%)の増益となりました。
精密プレス部品事業
当セグメントにおきましては、医療機器と電子ペン部品の売上高は堅調に推移いたしました。一方、デジタルカメラ関係部品の売上高は、市場の縮小や半導体の供給不足の影響で大幅な減収が続いております。その結果、当連結会計年度において、売上高はセグメント間の内部売上高を含めて10億1千6百万円と前年同期と比べ2億3千4百万円(18.7%)の減収となり、セグメント損失(営業損失)は1億2千5百万円(前年同期はセグメント損失(営業損失)1億3千5百万円)となりました。
プリント基板事業
当セグメントにおきましては、設計部門では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う受注減少により、設計業務の売上高は減収となりましたが、経費の削減に取り組むなど、利益の確保に努めました。また、パッケージ基板の受注は回復しつつあります。検査部門では、付加価値を付けた特殊基板の受注が増加し、売上高も好調に推移いたしました。その結果、当連結会計年度において、売上高はセグメント間の内部売上高を含めて2億6千8百万円と前年同期と比べ2千2百万円(7.8%)の減収となりましたが、セグメント利益(営業利益)は2千5百万円と前年同期と比べ3百万円(18.3%)の増益となりました。
当連結会計年度末における総資産は、231億3千6百万円と前連結会計年度末と比べ18億4千6百万円(8.7%)の増加となりました。流動資産は156億4千6百万円と前連結会計年度末と比べ18億7千7百万円(13.6%)の増加となり、固定資産は74億9千万円と前連結会計年度末と比べ3千1百万円(0.4%)の減少となりました。
負債につきましては、103億9千4百万円と前連結会計年度末と比べ9億4千4百万円(10.0%)の増加となりました。流動負債は73億6千3百万円と前連結会計年度末と比べ12億4千7百万円(20.4%)の増加となり、固定負債は30億3千1百万円と前連結会計年度末と比べ3億2百万円(9.1%)の減少となりました。
純資産につきましては、127億4千1百万円と前連結会計年度末と比べ9億1百万円(7.6%)の増加となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は69億1千3百万円と前連結会計年度末と比べ4億9千9百万円(7.8%)の増加となりました。
各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローにつきましては、税金等調整前当期純利益6億7百万円(前連結会計年度は税金等調整前当期純利益11億2千4百万円)、非資金費用である減価償却費12億7百万円、仕入債務の増加額1億5千4百万円、関係会社整理損失引当金の増加額3億5百万円及び法人税等の支払額2億9千万円等により、営業活動全体として19億9千4百万円の収入となり、前連結会計年度と比べ収入が3億8百万円(13.4%)の減少となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローにつきましては、定期預金の預入による支出7億7千2百万円、有価証券の純増額6億7千5百万円、有形固定資産の取得による支出9億2百万円及び定期預金の払戻による収入6億6千8百万円等により、投資活動全体として15億9千3百万円の支出となり、前連結会計年度と比べ支出が2億9千万円(22.3%)の増加となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローにつきましては、長期借入金の返済による支出14億2千3百万円、配当金の支払額1億2千5百万円及び短期借入金の純増額4億円、長期借入れによる収入10億円等により、財務活動全体として1億7千5百万円の支出となり、前連結会計年度と比べ支出が7億8千1百万円(81.7%)の減少となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(千円) | 前年同期比(%) |
| プラスチック成形事業 | 18,354,822 | △5.0 |
| 精密プレス部品事業 | 913,435 | △23.3 |
| プリント基板事業 | 268,051 | △6.4 |
| 合計 | 19,536,309 | △6.1 |
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.金額は、販売価格によっております。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) |
| プラスチック成形事業 | 18,379,555 | △3.6 | 2,297,835 | +19.9 |
| 精密プレス部品事業 | 950,257 | △21.1 | 46,138 | △22.5 |
| プリント基板事業 | 273,504 | △5.0 | 15,282 | +53.7 |
| 合計 | 19,603,318 | △4.7 | 2,359,256 | +18.8 |
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(千円) | 前年同期比(%) |
| プラスチック成形事業 | 17,998,417 | △6.9 |
| 精密プレス部品事業 | 963,679 | △19.7 |
| プリント基板事業 | 268,163 | △7.3 |
| 合計 | 19,230,260 | △7.7 |
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 販売高(千円) | 割合(%) | 販売高(千円) | 割合(%) | |
| Canon Vietnam Co., Ltd. | 2,574,257 | 12.3 | 2,508,577 | 13.0 |
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
財政状態
(流動資産)
当連結会計年度の財政状態は、流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ18億7千7百万円増加し、156億4千6百万円となりました。現金及び預金が6億2百万円、受取手形及び売掛金が2億2千7百万円、有価証券が7億1百万円、商品及び製品が2億2千1百万円それぞれ増加したことなどが主な要因です。
(固定資産)
固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ3千1百万円減少し、74億9千万円となりました。有形固定資産が1億6百万円減少し、退職給付に係る資産が6千1百万円増加したことなどが主な要因です。
(流動負債)
流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ12億4千7百万円増加し、73億6千3百万円となりました。支払手形及び買掛金が2億2千6百万円、短期借入金が4億円、関係会社整理損失引当金が3億5百万円それぞれ増加したことなどが主な要因です。
(固定負債)
固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ3億2百万円減少し、30億3千1百万円となりました。長期借入金が4億5千1百万円減少し、固定負債(その他)が1億円増加したことなどが主な要因です。
(純資産)
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ9億1百万円増加し、127億4千1百万円となりました。利益剰余金が1億6千2百万円、為替換算調整勘定が6億4千9百万円それぞれ増加したことなどが主な要因です。
経営成績
(概要)
当連結会計年度における経営成績等に関する概要につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
各損益項目の概要は、以下のとおりであります。
(売上高及び売上原価)
当連結会計年度におきましては、新型コロナウイルスの感染拡大が長期化しており、各国で経済活動の停滞が見られ、減速傾向にあります。当社におきましては、取引先からの受注減少による影響が大きく、売上高は減少いたしました。一方で、テレワークや在宅勤務の増加を背景に、電子ペン部品の売上高は増収となりました。また、省力化・自動化に向けた生産体制の改革推進や固定費などの経費削減に注力いたしました。その結果、売上高は192億3千万円と前年同期と比べ16億円(7.7%)の減収となり、売上原価は155億5千6百万円と前年同期と比べ13億7千6百万円(8.1%)の減少となりました。
以上の結果、当連結会計年度における売上総利益は36億7千3百万円と前年同期と比べ2億2千4百万円(5.8%)の減益となりました。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は25億2千9百万円と前年同期と比べ2億8千7百万円(10.2%)の減少となりました。これは、報酬及び給料手当が5千8百万円、賞与引当金繰入額が1千万円、消耗品費が2千4百万円、租税公課が5千万円、交際費が1千万円それぞれ減少したことなどが主な要因です。
その結果、当連結会計年度における営業利益は11億4千4百万円と前年同期と比べ6千2百万円(5.8%)の増益となりました。
(営業外損益)
当連結会計年度における営業外収益は1億2千5百万円と前年同期と比べ0百万円(0.7%)の減少となりました。助成金収入が3千5百万円増加し、受取利息が2千6百万円減少したことが主な要因です。また、営業外費用は2億1百万円と前年同期と比べ1億6千3百万円(423.9%)の増加となりました。為替差損が1億6千2百万円増加したことが主な要因です。
その結果、当連結会計年度における経常利益は10億6千8百万円と前年同期と比べ1億1百万円(8.6%)の減益となりました。
(特別損益)
当連結会計年度において、特別利益として、補助金収入8千5百万円を計上しております。また、特別損失として、固定資産売却損1千1百万円、固定資産除却損1千8百万円、固定資産圧縮損8千5百万円、関係会社整理損4億3千7百万円を計上しております。
その結果、当連結会計年度における税金等調整前当期純利益は6億7百万円と前年同期と比べ5億1千7百万円(46.0%)の減益となりました。
(親会社株主に帰属する当期純損益)
当連結会計年度において、法人税等及び法人税等調整額2億7千1百万円、非支配株主に帰属する当期純利益4千7百万円を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は2億8千8百万円と前年同期と比べ3億3千7百万円(54.0%)の減益となりました。
経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの取り扱い品目は、デジタルカメラ、ビデオカメラ、カーナビゲーション部品等、個人消費の動向をはじめ全般的な景気動向が当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、当社グループ内の取引は、基本的に米ドルによる取引であるため為替の動向次第では当社グループの業績に影響を与える可能性があります。
新型コロナウイルスの感染拡大による影響につきましては、当連結会計年度においては世界的な景気減退に伴い、取引先からの受注が減少し、売上高も減少いたしました。今後は売上高の減少や在庫の増加などが考えられます。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、特に定めておりませんが、当連結会計年度における売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の計画に対する達成状況は、以下のとおりであります。
| 2021年3月期 | 2021年3月期 | 2021年3月期 | |
| (計画) | (実績) | (計画比) | |
| 売上高 | 19,000百万円 | 19,230百万円 | 230百万円増 ( 1.2%増) |
| 営業利益 | 1,000百万円 | 1,144百万円 | 144百万円増 (14.4%増) |
| 経常利益 | 900百万円 | 1,068百万円 | 168百万円増 (18.7%増) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 170百万円 | 288百万円 | 118百万円増 (69.4%増) |
経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループでは、各部署からの最新の情報等を入手し、今後の事業展開の判断材料となるよう毎週取締役及び各部署長による会議を開催しております。また、経営環境の変化に速やかに対応できるよう、主要な部署に取締役を配置しております。
今後におきましても、取引先の要求に対して、高技術化、スピード化で対応できるよう、当社グループ全体で機敏な営業展開に努めるとともに、積極的に新規分野への進出を視野に入れ事業活動を展開してまいります。特に、主力のデジタル家電機器関連、自動車関連部品を中心とした受注及び収益力の拡大を図り、更なる新事業を開拓するため、設備投資等による新技術の開発や業務の効率化を図ります。また、製造のグローバル化に対応するため海外企業間の直接取引を拡大し、連結業績の向上に努めてまいります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
資本の財源及び資金の流動性について
当社グループは、現在、運転資金及び設備投資資金は、内部留保資金及び借入金により調達することと考えております。今後におきましては、国内、ベトナム、中国及びタイへの設備投資を中心に、当社グループの営業活動によるキャッシュ・フローを源泉とし、内部留保資金を優先した財務政策を考えております。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な事業の停滞が生じる場合には、在庫の増加などサプライチェーンの停滞による営業キャッシュ・フローの減少及び人件費をはじめとした固定費の支出によって、資金繰りが悪化する可能性があります。このような場合に備えるため、当社グループは金融機関からの資金調達の確保を図っております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
・関係会社整理損失引当金
関係会社整理損失引当金における重要な会計上の見積りにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
・固定資産の減損
当社グループは、事業用資産を投資の意思決定単位である各社の事業別に資産のグルーピングを行い、事業単位で割引前将来キャッシュ・フローを見積っております。割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回った場合、帳簿価額を回収可能額まで減額しております。割引前将来キャッシュ・フロー及び回収可能価額の見積りは合理的であると考えておりますが、事業計画や経営環境等の前提条件の変化により、割引前将来キャッシュ・フローや回収可能価額が減少した場合、減損損失が発生し、損益に影響を与えることがあります。
・繰延税金資産の回収可能性の評価
当社グループは繰延税金資産の回収可能性を評価する際、将来の課税所得を合理的に見積っております。繰延税金資産の全部又は一部を将来回収できないと判断した場合は、評価性引当額を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積り額が減少した場合、繰延税金資産の減額または評価性引当額を計上することにより税金費用が増額する可能性があります。なお、新型コロナウイルスの感染拡大による影響は、今後、2022年3月期の一定期間にわたり継続するという仮定に基づき、繰延税金資産の回収可能性の判断の会計上の見積りを行っております。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大による影響は不確定要素が多く、翌連結会計年度の当社グループの財政状態、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。